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TPI NEXT入門 TPI NEXTで自分達のテストを 評価しよう 2016/1/9 @WACATE 2015 冬 井芹洋輝 1

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はじめに このセッションについて • 目的 – TPI NEXTの概要を知る – TPI NEXTを使った評価を体験する • 対象 – テストの改善に興味がある人 • 注意事項 – 30分の講義&ワークショップで概要に触れるのが目 的です • 解説はアセスメントに絞ったスライドのみ扱います – 書籍のごく一部を扱っています。 学ぶならまずは購入を 2

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はじめに このセッションについて • 自己紹介 – 井芹洋輝 – 株式会社豆蔵。組み込みソフトウェアの開発やテス トの改善に従事 – TPI NEXTとの関わり • 日本語化を期に着手 • TPI NEXTファンデーション取得 3

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概要 4

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概要 TPI NEXTとは • テストプロセスの成熟度評価と改善の標準 – 「ビジネス主導要因に基づき、組織のテストプロセス の成熟度を判断する際の標準」 – 「テストプロセスを改善するために現実的でテストに 特化した測定値を設定し、実装するための標準」 • Sogeti社が策定 5

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概要 TPI NEXTとは • テストプロセス – 「テストを実施するために用いる手法、技法、および ツールの集まりのこと」 – テスト計画、テスト設計、テスト実施など、 あらゆるテストの活動を包含する 6

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概要 TPI NEXTの位置づけ • Sogeti社の体系・標準の一つ – TMap Next • ビジネス主導、リスクベースのソフトウェアテストの方法論 – TPI Next • テストプロセス改善の標準 – Point ZERO • 欠陥、リスク軽減、コストの削減、生産性の向上などを扱う 開発ライフサイクルの方法論 • TMap Next/TPI Nextは日本でも認定制度あり 7

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概要 TPI NEXTの文献 • 「TPI NEXT ビジネス主導のテストプロセス改善」 (TriFoglio) – pdf版の販売もあり • TMap公式サイト – http://www.tmap.net/tpi-downloads – 資料・ツールが公開されている(英語版のみ) • TPI NEXTでの評価・設定・メトリクス計算を支援するExcel ツール • キーエリアとチェックポイントの一覧 8

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概要 TPI NEXTを学ぶと何が良いのか? • 有望な自分たちのテストの改善手段 – 現場で取り組みやすい • 現場主導でも取り組みやすい – チェックポイントとして明快な評価基準を提供 – ニーズに合わせた段階的改善やスコープ設定の仕組みを提供 – 組織、管理、技術等、バランスよく様々な領域をカバー • 現場のエンジニア目線で親しみやすい – 問題の設定や改善アプローチに共感できる – 現場の本質的な改善を重視している • テストの教材としても有効 – 最新にして数少ない、日本語化されたテスト改善の 標準 9

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概要 TPI NEXTが重視するもの • コントロールされた特定の改善ステップ – 段階的改善をサポート • 実践事例ベース • 客観性 – 成熟度などの評価を客観的に実施できる • 選択肢と優先度 – ニーズに合わせた選択や優先付けをサポート • 詳細度 – ”とりあえずやるべきこと”が具体的にわかる • 現状のすばやい把握 • 独立性 – 特定のプロセスや手法に依存しない • ビジネス主導要因の検討 – ビジネスゴールの達成を直接サポートする • 他のSDLCプロセスとの連携 – 全体のプロセスや、テストと他の活動を考慮する 10

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概要 関連用語 • TPI – Test Process Improvementの略称 – テストプロセスの成熟度評価と改善の標準 • BDTPI – Business Driven Test Process Improvementの略称。 – TPIを全体的に改善したもの。ビジネス主導要因に基づいた テーラリングや段階的改善などのサポートを強化 • ビジネス主導要因 – 「管理者層が示す方向性」 – 「ビジネス主導要因は、テストプロセスを改善するための理由、 モチベーション、課題となるものであり、一般的には、結果とリ スクと時間とコスト(の組み合わせ)で表現する」 • TPI NEXT – BDTPIを基本モデルとした標準 11

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TPI NEXTの基本構成 12

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TPI NEXTの基本構成 TPI NEXTの全体像 キーエリア 成熟度レベル チェックポイント クラスタ 改善提案 キーエリア達成 のコツ テスト成熟度マトリクス 13

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TPI NEXTの基本構成 TPI NEXTの全体像 キーエリア 成熟度レベル チェックポイント クラスタ 改善提案 キーエリア達成 のコツ テスト成熟度マトリクス 14

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TPI NEXTの基本構成 キーエリアとは • テストの評価・改善の観点 – 各キーエリアごとに成熟度を評価したり、改善目標を 定めたりする • 16のキーエリアが定義される • 3のグループで分類される 15

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TPI NEXTの基本構成 キーエリアとは グループ キーエリア SR(利害関係者との関係) • 利害関係者のコミットメント • 関与の度合い • テスト戦略 • テスト組織 • コミュニケーション • 報告 TM(テスト管理) • テストプロセス管理 • 見積もりと計画 • メトリクス • 欠陥管理 • テストウェア管理 TP(テスト業務の専門性) • 手法の実践 • テスト担当者のプロ意識 • テストケース設計 • テストツール • テスト環境 16

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TPI NEXTの基本構成 TPI NEXTの全体像 キーエリア 成熟度レベル チェックポイント クラスタ 改善提案 キーエリア達成 のコツ テスト成熟度マトリクス 17

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TPI NEXTの基本構成 成熟度レベル • 各キーエリアの成熟度のレベル。 • 成熟度レベル – 初期レベル • 「アドホック」。テスト活動が体系化・文書化されておらず、属人 的にテストが進められる – コントロールレベル • 「適切なものごとを行う」。テストで行うべきことが行われている ことを管理できている。 – 効率化レベル • 「ものごとを適切に行う」。行うべきことを、少ないコスト・時間で メリットを大きくするように、効率的に実施できている。 – 最適化レベル • 「刻々と変化する状況に絶えず順応する」。継続的に最適なや り方に改善し続けている。 18 成熟度高

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TPI NEXTの基本構成 理想の成熟度レベル • コントロールレベルは基礎として達成を目指す • 効率化レベル以上は要求や制約に応じて達成 を目指す – ソフトウェア開発ライフサイクルのバランスを考慮 • 達成・維持は大変 • テストより開発の改善に注力した方が良い場合もある 19

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TPI NEXTの基本構成 TPI NEXTの全体像 キーエリア 成熟度レベル チェックポイント クラスタ 改善提案 キーエリア達成 のコツ テスト成熟度マトリクス 20

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TPI NEXTの基本構成 チェックポイント • チェックポイント – キーエリアの成熟度を判定するための基準 • 各キーエリアごとに、コントロールレベル/効率化レベル/最 適化レベルそれぞれで定義される • 「達成した」「達成していない」の2値判定 十分な証拠を提示できれば「達成」と判断 • 「対象の成熟度レベル」+「下位の成熟度レベル」のすべ てのチェックポイントに達成したら、その成熟度レベル達成 21

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TPI NEXTの基本構成 チェックポイントの例(キーエリア「報告」) • 初期レベル – なし • コントロールレベル 1. 報告には、時間とコスト、結果とリスクなどの側面が含まれている。 2. 報告の頻度や内容が、意思決定プロセスの利害関係者の基本要求に合致して いる。 3. 報告は書面によって行われている。 • 効率化レベル 1. 効率的な意思決定に必要な利害関係者の報告要求を満たすことと、提供する ための作業量のバランスが取れている。 2. 報告書には、テストプロセスの進捗やプロジェクトリスクを考慮して、テストの傾 向と、テストプロジェクトからの推奨事項が含まれている。 3. 報告書には、テストのゴールやプロダクトリスクに関して、テストの傾向と、テスト プロジェクトからの推奨事項が含まれている。 • 最適化レベル 1. 報告は、現状あるいは将来のテストプロセスやSDLCの改善に利用するデータや 測定値を提供している。 2. ソフトウェアプロセス改善用のデータや測定値をテストプロジェクト終了時にライ ン組織に渡している。 22

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TPI NEXTの基本構成 チェックポイントの運用 • チェックポイントは、あるべき姿から測定可能な 一部の属性を切り出したもの – 字面だけ達成すれば良いわけではない – 各章節の冒頭の説明、改善提案、キーエリア達成の コツで説明される、本質的な改善達成が大前提 23

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TPI NEXTの基本構成 TPI NEXTの全体像 キーエリア 成熟度レベル チェックポイント クラスタ 改善提案 キーエリア達成 のコツ テスト成熟度マトリクス 24

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TPI NEXTの基本構成 キーエリア達成のコツ/改善提案 • 改善提案 – キーエリアの各成熟度レベルを達成するための改善 のヒントや助言 – 留意事項:チェックポイントの達成方法は様々。改善 提案はその中の一つ • キーエリア達成のコツ(Enabler) – ソフトウェア開発ライフサイクルの中で、該当成熟度 レベルがどのようなプロセスや活動と関連している かの解説 – 改善をより的確に行うためのヒントとなる 25

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TPI NEXTの基本構成 TPI NEXTの全体像 キーエリア 成熟度レベル チェックポイント クラスタ 改善提案 キーエリア達成 のコツ テスト成熟度マトリクス 26

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TPI NEXTの基本構成 テスト成熟度マトリクス • キーエリア、成熟度レベル、チェックポイントを 一つのマトリクスにまとめたもの • 成熟度を俯瞰するのに用いる 27

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3 7 95 95 3 2 4 95 65 15 95 0 95 95 2 5 95 8 95 3 TPI NEXTの基本構成 テスト成熟度マトリクス 28 成熟度レベル キーエリア 表中の番号:チェックポイント

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TPI NEXTの基本構成 テスト成熟度マトリクスでの表現 29 5 2 3 2 3 4 1 6 3 5 5 3 5 コントロール レベル 効率化 レベル 初期レベル 初期レベル 効率化レベル

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TPI NEXTの基本構成 TPI NEXTの全体像 キーエリア 成熟度レベル チェックポイント クラスタ 改善提案 キーエリア達成 のコツ テスト成熟度マトリクス 30

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TPI NEXTの基本構成 クラスタ • チェックポイントをグルーピングしたもの – 分類やステップ分けに用いる • Ex)段階的改善のためのステップ分け • Ex)改善のスコープ設定 • 目的に応じてカスタマイズする 31

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TPI NEXTの基本構成 2つのクラスタセット 1. 基本クラスタセット – BDTPIが標準として提示するクラスタ • チェックポイントをA〜Mで分類 – 用途 • 標準的な改善ステップを示す – A→B→…→Mとアルファベット順に改善していく – 重視すべきビジネス主導要因がなければ、これをそのまま適用可能 – 「基本クラスタの構成は、テスト分野の幅広い経験に基づいている」 • カスタマイズのベースとする • チェックポイントの依存関係を示す 2. ビジネス主導クラスタセット – ビジネスのゴールに基づいて、 基本クラスタセットをカスタマイズしたクラスタ 32

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TPI NEXTの基本構成 基本クラスタセット 33 J 8 KDGL G 8 6 FBG FBG KMH A FBGI CB 9 7 LG B FBG 8 FBG 8I FBG B FBGE FBG J 0 0 3 5 5 G J J 1 2 2 0 1 1 0 2 2 0 2 1 1 2 1 0 2 2 1 1 3 3 4 4 3 4 5 5 0 0 2 0 2 0 0 1 1 3 4 4 3 4 4 3 3 3 5 3 4 4 4 4 4 5 5 0 2 1 2 1 4 5 5 4 5 5 3 3 5 3 3 5

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TPI NEXTの基本構成 基本クラスタセットでの考え方の一部 34 J 8 KDGL G 8 6 FBG FBG KMH A FBGI CB 9 7 LG B FBG 8 FBG 8I FBG B FBGE FBG J 0 0 3 5 5 G J J 1 2 2 0 1 1 0 2 2 0 2 1 1 2 1 0 2 2 1 1 3 3 4 4 3 4 5 5 0 0 2 0 2 0 0 1 1 3 4 4 3 4 4 3 3 3 5 3 4 4 4 4 4 5 5 0 2 1 2 1 4 5 5 4 5 5 3 3 5 3 3 5 最適化レベルは 最後に着手 テストの要求や目的(基本的にやるべきこと)、テスト戦略・ プロセス(基本的な段取り)の整備は改善の大前提 ツールや環境の工夫は、マネジメントや テスト設計の基本ができてから着手

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TPI NEXTの基本構成 クラスタのカスタマイズ • クラスタはビジネス主導要因に応じて、 スコープ分け・分類・依存関係定義を行う • カスタマイズでは依存関係に注意 – チェックポイントや基本クラスタセットのクラスタには 依存関係が設定されている 依存関係を壊すカスタマイズは推奨されていない • 無料公開されている標準Excelツールが便利 35

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TPI NEXTの基本構成 補足 ビジネス主導要因 • 「管理者層が示す方向性である。 通常は、 組織 のビジョンやビジネス戦略から導き出した方向 性として提示するものであり、組織か業務レベ ルで達成すべき特定の成果を伴う」 • e.g.)優れたROI、開発期間の削減 36

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TPI NEXTの利用 37

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今回扱うトピック • ビジネス主導のクラスタ設定 • プロセスに合わせたカスタマイズ • 改善フローの例 • アセスメント 38

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TPI NEXTの利用:ビジネス主導のクラスタ設定 BDTPI • TPI NEXTはビジネス主導要因を重視 – BDTPI=ビジネス主導のTPI • BDTPIのフローの例 1. ビジネス主導要因を特定する 2. ビジネスゴールをITゴールに置き換える 3. ITゴールにとってより重要なキーエリアとそうでない キーエリアを特定する 4. チェックポイントのクラスタ配置を再調整する 39

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TPI NEXTの利用:ビジネス主導のクラスタ設定 1. ビジネス主導要因を特定する • ビジネスからのニーズや要求の観点・分類を定義する – ※ニーズや要求をリストアップするわけではない • TPI NEXTの書籍での例) – 顧客志向と顧客サービスの改善 – 外部の法や規制の順守 – サービスの継続性と可用性の定着 – (IT 関連の)ビジネスリスクの管理 – 競合するプロダクトやサービスの提供 – ビジネスプロセスの機能性の改善と保守 – (IT による)ビジネス投資からの適切な利益 – スキルとやる気のある人材の獲得、育成、維持 – ビジネス要件の変更に対するスピーディな対応 40

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TPI NEXTの利用:ビジネス主導のクラスタ設定 2. ビジネスゴールをITゴールに置き換える 41 顧客志向と 顧客サービ スの改善 外部の法や 規制の順守 サービスの 継続性と可 用性の定着 … ITサービスの 信頼性と安 全性の確保 P P P 外部の法や 規制の順守 S P … P:Primary(最優先)、S:Supporvie(補足)、空白:関連性少ない ビジネスゴールの要素 ITゴール の要因

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TPI NEXTの利用:ビジネス主導のクラスタ設定 3. ITゴールにとってより重要なキーエリアと そうでないキーエリアを特定する 顧客志向と顧 客サービスの 改善 外部の法や 規制の順守 サービスの継 続性と可用性 の定着 … ITサービスの 信頼性と安全 性の確保 H L N 外部の法や 規制の順守 L H H … 42 ITゴールの要素 キーエリア H:優先度高、N:優先度中、L:優先度低 ビジネスゴール・ITゴール・キーエリアの関連性を明らかにする ビジネスゴールの優先付けでキーエリアの優先付けを行う

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TPI NEXTの利用:ビジネス主導のクラスタ設定 3. ITゴールにとってより重要なキーエリアと そうでないキーエリアを特定する • ビジネスゴールの優先順位付けを行う – ビジネス主導要因ごとに優先度を設定する • ビジネスゴールの優先順位に基づき、キーエリアの 優先順位付けを行う • 例)「サービスの継続性と可用性の定着」を優先す る – ITゴールの優先付け • 優先度高「ITサービスの信頼性と安全性の確保」 – キーエリアの優先付け • 優先度高「利害関係者のコミットメント」「コミュニケーション」「報 告」・・ • 優先度低「関与の度合い」「テスト組織」・・ 43

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TPI NEXTの利用:ビジネス主導のクラスタ設定 4. BDTPI:ビジネス主導のクラスタ設定 • 重要なキーエリアのクラスタを格上げする • 重要でないキーエリアのクラスタを格下げする • 無関係なチェックポイントをスコープ外にする 44 K 9ALEHM H 9 7 GCH GCH AL I B GCHJ DC 8 MH C GCH 9 GCH 9J GCH C GCHF GCH K 0 0 3 5 5 A H K Z K 1 2 2 0 1 1 0 2 2 0 2 1 1 2 1 0 2 2 1 1 3 3 4 4 3 4 5 5 0 0 2 0 2 0 0 1 1 6 6 6 3 4 4 3 3 3 5 3 4 4 4 4 4 5 5 0 2 1 2 1 4 5 5 4 5 5 3 3 5 3 3 5

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TPI NEXTの利用:プロセスに合わせたカスタマイズ プロセスに合わせたカスタマイズ • TPI NEXTの書籍では、既知のプロセスやアプ ローチ(例えばアジャイル)への適用指針も解説 • Ex)アジャイルに適用する場合 – 「利害関係者のコミットメント」の優先度を高める • クライアントとの良好な関係の構築・維持を重視する 一つの手段として、プロセスにクライアントを関与させる • クライアントからのフィードバックの重要度を高める 45

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TPI NEXTの利用:改善フローの例 改善フローの例 46 気づきを与える (意識づけ) ゴール、スコープ、 取り組み方を決定 する 現状を アセスメントする 改善を定義する 行動計画を 立案する 行動計画を 実施する 評価して再方向付 けを行う

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TPI NEXTの利用:アセスメント アセスメントのフローの例 1. ゴール、スコープ、アプローチを決定する 2. 情報を収集する 3. 情報を分析する 4. 結論を導く 47

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TPI NEXTの利用:アセスメント 2.情報を収集する/3.情報を分析する • BDTPIに基づいて情報収集、分析の観点を明確 化する – アセスメントのスコープをキーエリアやクラスタで明 確化する – 対象のキーエリアごとに、どのような観点でどのよう なアセスメントを行うか、具体的な方針を立てる 48

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TPI NEXTの利用:アセスメント 2.情報を収集する/3.情報を分析する • 情報収集手段の例 – 成果物の監査 – インタビュー(多面的なインタビューが有効) – 複数のアセスメント結果のクロスレビュー • 情報の分析 – TPI Nextに基づいた成熟度レベルを分析する • 収集情報に基づくチェックポイントを判定 • チェックポイント結果からメトリクスを算出 – メトリクス例)スコープ内のチェックポイント達成率、優先度高の チェックポイント達成率、直近の目標に対するチェックポイント達 成率、チェックポイント達成率の時系列推移や他との比較 – キーエリアを観点に、例えばSWOT分析を実施する 49

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まとめ 50 キーエリア 成熟度レベル チェックポイント クラスタ 改善提案 キーエリア達成 のコツ テスト成熟度マトリクス

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ご清聴ありがとうございました 51