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ユーザーファーストのための
 E2Eテスト
 MagicPod 5周年記念セミナー 2022/8/5


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自己紹介
 岸 健(キシ タケシ)
 ロコガイド技術部品質向上グループ
 QAエンジニア
 メーカー系SI→第三者検証会社を経て、
 2020年12月にロコガイドに入社
 トクバイというアプリを中心にリグレッションテストの 自動化・新機能QA・プロセスの見直しなど色々やっ ています。
 @takeya0x86
 最近のできごと
 高いワークチェアを買ったのですが、納品 が4ヶ月待ち……
 はたして納品まで腰はもつのか!?


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突然ですが……


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ユーザーファースト
 とはなんだろう?


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ユーザーファースト
 ユーザーファーストとは?
 定義はいくつかありますが、QAエンジニアである私の考えは
 「ユーザーが安心してサービスを使えること。負の驚きがないこと」
 だと思います。具体的には、ユーザーが不具合に遭遇しないようにすることがその一つ だと思っています。
 不具合を防ぐためにできることはいくつかありますが、ここでは
 ● 自動テストを活用することで開発の現場がどう変わるのか
 ● さらに自動テストを活用するのにどんな方法があるのか
 を紹介したいと思います。
 私の考え


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目次


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目次
 1. トクバイについて
 2. トクバイにおけるMagicPodの導入
 3. ダッシュボード活用
 4. さいごに


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トクバイについて


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トクバイについて
 アプリの解説
 買い物を、たのしく、かしこく
 国内最大級のチラシ・買い物情報サービス 


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トクバイについて
 アプリの解説
 近くのスーパーやドラッグストアなど のお得な情報にアクセスできるチラ シ・買い物情報サービスです。
 
 Android、iOSでアプリを中心に展 開。
 
 生活者のニーズに寄り添った情報 を提供できるように日々開発をして います。
 
 ウェブ版もあります。
 https://tokubai.co.jp/


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トクバイにおける
 MagicPodの導入


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トクバイにおけるMagicPodの導入
 導入前の状況
 ● ユニットテスト・APIテストは自動化されて随時実行されている
 ● E2Eのリグレッションテストは2週間スプリントの最終日近くに手動で実施
 ○ 不具合が見つかった場合、修正の時間が少ない
 ○ 余裕を持った開発ができず、不具合が生まれやすい環境
 導入の背景
 より早い段階での不具合検出が必要


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トクバイにおけるMagicPodの導入
 メンテナンスの手間がポイント(Appiumでコードを書く場合との比較)
 ● スマホネイティブアプリの自動テスト環境は維持が大変
 ○ Xcodeのバージョンが上がると動かなくなる…… 
 ● XPathやidを調べるのが大変
 ○ ツールで調べて、コードへコピペして…… 
 SaaSならサービス提供側が環境をメンテナンスしてくれる
 ノーコードなら画面のUIをドラッグ&ドロップでシナリオを作れる
 選定の内容
 ほかに、他社での実績も考慮してMagicPodを選択


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トクバイにおけるMagicPodの導入
 現在はAndroid、iOSのネイティブアプリで活用中
 
 現在の状況
 Android iOS シナリオ数 11 11 実行時間 18分〜23分 50分〜60分 実行タイミング
 CircleCIからトリガー 
 ● Pull Requestがマージされた時 
 ○ 1日あたり4~8回
 ● デイリーで夜間実行 
 
 
 実行環境
 ● クラウド端末
 ○ 実行環境のメンテナンスをしなくて良いた め選択
 
 


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トクバイにおけるMagicPodの導入
 1スプリント2週間あたりのリグレッションテスト実行数 
 導入前との比較
 1回 50回 MagicPod導入で変わったこと
 開発期間の途中にデグレのフィードバックができる 
 デグレの発生はもちろん、発生がないことが早期にフィードバックでき、 より安心して開発ができるように なった。
 リグレッションテストに使っていた時間が空き、余裕ができた 
 新機能のQAなど自動化が難しいタスクに時間が割けるようになった。 
 自動化によって時間の使い方を変えられるようになった。 
 


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ダッシュボード活用


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ダッシュボード活用
 ダッシュボードとは 


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ダッシュボード活用
 自動テストが安定してくると……
 ● エラー発生時など個別の実行では結果を見ているが、全体を通して見ることが少な くなっていく
 ● 気づかない間に実行時間が増加していたりすることがある
 ● 自動テストは随時見直して改善していくことが必要
 ● 改善の指標となる数値は継続してウォッチしていきたい
 作成した理由
 数値が一覧できるダッシュボードがあると便利


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ダッシュボード活用
 ダッシュボードを作ろう
 ● 残念ながらMagicPodにはダッシュボード的な機能はまだない……
 ● なので自前で作成することにして、それを補助するツールを作成しました
 magicpod-analyzer
 ● MagicPodのAPIからデータを継続取得してBigQueryなどに格納する
 ● データの格納までで、表示機能は持たない
 ● データの表示はRedashやGoogle Data Studioを使用する想定
 ● オープンソースで公開
 MagicPodダッシュボード 


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ダッシュボード活用
 実際にできたもの 
 
 ロコガイドでは数値を見ると きにRedashというBIツール を使用しています。
 
 ダッシュボードもそれに合わ せてRedashで作成。 
 
 AndroidとiOSは同じ項目を 表示しています。
 
 毎週金曜日に朝会でチェッ クしてふりかえりをしていま す。


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ダッシュボード活用
 実行数(Total)
 その期間に実行したテストの数
 テストケース単位と一括実行の単位 それぞれで集計
 テストはPRのマージ時に実行される ため開発が活発であるほど回数は 増えていく
 数値の解説


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ダッシュボード活用
 成功数(Success)
 その期間に成功したテストの数
 テストケース単位と一括実行の単位 それぞれで集計
 数値の解説


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ダッシュボード活用
 成功率(Success Rate)
 その期間のテストの成功率
 テストケース単位の集計をベースに 算出
 下の数値は閾値でこの数値を下回 ると文字が赤色になる
 閾値を下回っている場合、デグレの 発生か仕様の変更が対応されてい ない可能性がある
 
 数値の解説


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ダッシュボード活用
 平均実行時間(Average of Duration)
 一括実行1回あたりの実行時間の 平均
 数値の解説


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ダッシュボード活用
 日ごとの実行数・成功数
 (Average of Duration)
 1日あたりの実行数と成功数をグラ フで表示
 日ごとの開発の活発さとテストが失 敗した時期がわかる
 数値の解説


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ダッシュボード活用
 成功率
 順調に成功している。
 数値からわかること 


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ダッシュボード活用
 平均実行時間
 実行時間が1時間に届こうとしてい る。
 なにか手を打たないとフィードバック の速度に問題が発生しそう。
 数値からわかること 


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ダッシュボード活用
 日ごとの実行数・成功数
 7/11に多くのテストが失敗してい る。
 この日の開発で仕様変更があり、テ ストの修正が必要になったが、完了 までに何回か実行された。
 この状態が長く続くとしたら、自動テ ストのメンテナンスが追いついてい ないといえる。
 
 数値からわかること 


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ダッシュボード活用
 まとめ
 自動テストに関する数値を一覧でき るようにすることで、問題に早く気づ いたり、将来の改善点を見つけるこ とができます。
 MagicPodだけでなく自動テストの結 果をまとめた画面を作っておくと便 利です。上手に活用していきましょ う!
 
 まとめ


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さいごに


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さいごに
 ユーザーは自分が使うアプリが正常に動作することを期待してい ます。
 自分の期待が外れるという経験をすると、ユーザーはネガティブ な感情を抱きます。
 ユーザーファースト 


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さいごに
 ユーザーにより良い体験をしてもらうために、自動テストをはじめ 様々なテストを活用してより品質を向上させていきましょう!
 
 なぜテストが必要なのか 


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さいごに
 今年のJaSST東北で実施したワークショッ プがノベルゲームとなって登場しました。
 プロジェクトへのテスト自動化導入をゲー ムとして体験できます。あなたの選択でプ ロジェクトをHAPPY ENDへ導こう!
 これからテスト自動化を始めるみなさんへ 
 テスト自動化その前に
 https://jasst-tohoku.github.io/gamebook/ 


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Happy Testing!