Slide 1

Slide 1 text

デザインレビューをできていなかったコムデチームが、 自分たちが続けられるレビューの仕組みをつくった話 Communication Designer, Gaudiy Inc. tanasho

Slide 2

Slide 2 text

サマリ 今日お伝えすること デザインレビューの 実施が難しく、 できていなかった 今までの状況 そんな中で諦めず デザインレビューで走らせ始めた 仕組みと工夫の紹介

Slide 3

Slide 3 text

1 ©️ Gaudiy Inc. 00_PROLOGUE ページ名 ファンが国境を越えて共創する経済圏「ファン国家」の実現を目指す、 Web3スタートアップです。 ファンと共に、 時代を進める。 MISSION

Slide 4

Slide 4 text

No content

Slide 5

Slide 5 text

マンガやアイドル・ゲームなどのエンタメIPを中心に、 ファンコミュニティを共創しファンへ提供 and more... Confidential Confidential

Slide 6

Slide 6 text

Service ( IP Community) Corporate Brand Confidential Confidential

Slide 7

Slide 7 text

Gaudiyとは コミュニケーションデザイン組織について Product Designer Udev Team Communication Designer HR/PR Biz Client Dev Project A Dev Project B Dev Project C

Slide 8

Slide 8 text

Gaudiyとは コミュニケーションデザイン組織について あとでぜひ話しかけてX相互フォローさせてください ! Cocodaさんから記事が出ました!

Slide 9

Slide 9 text

デザインレビューの実施が難しく、 できていなかった今までの状況

Slide 10

Slide 10 text

チームの状況 短納期で制作対応がせまられる状況 IP (A) Project IP (D) Task HR (A) Project HR (B) Task t IP (B) Task IP (C) Task 1~3 days

Slide 11

Slide 11 text

チームの状況 短納期で制作対応がせまられる状況 IP (A) Project IP (D) Task HR (A) Project HR (B) Task t IP (B) Task IP (C) Task Client 1~3 days

Slide 12

Slide 12 text

チームの状況 メンバー編成 IP (A) Project IP (D) Task HR (A) Project HR (B) Task t IP (B) Task IP (C) Task Client 1~3 days Mid Mid Mid Mid Jr Sr Mid Partner Partner Spot Partner Spot

Slide 13

Slide 13 text

それでも、 レビューによる品質向上を 諦めたくない

Slide 14

Slide 14 text

チームの状況 諦めたくないデザインレビュー ファンや作者・版権者にとって 大切なIPを、 Gaudiyがお預かりする ステークホルダーが納得し、 かつ魅力を感じるレベルの クリエイティブをもっと作れる必要性

Slide 15

Slide 15 text

チームの状況 諦めたくないデザインレビュー ファンや作者・版権者にとって 大切なIPを、 Gaudiyがお預かりする ステークホルダーが納得し、 かつ魅力を感じるレベルの クリエイティブをもっと作れる必要性 いま開設すすめてるコミュニティ、 監修の難易度たかすぎ まさに必要性を感じている真っ最中…w

Slide 16

Slide 16 text

チームの状況 諦めたくないデザインレビュー 依頼をこなすだけの コストセンター的 立ち位置から脱却 自分たちのアウトプットに 誇りを持ち、 強いチームをつくる

Slide 17

Slide 17 text

走らせ始めた仕組み

Slide 18

Slide 18 text

走らせ始めた仕組み 取り組みのサマリ・流れ レビューに関する 本の輪読会 1 e レビューの共通認識づくC e 実践する仕組みの設計と並行してインプット e まず始めて継続しやすいレビューの機会づくC e 進行中のタスクへの取り入れやすさ e アウトプットの棚卸しと振り返C e チーム相互の承認と学習の機会 1month 7月から継続中 準備 実践 クイックレビュー 2 Monthly Doya 3

Slide 19

Slide 19 text

引用 : 「輪読会(りんどくかい)」 の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 人々が集まって、 同じ教科書などの本を読み、 その内容について意見を交わすこと 輪読会

Slide 20

Slide 20 text

走らせ始めた仕組み 1 輪読会 なぜ実践の前に、 輪読会からはじめたのか? レビューに対する ハードルと難易度の高さ 共通言語・ 共通認識づくり

Slide 21

Slide 21 text

走らせ始めた仕組み 1 輪読会 今回取り上げた本 本のサマリとよかった点 みんなではじめるデザイン批評 ―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド • デザインFBにはタイプやアンチパターンが存在し、 体系的に捉えることで、 批評をはじめとする業務のコミュニケーションを改善する余地があt • 批評の目線を合わせることで、 デザインの目的に立ち返り、 効果的にFBをし 合うことができt • 批評をプロセスに組み込み、 小さく気軽に始めながら、 諦めずに改善と継続 を続ける中でよりよい批評ができるようになる

Slide 22

Slide 22 text

走らせ始めた仕組み 1 輪読会 実際の進め方 約1h × 4週で開催 参加者全員でその場で読み合わせ、 新鮮な学習を共有 同期で読む + 学びのシェア 第1回 第2回 会の目的共有 同期で読む + 学びのシェア 同期で読む + 学びのシェア 実践に向けたワークショップ 第3回 第4回 会におけるグランドルールを共有 “ 本に対する理解を深めるこ‰ “ 本の内容から学んだことを、 お互い に分かち合うこ‰ “ 実験的であり、 実践のための学びに Do Don’t “ 本の要約を完ペキにつくるこ‰ “ 共有できるのが感想や思ったことだ けになるこ‰ “ 場の進行を他人任せにすること 実際の進め方

Slide 23

Slide 23 text

走らせ始めた仕組み 1 輪読会 実際の進め方 約1h × 4週で開催 B Gaudiyにおける批評の
 理想の在りA B 実践したいこ8 B そのために必要な仕組み・環境 同期で読む + 学びのシェア 第1回 第2回 会の目的共有 同期で読む + 学びのシェア 同期で読む + 学びのシェア 実践に向けたワークショップ 第3回 第4回 参加メンバーで意見出し 実際の進め方

Slide 24

Slide 24 text

走らせ始めた仕組み 1 輪読会 効果やメンバーからの声 R 本を読むことに慣れていないとこからスター0 R 読書の内容がしっかり入ってきたわけではない R 理解はこれからだが、 FBやレビューが体系化されているということ自体はわかっb R よりよくする余地があることが分かった R 事前のコンテキストを共有することが大事ということを再認識しb R 変わったこ R =同じ意識・認識のメンバーが増えれば、 レビューはやりやすくなりそ‰ R 変な感情になることを回避できそう

Slide 25

Slide 25 text

毎日のチーム昼会の枠内で 短時間(15~20min) のレビューの時間を設ける クイックレビュー

Slide 26

Slide 26 text

走らせ始めた仕組み 2 クイックレビュー 取り入れた背景 本来であればやりたいが、 ボリュームがあり 安定的な継続が難しい状況 丁寧なブリーフィングとMTGは 「やらない」判断 準備に時間をかけるよりも、 まず始められて続けやすい形に スピード感、 反映しやすさを重視 メンバーが持ち込やすいように ファシリで回しながら進めてみる

Slide 27

Slide 27 text

走らせ始めた仕組み 1 クイックレビュー やり方 Dairy(チーム昼会) チェックイン(日報) 各業務へ W 前日進めたこR W 1日のタスク棚卸し W 要件定義の精度アッ W 関係者への追加ヒアリン‚ W デザインのブラッシュアップ W 雑談 (5m‰ W タスクにおいて特筆したい共有・相談 (5~10m)  →時間内に収まらないボリュームであれば、 別途MTGで扱う Slackワークフローで 非同期で共有 13:00 13:30 クイックレビュー (15~20m) 要件定義の レビュー タスク起票から2日以内 納品日の前日まで アウトプットの レビュー

Slide 28

Slide 28 text

走らせ始めた仕組み 1 クイックレビュー やり方 依頼者が現状わかる要件を記入 コムデ担当者が確認し、 関係者へのヒアリングと内容整理 クイックレビューで メンバーの目を借り精度をアップ

Slide 29

Slide 29 text

走らせ始めた仕組み 1 クイックレビュー 効果やメンバーからの声 現在進行系のタスクへレビューを反映する余地がある メンバーのいま抱える悩みが見える 「レビューを受ける場所」 というより 「助けてもらえる場所」 € レビュー以外に良い情報を交換できるという副産o € この素材、 手法ありますn € 過去にこんな事例ありますよ

Slide 30

Slide 30 text

チームで月に1回、 その月に制作したデザインを 持ち寄って振り返り、 お互いにレビューし合う会 Monthly Doya

Slide 31

Slide 31 text

走らせ始めた仕組み 3 Monthly Doya 取り入れた背景 自己効力感UPと評価材料の収集 チーム全体感と 次に生かせるナレッジづくりへ 丁寧な振り返りと称賛、 今後に活かしやすさを重視 制作タイムラインを意識せず、終わった後のFBがあるからこそ、 遠慮なく言えるし、次回に活かしてみようと思える場づくりに 一ヶ月やってきたぞという振り返りと自分への労い、 チームからの褒め合いと称賛。 評価者への共有や次の目標を立てる材料に。

Slide 32

Slide 32 text

走らせ始めた仕組み 3 Monthly Doya やり方 we 会の構成説明 【5分v e 下部のDBビューを利用して、 1ヶ月のアウトプットを振り返りながら制作物や要件をシェア 【1人5分 / 25分v ce 各自ボードに用意したデザインを1人ずつレビューし合う 【1人10分 / 50分v Ieレビューされたデザインのタスクチケットのメモ欄にレビューのサマリーをまとめて持ち帰 る(FigJamのURLも記入) 【5分v ‘e 会の振り返り雑談 【5分】 “ 評価者への共ˆ “ 次回の業務に活かす “ ワークショップ準¢ “ 制作物や要件のまとめ 前準備 Doya後 Monthly Doya (90~120m) アウトプットの 共有と称賛 やったこと共有と褒め Good&More ピックアップした 制作物のレビュー FigjamとNotionで 共有

Slide 33

Slide 33 text

走らせ始めた仕組み 3 Monthly Doya アウトプットの共有と称賛 これのこの表現は自分では思いつかなかった! 1ヶ月あっという間だったけど けっこう数作ったね 〜〜〜という要件に対しての 世界観の落とし込みがすごい! アイコンみたいな、 メイン以外の作り込み 要素もかわいすぎる 細部の鬼、 すごい よくあるデザインを盛り込むのでなく、 内側にあしらいを詰め込んでいく、 という考え方が 自分では思いつかなくて引き出しが増えた!

Slide 34

Slide 34 text

走らせ始めた仕組み 3 Monthly Doya ピックアップした制作物のレビュー AとBの表示はあえて 差別化したほうがよい? ここは製作ポイントをもうすこし言語化して 解像度をあげてからデザインできると良かったかも? デザインの前の体験や感情から、 表現を考えみるのはどうかな? CにフォーカスしてDを流して把握してしまうけど、 実際に見せたい情報は意図通りになってる?誤解が起きそう? レアリティの表現のところ、 このクリエイティブを見える前の体験から、 どんな印象になっていたいかの設計と表現を繋げて考えると よりデザインの奥行きがでそうですね!

Slide 35

Slide 35 text

走らせ始めた仕組み 3 Monthly Doya 効果・メンバーからの声  デザインレビューを受ける場がこうして設けられるのは嬉し’  1ヶ月のアウトプットを最初に振り返れるのい’  世に出なかった案についてもFBもらえるのもありがたすぎる。成仏できたŸ  クリエイティブ単体ではレビューがしづらい。目的なんなんだっけ?にも言及するx  5W1H的なカードに要件をまとめて見せながら話していけるとよいか‹  moreがあるポイントには、必ずプロセス自体の改善点が存在するのは気づきだっV  クリエイティブだけではないこともあ“  本人コメントが予め準備されているその観点を深堀りできそうだ  アウトプットに加えて、事前に記入する項目は一定必要かも Good 課題

Slide 36

Slide 36 text

まとめ 取り組みのサマリ・やってみた学び レビューに関する 本の輪読会 1 準備 実践 クイックレビュー 2 Monthly Doya 3 土壌づくりで会話の内容や スコープできる視点が変わる 結局、 アウトプットの課題や問題も 要件定義の段階で生まれていることがほとんど Ž レビューの共通認識づくx Ž 実践する仕組みの設計と並行してインプット Ž まず始めて継続しやすいレビューの機会づくx Ž 進行中のタスクへの取り入れやすさ Ž アウトプットの棚卸しと振り返x Ž チーム相互の承認と学習の機会

Slide 37

Slide 37 text

まとめ これから取り組んでいきたいこと デザインや 要件定義の前から レビューを始める k クイックレビューの短い時間で要件定義を見ていくにはまだ扱いづら k 要件定義の精度がより客観的に見える形q k 依頼フォーマットを改善(5W1Hがわかるシートetc.)し、レビューに持 ち込みやすく k 依頼者など、デザイナーじゃないメンバーからどうレビューを得やすく するかp k デザイナー同士のFBだけで終わらないようにする 土壌づくりで会話の内容や スコープできる視点が変わる アウトプットの課題や問題も 要件定義の段階で生まれていることがほとんど デザイナー以外にも レビューの土壌をつくり 広げていく

Slide 38

Slide 38 text

Gaudiyでは、コミュニケーションデザイナー(正社員・業務委託)を募集しています! WE ARE HIRING! note