Slide 1

Slide 1 text

DeepDive into Modern Development with AWS 2022/07/26 AWS事業本部コンサルティング部 ⾨別 優多

Slide 2

Slide 2 text

2 自己紹介 門別 優多 – moko クラスメソッド株式会社 AWS事業本部コンサルティング部 入社: 2019/07 Twitter, GitHub: @mokocm 2019年7月〜2021年6月 コンサルティング部 2021年7月〜2022年6月 MAD事業部 2022年7月〜コンサルティング部 2020-2022 APN AWS Top Engineer 2021 APN ALL AWS Certifications Engineer 好きになったAWSサービス: App Runner

Slide 3

Slide 3 text

3 「これだけは覚えて帰って欲しい」 せっかくクラウド使うなら クラウドらしい実装してくれ!!

Slide 4

Slide 4 text

4 本セッションの目的 エンジニアは本来集中するべき ビジネスロジックなどの実装に 工数を掛けて 気持ちよく(開発者体験よく) 開発して欲しい。

Slide 5

Slide 5 text

5 本セッションの対象者 ・新規開発を検討中の方 ・新規開発中のエンジニアの方 ・最近の開発事情をおさらいしたい方 ・モダナイゼーションの参考

Slide 6

Slide 6 text

6 本セッションの対象者 Web開発を基準にしてお話します。 その他のアプリケーションも応用のため 本セッションを聞いたら最近の技術選定 が分かります!

Slide 7

Slide 7 text

7 今日はなすこと 1. 最近の新規開発(Web)で使われる技術選定 2. これ使っとけアーキテクチャ3選 3. 開発フローとCI/CD 4. App Runnerのススメ 5. Demo 6. 超個人的な所感(まとめ)

Slide 8

Slide 8 text

8 今日はなすこと 1. 最近の新規開発(Web)で使われる技術選定 2. これ使っとけアーキテクチャ3選 3. 開発フローとCI/CD 4. App Runnerのススメ 5. Demo 6. 超個人的な所感(まとめ)

Slide 9

Slide 9 text

9 最近の新規開発で使われる技術選定 • Git • CI/CD • コンテナ • SPA (React, Vue, Next.js, Nuxt.js) (+ SSR, SSG, ISR) • OpenAPI • Serverless

Slide 10

Slide 10 text

10 Git, CI/CD • 言わずもがなのバージョン管理 • まさか・・・Git使わないなんて無いよね・・・? • GitとCI/CDはセットで初めに考える • GitHub + GitHub Actions • GitLab + GitLab Runner • BitBucket + BitBucket Pipelines • Any source + CodeBuild, CircleCIなど

Slide 11

Slide 11 text

11 コンテナ • ローカル開発環境〜実行環境まで一元管理 • Dockerfileしっかり書けばローカルの環境構築時間を大幅に 短縮(git pull … docker-compose up) • Git, CI/CDとの親和性が高い、柔軟なデプロイ • ステートレスが大前提の設計に初めから意識して作ろうと 思える • などなど・・・ • AWSではECS, Fargate, EKS, AppRunner, Lambdaなどでコンテナ 実行可能

Slide 12

Slide 12 text

12 とはいえ • ステートフルなアプリケーション、フレームワークの可能性もある • フレームワークの機能やPluginでステートレス化出来ないかを検討。 • ステートフルな箇所はManaged Serviceに寄せる • セッションをステートフルに保持するフレームワークの場合、最近のものは大半は Redis/memcachedなどに対応しているケースが多い。 • 例)Laravel, Spring, Express, Ruby on Railsなどなど、Redis/Memcached対応可能。 • アプリケーションの改修が出来ないケースではSticky Sessionが使えるかも • ALBが特定AZ障害時にSticky Sessionを利用していると巻きこまれるケースも。 • https://dev.classmethod.jp/articles/stateless_ec2/ • アプリケーションの特性上どうしてもステートフルなケース • 複数インスタンスの稼働が可能だが、ファイルを直書きしているケースEFSを活用してスケールアウト • EC2単体で動かす or Kubernetes StatefulSetを利用する • スケールアップよりも、スケールアウト出来るように改修する

Slide 13

Slide 13 text

13 コンテナ化してください!!! ※Serverless, SPAなどを除く

Slide 14

Slide 14 text

14 よくあるフロント技術スタック Figma React TypeScript UI デザインツール ページ作成 コンポーネント作成 など フロントエンド フレームワーク 型がある JavaScript

Slide 15

Slide 15 text

15 OpenAPI(Swagger) • API設計をYAML等で記述 • Git管理することによりバージョン管理 & Pull Requestでレビュー できる • Swaggerから言語の壁を越えて型を作成可能 • バックエンド、フロントと別ける場合などとても便利 • API 設計をExcelで作るのはやめよう

Slide 16

Slide 16 text

AWS CDK • TypeScript, Python, Java, C#で記述可能なIaCツール • CloudFormationを出力。Serverlessの構成の場合はCDKでの デプロイが楽で良い

Slide 17

Slide 17 text

17 もくじ 1. 最近の新規開発(Web)で使われる技術選定 2. これ使っとけアーキテクチャ3選 3. 開発フローとCI/CD 4. App Runnerのススメ 5. Demo 6. 個人的な所感(まとめ)

Slide 18

Slide 18 text

18 1. ECS + RDSのベーシックな構成

Slide 19

Slide 19 text

19 2. App Runner を利用した構成(ソースコードそのまま) Node.js 12, 14, Python3.7, 3.8 / Java8, 11 (2022/07/25時点)

Slide 20

Slide 20 text

20 2. App Runner を利用した構成(コンテナ)

Slide 21

Slide 21 text

21 2. App Runner を利用した構成(コンテナ) ref: https://dev.classmethod.jp/articles/re-introduction-2022-app-runner/

Slide 22

Slide 22 text

22 2. App Runner を利用した構成(コンテナ) https://dev.classmethod.jp/articles/re-introduction-2022-app-runner/

Slide 23

Slide 23 text

23 3. Serverless構成 (API Gateway + Lambda)

Slide 24

Slide 24 text

AWS CDK /w Serverless TypeScript よくあるサーバーレス(backend)リポジトリ設計 • src/index.ts -> Lambdaのエントリーポイント • docs/openapi.yaml -> OpenAPI(Swagger)定義 • infrastrcture/ -> CDKの構成ファイル。 基本Lambdaのソースコード + CDKを同じリポジトリで管理する

Slide 25

Slide 25 text

25 ざっくりアーキテクチャ選定フロー

Slide 26

Slide 26 text

26 もくじ 1. 最近の新規開発(Web)で使われる技術選定 2. これ使っとけアーキテクチャ3選 3. 開発フローとCI/CD 4. App Runnerのススメ 5. Demo 6. 超個人的な所感(まとめ)

Slide 27

Slide 27 text

27 Git branch strategy とりあえずはGitHub Flow。課題を感じたら他を検討 mainブランチはリリース可能な状態にする。 最新のコードはmainにあり、 main branchからfeatureが常に切れる状態。 一方で、GitFlowでよくあるdevelopブランチはdev環境、mainブランチは staging、releaseブランチはproductionなどの細かいブランチ単位での環 境デプロイが出来ない

Slide 28

Slide 28 text

28 Tag Release 辿り着いたのはTag Release。 main branch: dev tagをpush: staging GitHubの「Release」機能でReleaseを作成:production 👍 Releaseでリリースノートを自動生成出来るので 変更差分が分かりやすい 👍 簡単操作でデプロイ

Slide 29

Slide 29 text

29 Tag Release: Dev環境

Slide 30

Slide 30 text

30 Tag Release: Staging環境

Slide 31

Slide 31 text

31 Tag Release: Production環境

Slide 32

Slide 32 text

32 IaCする箇所としない箇所 • ECS, Fargateの場合 • コンテナをIaCツールでbuild & deployする場合は同リポジトリ • コンテナデプロイを他の方法でやる場合は、コンテナ、タスク定 義をIaCツールで管理しないのも選択肢の1つ • App Runnerの場合 • Runtimeが対応していれば何も考えない • コンテナの場合はdocker build, docker pushをCI/CDで書く • Serverless(API Gateway)の場合 • CDKを利用してデプロイするため、Lambdaのコードと同じリポジ トリにCDKのコードを管理する

Slide 33

Slide 33 text

33 コンテナの場合、ECRまで送りつける。 ECRにImageをPushなすればだいたいなんとかなる ECS(Fargate):ECR -> CodePipeline -> CodeDeploy AppRunner: ECR -> ManagedDeploy

Slide 34

Slide 34 text

34 もくじ 1. 最近の新規開発(Web)で使われる技術選定 2. これ使っとけアーキテクチャ3選 3. 開発フローとCI/CD 4. App Runnerのススメ 5. Demo 6. 超個人的な所感(まとめ)

Slide 35

Slide 35 text

35 App Runnerはいいぞ!

Slide 36

Slide 36 text

36 コンテナさえPushしておけばOK 先程のTag Releaseを活用してECRにPushすれば、 それだけで本番ワークロードが完成する 👍1コンテナでどれくらいのリクエストを処理出来るか を確認するだけでスケーリングはOK 👍 VPCとの接続も出来るので、ECS, Fargateとほぼ 同等に扱える 👍クラスターの管理が不要になる

Slide 37

Slide 37 text

37 適してるワークロード 適してるワークロード • インターネットから叩いて良いサービス • コンテナ1個で起動できるアプリケーション • 2vCPU, 4GBで起動できるアプリケーション 上記3個さえクリアしてれば だいたいのワークロードで実行出来ます!

Slide 38

Slide 38 text

AWS CDK w/ App Runner ECR

Slide 39

Slide 39 text

39 しいていうなら 2vCPU, 4GBが最大 1コンテナあたりを大きめのリソースにする必要がある アプリケーションはECS, Fargateのほうが良さそう ECS, Fargate程の柔軟性が無い & コンテナは1個のみ ECS, Fargateのタスク定義のような細かい設定が出来ない nginx + appみたいな構成が取れない

Slide 40

Slide 40 text

40 もくじ 1. 最近の新規開発(Web)で使われる技術選定 2. これ使っとけアーキテクチャ3選 3. 開発フローとCI/CD 4. App Runnerのススメ 5. Demo 6. 超個人的な所感(まとめ)

Slide 41

Slide 41 text

41 デモ #1 App Runnerのデモ

Slide 42

Slide 42 text

42 もくじ 1. 最近の新規開発(Web)で使われる技術選定 2. これ使っとけアーキテクチャ3選 3. 開発フローとCI/CD 4. App Runnerのススメ 5. Demo 6. 超個人的な所感(まとめ)

Slide 43

Slide 43 text

43 超個人的な所感 • 新規開発なら負債も少ない状態なので早めにコンテナ化はやるべき • (※front(SPA), Serverlessなどコンテナ化不要なものを除く) • Git使ってないのはやめてくれ。 • 開発者体験だいじ。だいじ。だいじ。本当にだいじ。 • OpenAPI書こう • YAMLで書いてるとしんどい箇所があるので、プログラムで書けるようなフレ ームワークを使うと良い • スキーマファーストは正義。型生成で実装を楽にしよう • インターネットに露出するものはApp Runner使ってれば良い • インターネットに露出する層はApp Runnerを使うのが運用管理上一番楽だと感 じた。RDS, ElastiCacheなどのVPCリソースも普通に使える。 • コンテナインスタンスは2vCPU, 4Gをスケールするような設計のため、注意 • Microservice的なサービスとの繋ぎ込みはVPC接続 or SQSなどで繋ぐとよい

Slide 44

Slide 44 text

44 超個人的な所感 • 一般的なアプリケーションを作るのであれば、極力ステートフルな箇 所はManaged Serviceに寄せる • 「データベース自前実装!」などでない限りは、ステートフルな箇所は Managed Serviceに寄せる(それがクラウドの最大のメリット) • Database (Aurora, RDS, DynamoDB, etc…) • Static storage (S3) • Cache store (ElastiCache(Redis, Memcached)) • 普通のアプリケーションを作るのであれば、ステートレスに作ろう • クラウドは柔軟にスケール出来る事が最大のメリット • もちろん「スケールアップ」も柔軟に出来るが、「スケールアウト」の方が瞬 時に行えて、運用管理上でも一番楽

Slide 45

Slide 45 text

45 まとめ

Slide 46

Slide 46 text

46 「これだけは覚えて帰って欲しい」 せっかくクラウド使うなら クラウドらしい実装してくれ!!

Slide 47

Slide 47 text

No content