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ホワイトボード チャレンジ (発注&開発ゲーム) 説明&実行資料 Kazushi NAKAMICHI

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当資料について ● ホワイトボードチャレンジというワー クショップを紹介します ● 概要説明、ルール説明、主催者へのア ドバイスの3部構成です ● スライドは改変自由です。用途に合わ せてご自由にカスタムしてください ● 多くの方に遊んでいただければ嬉しい です

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資料の構成 ● ホワイトボードチャレンジとは ● ルール説明 ○ 開催時にそのまま使用できるように 作っています ● 主催者へのアドバイス ○ ワークショップを行う際に気を付ける ことを記載しています

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またの名を発注&開発ゲーム ホワイトボード チャレンジとは

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ホワイトボード チャレンジとは ● ホワイトボード上で擬似的にアプリ開 発をするグループワーク ● お題をもとにクライアント、デザイ ナー兼開発者に別れて、発注〜納品の 流れを体験するゲーム

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テキスト重視の ホワイトボーチャレンジ ● ホワイトボードチャレンジには会話を 重視したものもありますが、当スライ ドはテキストコミュニケーションを重 視したルールになってます ● スライドの最後に別ルールを紹介した 資料へのリンクを貼っておりますので そちらもどうぞ

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ホワイトボード チャレンジの効果 ● 認識の齟齬の無いテキストを書く練習 になる ● 短時間で必要なコミュニケーションを 取る練習になる ● UI/UXを考える練習になる ● 何よりとても盛り上がる

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推奨人数と 役割について ● 1チーム4-5人を推奨 ● 役割 ○ クライアント 2人 ○ デザイナー兼開発者 2-3人

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ホワイトボード チャレンジに必要な物 ● ホワイトボードまたは大きめの紙 ● ペン ● お題のカード(次ページで説明) ● お菓子(必須ではないがあると嬉しい)

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お題カード について ● 開発するアプリのテーマをかいたカード ● 主語と述語の組み合わせを準備します。こ の組み合わせがテーマになります ○ 〇〇が(主語カード) ○ XXする、XXになる(述語カード) ● ゲーム開始時に1枚ずつ引いてもらいます

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お題の例 ● 心の疲れを癒す ● 食欲が満たされる ● 胸がときめく ● 野生が目覚める ● 健康になる ● 将来の不安が減少する ● デスクワーカーが ● 重機オペレーターが ● おじいちゃんが ● 女子高生が ● 人見知りの人が ● 猫が 主語カード 述語カード

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ルール説明

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ルール ● お題にそってホワイトボード上でスマート フォン用アプリ開発を行ってください ● 開発は5人(推奨)チームで行います ● それぞれの役割を全力でこなして下さい ● 指示された時間でおやつを食べてください

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まずお題カードを 引いてね ● 誰でもいいのでカードを引いてください ○ チームが4人以上なら2人 ○ 3人以下なら1人 ● 主語カード、述語カードそれぞれ1枚ずつ 引きます ● 主語述語の組み合わせがチームのお題です 〇〇が XXする

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チーム内の役割 ● クラインアント 1〜2名(カードを引いた人) ○ お題をもとにドキュメントにてアプリを考え 発注を行う ○ 納品されたアプリケーションの評価を行う ● デザイナー兼開発者 それ以外の人 ○ 発注書の内容をもとにヒアリングを行う ○ アプリケーションを開発し納品する

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時間割 ● 発注書作成  10分 ● ヒアリング  5分 ● アプリ開発  10分 ● 納品と評価  5分 ● 発表および表彰(ご自由に)

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本日のお題 ● 心の疲れを癒す ● 食欲が満たされる ● 胸がときめく ● 野生が目覚める ● 健康になる ● 将来の不安が減少する ● デスクワーカーが ● 重機オペレーターが ● おじいちゃんが ● 女子高生が ● 人見知りの人が ● 猫が 主語カード 述語カード

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各フェーズの 説明 ● 発注書作成  10分 ● ヒアリング  5分 ● アプリ開発  10分 ● 納品と評価  5分 ● 発表および表彰(ご自由に)

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発注書作成 (10分) ● クラインアント ○ お題をもとにスマートフォン用アプリ の仕様を考える ○ ホワイトボードの左側にテキストのみ で記述する(図とかはダメ) ● デザイナー兼開発者 ○ お菓子置き場でおやつを食べる ○ 作業は見ちゃだめ ホ ワ イ ト ボ | ド お菓子置き場 ホ ワ イ ト ボ | ド

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発注書(例) ● 犬が日頃忘れがちな野生を取り戻 すスマホアプリ ● 毎日朝日と共に遠吠えが流れる ○ 時間や叫び声はカスタム可能 ● 他にも野生を取り戻すコンテンツ 盛りだくさん 犬が 野生を取 り戻す テキストだけで書くこと! デザイナー兼開発者は見 ちゃダメ!おやつ食べてて

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Point ● クライアントメンバーで議論して自由 にアイデアを出そう ● 欲しいものが伝わるように簡潔で齟齬 のないテキストを書こう

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各フェーズの 説明 ● 発注書作成  10分 ● ヒアリング  5分 ● アプリ開発  10分 ● 納品と評価  5分 ● 発表および表彰(ご自由に)

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ヒアリング (5分) ● クラインアント ● デザイナー兼開発者 ○ ホワイトボードの前へ集合する ○ 発注書の内容についてヒアリングする ○ 発注書にテキストで追記をしてもよい ○ 図や絵を描くのは禁止 ホ ワ イ ト ボ | ド お菓子置き場 ホ ワ イ ト ボ | ド

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ヒアリング(例) ● 犬が日頃忘れがちな野生を取り戻 すスマホアプリ ○ 操作するのは飼い主(追記) ● 毎日朝日と共に遠吠えが流れる ○ 時間や叫び声はカスタム可能 ○ 映像も一緒に流れる(追記) ● 他にも野生を取り戻すコンテンツ 盛りだくさん ジビエ餌とか(追記) クライアントの要望を却下 してはいけないよ ホワイトボードの右側はま だ使用禁止!

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Point ● 発注書の各項目について深堀し、認識 を合わせよう ● クライアントが本当に必要なものは何 かを考えながら話を聞こう

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各フェーズの 説明 ● 発注書作成  10分 ● ヒアリング  5分 ● アプリ開発  10分 ● 納品と評価  5分 ● 発表および表彰(ご自由に)

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アプリ開発 (10分) ● デザイナー兼開発者 ○ 発注書をもとにホワイトボードの右側 にスマートフォン用アプリの画面を描 く ● クライアント ○ お菓子置き場でおやつを食べる ○ 作業は見ちゃだめ ホ ワ イ ト ボ | ド お菓子置き場 ホ ワ イ ト ボ | ド

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アプリ開発(例) ● 犬が日頃忘れがちな野生を取り戻 すスマホアプリ ○ 操作するのは飼い主 ● 毎日朝日と共に遠吠えが流れる ○ 時間や叫び声はカスタム可能 ○ 映像も一緒に流れる ● 他にも野生を取り戻すコンテンツ 盛りだくさん ジビエ餌とか

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アプリ開発(例) ● 犬が日頃忘れがちな野生を取り戻 すスマホアプリ ○ 操作するのは飼い主 ● 毎日朝日と共に遠吠えが流れる ○ 時間や叫び声はカスタム可能 ○ 映像も一緒に流れる ● 他にも野生を取り戻すコンテンツ 盛りだくさん ジビエ餌とか クライアントは見ちゃダメ! おやつ食べてて

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Point ● 誰にでもわかりやすく使いやすい画面 を意識しよう ● クライアントが本当に必要としている ものを開発しよう

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各フェーズの 説明 ● 発注書作成  10分 ● ヒアリング  5分 ● アプリ開発  10分 ● 納品と評価  5分 ● 発表および表彰(ご自由に)

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納品と評価 (5分) ● クラインアント ● デザイナー兼開発者 ○ ホワイトボードの前へ集合する ○ 開発したアプリについて説明をする ○ 5分間の説明後、クライアントは1人あ たり5点満点で評価を伝える(クライ アント2人だと10点満点) ホ ワ イ ト ボ | ド お菓子置き場 ホ ワ イ ト ボ | ド

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Point ● 開発したアプリの魅力を伝えよう ● 発注書で望んだことが実現されている かの観点から採点しよう ○ 「せーの」で指を立てると結果発 表感が出ます ✌ 🖐 2 5

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各フェーズの 説明 ● 発注書作成  10分 ● ヒアリング  5分 ● アプリ開発  10分 ● 納品と評価  5分 ● 発表および表彰(ご自由に)

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発表および表彰 ● 皆が開発したアプリを見て回る ● 1分程度でアプリを説明する ● 以下のようなチームを表彰しても いいかも ○ 最高得点 ○ 独創的なアプリ ○ 優れた発注書 ホ ワ イ ト ボ | ド お菓子置き場 ホ ワ イ ト ボ | ド

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対話と想像を 大切に くれぐれも、こうならない ようにがんばってねー では!よーいスタート!

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時間割 ● 発注書作成  10分 ● ヒアリング  5分 ● アプリ開発  10分 ● 納品と評価  5分 ● 発表および表彰(ご自由に)

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主催者への アドバイス

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会場の準備 ホ ワ イ ト ボ | ド お菓子置き場 ホ ワ イ ト ボ | ド ● ホワイトボードとお菓子置き場を 設営します ● お菓子置き場からはホワイトボー ドが見えない方が望ましいです ○ 作業の様子が見えないほうが ドキドキ感が増します

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クライアント の決め方 ● 発注書ないとゲームが進行不能に なるためクライアントは重要です ● ルール説明の最初に「チームから 2人前にきて」と呼びかけ、お題 カードを引いてもらい、同時にク ライアントに指名します ● チームで決めてもらってもいいで すが、指名した方がスムーズです 誰か前に出てきてー あなた達はクライアントね

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お題について ● グループワークの狙いに合わせてお題を考 えましょう ○ とにかく交流して盛り上がりたい ■ 思わず笑ってしまう組み合わせが 発生するお題を沢山入れる ○ 業務トレーニングの要素も入れたい ■ 業務で発生しうる内容に寄せる

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進行について ● 主催者やタイムキーパーが進行管理をして 全体に対して指示出しをした方がいいです ○ 残り何分ですの声かけ ○ お菓子置き場への移動指示 ● 限られた時間内で考え作ることがこのゲー ムの醍醐味なので、時間を厳しく管理した 方が盛り上がります

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お菓子置き場ついて ● それぞれの作業を見せないように隔離する ことが目的ですが他にも効果があります ○ ゲームにドキドキ感が芽生える ○ チームを超えた交流が生まれる ● ただ隔離するのではなくコミュニケーショ ンの場として交流を促進させましょう

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難易度をあげたく なったら ● 参加者がシステム開発に慣れていたり、ク ライアントと開発者の仲が良いと10点満 点が頻発し優劣がつかなくなります ● 難易度を上げるには以下のようなルール追 加するのもありでしょう ○ 予算の設定(200万しか出せない等) ○ 画面数の縛り ○ 全チームに同じお題カードを渡す

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完成版サンプル SAMPLE

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SAMPLE

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Enjoy the Whiteboard Challenge!

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THANKS! @mako_wis の資料に影響を 受け、色々なアレンジを加え て当スライドを作りました。 逸見さんいつもありがとうご ざいます! https://speakerdeck.com/makowis/5fen-dewakaruhowaitohototiyarensi

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THANKS! JBUG広島というコミュニ ティの中で、ドキュメントを 書く力を鍛えるグループワー クとして開催しました。 参加してくれたみんな、本当 にありがとう。 https://jbuginfo.backlog.com/

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Kazushi NAKAMICHI みんなに楽しんでもらえたらなーとこの 資料を作りました。自由にダウンロード して、資料も修正して使ってください。 やってみた感想とかいただければ嬉しい です。X(旧Twitter)で気軽にどうぞ。 X @ici_mici ナカミチ