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Oracle GoldenGate 21c を使用した 簡単データベース・レプリケーションガイド Microservices Architecture 編 2022 年 11 月| Version 1.0 Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates Public

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2 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 本資料の目的 本資料は、Oracle GoldenGate(以下 GG)を用いて、Oracle Database の移行時に新旧データベースの同期環境を構築するため の簡単な手順を示した資料です。GoldenGate のアーキテクチャのうち Microservices アーキテクチャを使用して構築する方法を説明して います。システムおよびパッケージの開発や本番環境を移行する際には、マニュアル等関連ドキュメントを参照の上、構成を行ってください。 DISCLAIMER 以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかな る契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することを確約するものではないため、購買決定を行 う際の判断材料になさらないで下さい。 オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期及び価格については、弊社の裁量により決定され、変更される可能性があ ります。 用語 本資料では、下記の通り用語を使用しています。  Trail ファイル:日本語製品ドキュメントや資料では「Trail ファイル」「証跡ファイル」とそれぞれ記載されることがあります。本資料では 「Trail ファイル」に統一して記載しています。

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3 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public TABLE OF CONTENTS 本資料の目的 2 Disclaimer 2 用語 2 1. Oracle GOLDENGATE 概要 6 1.1 Oracle GoldenGate とは 6 1.2 Oracle GoldenGate による移行のメリット 6 1.3 Oracle GoldenGate の構成 7 1.4 Oracle GoldenGate のアーキテクチャ 7 1.5 Oracle GoldenGate の Microservices アーキテクチャ 7 1.6 Oracle GoldenGate の Extract および Replicat モード 8 Oracle Database での Oracle GoldenGate の使用(21.3) 8 2. 本資料で使用する環境 9 2.1 本資料で使用する環境 9 2.2 本資料の手順を始める前の初期状態 10 3. GG21.3 インストール手順 11 3.1 GG21.3 インストール前の環境確認 11 3.1.1 Certification Matrix の確認 11 3.1.2 システム要件の確認 11 3.2 GG21.3 のダウンロード 12 3.3 Oracle GoldenGate のインストール 12 3.3.1 利用するディレクトリの作成 12 3.3.2 Oracle GoldenGate をインストール 12 3.3.3 SQL*Net 接続の確認 13 3.4 Oracle GoldenGate のデプロイ 14 3.4.1 Oracle GoldenGate をデプロイ 14 3.4.2 Oracle GoldenGate のデプロイを確認 15 4. GG21.3 環境構築手順 16 4.1 ソース・データベース側の設定 16 4.1.1 レプリケーション対象の確認 16 4.1.2 ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION パラメータの設定 17 4.1.3 STREAMS_POOL_SIZE パラメータの設定 17 4.1.4 GoldenGate 管理者ユーザの作成 18 4.1.5 アーカイブ・ログ・モードの確認 18 4.1.6 サプリメンタル・ロギングの設定 18 4.1.7 データ出力用ディレクトリの作成 19 4.2 ターゲット・データベース側の設定 19 4.2.1 ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION パラメータの設定 20

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4 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.2.2 STREAMS_POOL_SIZE パラメータの設定 20 4.2.3 ターゲット表を格納するスキーマとディレクトリの作成 20 4.2.4 GoldenGate 管理者ユーザの作成 21 4.3 GoldenGate の設定(Oracle Database 19c 側) 21 4.3.1 Administration Service 管理画面への接続 21 4.3.2 Oracle Database19c への接続設定 22 4.3.3 ソース・データベースのスキーマに対する設定 24 4.3.4 ハートビート表の作成 24 4.4 Extract プロセスの構成 25 4.4.1 Extract プロセスの作成 25 4.5 GoldenGate の設定(Oracle Database 21c 側) 28 4.5.1 Oracle Database21c への接続設定 28 4.5.2 ハートビート表の作成 30 4.5.3 チェックポイント表の設定 30 4.5.4 ターゲット・データベースに作成するチェックポイント表の設定 31 4.6 Replicat プロセスの構成 31 4.6.1 Replicat プロセスの作成 32 4.7 初期ロード 34 4.7.1 ソース・データベースからデータを Export 34 4.7.2 ターゲット・データベースにデータを Import 34 4.7.3 ターゲット表へのアクセス権限を付与 35 4.8 GoldenGate レプリケーションの開始 35 4.8.1 Replicat プロセスの起動 35 4.8.2 レプリケーションの確認 36 5. GG21.3 運用・監視・管理 37 5.1 各サービスの起動・停止 37 5.1.1 Service Manager の起動・停止 37 5.1.2 Administration Service の起動・停止 37 5.2 GoldenGate の状態確認 38 5.2.1 各サービスの稼働状態の確認 38 5.2.2 Extract/Replicat の稼働状態の確認 38 5.3 GoldenGate のログ確認 39 5.3.1 Service Manager のログ確認 39 5.3.2 各サービスのログの確認 39 5.3.3 Extract/Replicat のログの確認 40 5.4 ラグの監視 41 5.5 性能の監視 41 5.6 環境の削除 41 5.6.1 デプロイメントの削除 41 5.6.2 Service Manager の削除 42 5.6.3 インストールされた GoldenGate の削除 42 6. トラブル・シューティング 44 7. Appendix:インスタンス化 CSN 機能 45 7.1 無停止で初期移行する際の考慮事項 45 7.2 インスタンス化 CSN とは? 45 7.3 従来の初期移行方式との比較 45 8. Appendix:Oracle S/W のインストールに関する補足情報 46 8.1 Oracle Universal Installer について 46 8.2 パッチ適用について 46

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5 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 8.3 Oracle インベントリ・ディレクトリおよびインストールについて 46 データベース・インストレーション・ガイド for Linux(21c) 46

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6 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 1. ORACLE GOLDENGATE 概要 1.1 Oracle GoldenGate とは Oracle GoldenGate(以下 GG)は、オンプレミスやマルチクラウド環境まで網羅する異種環境同士のデータベース間でデータのリアルタイ ム・レプリケーションを実現する製品です。 1.2 Oracle GoldenGate による移行のメリット GG により従来実現できなかった低リスクな移行が実現可能になります。  移行時のダウンタイムの最小化(事前に GG でデータの同期が可能)  段階的な移行(双方向同期により並行稼働ができるため、業務毎などの段階的移行が可能)  移行後のシステム切り戻し(データを逆同期させておくことで、迅速な切り戻しが可能)  開発リスクの低減(並行稼働や切り戻し方式の検討、プログラムの開発などのコストを削減) 本資料では、Oracle Database から Oracle Database への単方向のデータ同期を実現する方法を説明しています。逆同期や双方向 同期の実現方法については、マニュアル等をご参照ください。

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7 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 1.3 Oracle GoldenGate の構成 GG の一般的な構成として紹介されているのは、ソース・データベースやターゲット・データベース上に GG をインストールして、Trail ファイルを 転送する構成となっています。 本資料で紹介しているのは、中間サーバ上に GG をインストールする GG Hub 構成です。 GG Hub 構成のメリットは、既存のデータベース・サーバに GG をインストールしなくて済むことと、利用する GG プロセスの数が少ないため障 害点が少なくなることです。注意点としては、ソースとターゲット間のネットワークが遠距離で不安定な場合などは、通常構成のように Distribution Service/Receiver Service を使用した転送が向いているケースもあります(データベース・サーバの隣に GG を配置するサ ーバを外出しにする構成は可能)。GG は要件に応じて柔軟に構成を選択可能です。 1.4 Oracle GoldenGate のアーキテクチャ GG のアーキテクチャには Classic アーキテクチャと Microservices アーキテクチャの 2 つがありますが、本資料では最新の Microservices アーキテクチャを使用した手順で行います。各アーキテクチャの違いについては下記資料をご覧ください。 Oracle GoldenGate の理解(21.3) Oracle GoldenGate アーキテクチャの概要 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/understanding/getting-started-oracle-goldengate.html#GUID- 61088509-F951-4737-AE06-29DAEAD01C0C 1.5 Oracle GoldenGate の Microservices アーキテクチャ GG の Microservices アーキテクチャは、REST ベースの通信を行い GUI で管理できる GG 最新のアーキテクチャです。1 つのサーバ内 で、複数のデプロイメントを作成して複数環境を管理することができるようになっています。

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8 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 下記で、Microservices アーキテクチャを構成するプロセスについて説明します。 プロセス 用途 本資料での利用 Service Manager Service Manager は、Microservices アーキテクチャで提供される他の サービスの監視役として機能します。複数のデプロイメントを管理できます。 〇 Administration Service Administration Service は、Oracle GoldenGate デプロイメント内の プロセスの管理やモニタリングを実行します。 〇 Distribution Service GG サーバが分散する構成の場合に、リモートのデプロイメントにデータやコマ ンドを送信するためのサーバです。 ×(Hub 構成のため) Receiver Service GG サーバが分散する構成の場合に、リモートのデプロイメントから送られてき たデータやコマンドを処理するためのサーバです。 ×(Hub 構成のため) Performance Metrics Service 各デプロイメントのパフォーマンス情報を収集するためのサーバです。この構成 の場合、内部的に使用するリポジトリなど追加の設定が必要になります。 ×(本資料は一番シンプ ルな構成を説明する目 的のため) 1.6 Oracle GoldenGate の Extract および Replicat モード 本資料では現在標準的に利用されている Integrated Extract を使用した手順で行います。また、Replicat には、Classic Replicat、 Coordinated Replicat、Integrated Replicat、Parallel Integrated Replicat の 4 つがありますが、本資料では Parallel Integrated Replicat を使用します。 ORACLE DATABASE での ORACLE GOLDENGATE の使用(21.3) 5. 様々な Replicat モードからの選択 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/oracle-db/choosing-capture-and-apply-modes.html#GUID- 46EEC8E7-F1A3-41F6-ABEE-706B48DC338F

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9 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 2. 本資料で使用する環境 2.1 本資料で使用する環境 本資料では、下記の環境を構築し、GG を使用したデータ・レプリケーション環境を構築する手順を紹介します。Oracle19c データベースを Oracle21c に移行する状況を想定しています。 前提環境では、各サーバに下記の OS/製品のバージョンを使用しています。 サーバ 用途 OS/製品のバージョン ソース・データベース (ホスト名:gg-src-db) 移行元のデータベースを想定したサーバ ※本手順において【Source】と記載した場合、ソ ースデータベースサーバで実行してください。  OS:Oracle-Linux-7.9(x86-64)  データベース:Oracle Database 19.16.0.0 本環境では、下記 PSU/パッチを適用しています。  Patch 34133642 - Database Release Update 19.16.0.0.220719 GoldenGate Hub (ホスト名:gghub-ma) 移行に利用する GoldenGate を導入したサーバ ※本手順において【GG Hub】と記載した場合、 GoldenGate Hub サーバで実行してください。  OS:Oracle-Linux-7.9(x86-64)  GoldenGate 21.3 Microservices 本環境では、下記パッチを適用しています。  Patch 34315141 ターゲット・データベース (ホスト名:gg-trg-db) 移行先のデータベースを想定したサーバ ※本手順において【Target】と記載した場合、タ ーゲットデータベースサーバで実行してください。  OS:Oracle-Linux-7.9(x86-64)  データベース:Oracle Database 21.7 本環境では、下記 PSU/パッチを適用しています。  Patch 34160444 - Database Release Update 21.7.0.0.220719

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10 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 本手順環境の各サーバの情報は下記通りです。 表組 2-1 サーバ ホスト名 SID PDB ソース・データベース gg-src-db ORCLCDB ORCLPDB GoldenGate Hub gghub-ma - - ターゲット・データベース gg-trg-db ORCLCDB21 ORCLPDB21 サポート契約がある場合、My Oracle Support の下記ドキュメントからデータベースに対する推奨パッチを確認し、事前にデータベースに必 要なパッチを確認して適用してください。 Oracle GoldenGate -- Oracle RDBMS Server Recommended Patches (Doc ID 1557031.1) https://support.oracle.com/knowledge/Oracle%20Cloud/1557031_1.html 2.2 本資料の手順を始める前の初期状態 前提として、3 台のサーバが下記の初期状態になっているものとします。  ソースとターゲットの Oracle Database は作成済み  ソース・データベースには Oracle Database サンプル・スキーマの HR スキーマの Employees 表がある状態  ソースとターゲットのデータベースサーバに tnsnames.ora は作成済み(設定内容は 3.3.3 をご参考ください)

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11 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 3. GG21.3 インストール手順 この章では、GG Hub サーバに GG をインストールし、デプロイメントを作成します。 GG Microservices アーキテクチャの環境構築は下記の 2 段階の作業が必要です。 8. インストール:読み取り専用のインストール・ディレクトリを作成(製品のバイナリ、ライブラリなどを保持) 9. デプロイ:インストールしたバイナリを使って、1 つのデプロイメントを作成(各デプロイメントの情報などを保持) この章での不明点は、GoldenGate21.3 インストール・ガイドをご参照ください。 Oracle GoldenGate のインストール 21c(21.3) https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/installing/index.html 3.1 GG21.3 インストール前の環境確認 3.1.1 Certification Matrix の確認 GoldenGate Certification Matrix で、ソース・データベースとターゲット・データベースが GG21.3 に対応しているかを確認します。 System Requirements and Supported Platforms for Oracle GoldenGate https://www.oracle.com/middleware/technologies/fusion-certification.html 【確認方法】 Excel ファイルの中に、利用予定のソース・データベースおよびターゲット・データベースの、プロセッサ・タイプ、OS(バージョン・ビット数・パッチレ ベル)、データベース(バージョン)が記載されているかを確認します。記載されている行の中に、利用予定の環境と合致するものがあれば GoldenGate19c に対応しています。GG Hub 構成を取るには、Exceptions and Additional information 列に Supports Remote Capture(取得)/Delivery(適用)という記載がある必要があります。 【対応していない場合】 1.3 で紹介した一般的な構成を使って以前の GoldenGate バージョンを組み合わせて連携する等の対応が可能です。本資料の手順では 対応できないため、マニュアル等で手順をご確認ください。 3.1.2 システム要件の確認 GG Hub サーバの OS について、下記の資料からシステム要件を満たしているか確認してください。 オペレーティング・システムの要件 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/installing/what-is-required.html#GUID-5A1F2F5B-FC99-4019- 88B7-6591ED3BE59D

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12 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 3.2 GG21.3 のダウンロード Oracle Technology Network(OTN)から GoldenGate21.3 のソフトウェアをダウンロードします。 Oracle GoldenGate のインストール 21c(21.3) https://www.oracle.com/middleware/technologies/goldengate-downloads.html 「Oracle GoldenGate 21.3.0.0 Microservices for Oracle on Linux x86-64 (ファイル名:213000_fbo_ggs_Linux_x64 _Oracle_services_shiphome.zip)」をダウンロードして、GG Hub サーバに配置します。この ZIP ファイルの中にリリースノートと READ ME が入っていますので、必要に応じて目を通してください。 また、サポート契約がある場合、My Oracle Support の下記ドキュメントから必要なパッチを確認し、GG に必要なパッチを確認してダウン ロードします。 Latest GoldenGate/Database (OGG/RDBMS) Patch recommendations (Doc ID 2193391.1) https://support.oracle.com/knowledge/Oracle%20Database%20Products/2193391_1.html 3.3 Oracle GoldenGate のインストール 3.3.1 利用するディレクトリの作成 GG Hub サーバの root ユーザで、インストール用、Service Manager 用、デプロイメント用のディレクトリ、更に 19c と 21c で共有する Trail ファイル用ディレクトリの計 4 個を作成し、アクセス権を付与します。 【GG Hub】 [root@gghub-ma ~]# mkdir -p /opt/ogg21c/inst [root@gghub-ma ~]# chown -R oracle:oinstall /opt/ogg21c/inst [root@gghub-ma ~]# chmod -R 775 /opt/ogg21c/inst <デプロイメント用ディレクトリ> [root@gghub-ma ~]# mkdir -p /opt/ogg21c/dp/ [root@gghub-ma ~]# chown -R oracle:oinstall /opt/ogg21c/dp [root@gghub-ma ~]# chmod -R 755 /opt/ogg21c/dp [root@gghub-ma ~]# mkdir -p /opt/ogg21c/dp/sm [root@gghub-ma ~]# chown -R oracle:oinstall /opt/ogg21c/dp/sm [root@gghub-ma ~]# chmod -R 755 /opt/ogg21c/dp/sm [root@gghub-ma ~]# mkdir -p /opt/ogg21c/trail [root@gghub-ma ~]# chown -R oracle:oinstall /opt/ogg21c/trail [root@gghub-ma ~]# chmod -R 755 /opt/ogg21c/trail 3.3.2 Oracle GoldenGate をインストール 3.2 章でダウンロードしたメディアを GoldenGate インストールユーザで解凍して、インストーラを起動します。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma ~]$ unzip 213000_fbo_ggs_Linux_x64_Oracle_services_shiphome.zip

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13 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public [oracle@gghub-ma ~]$ cd fbo_ggs_Linux_x64_Oracle_services_shiphome/Disk1/ [oracle@gghub-ma Disk1]$ ./runInstaller インストーラでは、下記の通り操作を行います。 1. Installation Option:「Oracle GoldenGate for Oracle Database 21c and lower supported versions(1.01GB)」を選択 2. Installation Details:「Software Location」で 3.3.1 で作成したディレクトリ「/opt/ogg21c/inst」を選択 3. Summary:内容を確認して問題なければ「Install」ボタンを押してインストールを開始 4. Finish:「Close」ボタンを押して終了 インストール終了後、必要に応じて 3.2 でダウンロードした GG のパッチを適用します。パッチ適用の手順については、パッチに含まれる README 等を参考の上、パッチを適用してください。 注:パッチ適用時は、OGG_HOME 環境変数に GG インストールディレクトリ「/opt/ogg21c/inst」、LD_LIBRARY_PATH に Oracle Instant Client の lib ディレクトリを指定してください。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma ~]$ export OGG_HOME=/opt/ogg21c/inst [oracle@gghub-ma ~]$ export LD_LIBRARY_PATH=$OGG_HOME/lib:$OGG_HOME/lib/instantclient 3.3.3 SQL*Net 接続の確認 GG21c に Oracle Instant Client が含まれているため、tnsnames.ora を作成し、SQL*Net 接続が可能か確認してください。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma ~]$ cd /opt/ogg21c/inst/lib/ [oracle@gghub-ma lib]$ mkdir -p ./network/admin [oracle@gghub-ma admin]$ cd ./network/admin [oracle@gghub-ma admin]$ vi tnsnames.ora 本環境での設定例  ソース・データベースのルート・コンテナへの接続  ソース・データベースのスキーマが存在する PDB への接続 srccdb = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST =(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = gg-src-db)(PORT = 1521)))(CONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = ORCLCDB))) srcpdb = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST =(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = gg-src-db)(PORT = 1521)))(CONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = orclpdb)))  ターゲット・データベースのルート・コンテナへの接続  ターゲット・データベースのレプリケーション先のスキーマが存在する PDB への接続 trgcdb = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST =(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = gg-trg-db)(PORT = 1521)))(CONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = ORCLCDB21))) trgpdb = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST =(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = gg-trg-db)(PORT = 1521)))(CONNECT_DATA =(SERVICE_NAME = orclpdb21)))

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14 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 注:接続時は、TNS_ADMIN 環境変数に tnsnames.ora の配置ディレクトリ「/opt/ogg21c/inst/lib/network/admin」、PATH に Oracle Instant Client のディレクトリを指定してください。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma ~]$ export TNS_ADMIN=/opt/ogg21c/inst/lib/network/admin [oracle@gghub-ma ~]$ export PATH=$PATH:/opt/ogg21c/inst/lib/instantclient 3.4 Oracle GoldenGate のデプロイ 3.4.1 Oracle GoldenGate をデプロイ GG インストール完了後、Oracle GoldenGate Configuration Assistant(OGGCA)を使用して、デプロイメントを作成できます。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma ~]$ export OGG_HOME=/opt/ogg21c/inst [oracle@gghub-ma ~]$ export LD_LIBRARY_PATH=$OGG_HOME/lib:$OGG_HOME/lib/instantclient [oracle@gghub-ma ~]$ export TNS_ADMIN=/opt/ogg21c/inst/lib/network/admin [oracle@gghub-ma ~]$ cd /opt/ogg21c/inst [oracle@gghub-ma inst]$ ./bin/oggca.sh OGGCA では、下記の通り操作を行います。 画面名 実施する操作 ① Service Manager Options  「Create New Service Manager」を選択して、3.3.1 で作成した Service Manager 用のデ ィレクトリ「/opt/ogg21c/dp/sm」を指定します。  「Service Manager Connection Details」は GGHub のホスト名と任意のポートを指定しま す。(今回は 9000 を指定) ② Configuration Options 「Add new GoldenGate Deployment」を選択します。 ③ Deployment Details  「Deployment Name」は任意の名前を指定します。(今回は「oracle_dp」を指定)  「Software Home」は、GG をインストールしたディレクトリ「/opt/ogg21c/inst」を指定します。 (変更不要) ④ Deployment Directories  「Deployment Home」に、3.3.1 で作成したデプロイ先のディレクトリ「/opt/ogg21c/dp/」を 指定します。  今回は Trail ファイルを共通で利用するため、「Customize directories」にチェックを入れ、 「Trail files」の部分だけ 3.3.1 で作成した Trail ファイル用のディレクトリ「/opt/ogg21c/trail」 に変更します。 ⑤ Environment Variables  環境変数を設定します。事前に設定してある変数は自動で入力済みです。 ⑥ Administrator account GG 管理者名とパスワードを設定します。(今回は ggadm) ⑦ Security Options 必要に応じて SSL/TLS を設定します。(今回は設定しません) ⑧ Specify Port Settings  Administration Service のポートを入力します。(今回は 15001)  Distribution Service/Receiver Service は不要なため、チェックを外します。(デフォルトで入 力されたポート番号は消さずに残しておきます) ⑨ Replication Settings レプリケーションの実行に使用するデフォルトスキーマを入力します。(今回は c##ggadmin) ⑩ Summary サマリ情報を確認して、問題なければ「Finish」ボタンを押します。

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15 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public ⑪ Finish 「The configuration of The Oracle GoldenGate Deployment was successful.」と出れ ば成功です。「Close」を押して、OGGCA を終了します。 この時点で、GG の Service Manager 等のプロセスが起動している状態となります。 3.4.2 Oracle GoldenGate のデプロイを確認 Service Manager を使用して、のデプロイメントが作成されているかを確認します。 ① ブラウザで Service Manager のホスト名・ポート番号を指定してページを開きます。(3.4.1①で指定したもの) http://:<ポート番号> (GG Hub ホスト名は表組 2-1 をご参照ください。) http:// gghub-ma:9000 ② 3.4.1 の⑥で指定したユーザ名・パスワードを入力して「Sign In」ボタンを押します。(今回は ggadm) ③ Service Manager Overview 画面で各デプロイメントの Administration Service が稼働しているか確認します。「Running」と 表示されていれば成功です。 Administration Service の停止も同じ場所から行うことができます。

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16 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4. GG21.3 環境構築手順 4.1 ソース・データベース側の設定 この章では、ソース・データベース側のレプリケーション対象の確認やパラメータ設定を行います。 4.1.1 レプリケーション対象の確認 GG でデータをレプリケーションするにあたって、下記の点を事前に確認する必要があります。  未対応のデータ型/オブジェクトが使用されていないか?  個別設定が必要な処理が含まれているか?  移行にあたり GoldenGate でデータ変換をする必要があるか? 本資料では、ソース・データベースの Oracle Database 19c でのサンプル HR スキーマの EMPLOYEES 表を使用します。ソース・データベ ース PDB に接続し、DBA_GOLDENGATE_SUPPORT_MODE 表で、GG がサポートしているオブジェクトを確認することが可能です。 【Source】 $ sqlplus / as sysdba SQL> alter session set container = ORCLPDB; SQL> set lin 300 pages 10000 SQL> col owner for a10 SQL> col object_name for a50 SQL> col support_mode for a30 SQL> select * from dba_goldengate_support_mode where owner='HR'; OWNER OBJECT_NAME SUPPOR ------------------------------ ------------------------------ ------ HR COUNTRIES FULL HR DEPARTMENTS FULL HR EMPLOYEES FULL HR JOBS FULL HR JOB_HISTORY FULL HR LOCATIONS FULL HR REGIONS FULL GG がサポートする対象の詳細については、下記の資料をご覧ください。 Oracle Database での Oracle GoldenGate の使用(21.3) 第 1 章 サポート対象の理解

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17 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/oracle-db/1-understanding-whats-supported.html#GUID- 110CD372-2F7E-4262-B8D2-DC0A80422806 4.1.2 ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION パラメータの設定 ソース・データベース CDB に接続し、ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION パラメータを設定して、GG が利用するデータベースの 機能を有効化します。 【Source】 $ sqlplus / as sysdba SQL> show parameter enable_goldengate_replication SQL> alter system set enable_goldengate_replication=true; Oracle Database 19c の ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION パラメータの詳細についてはマニュアルをご覧ください。 Oracle® Database リファレンス 19c ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION https://docs.oracle.com/cd/F19136_01/refrn/ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION.html#GUID-600FC071- 1516-49B2-B3B3-C1C5430C5917 4.1.3 STREAMS_POOL_SIZE パラメータの設定 ソース・データベース CDB に接続し、ソース・データベースの LogMining Server を起動するため必要な STREAMS_POOL_SIZE パラメ ータ を設定します。設定を反映するためには再起動が必要です。 【Source】 $ sqlplus / as sysdba SQL> show parameter streams_pool_size SQL> alter system set streams_pool_size= 1280M scope=spfile; SQL> shutdown immediate SQL> startup SQL> alter pluggable database orclpdb open; STREAMS_POOL_SIZE の推奨値は GG のマニュアルをご覧ください。 Oracle Database での Oracle GoldenGate の使用(21.3) 2.5 サーバー・リソースの管理 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/oracle-db/preparing-database-oracle-goldengate.html#GUID- C076D21C-88BE-4188-B0CE-406BCC29A0FE

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18 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.1.4 GoldenGate 管理者ユーザの作成 ソース・データベース CDB に接続し、GG 管理ユーザを作成し、必要な権限を付与します。このスキーマに GG 関連オブジェクトが作成されま す。 【Source】 $ sqlplus / as sysdba SQL> create user c##ggadmin identified by default tablespace users temporary tablespace temp quota unlimited on users; SQL> grant dba to c##ggadmin container=all; SQL> exec dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege('c##ggadmin', container=>'ALL'); Oracle Database 19c の DBMS_GOLDENGATE_AUTH パッケージは、DBMS_STREAMS_AUTH パッケージを使用しています。 詳細は下記マニュアルをご覧ください。 Oracle® Database PL/SQL パッケージおよびタイプ・リファレンス 19c 77 DBMS_GOLDENGATE_AUTH https://docs.oracle.com/cd/F19136_01/arpls/DBMS_GOLDENGATE_AUTH.html#GUID-F921084F-DF33- 4936-A645-E960842B1660 4.1.5 アーカイブ・ログ・モードの確認 GG のソース・データベースはアーカイブ・ログ・モードで運用されている必要があります。ソース・データベース CDB に接続し、下記コマンドでア ーカイブ・ログ・モードで運用されているか確認することができます。 【Source】 $ sqlplus / as sysdba SQL> archive log list Database log mode No Archive Mode Automatic archival Disabled Archive destination USE_DB_RECOVERY_FILE_DEST Oldest online log sequence 24 Current log sequence 26 もし Database log mode が No Archive Mode になっていたら、下記コマンドでアーカイブログモードに変更します。 SQL> shutdown immediate SQL> startup mount SQL> alter database archivelog; SQL> alter database open; SQL> alter pluggable database orclpdb open; 4.1.6 サプリメンタル・ロギングの設定 GG に必要な情報が REDO ログに記録されるように、ソース・データベースに対してサプリメンタル・ロギングの設定を行います。 参考情報:サプリメンタル・ロギングとは? 一般的に REDO ログ・ファイルは、インスタンス・リカバリおよびメディア・リカバリに使用されます。これらの操作に必要なデータは、REDO ログ・ファイルに自動的に記録されます。GoldenGate は REDO ログから変更データを取得しますが、通常の REDO ログの情報では 足りないため、追加で必要な情報を REDO ログ・ファイルに記録する必要があります。REDO ログに追加の列を記録するためのデータ ベース機能をサプリメンタル・ロギングと呼びます。

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19 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 下記コマンドで、ソース・データベースがサプリメンタル・ロギング・モードか、および強制ロギング・モードか確認します。 【Source】 SQL> select supplemental_log_data_min, force_logging from v$database; SUPPLEME FOR -------- --- NO NO どちらかに NO があった場合下記コマンドでモードを実行し、両方が YES になるように変更します。 SQL> ALTER DATABASE ADD SUPPLEMENTAL LOG DATA SUBSET DATABASE REPLICATION; SQL> ALTER DATABASE FORCE LOGGING; 最後に、ログ・ファイルを切り替えます。 SQL> alter system switch logfile; 4.1.7 データ出力用ディレクトリの作成 初期データ移行時にデータを expdp ユーティリティで抽出する先として、データベースにディレクトリ・オブジェクトを作成します。そして、ソース・ データベース PDB に接続し、アクセスに必要な権限を、レプリケーション元のスキーマにアクセスする権限のあるユーザに付与します。 【Source】 [oracle@gg-src-db ~]$ mkdir dp_dir [oracle@gg-src-db ~]$ sqlplus / as sysdba SQL> alter session set container = orclpdb; SQL> create or replace directory DP_DIR as '/home/oracle/dp_dir'; SQL> grant read, write on directory DP_DIR to hr; SQL> exit 4.2 ターゲット・データベース側の設定 この章では、ターゲット・データベース側のレプリケーション先スキーマの作成やパラメータ設定を行います。

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20 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.2.1 ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION パラメータの設定 ソース・データベースと同様に、ターゲット・データベース CDB に接続し、ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION パラメータを設定し て、GG が利用する RDBMS の機能を有効化します。 【Target】 $ sqlplus / as sysdba SQL> alter system set enable_goldengate_replication=true; Oracle Database21c の ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION パラメータの詳細についてはマニュアルをご覧ください。 データベース・リファレンス 21c 2.121 ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION https://docs.oracle.com/cd/F39414_01/refrn/ENABLE_GOLDENGATE_REPLICATION.html#GUID-600FC071- 1516-49B2-B3B3-C1C5430C5917 4.2.2 STREAMS_POOL_SIZE パラメータの設定 ターゲット・データベース CDB に接続し、ソース側と同様に、Oracle Database の Inbound Server を起動するために、 STREAMS_POOL_SIZE パラメータ を設定します。再起動後、orclpdb21 は mount 状態なので、alter pluggable database 文 で pdb をオープンします。 【Target】 [oracle@gg-trg-db ~]$ sqlplus / as sysdba SQL> show parameter streams_pool_size SQL> alter system set streams_pool_size= 1280M scope=spfile; SQL> shutdown immediate SQL> startup SQL> alter pluggable database orclpdb21 open; SQL> show pdbs 4.2.3 ターゲット表を格納するスキーマとディレクトリの作成 ターゲット・データベース PDB に本資料でレプリケーションする予定の EMPLOYEES 表がある HR スキーマと、インポートするデータを格納す るディレクトリを作成します。初期データ移行時に impdp で読み込むファイルを置く場所を指定します。 【Target】 [oracle@gg-trg-db ~]$ mkdir dp_dir [oracle@gg-trg-db ~]$ sqlplus / as sysdba SQL> alter session set container=orclpdb21; SQL> create user hr identified by default tablespace users temporary tablespace temp quota unlimited on users; SQL> grant connect, resource to hr; SQL> create or replace directory DP_DIR as '/home/oracle/dp_dir'; SQL> grant read, write on directory DP_DIR to hr; SQL> exit

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21 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.2.4 GoldenGate 管理者ユーザの作成 ターゲット・データベース CDB に接続し、GG 管理ユーザを作成し、必要な権限を付与します。このスキーマに GG 関連オブジェクトが作成さ れます。ターゲット・データベースは CDB 構成なので接頭辞として C##をつけた共通ユーザを作成します。 【Target】 $ sqlplus / as sysdba SQL> create user c##ggadmin identified by default tablespace users temporary tablespace temp quota unlimited on users; SQL> grant dba to c##ggadmin container=all; SQL> exec dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege('c##ggadmin',contain er=>'ALL'); Oracle Database 21c の DBMS_GOLDENGATE_AUTH パッケージの詳細は下記マニュアルをご覧ください。 PL/SQL パッケージおよびタイプ・リファレンス 21c 83 DBMS_GOLDENGATE_AUTH https://docs.oracle.com/cd/F39414_01/arpls/DBMS_GOLDENGATE_AUTH.html#GUID-F921084F-DF33- 4936-A645-E960842B1660 4.3 GoldenGate の設定(Oracle Database 19c 側) この章では、GoldenGate から Oracle Database19c への接続設定等を行います。 4.3.1 Administration Service 管理画面への接続 ① 3.4.2 の手順で GG の Service Manager の Overview 画面にログインします。 ② サービス一覧で Administration Service のポート番号を押します。

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22 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public ③ Administration Service 管理画面へのログイン画面が表示されるので、3.4.1 の⑥で指定した GG 管理者名・パスワードを入力し 「Sign In」を押します。(今回は「ggadm」) ④ Administration Service 管理画面に接続しました。 4.3.2 Oracle Database19c への接続設定 データベースの ID・パスワードをパラメータファイルに直接記載せず、暗号化して管理するために資格証明ストアを作成します。 ① Admin Server 管理画面の左上にあるハンバーガー・メニュー・アイコンを押してメニューを出し、「Configuration」をクリックして Configuration 画面に移動します。

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23 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public ② Database タブの「Credentials」の「+」ボタンを押し、下記の情報を入力します。 ・ Credential Alias:ソース・データベース(Oracle19c)への接続の別名を記載します。(今回は「src_cdb」) ・ User ID:4.1.4 で作成したソース・データベースの GG 管理者名と、3.3.3 で指定した SQL*Net の接続文字列を記載します。 (今回は「c##ggadmin@srccdb」) ・ Password/Verify Password:ソース・データベースの GG 管理者のパスワードを記載します。 ・ 「Submit」を押し、設定内容を保存します。 ③ 「Action」列の「Connect to Database」アイコンを押して、接続が成功するか確認します。データベースに正常にログインできると、チ ェックポイント表やハートビート表等の管理を行えるようになります。 ④ 次に PDB 用の接続を作成します。再度「Credentials」の「+」ボタンを押し、下記の情報を入力します。 ・ Credential Alias:ターゲット・データベース(Oracle19c)の PDB への接続の別名を記載します。(今回は「src_pdb」) ・ User ID:4.2.4 で作成したソース・データベースの GG 管理者名と SQL*Net の接続文字列を記載します。(今回は 「c##ggadmin@srcpdb」) ・ Password/Verify Password:ソース・データベースの GG 管理者のパスワードを記載します。 ・ 「Submit」を押し、設定内容を保存します。 ⑤ ③と同様に、「Action」列の「Connect to Database」アイコンを押して、接続が成功するか確認します。

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24 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.3.3 ソース・データベースのスキーマに対する設定 スキーマに対してトランザクション情報の取得を設定しておくと、指定したスキーマ内に新しく作成された表に対してサプリメンタル・ロギングを有 効化したり、データ移行で使用する Oracle Data Pump のエクスポート・ダンプ・ファイルに取得時点の SCN が記録する等の設定が自動 的に行われます。 ① 前章でソースデータベース PDB に接続した画面の下に表示される「TRANDATA Information」の横の「+」アイコンを押します。 ② 下記の情報を入力して「Submit」を押します。  一番上の「Schema」を選択します。(デフォルト)  Schema Name:レプリケーション対象のスキーマを選択します。(今回は「hr」) ③ Submit した後、検索ボックスから対象のスキーマを検索すると、処理が成功しているか確認することができます。 4.3.4 ハートビート表の作成 ハートビート表の作成はオプションですが、推奨されます。 ① 前章でデータベースに接続した画面の下に表示される「Heartbeat」の横の「+」アイコンを押します。 ② 今回はデフォルト設定のままで「Submit」を押します。

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25 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.4 Extract プロセスの構成 この章では、ソース・データベースのオンライン REDO ログ/アーカイブ・ログから更新情報を取り出すための Extract プロセスを構成します。ま た、取り出した情報を書き込む Trail ファイルという内部ファイルを定義します。 この章での不明点は、GoldenGate21c マニュアルをご参照ください。 Oracle Database での Oracle GoldenGate の使用(21.3) 4 Extract の構成 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/oracle-db/configuring-extract.html#GUID-74E23910-A441-4939- BDFD-FE0B2EE9783F 4.4.1 Extract プロセスの作成 Administration Service のウィザードを使用して Extract プロセスを追加します。 ① Administration Sever 管理画面のトップ画面で、Extracts にある「+」アイコンを押します。 ② Integrated Extract を選択し、「Next」ボタンを押します。 ③ 下記の情報を入力して、「Next」ボタンを押します。  Process Name:Extract プロセスの名前を入力します。(今回は「ext」)  Trail Name:Trail ファイルの接頭辞 2 文字を指定します。(今回は「lt」)  Credential Domain:OracleGoldenGate を選択します。  Credential Alias:4.3.2 ②で設定した資格証明ストアの名前を選択します。(今回は「src_cdb」)  Register to PDBS:「ORCLPDB」を選択します。

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26 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 前のページに入力した内容を元にパラメータファイルが自動生成されますが、取得したい範囲を指定するためにテキスト領域ページで追記す る必要があります。今回は PDB「orclpdb」の HR スキーマの EMPLOYEES 表のみを対象としたいので「SOURCECATALOG orclpdb」及び「table hr.employees;」と追記して、「Create and Run」ボタンを押します。 SOURCECATALOG orclpdb table hr.employees;

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27 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 参考:Extract 用パラメータの説明 パラメータ名 説明 EXTRACT(必須) Extract グループ名を指定します。 USERIDALIAS(必須) ソース・データベースへのログイン情報を指定します。4.3.1 資格証明ストアの作成で作成したソース・デ ータベースのエイリアスを指定します。 EXTTRAIL(必須) EXTRACT プロセスが書き込む Trail ファイルの場所と接頭辞を指定します。通常 dirdat ディレクトリ を指定します。また、ファイルの接頭辞 2 文字を指定します。 SOURCECATALOG このパラメータは、ソース・データベースがマルチテナント・コンテナ・データベースの場合に使用します。 TABLE(必須) レプリケーション対象表を指定します。「* (アスタリスク)」で全ての表を指定できます。 パラメータの詳細については下記の資料をご参照ください。 Oracle GoldenGate リファレンス(21.3) 1 Oracle GoldenGate パラメータ https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/reference/oracle-goldengate-parameters.html#GUID-2E0A4248- E8DA-4561-A77F-46206E6F1ECB この操作により、Extract のパラメータファイルの作成、Extract のデータベースへの登録、GG への Extract プロセスの追加、Trail ファイル の作成、Extract プロセスを実行といった操作が行われています。 ④ Extract が生成されていることを確認します。起動していなかった場合、Service Manager のログで詳細を確認できます。 【ソース・データベース側で確認】 登録されると、ソース・データベース CDB 側で下記の情報が登録されているのが確認できます。 【Source】 [oracle@gg-src-db ~]$ sqlplus / as sysdba SQL> select capture_name,client_name,purpose from dba_capture; CAPTURE_NAME CLIENT_NAME PURPOSE --------------- ------------- ----------------------------------- OGG$CAP_EXT EXT GoldenGate Capture

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28 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.5 GoldenGate の設定(Oracle Database 21c 側) この章では、GoldenGate から Oracle Database21c への接続設定等を行います。 4.5.1 Oracle Database21c への接続設定 データベースの ID・パスワードをパラメータファイルに直接記載せず、暗号化して管理するために資格証明ストアを作成します。 ① Administration Service 管理画面の左上にあるハンバーガー・メニュー・アイコンを押してメニューを出し、「Configuration」を クリックします。 ② 最初に CDB へのログイン用の接続を作成します。Database タブの「Credentials」の「+」ボタンを押し、下記の情報を入力し ます。 ・ Credential Alias:ターゲット・データベース(Oracle21c)のルート・コンテナへの接続の別名を記載します。(今回は 「trg_cdb」) ・ User ID:4.2.4 で作成したソース・データベースの GG 管理者名と、3.1.3 で指定した SQL*Net の接続文字列を記載します。 (今回は「c##ggadmin@trgcdb」) ・ Password/Verify Password:ソース・データベースの GG 管理者のパスワードを記載します。 ・ 「Submit」を押し、設定内容を保存します。

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29 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public ③ 「Action」列の「Connect to Database」アイコンを押して、接続が成功するか確認します。データベースに正常にログインできる と、チェックポイント表やハートビート表等の管理を行えるようになります。 ④ 次に PDB 用の接続を作成します。再度「Credentials」の「+」ボタンを押し、下記の情報を入力します。 ・ Credential Alias:ターゲット・データベース(Oracle21c)の PDB への接続の別名を記載します。(今回は「trg_pdb」) ・ User ID:4.2.4 で作成したソース・データベースの GG 管理者名と SQL*Net の接続文字列を記載します。(今回は 「c##ggadmin@trgpdb」) ・ Password/Verify Password:ソース・データベースの GG 管理者のパスワードを記載します。 ・ 「Submit」を押し、設定内容を保存します。 ⑤ ③と同様に、「Action」列の「Connect to Database」アイコンを押して、接続が成功するか確認します。

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30 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.5.2 ハートビート表の作成 ハートビート表の作成はオプションですが、推奨されます。 ① 前章でターゲットデータベース PDB に接続した画面の下に表示される「Heartbeat」の横の「+」アイコンを押します。 ② 今回はデフォルト設定のままで「Submit」を押します。 4.5.3 チェックポイント表の設定 チェックポイント表には、ターゲット・システムにトランザクションを適用する際に Replicat の進行状況の追跡に必要なデータが含まれます。ター ゲット・データベースに、チェックポイント表を作成します。 ① PDB にログインした状態で、「Checkpoint」の横の「+」アイコンを押します。 ② チェックポイント表の名前を入力して、「Submit」ボタンを押します。マルチテナント・データベースの場合、各 PDB 毎にチェックポイント 表を作成する必要があります。(今回は「c##ggadmin.repco_chkpt」) ③ チェックポイント表が表示されます。

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31 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.5.4 ターゲット・データベースに作成するチェックポイント表の設定 ターゲット・データベースで Replicat による適用の進捗を管理するチェックポイント表をデータベースに作成します。GLOBALS パラメータファイ ルにチェックポイント表の名前を定義します。 ① Administration Service 管理画面の「Parameter Files」タブをクリックし、表示された「GLOBALS」ファイルをクリックします。 ② 鉛筆アイコンを押して編集画面を開き、「checkpointtable」パラメータの後に 4.5.3 で作成したチェックポイント表の名前を記載し、 「Submit」ボタンを押します。(今回は「checkpointtable c##ggadmin.repco_chkpt」) 以上でチェックポイント表に関する設定は終了です。 4.6 Replicat プロセスの構成 Trail ファイルから変更情報を取り出し、ターゲット・データベースに更新情報を反映するための Replicat プロセスを構成します。 この章での不明点は、GoldenGate 21c マニュアルをご参照ください。 Oracle Database での Oracle GoldenGate の使用(21.3) 6 Oracle GoldenGate Replicat の構成 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/oracle-db/configuring-oracle-goldengate-apply.html#GUID- ED4D0DAA-18B9-48A6-A3DC-D5AFE9877A93

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32 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.6.1 Replicat プロセスの作成 Administration Service のウィザードを使用して Replicat プロセスを追加します。 ① Administration Sever 管理画面のトップ画面で、Replicats にある「+」アイコンを押します。 ② 「Parallel Replicat」→「Integrated」を選択し、「Next」ボタンを押します。 ③ 下記の情報を入力して、「Next」ボタンを押します。  Process Name:Replicat プロセスの名前を入力します。(今回は「rep」)  Credential Domain:デフォルトの「OracleGoldenGate」を選択します。  Credential Alias:4.5.2 ②で設定した PDB への接続の名前を選択します。(今回は「trg_pdb」)  Trail Name:4.4.1 の③で Extract 設定画面で指定した Trail ファイルの接頭辞 2 文字を指定します。(今回は「lt」)  Begin:「Now」を選択し、次を押します。 ④ 編集画面で Replicat プロセス・パラメータを編集します。ここでは Parallel Integrated Replicat を構成するため、ターゲット・デー タベースの LogMining Server のスレッド数等も指定します。また、今回は一部の表のみをレプリケーションするため「MAP *.*, TARGET *.*;」を消して、下記のパラメータを追記して「Create」ボタンを押します。実行(Run)は初期ロードの後に実施します。 ※下記の例は、本手順環境に合わせたパラメータとなります。

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33 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public MAP *.*, TARGET *.*; MAP_PARALLELISM 3 MIN_APPLY_PARALLELISM 2 MAX_APPLY_PARALLELISM 10 SPLIT_TRANS_RECS 1000 DBOPTIONS ENABLE_INSTANTIATION_FILTERING MAP orclpdb.hr.employees, TARGET orclpdb21.hr.employees; 参考:Replicat 用パラメータの説明 パラメータ名 説明 REPLICAT(必須) Replicat グループ名を指定します。 USERIDALIAS(必須) ターゲット・データベースの PDB へのログイン情報を指定します。4.3.1 資格証明ストアの作成で作 成したターゲット・データベースのルート・コンテナの GG 管理者へのエイリアスを指定します。 MAP_PRALLELISM LogMining Server の Mapper の数を構成します。Trail ファイルを読み取るために使用するスレ ッドの数を制御します。最小値は 1、最大値は 100、デフォルトは 2 です。 MIN_APPLY_PARALLELISM MAX_APPLY_PARALLELISM LogMining Server の Applier の数を調整します。並列化の適用が自動チューニングされます。 最小値と最大値を設定して、Replicat が並列化を自動的に調巣整する範囲を定義できます。 SPLIT_TRANS_RECS 大きなトランザクションを指定のサイズのピースに分割して、パラレルに適用するように指定します。ピ ース間の依存関係は保持されます。 DBOPTIONS ENABLE_INSTANTIATION_F ILTERING Oracle Data Pump を使用してインポートした表などに対して、自動的に表ごとに適切な SCN か ら適用をしてくれる機能を有効化します。(インスタンス化 CSN 機能:詳細は Appendix 参 照) MAP(必須) レプリケーション対象表とターゲットの表を指定します。「* (アスタリスク)」で全ての表を指定できま す。最後に「;(セミコロン)」が必須です。

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34 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public パラメータの詳細については下記の資料をご参照ください。 Oracle GoldenGate リファレンス(21.3) 1 Oracle GoldenGate パラメータ https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/reference/oracle-goldengate-parameters.html#GUID-2E0A4248- E8DA-4561-A77F-46206E6F1ECB ⑤ Replicat プロセスが作成されました。 この操作により、Replicat のパラメータファイルの作成、GG への Replicat プロセスの追加といった操作が行われています。 4.7 初期ロード ターゲット・データベースに、ソース・データベースの EMPLOYEES 表と同じデータをインポートして、同期の初期状態を作ります。 4.7.1 ソース・データベースからデータを Export Oracle Database でデータをエクスポート・インポートするための Oracle DataPump ユーティリティを使用してデータを移行します。 【Source】 [oracle@gg-src-db dp_dir]$ expdp hr/@srcpdb directory=dp_dir dumpfile=hr.dmp tables=hr.employees 出力されたファイルは、ターゲット・データベース・サーバに転送します。 4.7.2 ターゲット・データベースにデータを Import ソース・データベースから転送したファイルをディレクトリにコピーしてから、impdp コマンドでインポートを行います。 【Source】 [oracle@gg-src-db dp_dir]$ impdp hr/@trgpdb directory=dp_dir dumpfile=hr.dmp REMAP_TABLESPACE=example:users tables=hr.employees 注:HR スキーマの EMPLOYEE 表を指定した場合、インポート時に参照制約等のエラーが出ますが無視して構いません。

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35 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.7.3 ターゲット表へのアクセス権限を付与 ターゲット・データベース PDB に接続し、アクセス権限を付与します。 【Target】 $ sqlplus / as sysdba SQL> alter session set container=orclpdb21; SQL> grant insert,update,delete on hr.employees to c##ggadmin; 4.8 GoldenGate レプリケーションの開始 4.8.1 Replicat プロセスの起動 Replicat プロセスを起動します。 ① Administration Service 管理画面で、Replicat の Action で「Start」を選択します。 ② 「Are you sure you want to start this process?」と聞かれるので「Yes」を押します。 ③ Replicat が「Running」になったことを確認します。 これでソース・データベースからターゲット・データベースまでのレプリケーションが実行されたことになります。

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36 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 4.8.2 レプリケーションの確認 最後にレプリケーションが問題なく実行されているかを確認します。 ① ソース・データベース PDB の HR スキーマの Employees 表に一行挿入します。 【Source】 [oracle@gg-src-db ~]$ sqlplus hr/@srcpdb SQL> INSERT INTO employees VALUES ( 313, 'Lawrence', 'Ellison', 'LERLIZON', '515.123.8181', TO_DATE('07-06-2002', 'dd-MM-yyyy'), 'AC_ACCOUNT', 8300, NULL, 205, 110); SQL> commit; ② ターゲット・データベース PDB に接続し、HR スキーマの Employees 表を確認して、同じ行が伝播されているかを確認します。 【Target】 [oracle@gg-trg-db ~]$ sqlplus hr/@trgpdb SQL> select * from employees where employee_id=313; EMPLOYEE_ID FIRST_NAME LAST_NAME ----------- -------------------- ------------------------- EMAIL PHONE_NUMBER HIRE_DATE JOB_ID SALARY ---------------------- -------------------- --------- ---------- -------- COMMISSION_PCT MANAGER_ID DEPARTMENT_ID -------------- ---------- ------------- 212 Lawrence Ellison LERRISON 515.123.8181 07-JUN-02 AC_ACCOUNT 8300 205 110 以上で、GG によるデータの同期が確認できました。 ソース・データベースのデータがターゲット・データベースに常に同期されている状態となりますので、任意のタイミングで本番データベースをターゲ ット・データベースに切り替えることができます。

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37 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 5. GG21.3 運用・監視・管理 5.1 各サービスの起動・停止 5.1.1 Service Manager の起動・停止 Service Manager の起動はスクリプトで実行します。起動時は、OGG_HOME 環境変数に GG のインストール・ディレクトリを指定し、 OGG_ETC_HOME および OGG_VAR_HOME に GG のデプロイメント・ディレクトリの下の etc および var ディレクトリを指定します。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma ~]$ cd /opt/ogg21c/dp/sm/bin [oracle@gghub-ma bin]$ export OGG_HOME=/opt/ogg21c/inst [oracle@gghub-ma bin]$ export OGG_ETC_HOME=/opt/ogg21c/dp/sm/etc [oracle@gghub-ma bin]$ export OGG_VAR_HOME=/opt/ogg21c/dp/sm/var [oracle@gghub-ma bin]$ ./startSM.sh Starting Service Manager process... Service Manager process started (PID: 1916) Service Manager の停止はスクリプトで実行します。起動時は、OGG_VAR_HOME に GG のデプロイメント・ディレクトリの下の var ディ レクトリを指定します。 [oracle@gghub-ma ~]$ cd /opt/ogg21c/dp/sm/bin [oracle@gghub-ma bin]$ export OGG_VAR_HOME=/opt/ogg21c/dp/sm/var [oracle@gghub-ma bin]$ ./stopSM.sh Stopping Service Manager process (PID: 22715)... Service Manager stopped 詳細はマニュアルをご覧ください。 Oracle GoldenGate Microservices アーキテクチャを使用してのステップ·バイ·ステップ·データ·レプリケーション(21.3) 3.1.2 Service Manager 及びデプロイメントの起動と停止 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/ggmas/manage-deployments-service-manager.html#GUID- 06E2A430-E38B-48DC-8D0F-4D64FBC29C4B 5.1.2 Administration Service の起動・停止 Service Manager を使用して、Administration Service、Distribution Service、Performance Metrics Server、Receiver Service の起動や停止を行うことができます。例えば、今回利用した Administration Service を停止するには、Service Manager 管 理画面のサービス一覧の Action 列から「Stop」を選択します。 Service Manager の理画面へのログイン方法は、3.4.2 章をご確認ください。

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38 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 5.2 GoldenGate の状態確認 5.2.1 各サービスの稼働状態の確認 各サービスの稼働状態は、Service Manager 管理画面のサービス一覧の「Status」列で確認することが可能です。 5.2.2 Extract/Replicat の稼働状態の確認 Administration Service 管理画面から Extract/Replicat プロセスの稼働状況が確認できます。 また、プロセス名をクリックすると、詳細画面でプロセスの詳細設定や統計情報などを確認することが可能です。

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39 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 5.3 GoldenGate のログ確認 5.3.1 Service Manager のログ確認 Service Manager のログは、Service Manager 管理画面の左上メニューから「Diagnostics」を選択すると確認できます。 実ファイルは Service Manager デプロイメントのディレクトリ配下の var/log/ ServiceManager.log にあります。 5.3.2 各サービスのログの確認 各サービスのログは Service Manager 管理画面から確認することが可能です。 ① Service Manager 管理画面のサービス一覧から、ログを確認したいサービスの「Details」ボタンを押します。 ② サービス個別の画面で、「Log」タブを選択します。 ③ 「Log Information」画面でログを確認することができます。 Administration Service ログの実ファイルは、デプロイメント・ディレクトリ配下の var/log/adminsrvr.log にあります。

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40 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 5.3.3 Extract/Replicat のログの確認 Extract や Replicat で発生した主なイベントは Administration Service 管理画面に表示されます。 また、各プロセスのレポートは下記のページから確認できます。 ① Administration Service 管理画面でプロセス名をクリックします。 ② Report タブをクリックすると、プロセスのレポートファイルが確認できます。 実ファイルは、デプロイメント・ディレクトリ配下の var/lib/report にあります。また、破棄ファイルも同じ場所にあります。 詳細は下記のマニュアルをご参照ください。 Oracle GoldenGate Microservices アーキテクチャを使用してのステップ·バイ·ステップ·データ·レプリケーション(21.3) 4.6 Extract および Replicat のログ情報へのアクセス https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/ggmas/configure-data-replication-processes-administration- service.html#GUID-A22BB17D-E651-443E-BF73-0100301CAE27

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41 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 5.4 ラグの監視 自動ハートビート表を使用して、ソースからターゲットまで一貫したラグを確認する方法があります。詳細は下記マニュアルをご参照ください。 Oracle GoldenGate の管理(21.3) 16.4 自動ハートビート表を使用した監視 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/admin/monitoring-oracle-goldengate-processing.html#GUID- 59E61274-BDDE-4D4B-9681-ED0BC39E9FCF 5.5 性能の監視 Performance Metrics Server を用いて、GG 環境の詳細な性能を確認する方法があります。詳細は下記マニュアルをご参照ください。 Oracle GoldenGate Microservices アーキテクチャを使用してのステップ·バイ·ステップ·データ·レプリケーション(21.3) 7 Performance Metrics Service からのパフォーマンスのモニター https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/ggmas/monitor-performance-performance-metrics- service.html#GUID-FC807565-C797-4202-A1C3-E788AEB689C5 5.6 環境の削除 5.6.1 デプロイメントの削除 下記の手順でデプロイメントを削除します。 ① Service Manager の画面から、Service Manager 以外のプロセスを停止します。 ② インストール先ディレクトリの bin ディレクトリから oggca.sh を実行します。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma bin]$ ./oggca.sh ③ OGGCA から下記の手順で削除を行います。 画面名 実施する操作 ① Select Service Manager Options 「Existing Service Manager」を指定します。 ② Select Configuration Options 「Remove existing GoldenGate deployment」を指定します。 ③ Remove GoldenGate Deployment デプロイメント名と、GG 管理者名・パスワードを入力します。 ④ Summary 内容を確認して問題なければ、「Finish」ボタンを押します。 ⑤ Finish 処理が完了したら「Close」ボタンを押します。 デプロイメントの削除に関する詳細は、下記のマニュアルをご参照ください。

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42 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public Oracle GoldenGate Microservices アーキテクチャを使用してのステップ·バイ·ステップ·データ·レプリケーション(21.3) 2.5 デプロイメントの削除 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/ggmas/configure-deployment.html#GUID-34FD4810-F9C8-4FEC- A0CE-40050296E75B 5.6.2 Service Manager の削除 下記の手順で Service Manager を削除します。Service Manager を削除する場合は、その Service Manager が管理する既存の デプロイメントが全て削除されている必要があります。 ① インストール先ディレクトリの bin ディレクトリから oggca.sh を実行します。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma bin]$ ./oggca.sh ② OGGCA では、下記の操作を実行します。 画面名 実施する操作 ① Service Manager Options 「Existing Service Manager」を選択します。 ② Configuration Options 「Remove Service Manager Deployment」を選択します。 ③ Finish 「Finish」を選択します。 Service Manager の削除に関する詳細は、下記のマニュアルをご参照ください。 Oracle GoldenGate Microservices アーキテクチャを使用してのステップ·バイ·ステップ·データ·レプリケーション(21.3) 2.5 デプロイメントの削除 https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/ggmas/configure-deployment.html#GUID-34FD4810-F9C8-4FEC- A0CE-40050296E75B 5.6.3 インストールされた GoldenGate の削除 インストールされた GG を削除するには、インストール先ディレクトリの deinstall ディレクトリ内のスクリプトを実行します。実行すると、インスト ール先ディレクトリの中身は全て消去されます。 【GG Hub】 [oracle@gghub-ma deinstall]$ cd /opt/ogg21c/inst/deinstall/ [oracle@gghub-ma deinstall]$ ./deinstall.sh ALERT: Ensure all the processes running from the current Oracle Home are shutdown prior to running this software uninstallation script. Proceed with removing Oracle GoldenGate home: /opt/ogg21c/inst (yes/no)? [no] yes Starting Oracle Universal Installer... Checking swap space: must be greater than 500 MB. Actual 16383 MB Passed Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2022-09- 16_05-25-00AM. Please wait ...Oracle Universal Installer, Version 12.2.0.9.0 Production

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43 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public Copyright (C) 1999, 2018, Oracle. All rights reserved. Starting deinstall Deinstall in progress (Friday, September 16, 2022 5:25:04 AM GMT) ............................................................... 100% Done. Deinstall successful End of install phases.( Friday, September 16, 2022 5:25:04 AM GMT) End of deinstallations Please check '/opt/oraInventory/logs/silentInstall2022-09-16_05-25-00AM.log' for more details.

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44 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 6. トラブル・シューティング  プロセスが起動してしばらくすると STOPPED になる。 対処:5.3 章で紹介したコマンドやレポートを確認して、原因を調査してください。

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45 Oracle GoldenGate 21c を使用した簡単データベース・レプリケーションガイド | Version [1.0] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Public 7. APPENDIX:インスタンス化 CSN 機能 移行時に GG を使用する最大のメリットはシステム無停止で移行を実現できることです。その過程で、ターゲット・データベースにデータを初期 移行する際には、ユーザがシステム断面を意識して移行する必要がありました。しかし、本資料で使用している GG のインスタンス化 CSN 機 能により、ユーザはシステム断面をほとんど意識せずに、容易に初期移行できるようになっています。 注:CSN:Commit Sequence Number (GoldenGate 用語) SCN:System Change Number (Oracle 用語) 7.1 無停止で初期移行する際の考慮事項 無停止で初期移行する際には、システム断面について下記を考慮する必要があります。 ・ 常にトランザクションが発生しているソース・データベースからデータを抜き出した時、そのファイルはどの時点のデータを保持しているか ・ 抜き出したデータをターゲット・データベースに入れた後、GG の Replicat プロセスはどの時点のデータから更新を開始すればいいのか 7.2 インスタンス化 CSN とは? GG のインスタンス化 CSN 機能は、Oracle Data Pump(Oracle Database のデータ・エクスポート/インポート・ユーティリティ)と連携 することで、各表の SCN をダンプファイルやインポートした表に保持するため、どの時点からデータを適用すれば良いかを GG が自動で判断し てくれる機能です。本資料の関連部分は下記の通りです。 ・ 4.3.2 章:インスタンス化 CSN を記録するよう設定 ・ 4.6.3 章: ENABLE_INSTANTIATION_FILTERING パラメータで Replicat がインスタンス化 CSN を使用することを指定 ・ 4.7.1 章:初期ロードにおけるデータ抽出では、各表の SCN を意識する必要がない 本機能の詳細については、下記の資料をご覧ください。 Oracle GoldenGate の管理(21.3) 4 初期ロードによる Oracle GoldenGate のインスタンス化(Microservices Architecture) https://docs.oracle.com/cd/F51462_01/admin/loading-data-file-replicat-ma-19.1.html 7.3 従来の初期移行方式との比較 インスタンス CSN 方式を使うことで、従来行っていた初期移行方式よりも容易に初期移行することが可能になっています。 従来の初期移行方式 各方式の説明 インスタンス CSN のメリット Flashback_scn を 指定したエクスポート Data Pump のエクスポート時に Flashback_scn を指定すること で、内部的にフラッシュバッククエリを使用して指定した SCN 時点の データをエクスポートする方式です。フラッシュバック機能には UNDO データが必要となるので、UNDO 管理を考慮する必要があります。 各表の SCN を認識して自動 的に同期を行う方式で、下記 のメリットがあります。 ・エクスポート時に各表の SCN を意識する必要がない ・追加で UNDO 領域の管理 を考慮する必要がない ・主キーの有無で初期移行方 式を変える必要がない ・追加のリソースを用意する必 要がない Handlecollisions パラメータの利用 Replicat の Handlecollisions パラメータを指定することで、 Replicat が重複した更新を無視しながら追いつき処理を行う方法 です。重複した行かどうかを主キーによって判断するため、主キーが無 い表については、別の方法で移行するなどの考慮が必要です。 クローン DB の構築 オンライン・バックアップ/リストア/リカバリで、一定の断面を持ったクロ ーン DB を作成し、クローン DB からデータを Export する方式で す。追加のリソースを用意して、環境を構築する必要があります。

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46 DATA SHEET | [Data Sheet Title] | Version [1.02] Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates | Dropdown Options 8. APPENDIX:Oracle ソフトウェアのインストールに関する補足情報 8.1 Oracle Universal Installer について Oracle Universal Installer(OUI)は Oracle S/W をインストールする際に使用するアプリケーションです。 Oracle Universal Installer について、My Oracle Support の下記ドキュメントをご参考ください。 Oracle Universal Installer (OUI) FAQ (Doc ID 458893.1) https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=458893.1 8.2 パッチ適用について パッチ適用時、Opatch を使用する必要があります。Opatch について、My Oracle Support の下記ドキュメントをご参考ください。 プライマリノート: OPatch (Doc ID 1682850.1) https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=1682850.1 8.3 Oracle インベントリ・ディレクトリおよびインストールについて Oracle Database をインストールする際のインベントリ・ディレクトリ設定は、下記ドキュメントをご参考ください。 データベース・インストレーション・ガイド for Linux(21c) https://docs.oracle.com/cd/F39414_01/ladbi/about-the-oracle-inventory-directory-and- installation.html#GUID-22CB62EF-D5DA-47BF-B4C3-C5D03B059728 データベース・インストレーション・ガイド for Linux(19c) https://docs.oracle.com/cd/F19136_01/ladbi/about-the-oracle-inventory-directory-and- installation.html#GUID-22CB62EF-D5DA-47BF-B4C3-C5D03B059728 CONNECT WITH US 日本オラクル株式会社 〒107-0061 東京都港区北青山 2-5-8 オラクル青山センター blogs.oracle.com facebook.com/oracle twitter.com/oracle Copyright © 2022, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. This document is provided for information purposes only, and the contents hereof are subject to change without notice. This document is not warranted to be error-free, nor subject to any other warranties or conditions, whether expressed orally or implied in law, including implied warranties and conditions of merchantability or fitness for a particular purpose. We specifically disclaim any liability with respect to this document, and no contractual obligations are formed either directly or indirectly by this document. This document may not be reproduced or transmitted in any form or by any means, electronic or mechanical, for any purpose, without our prior written permission. Oracle and Java are registered trademarks of Oracle and/or its affiliates. Other names may be trademarks of their respective owners. Intel and Intel Xeon are trademarks or registered trademarks of Intel Corporation. All SPARC trademarks are used under license and are trademarks or registered trademarks of SPARC International, Inc. AMD, Opteron, the AMD logo, and the AMD Opteron logo are trademarks or registered trademarks of Advanced Micro Devices. UNIX is a registered trademark of The Open Group. 0120 November 2222