Slide 1

Slide 1 text

月間60万ユーザーを抱える 個人開発サービス「Walica」の 技術スタック変遷 MIYACHIN @miyachin_87

Slide 2

Slide 2 text

● プロダクトマネージャー@BASE ● 経歴 | IBM → M3(ソフトウェアエンジニ ア) ● “Pay ID”というサービス(決済 & ショッピ ング)の開発を担当 自己紹介 MIYACHIN @miyachin_87

Slide 3

Slide 3 text

今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと

Slide 4

Slide 4 text

今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと

Slide 5

Slide 5 text

例えば友達と海外旅行に行く時... Uber代まとめて 払っときますー ちょっと細かいのないから お土産代 立て替えて 航空券取っておきます みんなのホテル予約しとくね

Slide 6

Slide 6 text

“誰から誰に何円返せばいいんだっけ?”

Slide 7

Slide 7 text

割り勘計算サービス「Walica」 もっとも簡単な割り勘清算方法を計算 グループページにお金の立替え記録を登録していけば、独 自のアルゴリズムで、リアルタイムに最も簡単な清算方法 を計算してくれます。 会員登録不要でかんたん利用 アプリインストール不要で、お使いのブラウザから会員登 録なしですぐに利用できます。一緒に旅行に行く友達にア プリをインストールしてもらう必要はありません。 あらゆる国の外貨に対応 すべての外貨に対応しているため、海外旅行中に発生したお 金の貸し借りもスムーズに日本円で清算できます。

Slide 8

Slide 8 text

旅行以外にも様々なシーンで活躍 #ホームパーティ #サウナ #ハウスシェア #BBQ #夏フェス #ディズニーランド #キャンプ #同棲 #ユニバ #ツーリング #女子会 #開発合宿

Slide 9

Slide 9 text

運営メンバー MIYACHIN UIデザイン / フロントエンド kyogom バックエンド/ インフラ周り 新卒同期の2人で週末開発。毎週2時間の開発を2018年くらいから続けてます

Slide 10

Slide 10 text

今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと

Slide 11

Slide 11 text

技術スタックの変遷(全体) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End Infra Database サービス規模   RDS
 立ち上がり期 (MAU 0 → 2000程度) コロナ沈黙期 (成長鈍化) 復活 & 怒涛の成長期 (MAU5,000 → 60万)

Slide 12

Slide 12 text

技術スタックの変遷(フロントエンド) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End Infra Database サービス規模   RDS
 立ち上がり期 
 (MAU 0 → 2000程度)
 コロナ沈黙期 
 (成長鈍化)
 復活 & 怒涛の成長期 
 (MAU5,000 → 60万)
 2021年あたりからいよいよReact優勢に。 Vue3に書き換えるくらいだったら、Reactに移行した方がよくない? ⚫vue ⚫react


Slide 13

Slide 13 text

技術スタックの変遷(バックエンド) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End Infra Database サービス規模   RDS
 立ち上がり期 
 (MAU 0 → 2000程度)
 コロナ沈黙期 
 (成長鈍化)
 復活 & 怒涛の成長期 
 (MAU5,000 → 60万)
 (2018年)サクッと作れる軽量フレームワークを優先 ▼ (2023年末)いい加減リファクタしないとやばい。 Flaskは非同期処理できないので、FastAPIに移行。

Slide 14

Slide 14 text

技術スタックの変遷(インフラ関連) Front-End 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End Infra Database サービス規模   RDS
 立ち上がり期 
 (MAU 0 → 2000程度)
 コロナ沈黙期 
 (成長鈍化)
 復活 & 怒涛の成長期 
 (MAU5,000 → 60万)
 Herokuさんいつもありがとう。Basic Dyno(月額$7)を利用中。 一方で、他のサービスを網羅的に試せているわけではない。

Slide 15

Slide 15 text

技術スタックの変遷(データベース) Front-End
 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 Back-End
 Infra
 Database サービス規模
   RDS
 立ち上がり期 
 (MAU 0 → 2000程度)
 コロナ沈黙期 
 (成長鈍化)
 復活 & 怒涛の成長期 
 (MAU5,000 → 60万)
 初期はHerokuの無料MySQL(500MBまで) 途中から月額$5のDaaS(Database as a Service)に切り替え かなりユーザー数が増えてからRDSに移行。

Slide 16

Slide 16 text

今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと

Slide 17

Slide 17 text

● 3ヶ月の合計が20,000円くらいなので、1ヶ月平均 だと6,600円くらい ● 60万MAUを捌く費用としては安く抑えられている のでは・・・? ● ここ数年は障害は年に1~2回程度 ● 正直これ以上下げれるとは思ってない ○ 下がったとしても数百円レベル 月々の運営費用 サービス 利用月 請求額 Heroku 7月 ¥1,986 Heroku 8月 ¥1,802 Heroku 9月 ¥1,775 AWS RDS 7月 ¥1,346 AWS RDS 8月 ¥1,295 AWS RDS 9月 ¥1,362 Datadog 7月 ¥608 Datadog 8月 ¥612 Datadog 9月 ¥688 Netlify 7月 ¥2,994 Netlify 8月 ¥2,845 Netlify 9月 ¥2,808 合計 ¥20,121 ※ リアルなやつ持ってきました ※RDSはリザーブドインスタンスを購入して節約 


Slide 18

Slide 18 text

今日お話すること 1. 割り勘計算サービス「Walica」について 2. 「Walica」技術スタックの変遷 3. 月々の運営費用は? 4. 個人開発における技術選定に思うこと

Slide 19

Slide 19 text

個人開発における技術選定に思うこと ● できるだけ早くリリースしたい ○ 学習にそれほど時間をかけたくない ● サクッと追加開発してサクッとリリースできる ● 運営費を最小限にしたい ● メンテコストをかけたくない ● サービスごとに言語が違う状態にしたくない 優先事項(特に開発初期) 実現したいこと ● 学習コストが低い ● 小さな構成で使える ● コミュニティとドキュメントの充実度 ● スケーラビリティよりもコストを意識 ○ もしサービスが伸びたら対応すればよい ○ そもそも個人開発におけるスケールなんて たかが知れている

Slide 20

Slide 20 text

【宣伝1】最近リリースしたサービス ● 日程調整サービス「Calinto(カリント)」 ● 2024年12月にリリース(β版) ● 会社でイベント企画するとき、参加可能メンバーの カレンダー招待するのめんどくさい、がきっかけ ● 回答者にメールアドレス入力を求めることができ、 有力候補日でそのままGoogleカレンダーの予定を作 成できる

Slide 21

Slide 21 text

【宣伝2】BASE(Pay ID)で一緒に働いてくれる人募集! 募集中のポジション ● プロダクトマネージャー ● バックエンドエンジニア ● UI/UXデザイナー

Slide 22

Slide 22 text

おわり