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Research Institute of Electric‐driven Vehicles, WASEDA University GTFSのマルチユースの先を考えたい 20210306 早稲田大学スマート社会技術融合研究機構 電動車両研究所 研究院客員准教授 井原 雄人 公共交通オープンデータ最前線 in インターナショナルオープンデータデイ2021

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Research Institute of Electric‐driven Vehicles, WASEDA University 自己紹介 2 地域公共交通計画の策定の中で GTFSの整備が書かれるようになったけど 誰にどんな良いことがあるのか 気になって仕方ありません  名前:井原(武末)雄人  所属:早稲田大学 スマート社会技術融合研究機構 電動車両研究所 客員准教授  :株式会社早稲田大学アカデミックソリューション 主幹研究員  :公共交通マーケティング研究会 幹事  これまでの参画したプロジェクト  :電動バスの導入(奈良県、本庄市、長野市、川崎市、桐生市など)  :公共交通計画等の策定(北九州市、瀬戸市、沼津市、大井町など)

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Research Institute of Electric‐driven Vehicles, WASEDA University 誰か考えてくれないかなと思っていたけど 3 どうやら待っていても(他力本願) 考えてはもらえないようだ…

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Research Institute of Electric‐driven Vehicles, WASEDA University ワンソース・マルチユースのユースの先は 4 ৐׵Ҋ಺ αΠωʔδɾΞϓϦɾࢴ ஍Ҭަ௨ܭը ࠃࡍඪ४Ͱ͋Δ (5'4 ܗࣜͱͷޓ׵ϑΥʔϚοτͰ͋ΔͨΊ ɺ ւ֎ΞϓϦ΁ͷఏڙ΍ .BB4 ͷجૅσʔλ΁ͷൃల͕Մೳʹ தখόεࣄۀऀͰ ΋ (PPHMF.BQT ΍ :BIPP ͳͲͰ ݕࡧՄೳʹɻόε ϩέ৘ใʢ(5'4 ϦΞϧλΠϜʣ΋ ఏڙՄೳɻ σδλϧαΠωʔδ ΍ಠࣗΞϓϦͷ։ൃ ΛΦʔϓϯσʔλԽ Ͱଅਐɻҹ࡮ ෺ͷ࡞ ੒΋ϛεͳ͘༰қʹɻ ެڞަ௨ͷ࣮ଶΛ໌ Β͔ʹ͠ɺΑΓྑ͍ ަ௨ωοτϫʔΫͮ ͘Γͷٞ࿦Λ׆ੑԽɻ ެڞަ௨ͷ࣮ଶΛ໌ Β͔ʹ͠ɺΑΓྑ͍ ަ௨ωοτϫʔΫͮ ͘Γͷٞ࿦Λ׆ੑԽɻ ˞Ԭࢁެڞަ௨Φʔϓϯσʔλ ɹͷ૔ෑӺͰͷ׆༻ྫ 6:12 6:14 6:16 6:19 6:21 6:24 6:26 7:26 7:27 7:29 7:32 7:34 7:36 7:38 7:41 7:44 7:47 7:50 7:56 7:57 7:59 8:02 8:04 8:06 8:08 8:11 8:14 8:17 8:20 8:20 8:21 8:23 8:26 8:28 8:30 8:32 8:35 8:38 8:41 8:44 ࿏ઢਤ ࣌ࠁද ӡ௞ද ݟ͑ΔԽϑΥʔϚοτ ੢୔πʔϧ ͦͷے԰ ࣗ༝ʹར༻ग़དྷΔσʔλ࡞੒πʔϧ͕ॆ࣮ͨ͜͠ͱ Ͱɺަ௨ࣄۀऀࣗ਎ʹΑΔσʔλ੔උ͕Մೳʹ GTFS‐JP「はじめよう!標準的なバス情報フォーマット」 https://www.gtfs.jp/get‐started.html#introduction 何ができるかは書いてるけど どんな良いことがあるかが書かれていない

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Research Institute of Electric‐driven Vehicles, WASEDA University ワンソース・マルチユースのユースの先は 5 ৐׵Ҋ಺ αΠωʔδɾΞϓϦɾࢴ ஍Ҭަ௨ܭը தখόεࣄۀऀͰ ΋ (PPHMF.BQT ΍ :BIPP ͳͲͰ ݕࡧՄೳʹɻόε ϩέ৘ใʢ(5'4 ϦΞϧλΠϜʣ΋ ఏڙՄೳɻ σδλϧαΠωʔδ ΍ಠࣗΞϓϦͷ։ൃ ΛΦʔϓϯσʔλԽ Ͱଅਐɻҹ࡮ ෺ͷ࡞ ੒΋ϛεͳ͘༰қʹɻ ެڞަ௨ͷ࣮ଶΛ໌ Β͔ʹ͠ɺΑΓྑ͍ ަ௨ωοτϫʔΫͮ ͘Γͷٞ࿦Λ׆ੑԽɻ ެڞަ௨ͷ࣮ଶΛ໌ Β͔ʹ͠ɺΑΓྑ͍ ަ௨ωοτϫʔΫͮ ͘Γͷٞ࿦Λ׆ੑԽɻ ˞Ԭࢁެڞަ௨Φʔϓϯσʔλ ɹͷ૔ෑӺͰͷ׆༻ྫ なんとなく何に良いのかは想像できるけど、ホントかどうか分からない  交通手段として新たに認識 されて利用者が増える。。。 かもしれない。  遅延問い合わせや早発(冤罪)のク レームが減る。。。かもしれない  時刻表が貼り替えが楽になって工 数が減る。。。かもしれない  運行頻度が可視化されて。。。 何を考えればいいの?  「整備する」って書くわりには 一番どう使うかが分からない

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Research Institute of Electric‐driven Vehicles, WASEDA University 利用者は増えるの? 6  北九州市枝光地区乗合タクシーで2019年10月にGTFS-JPのデータを公開  公開前の2018年10月から2019年9月の乗車人数と比較 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 120.0% 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2018‐2019 2019‐2020 増減率 コロナの影響があるので仕方ない

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Research Institute of Electric‐driven Vehicles, WASEDA University 利用者は増えるの? 7  北九州市枝光地区乗合タクシーで2019年10月にGTFS-JPのデータを公開  公開前の2018年10月から2019年9月の乗車人数と比較 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 120.0% 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 10 11 12 1 2 2018‐2019 2019‐2020 増減率 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 120.0% 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 10 11 12 1 2 2018‐2019 2019‐2020 増減率 利用者全体 現金利用者のみ あれ︖やっぱり減ってるじゃん! 普段から使ってる(検索なんてしない) 定期券・回数系利用者を排除してみる やっと増えた︕

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Research Institute of Electric‐driven Vehicles, WASEDA University まとめとお願いごと 8  データ整備を進めていくことはもちろんですが  データを公開した前後でどう変わったか調べてみませんか?  利用者数?問い合わせ数?経費削減? 交通事業者さんへ 自治体担当者さんへ  流行りものにつられてデータ整備と書くのはいいけれど  どのように使うかを一緒に考えてみませんか?  利用促進?路線再編?地域公共交通計画? マルチユースの先で事業者や地域に どんな良いことがあるか一緒に考えましょう