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サーバーレスウェブアプリケーションにおける監視  〜NewRelicで出来ること〜 
 2022年3月9日
 インターン生 南宏樹
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2 自己紹介 南 宏樹(Minami Koki)
 
 ● 立命館大学情報理工学部 4年(先週に卒業確定しました)
 ● クラスメソッドで去年の3月から
 内定者インターン中
 
 ● 好きなサービス
 ○ Lambda
 ○ CDK
 ● 趣味
 ○ スカイスポーツ
 


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3 はじめに 今回扱う「サーバーレスウェブアプリケーション」とはLambda やFargateがバックエンドであるSPAを例にしています。

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4 みなさんどのように監視してますか? ● マネコンでの運用が多いイメージ ● 〇〇Insights系のサービスも充実してはいるが、痒いとこ に手が届かないことも

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5 アジェンダ 1) SaaS型の可観測性プラットフォーム New Relicとは 2) New Relicでどのように導入するのか?、どんなことが出来るの か? a) バックエンド i) Fargate構成の場合 ii) Lambda構成の場合 b) フロントエンド i) NewRelic Brower 3) まとめ

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6 可観測性(オブザーバービリティ)? New Relicとは?

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7 可観測性(オブザーバビリティ / Observability) Observability = Observe (観察する)+ ability (能力) システムを総合的・多角的にモニタリングし継続して分析する オブザーバビリティの利点 →問題の検出、調査が可能になる。 つまり、システムの開発と運用のサイクルを回してビジネスの継続 的な運営と成長を目指すDevOpsには必須

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3 Pillars of Observability 可観測性(オブザーバビリティ / Observability) 「システムを総合的・多角的にモニタし継続して分析する」 そのための機能(性質)をシステムが備えていること Metric CPU%, Mem Usage, Traffic, Counter Log 高コンテキスト アプリ/インフラロ グ Trace 複数箇所からの関連 するデータを連結 Blackbox 外部/インフラスト ラクチャからの計測 Whitebox アプリ内部の計測 データ・APM Frontend 合成(Synthetic)監視 RealUser Monitoring 可視化 グラフ化, 分類, 図示 ダッシュボード 分析 相関, 推移・傾向予測, ふるまい検出, Severity 通知(Action) 通知(アラート/on-call), 自動処理(failover/recovery) 4 Golden Signals Latency, Errors, Saturation, Traffic 3 Dimmensions Functionally, Availability, Speed

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New Relicを導入するメリット ● より統合されたモニタリング ○ New Relicの各機能は、APMを中心に統合されておりCloudWatch の各機能とX-Rayなど、複数の画面を渡り歩く必要がない ○ AWSのマルチアカウント環境もオンプレミスも一元化 ● 洗練されたダッシュボードと通知機能 ○ 最初からダッシュボードを作り込む必要はない ○ Applied Intelligenceによる「通知地獄」からの解放 ● APM(Application Performance Management) ○ 高い定評を誇るAPM機能がNew Relicの中心

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10 サーバレスアプリケーションに対して どんな風に導入するのか? どんなことが出来るのか?

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11 Fargate構成の場合

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12 ● 導入することで ○ Amazon CloudWatch の標準メトリクスでは収集できないタスク・コン テナレベルのメトリクス、Service、Clusterの情報が取得可能 ○ アプリケーションのレイテンシーやトラフィック、アプリ間のトレー ス、ログとの紐付け(ドリルダウンに調査可能に)

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13 Fargate構成の場合 ● Fargate構成の場合 1. AWS Integrationの有効化 2. アプリケーションログを取得する為にLambda関数の実装 3. ECS Integrationを有効化し、タスク情報の取得 4. New Relic APMを有効化し、分散トレーシングの有効化

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14 New Relicでどんなことが出来るか 1. AWS Integrationの有効化 ○ AWS IntegrationとはCloudwatchのメトリクスデータをNewRelic に連携する仕組み。NewRelicを使う上の第一歩 APIポーリング ● 外部SasSとの連携で昔からよく使 われた手法 ● 定期的なポーリングを行う為、遅 延が発生、かといってレートをあげ るとCW側の課金額が大変なこと に... CloudWatch Metric Streams ● 2021年からの新しい手法 ● CloudWatchのメトリクスデータをKinesis Data Firehoseに流し込むことが出来るよ うに! ● これにより「ストリーミング化」、「ほとんど の場合コスト減」! おすすめ

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15 New Relicでどんなことが出来るか 2. アプリケーションログを取得する為にLambda関数の実装 a. AWS Serverless Application Repositoryから 「newrelic-log-ingestion」というLambda関数をデプロイ b. Lambdaのトリガー設定からストリーミングしたいロググループを選 択

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16 Fargate構成の場合 3. ECS Integrationの導入 ○ Amazon CloudWatch の標準メトリクスでは収集できないタスク・コン テナレベルのメトリクスを収集可能に ○ 仕組みとしてはサイドカーパターン 導入方法は3パターン ○ AWSCloudFormationを使用して導入する方法 ○ 自動スクリプトを使用して導入する方法 ○ 手動でインストールする方法 おすすめ

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17 Fargate構成の場合 AWSCloudFormationを使用して導入する方法 a. CloudFormationテンプレートを利用し、ECS Integrationに必要な以 下の各種リソースを作成 i. ライセンスキーを保存するAWS Secret Managerのシークレット ii. ライセンスキーが保存されているシークレットにアクセスするためのIAMポリシー iii. 2のポリシーがアタッチされたタスク実行ロール b. 監視したいタスク定義にECSエージェントをサイドカーとして追加 i. テンプレートを使って、ARN部分を対象のものに変更

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18 Fargate構成の場合 4. New Relic APMの有効化 1. New Relic の環境変数を追加してタスク定義の更新

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19 Fargate構成の場合 2. APM Agentを導入したベースイメージの作成

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20 Lambda構成の場合

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21 Lambda構成の場合 ● 今までは… ○ Lambda実行環境に常駐プログラム(Agent)をインストールすること ができなかった為、コードを改変する必要があった ● 2020年からは! ○ Lambda Extensionsが利用可能となったことで、コードを改変す ることなく、New RelicのLayerを追加するだけでOK!

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22 Lambda構成の場合 ● 導入することで ○ コールドスタートや実行時間などの様々なパフォーマンスデータ ○ API Gateway 、SQS、DynamoDBなど、各AWS Lambda呼び出しをトリガーしたイベント についてのコンテキストと属性を提供するAWS Lambdaイベントソース情報 ○ Lambda機能の詳細な動作が一元的に可視化 ○ ドリルダウンで調査することが出来る

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23 Lambda構成の場合 ● Lambda構成の場合の流れ 1. AWSアカウントとの連携 2. 観測するLambda関数との連携

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24 1. AWSアカウントとの連携 ● newrelic-lambda CLI を利用することで、AWS Integrationsとログ の転送部分も設定してくれる

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25 2. 観測するLambda関数との連携 導入方法は3パターン ○ Iacを使用して設定する方法 ○ newrelic-lambda layersコマンドを利用して設定する方法 ○ 手動でLayer、環境変数を設定する方法 おすすめ

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26 ● CDK、SAMの場合は ○ ハンドラーの変更、アカウントIDなどの環境変数、ポリシー、New RelicのLayerの追加などが必要 ● Serverless Frameworkの場合 ○ serverless-newrelic-lambda-layersというプラグインを使うことで、ア カウントID, APIキー等を設定するだけでOK

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27 フロントエンドの導入

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28 フロントエンド ● New Relic Browser ○ New Relic Browserを導入することでリアルユーザーモニタリング (RUM)が可能 ○ フロントエンド からバックエンドを一貫して分散トレーシングも可能 に

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29 フロントエンド ● 導入方法 a. New Relic Browserの新規作成 ■ CORSの設定など b. 生成されたスニペットを追加 c. バックエンド側の修正 ■ 「newrelic」というキーでヘッダーを追加 ■ newrelic.interaction()メソッド内でAJAX の呼び出し

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30 まとめ ● サーバーレスアーキテクチャでも比較的簡単に導入する ことが出来る! ● 料金体系が変わったことで、今回紹介したほとんど機能 が無料で体験可能!