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コーディングのお供 Google Chrome 開発者ツールを使いこなそう! Beans College 月イチ勉強会 [10月]

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index gd 開発者ツールの基本と操作…………………………………g Pd いろいろなパネル……………………………………………6 sd こんな困りごとありませんか?……………………………1& 0d スタイルが適用されていないときのチェックリスト……2P d 開発者ツールのアクセシビリティ機能……………………2É &d 他ブラウザの開発者ツール…………………………………32

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1. 開発者ツールの基本と操作

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開発者ツールとは 1 ブラウザに搭載されている、Web開発を助ける ためのツール。Webページの「中身」である HTML、CSS、JavaScriptを確認できることをは じめ、色々な機能があります。 このスライドでは、Google Chromeの開発者 ツール(デベロッパーツール、DevTools)の各 種機能を紹介します。

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開発者ツールを立ち上げる 2 ショートカットキー Win [Ctrl] + [Alt] + [I] Mac [command] + [option] + [I] マウス操作 検証したい箇所で「右クリック」→「検証」

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開発者ツールの日本語化 3 右上の歯車アイコンをクリック Preferencesの「Language」を選択 「Japanese - 日本語」、または最上 部にある「Browser UI language」 を選びます 開発者ツールが「英語」表示になっている場合、日本語化しておきましょう。

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表示サイズの拡大・縮小 4 初期設定ではやや文字サイズやUIサイズが小さいので、拡大しておくとよいでしょう。 拡大 Win [Ctrl] + [+] Mac [command] + [^] 「^」はJISキーボードでは「¥」の左隣。 縮小 Win [Ctrl] + [-] Mac [command] + [-]

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検査(ページ内の要素を選択) 5 Webページの要素のタグやスタイルを確認する には、「検査」を利用します。 Webページ内の各要素にマウスホバーした際 に、その要素のmarginがオレンジ、paddingが 緑、要素の高さ・幅が青、borderが黄色で確認 できます。 また、「display: flex;」が適用されている箇所 には、点線の枠が表示されます。

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デバイスモードを立ち上げる 6 開発者ツールの左上にある、ラップトップ PCとモバイルを模したアイコンをクリック します。 指定の幅ではどんな表示になるのかを確認 でき、右や下のハンドルで幅・高さを調整 できます。 ご入会後の特典スライドです

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2. いろいろなパネル

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「要素」・「スタイル」パネル 7 基本の画面が「要素」パネルです。 要素パネルには、右側に「スタイ ル」などのパネルが表示されます (レイアウトによっては下側)。 「スタイル」パネルでは、各ルール セットに対応したファイルとその行 数が右に表示され、その箇所をク リックすることで「ソース」パネル の該当の行数が開きます。 入れ子になっている要素の左側には右向き三角「▶」のアイコンがあ り、クリックで展開できます

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「スタイル」パネル 8 もう少しスタイルパネルを見ていきま しょう。 選択中の要素に適用されているスタイル が、スタイルパネルから確認できます。 詳細度の高い順に、上から表示されてい て、上書きされていて無効のプロパティ には、打ち消し線が引かれています。 また、プロパティの上にマウスホバーす るとチェックボックスが表示され、 チェックを外すとそのプロパティが適用 されていない状態が反映されます。 チェックボックス 打ち消し線

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「計算済み」パネル 9 「スタイル」パネルの隣の位置にあるパネルで、選択中の要 素は最終的にどのプロパティが適用されているのか、がわか ります。 たとえば、「スタイル」パネルの場合は、上書きされる前と 後のすべてのプロパティが記載されます。一方「計算済み」パ ネルの場合、上書き後のプロパティのみが表示されます。

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「コンソール」パネル(エラーの確認) 10 エラーや警告、ログメッセージを確認 できます。 画面右上の赤い「×」アイコンとその 数字がエラーの数、黄色い「!」アイ コンが警告の数です。それらの箇所を クリックする、または[Esc] キーでコ ンソールパネルが開きます。 コンソールパネルの位置を、要素やソースパネルと同じタブに移動さ せていますが、通常は下部の位置にコンソールパネルが開きます エラーと警告の数

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「ソース」パネル 11 ページ内に読み込まれているファイルを 確認、表示できます。 左側のサイドバーは各ドメインごとに ファイルの階層と位置が確認でき、自 サーバーや、CDNやGoogleなどから読 み込んでいるかを確認できます。 また、ファイルの下部の「{}」アイコン をクリックすると、minファイルを圧縮 前の状態に展開できます。 minファイルを展開

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「アニメーション」パネル 12 ページ内で発生しているCSSアニメー ションを、視覚的にタイムラインと して確認、表示できます。 ※JavaScriptでのアニメーションを 検証することはできません。 ご入会後の特典スライドです

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「CSSの概要」パネル 13 「CSSの概要」パネルでは、CSSのセレクタ数や要素数、ページ内に使われている色、 フォント情報、使っていないCSSのプロパティなどを確認できます。 表示させるには、画面右上の「︙(縦型三点リーダー)」→「その他ツール」 →「CSSの概要」と開き、「概要をキャプチャ」のボタンを押します。 ご入会後の特典スライドです

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「Lighthouse」パネル(表示速度など) 14 「Lighthouse」パネルでは、ページの表示速 度、アクセシビリティ、SEOなどの項目を検 証できる「Lighthouse」を利用できます。 パフォーマンスの点数は、サーバーの都合や 利用しているシステムの都合で低めの点数が 出てしまうこともありますが、ユーザー補助 (アクセシビリティ関連)などはなるべく高 得点を目指しましょう。 点数は100点満点で、90点以上が緑色になります。49点以下 の場合は要改善といえるでしょう ご入会後の特典スライドです

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ショートカットキー一覧を知りたい 15 開発者ツールで使えるショートカットキーの 一覧を確認できます。 歯車アイコンの「設定」→「ショートカッ ト」で一覧画面に移動します。 Macでの表示拡大は、日本語JISキーボードの場合[command] + [^]だと思われますが、表示上は[⌘] + [+]である点に注意 ご入会後の特典スライドです

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3. こんな困りごとありませんか?

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スクリーンショット(キャプチャ)を撮りたい 16 ページ全体と、端末の範囲のスクリーンショットを 撮影できます。 デバイスモード右上の「︙(三点リーダー)」を開 き、「スクリーンショットをキャプチャ」または 「フルサイズのスクリーンショットをキャプチャ」 選びます。

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スクリーンショット(キャプチャ)を撮りたい 17 ↑左記の範囲をキャ プチャした結果 「この部分のキャプチャがほしい」というときには「ノードのスクリーンショット」 を使うとよいでしょう。 要素パネルで要素を選んで右クリックし、「ノードのスクリンショット」を選ぶと、 そのタグの範囲をスクリーンショットとして保存できます。

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ブレークポイントが知りたい 18 「メディアクエリを表示」すると、上部 に橙色と水色のバーが表示され、CSSと して設定されているメディアクエリの一 覧が視覚的にわかります。 水色は「max-width」の、橙色は「min- width」のメディアクエリで、クリックす るとページ側もそのメディアクエリの幅 になります。 表示させるには右上の「︙(三点リー ダー)」を開き、「メディアクエリを表 示」を選びます。

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マウスホバー状態のスタイルを確認したい 19 スタイルパネル上部の「:hov」の項 目をクリックすると、「:active」 「:hover」などの項目とチェック ボックスが表示されます。 マウスホバーをしていない状態で も、ホバーしている状態を強制でき ます。これによって、開発者ツール上 で:hoverなどのセレクタの適用済み のプロパティが確認できます。 「要素の状態を強制」が適用されていると、要素の先頭にオレンジ色 の●が表示されます

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classが外れたら・別のclassが追加されたらどうなるのか 20 スタイルパネル上部の「.cls」の項目 をクリックすると、選択中の要素に 付与されているclassが表示され、 チェックを外すとそのclassが要素か らの適用外の状態を確認できます。 また、テキストボックスに記入する と、その文字列がclass名として要素 に付与されます。 ご入会後の特典スライドです

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flexboxがどうなっているかわからない 21 「display: flex;」が適用されいてる プロパティには、右隣にアイコンが 表示され、クリックすることで flexboxエディタが開きます。 flexboxエディタでは、flex-wrap, flex-direction, justify-content, align-itemsなど、flexbox関連プロ パティをクリックで追加・変更でき るため、挙動の確認がしやすいもの となっています。 要素パネル内のflexboxが適用されているタグには、右端に「flex」の ボタンが表示されます。クリックして有効化すると、画面内にflexが 適用されている様子が点線の枠で表示されます ご入会後の特典スライドです

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4. スタイルが適用されていないときの チェックリスト

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CSS未適用のときに開発者ツールで確認するリスト ‚ 確認したい要素は合っているP ‚ スタイルは存在している?(class名は合っている?5 ‚ 記述したはずの行数にはちゃんとプロパティがあるP ‚ プロパティが無効になっていないP ‚ セレクタの詳細度は問題ないP ‚ 効果のないプロパティを使っていない? 22

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確認したい要素は合っている? 23 画面内の右クリックで「検証」から 開発者ツールを立ち上げると、いち ばん内側の要素を選択します。 選択中の要素にスタイルが当たって いない場合、親要素や先祖要素を順 に選択し、それぞれのスタイルを確 認していくことで、どの要素がどの スタイルなのかを確認していくとよ いでしょう。 上記の例は、角丸のカード型レイアウト部分全体を選びたかったのにh2 タグを選択してしまっている様子。この場合は、すぐ外側のdivタグの 「.infosession__content」を選択して、そこに探しているスタイルがな いかどうかを確認します

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スタイルは存在している?(class名は合っている?) 24 class名のタイプミスがある場合も スタイルは反映されません。そこ で、検索機能を利用します。 要素パネルを開いている状態で [Ctrl (command)] + [F] キーを押す と、要素パネルの下部に検索フォー ムが表示されます。 ページ内のclass名や要素名、本文 の単語などを検索できます。 検索された単語は、黄色くハイライトされます 検索フォーム 一致した単語がハイライト

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記述したはずの行数にはちゃんとプロパティがある? 25 開発途中のサイトの場合、CSSファ イルが最新でない場合や、別のディ レクトリにアップロードされている ような場合もあります。 そんなときは、「ソース」からCSS ファイルを確認し、自分自身で記述 した行数の箇所に、しっかりとプロ パティが記述されているかを確認し ましょう。 上記は圧縮されたファイルを展開したものなので、5行目以降は「-」の 表示となっています 行数表示

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プロパティが無効になっていない? 26 要素に間違ったプロパティが適用され ている場合、スタイルパネルのプロパ ティの先端に黄色い「!」のアイコンが 表示され、打ち消し線が引かれます。 「!」アイコンにマウスホバーした際 に、「不明なプロパティ名」と出た場 合はプロパティの左側であるプロパ ティの「名前」が間違っています。 「プロパティ値が無効」の場合は右側 の「値」が間違っています。 間違ったプロパティの場合、エディタでエラー表示になることも多 いです ご入会後の特典スライドです

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セレクタの詳細度は問題ない? 27 スタイルパネルで、class名やid名などのセレクタの箇 所にマウスホバーすると、「特異性:(0, 1, 0)」など の項目が表示されます。 これは詳細度のことで、CSSの適用される優先度をあら わしています。この優先度による影響で、スタイルが反 映されていない場合があります。 開発者ツールでは、上から順に詳細度が高い、つまり 優先されているルールセット(プロパティの集まり) が表示されますが、詳細度が表示されることで、優先 される順番の確認がしやすくなっています。 日本語表示では「特異性」という、Specificity の直訳になっていますが、「詳細度」とする訳 語のほうが一般的です 詳細度が表示される ご入会後の特典スライドです

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効果のないプロパティを使っていない? 28 「display: flex;」でないときのflexbox 関連のプロパティや、「position: static;」の際のtopなどのプロパティ は、設定しても効果が見られません。 それらのプロパティがある場合、グレー アウトされ、その右端の「i」アイコン にマウスホバーすることで理由が表示さ れます。 ご入会後の特典スライドです

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5. 開発者ツールのアクセシビリティ機能

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要素を選択中のアクセシビリティ情報 29 「検査」を利用中に、詳細表示の下 部にアクセシビリティ関連の情報が 表示されます。 たとえば、背景色と文字色の差が小 さい場合、読みにくくなってしまい ます。これはContrast(コントラス ト)の項目で確認でき、赤い「!」ア イコンが出ている場合は改善すると よいでしょう。 問題がある場合の表示

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カラーピッカーのアクセシビリティ情報 30 color(文字色)プロパティのカラーピッカーを開 いている場合、「コントラスト比」の項目が表示 され、WCAGのAAやAAAに準拠しているかどうか を確認できます。 このとき、2本の白い線が表示され、「このライン より上(下)ならAA(AAA)準拠」という基準が 視覚的にわかります。 「コントラスト比」を開閉する 2本の白い線

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色覚特性のシミュレーション 31 色覚特性を持っている方の「見え方」をシミュレーショ ンすることができます。 「レンダリング」パネルを開き、下部にある「色覚異常 をエミュレート」から、「1型2色覚」などを選ぶと、そ れらに応じた表示になります。 レンダリングパネルは、[Esc] キーでドロ ワーを表示させ、左端の縦型三点リーダー (︙)をクリックした一覧から選択できます

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6. 他ブラウザの開発者ツール

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Chrome以外のブラウザの開発者ツール 32 Microsoft Edge 開発者ツール Firefox ウェブ開発ツール Safari Webインスペクタ Chrome以外の各ブラウザにも、Webページを検証できるツールが搭載されています。

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Safariの「開発」メニューを表示させる 33 「開発」メニューが有効になっていない場合、ショートカットキーも効かないです。 有効化の手順は、(1) メインメニューの「設定…」を開く、(2)設定内の「詳細」タブ、 (3)「Webデベロッパ用の機能を表示」にチェック、となります。

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SafariとSimulatorで検証ができる 34 Xcodeに付属している「Simulator」を使うことで、Mac上でiOSのSafariを立ち上げられ、 Mac版SafariのWebインスペクタから、Simulatorで表示中のWebページの検証ができます。 XcodeメニューからSimulatorを立ち上げる Mac版Safariの「開発」からSimulator(上記はiPhone 15 Pro Max)を選択できます ご入会後の特典スライドです

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SimulatorはDockに残せる 35 「Simulator」はXcode経由でなくとも、Dockに残しておくことで単体で立ち上げられます。 ご入会後の特典スライドです