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www.fkske.com 業界横断 副業・兼業者の実態調査 調査結果 2025年5月 株式会社フクスケ

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www.fkske.com 調査概要 調査名称 業界横断 副業・兼業者の実態調査 調査内容 各産業における副業・兼業実態 各産業の副業・兼業と制度実態について 調査手法 モニター会社を利用したインターネット定量調査「Freeasy」 調査時期 2025年03月18日 ~ 2025年03月31日 調査対象 [居住地]全国、[年齢]20歳以上 65歳以下、[性別]男女 サンプル数:89,168 副業実施者:7,569 実施主体 株式会社フクスケ 引用について:本調査を引用いただく際は出所を明示してください。 出所の記載例:株式会社フクスケ「業界横断 副業・兼業者の実態調査」

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www.fkske.com 目次 概要 調査概要・サマリ・提言 サマリ 調査結果①-③を踏まえたサマリ 調査結果① 各業界の副業・兼業実態 調査結果② 各業界の副業・兼業許可実態 調査結果③ 各業界の副業リスク総合評価 Appendix

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www.fkske.com 各業界における副業・兼業者の実態調査 調査結果のサマリ

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www.fkske.com 本調査の背景 サマリ 近年、政府主導の働き方改革により副業・兼業の促進が急速に進んでいます。2024年の「新しい資本 主義」実行計画では労働時間通算ルールの見直しが示され、制度は転換期を迎えました。しかし「どの 業界で、どのようなトラブルが、どの程度起きているのか」を示す客観データは限られており、企業人 事・行政担当者・働き手はリスク評価や制度運用になお課題を抱えています。 当社は全国の20〜65歳8万9,168名(副業実施者7,569名)を対象に、14業界97業種を横断した調査を 行いました。本調査では副業の実施率・収入・時間に加え、制度理解、職場寛容度、トラブル発生率を 整理し、業界別リスクを可視化しています。 さらに副業率とトラブル発生率を掛け合わせた「副業リスク総量」を算出したところ、農林水産・不動 産・製造が高リスク、教育・医療・福祉が低リスクに分かれる三層構造が浮かび上がりました。また、 競業や情報流出の懸念が高い業界ほど「服務規定は守っている」と認識しながら機密情報の流用が確認 されるなど、規範意識と実践の乖離も見受けられました。 本報告書は、副業を安全かつ持続的に活用するための論点を整理し、個人・企業・政策立案者がより適 切な判断を行う際の基礎資料となることを目指しています。

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www.fkske.com 副業実施者 n=7,569 高リスク業界 低リスク業界 中リスク業界 副業率×トラブル発生率で見る業界別の リスク分類は左図の通り。 高リスク業界 副業率が高くてトラブル発生率も高い、トラブ ル総量が多いと考えられる業界 低リスク業界 副業自体が少ない、もしくはトラブル発生率が 低く、トラブル総量が低い業界 中リスク業界 高リスクと低リスクの中間 業界別副業率×トラブル率 サマリ 業界は副業率×トラブル発生率=トラブル総量でリスク度合いを3つに分類可能 6

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www.fkske.com サマリ 高リスク業界特徴 副業率 トラブル発生率 副業時間 24%(1位) 副業収入 副業寛容度 考察 農林水産業 不動産業 製造業 20%(2位) 14%(8位) 52%(1位) 40%(3位) 46%(2位) 28.1h(1位) 22.6h(6位) 21.3h(8位) 76,618円(2位) 68,782円(3位) 66,469円(4位) 39%(3位) 26%(10位) 27%(8位) 業界が副業に対して寛容、副業 時間や収入が多い 。許容される が故に、結果として 超過労働が 発生しやすい と考えられる。 副業時間の割に収入が多い業 界。本業での情報を自身の不動 産ビジネスに活用するなどのト ラブルが発生 。 トラブル発生率が 2番目に高い。 副業も同じく製造系の肉体労働 が一定存在 し、負担が大きくなり やすい 可能性がある。 トラブル内容 過重労働による体調不良 /本業影 響/顧客情報の持ち出し 本業のイメージダウン /過重労働/ 情報資産の持ち出し 過重労働による体調不良 /本業影 響/本業名の副業利用 ※括弧内の順位は 比較11業界における順位 7

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www.fkske.com サマリ 低リスク業界特徴 副業率 トラブル発生率 副業時間 14%(7位) 副業収入 副業寛容度 考察 医療・福祉 教育業 運送・輸送業 17%(3位) 13%(10位) 21%(10位) 21%(11位) 23%(9位) 19.1h(10位) 17.8h(11位) 23.0h(5位) 58,616円(7位) 46,948円(11位) 48,471円(10位) 38%(4位) 40%(1位) 30%(6位) 職場からの寛容度が高く、副業 時間も短い 。副業率自体は低い ものの、医療/福祉系専門職とし て、現行の延長線上での副業 が 実現しやすい業界。 副業率は高いものの副業時間が 最も短く、職場からの寛容度も高 い。理解のある職場 で専門スキ ルを生かした講師業等でバラン スの取れた副業 が実現しやすい 業界と考えられる。 副業時間はやや長い一方で、ト ラブル発生率が低い 。また、副業 時間に対して収入が低い点 も特 徴的。副業時間の割にトラブル発 生率が低い理由については、更な る調査が待たれる。 トラブル内容 過重労働による体調不良 /本業影 響/本業と競合 過重労働による体調不良 /本業影 響/本業が疎かになった 過重労働による体調不良 /本業影 響/本業が疎かになった ※括弧内の順位は 比較11業界における順位 8

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www.fkske.com サマリ 高リスク業界・低リスク業界の関係 本業で得た機密情報やプログラム コードを副業で利用したことがある 本業の副業に関する 服務規定は遵守している 高リスク 低リスク 低リスク業界のうち、教育業、医療・福祉は規範意識が上位。 高リスク業界は、総論として「服務規定を遵守している」のスコアが全体と同水準であるものの、各論で は「機密情報の流用」等が発生。リスク確認には個別具体での確認が必要であることが窺える。 副業実施者 n=7,569 9

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www.fkske.com 各業界の副業・兼業実態 調査結果①

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www.fkske.com 業界別 副業率 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 最も副業率が高いのは農林水産業で24%、不 動産業が20%と次ぐ。 それ以外の業界では軒並み12~17%同程度の水 準で並ぶ 業界別副業・兼業率 11

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www.fkske.com 業界別 副業収入 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 業界別 月間副業収入(円) 業界別の副業・兼業収入の平均を確認。 最も高いのが建設業で76,978円、農林水産業が76,618円で次ぐ。 最も低いのは運送・輸送業、教育業で、どちらも5万円を下回り同水準。 集計方法:月間副業収入について1万円未満から25万円以上まで10段 階で聴取し、各項目選択率に重みづけをしたウェイト平均で集計 12

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www.fkske.com 業界別 月間副業時間 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 業界別 月間副業時間(時間) 業界別の副業・兼業時間の平均を確認。 最も多いのが農林水産業で28時間。建設業、電気・ガス・水道業、25時間前後で次ぐ。 最も少ないのが教育業で18時間、医療・福祉で19時間と、どちらも20時間を下回る。 集計方法:月間副業収入について1万円未満から25万円以上まで10段 階で聴取し、各項目選択率に重みづけをしたウェイト平均で集計 13

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www.fkske.com 業界別の副業時間×副業収入の関係 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 業界別 副業時間×副業収入 業界別の副業・兼業時間と副業収入の関係性 を確認。回帰線を下回る運送・輸送業につい ては副業時間に対して収入が低く、回帰線を 大きく上回る不動産業、建設業は副業時間に 対しての収入が大きいことが読み取れる。 14

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www.fkske.com 業界別の副業内容 農林水産業、建設業、製造業、・電気・ガス・水道業 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 15 農林水産業、建設業は本業と同業界での副業が20%を超えて多い一方、製造業ではその割合が13%と相対 的に低い。電気・ガス・水道業は全く関係のない副業内容が上位。

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www.fkske.com 業界別の副業内容 情報通信業、運送・輸送業、商社・卸売・小売業、不動産業  会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 16 情報通信業、運送・輸送業、商社・卸売・小売業、不動産業では、本業との同業界での副業が25%以上と 全業界でも高い。特に不動産業はそのバリエーションが多岐にわたる。

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www.fkske.com 業界別の副業内容 サービス業、教育業、医療・福祉 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 17 教育業、医療・福祉では同業界の副業の従事率がとりわけ高く、30%を超える。一般的に言われている人 不足を副業で賄っている実態が窺える。

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www.fkske.com 各業界の副業・兼業許可実態 調査結果②

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www.fkske.com 業界別 副業制度理解率 業界別 副業制度理解率 業界別の、副業許可制度の理解率を確認。 最も理解率が高いのが情報通信業で唯一80%を超える。 一方で運送・輸送業、商社・卸売・小売業では65%に留まり、制度浸透に課題があることが読み取れる。 副業実施者 n=7,569 19

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www.fkske.com 業界別 副業許可率 業界別 副業許可率 副業制度認知者に対し、制度としての副業許可の割合を聴取。 届出のみでの許可が多いのがサービス業、教育業で、約60%。 一方で、運送・輸送業、商社・卸売・小売業では30%を超え副業禁止の割合が多い。 副業実施者 n=7,569 20

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www.fkske.com 業界別 副業寛容状況 副業実施者 n=7,569 業界別 副業寛容状況 業界別の、職場としての副業許容度を確認。 農林水産業、サービス業、教育業、医療・福祉がいずれも「寛容だと思う」が40%前後と高く、それ以外 の業界は30%前後に留まる。特に建設業、不動産業は26%前後と最も低い。 21

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www.fkske.com 副業許可率と寛容状況の相関関係 副業実施者 n=7,569 業界別 副業許可率×寛容度 制度としての許可率と職場の寛容度の関係では 強い相関(0.88)が見られ、制度として許可さ れているほど、職場風土としての寛容度が高ま ることが定量的にも確認できる。 相関係数:0.88 22

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www.fkske.com 副業によって得た不利益 業種別ランキング 副業実施者 n=7,569 業界共通してに「相談できる人がいない」「上司からの圧力」「昇進や仕事の機会を逃した」が上位。 一方で農林水産業では「申請の拒否」、電気・ガス・水道業、情報通信業では「同僚からの嫌がらせ」が 上位に入るなど、違いが見られた。 副業・兼業に起因する不利益 業界別の順位 全体 農林水 産業 建設業 製造業 電気・ガ ス・水道 業 情報通 信業 運送・輸 送業 商社・卸 売・小売 業 不動産 業 サービス 業 教育業 医療・福 祉 n= 7569 204 776 977 220 608 736 854 357 1098 706 1033 申請が理由なく拒否された 5 3 5 4 5 5 4 7 6 4 5 5 昇進や重要な仕事の機会を逃した 3 1 3 2 4 4 3 3 2 2 3 3 上司からやめるよう圧力をかけられた 2 2 2 3 1 2 2 2 3 3 2 2 同僚から冷ややかな態度や嫌がらせを 受けた 4 6 4 5 3 3 5 4 4 6 6 4 不当な配置転換や評価の低下を経験し た 6 5 6 6 7 7 6 6 5 5 4 6 相談できる人や窓口がなかった 1 4 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 事業環境の変化により、競合避止に抵 触した 7 7 7 7 6 6 7 5 7 7 7 7 23

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www.fkske.com 副業・兼業に対する組織の方針や上司・同僚の反応による、離職検討 副業実施者 n=7,569 副業・兼業に対する組織の方針や上司・同僚の反応による、離職検討率 副業・兼業に対する組織の方針により、離職検討をする労働者も一定存在。 特に農林水産業従事者が最も多く、57%。製造業、情報通信業、建設業が同様に50%前後で次ぐ。 24

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www.fkske.com 各業界の副業リスク総合評価 調査結果③

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www.fkske.com 業界別 トラブル発生率 トラブル発生率が最も高いのは、農林水産業で 50%で約半数。次いで、製造業、建設業、不 動産業が40%台と高い 一方で教育業、医療・福祉はトラブル発生率が 21%と低く、リスクコントロールができてい る様子が窺える。 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 業界別副業・兼業のトラブル発生率 26

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www.fkske.com 業界別 副業率×トラブル率 副業実施者 n=7,569 高リスク業界 低リスク業界 中リスク業界 副業率×トラブル発生率で見る業界別のリスク 分類は左図の通り。 高リスク業界 副業率が高く、トラブル発生率も高い、トラブ ル総量が多いと考えられる業界 低リスク業界 副業自体が少ない、もしくはトラブル発生率が 低く、トラブル総量が低い業界 中リスク業界 高リスクと低リスクの中間 業界別副業率×トラブル率 27

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www.fkske.com 業界別 副業率×トラブル率 副業実施者 n=7,569 本業で得た機密情報やプログラム コードを副業で利用したことがある 低リスク業界のうち、教育業、医療・福祉は規範意識が上位。 高リスク業界は、総論として「服務規定を遵守している」のスコアが全体と同水準であるものの、各論で は「機密情報の流用」等が発生。リスク確認には、個別具体での確認が必要であることが窺える。 リスク高 リスク高 リスク高 リスク低 リスク低 リスク低 本業の副業に関する 服務規定は遵守している 28

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www.fkske.com 高リスク業界のトラブル内容ランキング 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 高リスク業界もその業界特性により、トラブル内容は大きく異なる。 農林水産業と製造業は過重労働起因のトラブルが上位で、特に製造業は過重労働の割合が高い。 一方の不動産業はイメージダウンとなるような問題が上位と、傾向に違いが見られた 農林水産業 割合 不動産業 割合 製造業 割合 過重労働となり体調を崩した 20% 本業企業のイメージダウンになるような問 題を起こしてしまった 19% 過重労働となり体調を崩した 25% 過重労働となり本業に支障をきたした 16% 過重労働となり本業に支障をきたした 17% 過重労働となり本業に支障をきたした 24% 本業と競合・競業する副業をおこなった 14% プログラムコードなどの情報資産を流用し てしまった 16% 本業と競合・競業する副業をおこなった 20% 副業先の情報を本業先に持ち込んでし まった 14% 本業と競合・競業する副業をおこなった 16% 副業先の情報を本業先に持ち込んでし まった 19% 本業の顧客情報を持ち出してしまった 14% 本業の会社資産となるノウハウ情報を持 ち出してしまった 15% 上司や人事など本業社内関係者と関係 が悪化した 18% ※各業界副業者ベース 29

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www.fkske.com (参考)業界別トラブル内容ランキング 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 各業界副業者ベース ※各業界上位3つにマーキング 30

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www.fkske.com 業界別の副業申請とトラブル発生率の関係 副業申請率×トラブル発生率 トラブル発生率が最も高い農林水産業は副業届 出率も高い。一方で同様に副業届出率が高い医 療・福祉、教育業はトラブル発生率が抑えられ ている。届出有無別に業界別の副業内容がトラ ブル発生率に影響を与えていると考えられる。 会社員(正社員・契約・派遣社員) パート・アルバイト n=89,168 31

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www.fkske.com Appendix

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www.fkske.com 属性情報 [居住地]全国、[年齢]20歳以上 65歳以下、[性別]男女 回答者数 性別 年代 事前調査 副業者調査 男性 20代 1,856 195 30代 6,864 710 40代 14,963 1511 50代 22,601 1806 60〜65歳 9,516 855 女性 20代 4,137 261 30代 7,928 555 40代 10,479 802 50代 8,594 681 60〜65歳 2,230 195

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www.fkske.com 引用について:本調査を引用いただく際は出所を明示してください。 出所の記載例:株式会社フクスケ「業界横断 副業・兼業者の実態調査」 問い合わせ先:株式会社フクスケ 広報担当 [email protected] 34