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データによる合意形成の手助け
日本列島の地域構造・図集 作者が語る難しかったこと
全体と部分を同時に描くことの難しさ
「棒グラフ、円グラフなどグラフの概念で捉えられる手法は、現象を定量的に鋭く表現するためにはなくてはならないものである。しかし量的な
対比を明確に表示しようとすればするほど、複雑な構造をもった全体像の極小部分を切り取る形となり、全体像を見ようとすれば、継時的に多数
のグラフをつき合わせて、観察者の思考過程の中で論理的な関係を組み立てなくてはならない。その点で、なまの数表を読んでいく場合と同じよ
うな、利用の限界がある。」
性質の異なるものの相関を地図上で表すことの難しさ
「 地図の概念でとらえられるものは、量を表現する点・線・面などの図形あるいは定性的な記号-アイソタイプを地形図の上にプロットして現象
の地域的分布を示すものである。地域間の対比はこれによって表現することは出来るが、性質の異なる諸指標間の相関関係を読み取ることは一般
に困難である。構造モデル をあらかじめ想定して量的表示のパターンを標準化し、図上での相関関係を強調しようとすれば、それは主観を含んだ
特定の論証に単に「さしえ(イラストレーション)」を付け加えるだけのことになる。」