Slide 1

Slide 1 text

兼業に関する状況報告 ポートフォリオとは 複数の書類をひとまとめに持ち運べる ケースのこと。 転じて、その人をよく表す、 (特にアーティストの) 作品集のこと。 (Cambridge Dictionary より意訳) エンジニア採用担当はこんなポートフォリオにうんざりしている 〜ポートフォリオ作成のノウハウLT会 〜

Slide 2

Slide 2 text

自己紹介 MENTA歴3ヶ月 ブロンズバッジ 元エンジニア 採用担当 2 follow me @ tetsunosuke 採用担当として、 あまりにひどいポートフォリオの数々、 それを作らせて良しとしている人たちに一石を投じに来ました。 ポートフォリオ作成のお手伝いはしてません。 作成における技術的な問題解決はお手伝いします。 批判的な目で見てほしいときのアドバイスはします。 ※ 今日の話はクリエイティブ職の方向けではなくエンジニア向けです

Slide 3

Slide 3 text

(一定の条件を満たしていないポートフォリオには) 新卒採用の 「リーダー経験」「ボランティア」 と同じくらい うんざりしています

Slide 4

Slide 4 text

ポートフォリオ という 言葉 の 持つ意味 ● 金融資産においては「組み合わせ」 ○ 現金預金・株式・不動産・投資信託などなど ● クリエイティブ職種においては「束にして持ち運べるもの」 ○ 「ポータブル」な「実績の組み合わせ」 ○ 相手に合わせて多様な作品の中から合うものを選べるようにしておく

Slide 5

Slide 5 text

あなたのポートフォリオ 「組み合わせ」 になってますか? あるいは 見せたい実績を 見せられるようになってますか?

Slide 6

Slide 6 text

あえて厳しいことを言います ● ポートフォリオサイトをなぜ作ってるのでしょう? ○ 実務経験があれば、そもそも作る必要ありますか? ■ まずはその現実をしっかり直視しましょう ○ 他と同じことをやってて勝てるわけがないです ■ 新卒の「ボランティア」「リーダー経験」と同じです → だから差別化要因がないとうんざりになっちゃうんです

Slide 7

Slide 7 text

うんざりするポートフォリオは自己満足だらけ ● 何を見せたいのかわからない ○ トップページのURLだけが送られてくる ■ 「なんとなくかっこいいサイト」を作ってる方が見せたいのは デザインのセンスなのでしょうか? ○ GitHubのURLだけが送られてくる ■ READMEがフレームワークのコピーなんですけど?

Slide 8

Slide 8 text

採用担当は 暇 で は あ り ま せ ん ! (なのでよほどじゃないと全部見ることはまずないです) 1ヶ月の努力が5分で捨てられないように 伝えたいことを可能な限り伝える努力を

Slide 9

Slide 9 text

ポートフォリオを見せるたった 2つ の理由 ● 自分ができる力のポイントを示すため ○ 作る力(プログラミング) → ソースコード ○ 考える力 (モデリング) → 設計プロセス ○ 表現力(プロダクトデザイン) → デザイン・アイデア ● 成長の可能性を示すため ○ 一定期間内に自身の学びをどれだけ深め、試行錯誤してきたのか ○ 調べたり聞いたりして成果を出す力、

Slide 10

Slide 10 text

3つのポイントごとの工夫どころ コードで 作る力を ● GitHubの README ○ フォルダ構成説明 ○ 何を見てほしいか ● コミットコメント ○ いい加減につけない ● 「技術的な」ポイント ○ 見た目や作った理由 ではない ○ 可能ならAPIを分離 ○ テスト書く ドキュメントで 考える力を ● DBやクラスなどの設計 ○ UML、スキーマ ○ なぜそうしたか ● 詰まった点 ○ QiitaやZenn ○ 手伝ってもらってできた ものよりも自分で葛藤し て成長した記録 プロダクトで 表現力を ● 何を解決しているか ● フロントエンジニアなら 力を入れよう ● きれいにまとめるか多様 な表現を入れるかどちら かで勝負 ● 普通のエンジニアにとっ ての優先度は低い!

Slide 11

Slide 11 text

成長の可能性とは ● 学習習慣 ● 学習期間 ● 人に見せているか ● アドバイスを受け入れ ているか ● 記録を残しているか (経験を積めたか)

Slide 12

Slide 12 text

時間は有限です どうせ作るなら良いものを そして良い見せ方を 見せたいことをしっかり伝える ポートフォリオにしましょう。 → 何を伝えたいか   はっきりさせましょう   → これから見せる相手が求めて いるのは何か考えましょう レビューしてもらいましょう → メンターやコミュニティの 仲間を活用しましょう → リクエスト・相談どうぞ

Slide 13

Slide 13 text

以下はボツ

Slide 14

Slide 14 text

作る力を コードで 見せる ● GitHub の README.md は丁寧に ● フォルダ構成や見てほしいところをピックアップ ○ 自動生成されたファイル以外を見せたいですよね? ○ テストを書いたとかロジックが難しいところとか ● コードのコメント、コミットコメントはいい加減につけない ● 多様な技術を使ってみよう ○ 興味本位で技術を選んでも良い唯一の機会です

Slide 15

Slide 15 text

考える力を ドキュメントで 見せる ● 設計に関するドキュメントを載せよう ○ クラスやDB設計、UML ○ いわゆる「仕様」 ● 課題の背景、解くための業務知識 ● 難しいところ、自身にとってまだ課題であると思うこと

Slide 16

Slide 16 text

表現力を プロダクトで 見せる ● クリエイティブ職(デザイナー・フロントエンドエンジニア)におすすめ ● サイトならではの見せ方に気を配ろう ● いろんなパターンの表現を盛り込もう ● 触ってみよう、もっと見てみようと思う仕掛けを入れよう ● そのプロダクトが何を解決しているのかを表現しよう