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地図とかデザインとか (加藤 創) ウェブ地図サイト ｢れきちず｣について

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01 02 03 04 CONTENTS 自己紹介 背景（きっかけ） 既往事例 目的 05 06 07 方法 結果 今後の展望

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01 自己紹介

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デザイナー 加藤 創 Hajime Kato

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自己紹介 ━ ● 千葉県市川市生まれ ● 去年まで東京都江東区に住んでいました ● 北海道の企業に転職し、今は札幌市に住んでいます

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お仕事 ━ ● 株式会社MIERUNE (位置情報,GISを専門とする企業) ● グラフィックデザイナーとして会社のプロモーショ ンツール、ノベルティ等のデザインを担当

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趣味 ━ ● 地図や路線図が好きで、 Twitterにデザインと絡めた作品を投稿

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02 背景（きっかけ）

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きっかけ（社会） ━ ● 昨今、街歩き・街道歩きがブームとなっている ● 関連した書籍や地図など様々なサービスがある

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● 自分は昔から地図が好きで、 古地図・絵図などにも興味があった しかし… きっかけ（個人） ━

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天保国絵図「武蔵国」国立公文書館デジタルアーカイブ

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天保国絵図「武蔵国」国立公文書館デジタルアーカイブ

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天保国絵図「安房国」国立公文書館デジタルアーカイブ 小…？ 朝…？ …？ 村😵

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● 「小」だと思っていたら 実は「北」だった！ 「北」（U+5317） 日本古典籍くずし字データセットより http://codh.rois.ac.jp/char-shape/unicode/U+5317/ ＝ 北 北 朝 夷 村😃 き た あ さ い

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● 地図・歴史好きの人は見るのが楽しいが、 そうでない人にはややハードルが高い 古地図・絵図の課題 ━

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03 既往事例

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● 江戸の古地図『江戸切絵図』を復刻したものが いくつか存在した（制作当時） ○ gooマップ古地図（人文社）※2023年9月27日サービス終了 ○ 大江戸今昔めぐり（大江戸今昔めぐり製作委員会）　　 など 既往事例 ━

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● デザインは当時の絵図を踏襲 「築地八町堀日本橋南絵図」 国立国会図書館デジタルコレクション 筆者の再現イメージ

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「築地八町堀日本橋南絵図」国立国会図書館デジタルコレクション 文字の向きが バラバラ…😢

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「築地八町堀日本橋南絵図」国立国会図書館デジタルコレクション 文字の向きは、 建物の表門の 位置を表して いた！😲 NHK　美の壺 「File105　江戸の古地図」 https://www.nhk.or.jp/tsubo/ arc-20081010.html 表門 表門

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● デザインは当時の絵図を踏襲している ● 当時の絵図は文字の向きがバラバラ ● 地図や歴史にそこまで興味のない人にとっては　　 視認性・可読性に少々難のある可能性がある ● 地図領域が江戸とその周辺にほぼ限定されている 既往事例の課題 ━

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04 目的

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天保国絵図「武蔵国」国立公文書館デジタルアーカイブ 「築地八町堀日本橋南絵図」国立国会図書館デジタルコレクション 文字の可読性に やや難がある 文字の向きが バラバラ

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● 歴史・地理にそこまで詳しくない・興味がない人に とってもわかりやすい地図を作る ● 江戸を含む、より広い領域の地図とする 目的 ━ 　現代の地図デザインで制作する

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05 方法

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● 2019年、Googleマップ風の地図として制作・公開 ● 著作権の問題や１枚画像であることもあり ウェブサイトとしての公開は難しい 当初 ━

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● 当時の江戸時代の絵図を見てみると… 制作方法の検討 ━

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天保国絵図「武蔵国」国立公文書館デジタルアーカイブ

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「安政改正御江戸大絵図」国立国会図書館デジタルコレクション

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● とても素敵なのですが、現代の地図と重ねて 描き起こせるほどの精度は残念ながら無い ● ではどうするか？ 当時の絵図の精度 ━

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● 明治初期（1880年代）の地図（迅速測図）を 農研機構の「歴史的農業環境閲覧システム」が公開 ● 明治〜平成にかけての旧版地図を故 谷謙二先生の 「今昔マップ」が公開 明治初期の地図を使用 ━ こんじゃく

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「2万分の1迅速測図」農研機構 歴史的農業環境閲覧システムより

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● 位置データの閲覧・　 編集ができるオープン ソースのGISソフト ● 世界的に広く使用 https://qgis.org/ 地図の土台づくり ━ キュージーアイエス／キュージス

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● 江戸時代の絵図、明治初期の地図と さらに誤差を補正するために 国土地理院の「地理院タイル」を用いて 海岸線・街道・国境・航路などをQGIS上で描画する 地図の土台づくり ━

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国立公文書館デジタルアーカイブ 農研機構 歴史的農業環境閲覧システム 江戸時代の絵図 明治初期の地図 国土地理院 地理院タイル 道筋・海岸線等を 判断・抽出 道筋・海岸線等を 描画 誤差を補正

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背景画像は国土地理院「地理院タイル」

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● 江戸時代の絵図、『江戸名所図会』などの当時の文献 をもとにPOI（ポイント情報）をプロット ● 村・宿場町の位置は明治の地図および ｢日本歴史地名大系｣｢角川日本地名大事典｣ より推定 地図情報をつくる ━

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「江戸名所図会 7巻 [1] 第1-3冊: 巻1」 国立国会図書館デジタルコレクション　https://dl.ndl.go.jp/pid/2559040/1/37 なるほど、 わからん🤯

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「江戸名所図会 巻1 (日本図会全集)」 国立国会図書館デジタルコレクション　https://dl.ndl.go.jp/pid/1176676/1/32 読める… 読めるぞ！

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● 地図のデザインやアイコンも オリジナルで作成！ 地図デザイン・アイコン ━

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峠 渡/湊 寺 劇場 関所 門 茶屋 山 宿場 神社 史跡 橋 城 市/店

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● 参考にした文献等は国・行政機関・地方自治体や 博物館などの信頼性の高い出典元を極力使用した ● Googleマップ等、商業地図の情報は使わない 情報をつくる上で留意した点 ━

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● QGISの「タイル作成機能」を使用しウェブ上で 閲覧できる形に書き出した上、MapLibreという オープンソースの地図ライブラリに読み込み サーバ上にアップロードを行った ウェブ地図化する ━

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ウェブ地図化する ━ https://qgis.org/ https://maplibre.org

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ウェブ地図化する ━ https://qiita.com/chizutodesign/items/d48fc29df1baa0f71a67 非エンジニアの自分が ウェブ地図サイトを公開するまで 詳細はQiitaにまとめましたのでそちらをどうぞ

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06 結果

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https://rekichizu.jp/map/ れきちず 検索

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07 今後の展望

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● POI（ポイント情報）などが少ない、バラツキがある ● ある程度までしかズームできない ● POIの表示の挙動もあまりよくない （重要度を高くしている地点が途中で消えたりする） 現状の課題 ━

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● 現在の地図と２画面で比較・重ね合わせる ● 地点を押すと情報表示できる ● 多言語表示やふりがなを表示できる ● 経路検索機能（できれば） 今後機能を強化したい点 ━

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２画面表示 ━

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情報表示 ━ 「名所江戸百景　五百羅漢さゞゐ堂」 国立国会図書館デジタルコレクション

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多言語表示 ━ 「名所江戸百景　五百羅漢さゞゐ堂」 国立国会図書館デジタルコレクション

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経路検索 ━

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● 国立情報研などが運営する「ROIS-DS人文学オープン データ共同利用センター」* の江戸の地名等のデータ セットを今後活用し地図を強化していきたい オープンデータの活用 ━ * https://codh.rois.ac.jp/

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● ここまで反響を頂けるとは思っておらず、感謝です ● 資料がデジタル化されていることのありがたさ！ ● 土地の歴史調べ・街道巡り等に活用いただければ ● 自分は素人なので、「ここは違うよ！」 「こうした方がいいよ！」等の情報を募集中です 公開した感想 ━

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ありがとうございました！