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HCL Notes 12.0.1 の新機能 Advanced Properties (高度なプロパティボックス) 中野 晴幸

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Advanced Properties 高度なプロパティボックス • HCL Notes 12.0.1 で実装された機能 • サイズ変更可能なプロパティボックスは、アイデアポータルサ イトで800を超えるVoteを得るなど、多くのNotesユーザーが 切望していた • サイズ変更だけでなく、多くの便利機能が盛り込まれている 日本語の正式な呼称は 「Notes 詳細プロパティ」?

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高度なプロパティボックスは panagenda社のおかげで提供できたら しい

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お話したい事 • 文書のプロパティ • 文書を比較する • 文書を”あとで”比較する • プロフィール文書 • まとめ • 追加要望 • ここだけの話

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文書のプロパティ 最高のプロパティボックスがありました!

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ビュー上で文書を選択あるいは文書を 開いた状態で、Notes上部のメニューか ら「ファイル – Advanced Properties – Document Properties」を選択または Ctrl+Alt+Lをタイプします。 ※メニューを日本語化してほしい ビュー上で文書を右クリックして 表示されるメニューから 「Advanced Properties – Document Properties」を選択し ます。 ※メニューを日本語化してほしい

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「Fields」タブには、アイテムのリスト が表形式で表示されます。

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プロパティボックスの端をドラッグし てサイズを変更できます。 【メモ】 プロパティボックスの 最大化/最小化には対応 していない

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左右の枠の間をドラッグして 枠のサイズを変更できます。 ※表示している矢印は 実際のものとは異なります

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右枠内には、リストで選択したアイテ ム(行)の詳細が表示されます。

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右枠内の文字列をダブルクリックした り、Ctrl+Aで全選択するなどして選択 した文字列は、右クリックして表示さ れるメニューからコピーを選ぶか Ctrl+Cでクリップボードへコピーする ことができます。

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【検索バー】 リスト上部にある検索バーへ文字をタ イプしていくとアイテムリストが絞り 込まれます。 【メモ】 文字列がField NameとValueのどちら かの列に含まれている行がヒットする ようです。

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【CSV形式でクリップボードへコピー】 選択した行あるいはすべての行の情報をCSV形 式でクリップボードへコピーします。 【メモ】 Excel上で貼り付けすると改行がある値は セルが分割されるため、クリップボードへ コピーされたら(Excelへ直接貼り付けせ ず)いったんメモ帳などのテキストエディ タへ貼り付けして拡張子を.CSVで保存す ることをお勧めします。 【メモ】 ペーストしたCSVには、フィールド名 と値だけでなくデータタイプ/サイズ/ サマリー/作成者/読者/暗号化/署名な どの情報もありました。

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【行の選択方法】 クリックで単一行選択 Shift+クリックで範囲選択 Ctrl+クリックで複数選択

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列タイトルをクリックするたびに列の 並び順が 昇順→降順→未選択 と切り替わります。 【メモ】 最も大きいサイズのアイテムを調べた り、”Text List”や”Time¥Date List”と いった複数値のアイテムを調べたいと きも活用できそうです

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「Info」タブに切り替えると、作成日、 更新日、サイズ、NoteID、UNID、URL などの情報が表示されます。

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「Attachments」タブでは、文書に添 付されたファイルのファイル名、サイ ズ、更新日が表示されます。

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【メモ】 画面上にある文字列(画像では 「UNID」)をダブルクリックすると、 選択した状態になります。さらに右ク リックすると、選択した文字列をク リップボードへコピーすることができ ました。

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【Follow Document Selections】 ビュー上でプロパティボックスを使うとき チェックを付けておくと、ビューで選択す る文書を変えながらプロパティボックス上 で値の変化を見ることができます。チェッ クを外しておけば選択文書が変わってもプ ロパティボックスの内容は変化しません。 【メモ】 検索バーを活用してフィールド名でア イテムを絞り込んでおけば、文書に多 くのアイテムがあっても文書を切り替 えるたびにリストをスクロールするこ となく見たいアイテムを表示できて便 利です。

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【メモ】 文書を開いた状態から Advanced Properties を開くことで「表示用の計 算結果」フィールドも表示できました。 ↑ フォームで開いている文書 ↑ ビューで選択している文書

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文書を比較する ビュー/フォルダに表示されている2つの文書を比較します

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【Compare Selected Documents】 ビュー上で2つの文書を選択し、Notes上 部のメニューから「ファイル – Advanced Properties – Compare Selected Documents」をクリックします。

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文書にあるアイテムのリストが左右に表示 されます。 黄色はどちらにも同名のアイテムがあるが Valueが異なるもの、 黄緑色は一方にしかないアイテムです。

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リストで選択したアイテムの詳細はリスト の下部に表示されます。

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【Synchronize Selections】 リスト上のアイテムを選択するとリストの下部に詳細が表示 されますが、ここにチェックを付けた状態にすると、他方の リストにある同名のアイテムも同時に選択された状態となり 詳細も表示されます。

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【Show】 リストを以下の内容に切り替えます。 すべてのアイテムを表示する「All fields」 値が異なるアイテムだけ表示する「Different fields」 一方にしかないアイテムだけ表示する「Unique fields」 双方が同じ値をもつアイテムだけ表示する「Identical fields」

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文書を”あとで”比較する TLS証明書の取得前後をレプリカを使って比較してみました。

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【Compare Later】 ローカルレプリカから比較したい文書を選択した 状態で、Notes上部のメニューから「ファイル – Advanced Properties – Compare Later」をクリッ クします。

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【Compare With [KeyFile from ]】 サーバー側で比較したい文書を選択した状態で、 Notes上部のメニューから「ファイル – Advanced Properties – Compare With [KeyFile from ] 」をクリックします。

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ウィンドウタイトルの「KeyFile[…]」で同じUNID の文書が参照していること、 リスト上部の「Database:」で、ローカルレプリカ (左)とサーバー(右)のCertStore.nsfを参照し ていることがわかります。 サーバー名も表示 してほしいですね

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値が異なるアイテムだけ表示する設定に切り替え て、詳細を表示してみました。 詳細表示エリアのサイズや左右のエリアの幅も変 更できます。

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プロフィール文書 プロフィール文書も見える化されました!

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アプリケーションを開いた状態でNotes 上部のメニューから「ファイル – Advanced Properties – Profile Documents」を選択します。 ※日本語化してほしい

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アプリケーション内にあるプロフィー ル文書のリストが表示されます。 リストには、プロフィールの名前と キーがあります。 デフォルトでは、USER NAME/KEY 列がブランクのものと自分のユーザー 名があるものが表示されます。

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【メモ】 AdvProp_ProfileAllowDelete=1 を notes.ini へ追加すると[Delete]ボタ ンが表示され、プロフィール文書の削 除が可能になります。 https://www.panagenda.com/kbase/display/mc/Admini stration+Options+and+Troubleshooting

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【メモ】 リストで選択した2つのプロフィール文 書の比較表示を可能とするオプションは まだありません。

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検索バーに文字をタイプしてプロ フィール文書を絞り込んだところでリ スト上(ここでは “breakpoints_”の 行)をダブルクリックしてみます。

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プロフィール文書にあるアイテムの一 覧が表示されました。

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プロフィール文書はビューに表示され ないからか 「Follow Document Selections」 のチェックボックスは表示されないよ うです。

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まとめ • Ctrl+Alt+L ですばやく表示 • プロパティボックスのサイズ変更可能 • プロパティボックスに表示されるテキストをコピー可能 • アイテムリストは絞り込みや並び替えが可能 • アイテムをCSV形式でコピー可能 • 2つの文書を比較可能 • プロフィール文書を可視化 開発者と管理者に必要不可欠な最高のツールです!

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追加の要望 Named Document(12.0.1 の 新機能)の表示(NTS-I-1901) プロフィール文書の比較 (NTS-I-1902)

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ここだけの話 見えすぎ問題について

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12.0.1 では気になる点がありました  アプリケーションを設計置換する際「式とLotusScriptを非表示」とすると、 これまでの「文書のプロパティ」画面ではアイテムの内容が見えなくなり ますが、Advanced Properties では見えます。(SPR:STAAC9W6VG)  文書に $KeepPrivate アイテムがあり値に”1”がセットされると、これま での「文書のプロパティ」ではアイテムの内容がグレーアウトされコピー できなくなりますが、Advanced Properties ではコピーできます。 (SPR:STAAC9WAYB)  メニューの「Advanced Properties」を表示しないよう notes.ini へパラ メータを追加しても、ショートカットキー(Ctrl + Alt + L)で Advanced Properties を表示できます。(SPR:STAAC9W8HR)  names.nsf のディレクトリプロフィールで Marvel Client を無効に設定し て、クライアントが pmc.dll をロードしなくなっても、ショートカット キー(Ctrl + Alt + L)で Advanced Properties を表示できます。

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ショートカットキーの無効化は可能?  Advanced Properties は Marvel Client プラグイン側の機能  ショートカットキー( Ctrl + Alt + L )はプラグイン側でフックしてお り Notes クライアント側で制御できない  ショートカットを無効にするにはプラグイン側の更新が必要  現状ではプラグイン自体を無効化するしかない •1 (Default) •0 notes.ini 変数 AdvProp_HotkeyEnabled 【参考】 Administration Options and Troubleshooting https://www.panagenda.com/kbase/display/mc/Administration+Options+and+Troubleshooting

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プラグイン無効化の手順 1. plugin_customization.ini に次のパラメータを設定して、インストー ルメニューを有効にします com.ibm.notes.branding/enable.update.ui=true 2. 「ファイル>アプリケーション>アプリケーション管理」を選択し ます 3. プラグインの管理から「<Notesのパス> ¥framework¥shared¥eclipses」セクションの「panagenda Document Properties 12.0.7」を無効化します 4. Notesを再起動します

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プラグインの無効化をポリシー等で動的 に行う方法は現状ありません  Notesのインストーラをカスタマイズにてプラグインを削除する方法 はあります Notesクライアントのインストーラファイルを展開し deploy フォルダにあ る install.xml をメモ帳などのテキストエディタで開き次の行を削除する

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ショートカットキーも無効化するアイデア (NTS-I-1909)に投票をお願いします!!

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スライドの最後