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言葉で「ヌーラボらしさ」をどう届ける? グローバルチームでコラボレーションする大切さ

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プロダクトライター 田村 愛希 Tamura Aki 出身地:大阪 現在地:東京 【職歴】 ・留学エージェントで営業事務 ・IT企業に営業職として入社 ・6年ほどIT業界で営業やカスタマーサクセスの職を勤める ・2022年よりフリーランスのWebライターに転身。主に企業のオウンドメディ アで記事執筆を行う ・2024年2月よりNulabにジョイン。サービス開発部のライティングチームに 所属し、プロダクトライターとしてヘルプセンターの改善やUXライティングな どを行う。

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Nulabとは?

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Nulabのプロダクト

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Nulabのライティングチームがやっていること ヌーラボのライティングチームは、プロダクトの「コンテンツ」に関わる仕事をしています。 ※コンテンツとは、プロダクトのUI文言やヘルプコンテンツなど、ユーザーの目的や行動に関係するテキストコンテン ツすべてことです。 サービスのUI文言の作成 ヘルプコンテンツの作成 リリースブログのレビュー コンテンツガイドラインの運用 ラベルで次の行動を明確に 困った時に迷わないように 新着情報がわかりやすいように ・コンテンツに統一感を持たせるため ・コンテンツ作成を効率よく進めるため

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Backlog課 Apps課 Cacoo課 カスタマー課 マーケティング課 海外のデザインチーム UXライティングチーム モバイルアプリケーション課 ウェブサイト課 Nulabはコラボレーションを大切にする会社。 ライティングチームも、あらゆる関連部署とコラボレーションしています! 海外出身のメンバーや、海外拠点のメンバーが所属しているチーム

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NulabでのUXライティングの流れ 日本の開発チーム からの依頼 海外のデザインチーム からの依頼 日本語テキスト作成 関係部署とのレビュー、 協議 実装 今日はこちらのパターンについて お話しします!

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Part.1 UXライティングにおける グローバルコラボレーション

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Backlog課 Apps課 Cacoo課 カスタマー課 マーケティング課 海外のデザインチーム UXライティングチーム モバイルアプリケーション課 ウェブサイト課 UXライティングって開発?Biz? どのチームと連携すべき? ヌーラボのライティングチームは、開発サイド・ビジネスサイド問わず あらゆる関連部署と連携してUXライティングを行なっています。

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依頼 日本語 テキスト作成 レビュー 協議 実装 海外のデザインチームから 日本語テキスト作成依頼 日本のライティングチームで 日本語テキスト作成 関連チームに確認依頼 以下の観点で関連チームと協議 ・誤解、誤読が発生しないか ・伝えたいことを表現できて    いるか ・ユーザーの行動を促せるか ここが 一番大切な コラボレーション! 英語→日本語のUXライティングプロセス

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グローバルでコラボレーションした事例 タスク:Backlogの課題で、 「AI要約」機能におけるポップアップの日本語テキストを作成する 「Quick replies」を どう訳すか? Quick replies ・このテキストで何を伝えたいのか? ・そもそも「Quick replies」という  英文は適切か? 協議開始!

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「Suggested replies」に変更しよう!​ グローバルでコラボレーションした事例 タスク:Backlogの課題で、 「AI要約」機能におけるポップアップの日本語テキストを作成する Quick replies どちらのニュアンスがより近いか? ①「素早く返信できるよ!」 ②「適切な返信を提案するよ!」  ②「適切な返信を提案するよ!」が近い。 ただしAIがベースなため、 あくまで選択肢を提案する形となる。 ライティン グチーム からの質問 「素早く返信できるよ!」が主題なら 「クイック返信」が日本語として適切。 ただ、それだと「はい。 」 「いいえ。 」のような シンプルな選択肢を想定するかも? 開発チーム からの回答 「おすすめの返信」? 「クイック返信」? 「最適な返信の提案」? 「返信の提案」がいいのでは? それに合わせて英語テキストも 「Suggested replies」がいいのでは?​ ライティン グチーム からの提案 海外チーム 海外→日本の一方通行ではなく、 インタラクティブなコミュニケー ションでテキスト作成ができた

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Part.2 英→日のUXライティングで大切なこと

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そもそもなぜ 英語から日本語に変換する UXライターが必要なのか? 日本のユーザーに、よりよい体験を提供したいから。 日本のユーザーに、こちらが想定する行動を促したいから。 英語をそのまま日本語にしただけでは、意図が伝わりにくいこともある。 英語をただ翻訳することだけに終始するのではなく、 英語のテキストをもとにしながら、日本語でテキストを再構築するイメージでUXライティングを行う。 某アプリの事例 Back to Home Login 英語を日本語に 直訳してしまい… 私を家に連れて行って ログイン 「ホームに戻る」 「ホーム画面へ」 などの文言が正しい。

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2 テキストを読んだユーザーが認識することや、取る行動を想定してみる 3 日本語ユーザーに伝わりやすい文言を日本語で再構築する 英語テキストの意図を理解する 1 英語→日本語のUXライティングを行う手順

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NulabでのUXライティング事例 英 日 Nulabのデベロッパーサイト https://developer.nulab.com/ja/

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NulabでのUXライティング事例 英 日 直訳すると… 実行と追跡 オールインワン プロジェクト管理 Backlog APIへ 「実行と追跡って?」 「オールインワンって どういうこと?」 そもそもここに何を載せるべきなのか? ①Backlogの魅力を一言で表現できるキャッチコピー ②APIで何ができるのか示唆するテキスト ①NulabのHPにあるキャッチコピーに寄せよう!   (ユーザーも見慣れているはず) ②APIを使ってできることを簡潔に表現しよう 日本語での再構築 1 2 3

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り 英語 テキスト 日本語 テキスト ・ユーザに伝えるべき ことは何か ・ユーザーの行動を 促せるか まとめ 開発チーム 海外の デザインチーム ユーザーに伝えたいことを的確に表現するため、日本語でテキストを再構築する Bizチーム ライティングの精度を高めるため、部署の垣根を超えたコラボレーションが重要

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ご清聴ありがとうございました!