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  地⽅拠点で エンジニアリングマネージャーってできるの? 〜地⽅という制約を楽しむオーナーシップとコミュニティ作り〜 ichien 2025/02/14

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  2 ▼ お仕事 ● freee会計 プロダクトエンジニア エンジニアリングマネージャー(EM) 中部⽀社所属 ▼ 地⽅と私 ● 愛知県⼀宮市に永住です ● 名古屋エリアを盛り上げたい! (固執) ▼ マイブーム ● ウルトラソウルの聴き⽐べ ichien フリー株式会社

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3 エンジニアリングマネージャー(EM) やってるよって⼈? 🙌

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4 ● 名古屋エリアのエンジニアコミュニティをもっと盛り上げたい! ● 地⽅拠点の発展が、地域への貢献になると信じている ● その拠点作りに⾃ら貢献したい ● 拠点のエンジニア組織作りにチャレンジしたい ● 結果、気づいたらEMを⽬指していた なぜEMやろうと思ったのか?

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5 ● EMを志し、⾃⾝がやってきたことを振り返る ● 地⽅であることを楽しむため、インストールしてみると良い考え⽅を伝える ● 最後に、『地⽅からでも何かやってみよう!』と思ってくれると嬉しい。 今⽇の話

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6 ● 東京が本社。地⽅拠点、結構あります。 ● 2022/8~ ⼤崎オフィス移転! “⾏きたくなるオフィス” ○ 楽しさの多様性と働きやすさを追求したオフィスを公開 出社率は80%超、社員が⾃ら考えた楽しい会議室でさらに成⻑を加速させる | プレスリリース ● 2024/1~ プロダクト/チームにフィットした出社⽇数を設定 ○ 10分でわかるfreee エンジニア向け会社説明資料 - Speaker Deck ● 中部拠点には、主に『freee会計』『freee申告』エンジニアが所属 今の環境

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7 あるある ● チームメンバーが他の拠点にいる。⼈数が少ない。 ● ふらっと気軽に出会って雑談する様な偶発的コミュニケーションが発⽣しずらい ● オフィス環境‧設備の差異 ● 意思決定者が東京にいる 主な課題 ● 『⼈と⼈とのコミュニケーション』 ● 『情報伝達』 東京本社と⽐較すると、ネガティブなイメージが先⾏しがち 仕事と地⽅拠点あるある

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8 これまでの振り返り ● 2021~ 開発メンバー時代 ● 2022~ 1チームのEM時代 ● 2023~ 東京‧名古屋横断の1チームのEM時代 ● 2024~ EMs of EM時代

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9 何をしていた? ● freee会計という10年以上歴史ある⼤規模プロダクトの1エンジニアチーム。全員中部拠点。 ● 中部拠点チーム⾃⾝で、オーナーシップを発揮できる領域づくりに奮闘 ● freee会計でマイクロフロントエンドを実践する発想が⽣まれ、 ⾃分達で事業とアラインさせつつオーナーシップ持てる領域を作り出せた 私の思考 ● ⾃⾝のスキル向上‧経験獲得が重要 ● だからこそ、中部拠点チームで(⾃分が)成果を上げることが重要 ⾃⾝の視点 ● ⾃分中⼼ 2021~ 開発メンバー時代 プロダクトチーム PM Eng PD QA

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10 2022~ 1チームのEM時代 プロダクトチーム PM Eng PD QA 何をしていた? ● 新チーム組成のタイミングで、チームのEMに初挑戦 ● 当時、チームは重要な新機能開発を任されており、徐々にプレッシャーが強くなる。 ● チーム開発を安定させるため、採⽤が急務 ● 開発内容の⾼い不確実性を乗り越えるため、拠点横断コミュニケーションや情報共有⽅法を試⾏錯誤 私の思考 ● 採⽤活動、初挑戦。... 何としてもやらねばならぬ ● 中部拠点の活動を全社にアピールせねば。地⽅で孤⽴する恐怖。 ⾃⾝の視点 ● ⾃分よりチーム優先に変化。やらざるを得ない状況がそこに。

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11 何をしていた? ● 東京と中部拠点横断の開発チームを2チーム作った。 ● 採⽤活動は中部も東京でも 私の思考 ● 拠点に⼈が増え組織構造の選択肢が増え、 拠点横断のコミュニケーション課題に向き合い続ける ● 採⽤活動の責任感もあり、 成⻑機会やキャリアを作りたい。拠点から挑戦できる幅を広げたい。 ⾃⾝の視点 ● 拠点でのキャリア形成に拡⼤ 2023~ 東京‧名古屋横断の1チームのEM時代 プロダクトチーム PM Eng PD QA プロダクトチーム PM Eng PD QA

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12 何をしていた? ● 東京の3チームのEM of EM ● 東名横断チームのEM 私の思考 ● 把握したい情報が⼀気に増える。ふらっと情報は流れてこない。⾃分からpullが重要。 ● 情報と⼈脈づくりのため、様々な⼈と積極的に1on1 ● まずは『関係の質』を⾼めることに注⼒。関係があればリモートでも対話しやすい。 ● メンバーに任せるところは任せる。 そのために『期待値』‧『⽬標設定』の擦り合せに⼼⾎を注ぐ。 ⾃⾝の視点 ● 地⽅拠点中⼼思考の枠がなくなる。事業⽬標への⽐重が⾼まる。 2024~ EMs of EM時代 プロダクトチーム プロダクトチーム プロダクトチーム プロダクトチーム

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13 正直、 どう感じました?

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14 楽しそう! って感じました?

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15 うお...リモートでやるの ⼤変そう.... って感じました?

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16 地⽅拠点から⾒たEMのしごと 地⽅拠点だからと⾔って、やるべきことに変化はない ただし、「地⽅という物理的制約」というネガティブ要素に対する⼯夫が必要 ⼯夫次第で、 「地⽅という制約」をポジティブに変換できる。 そして、EMに限らずどんな仕事でも地⽅から実践可能である。 と私は信じている

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17 ⼯夫① 『地⽅を制約と捉えて楽しむオーナーシップ』を持つ ● 地⽅を制約(=ルール)と捉えて、ゲーム性を⾼める ○ 地⽅からだと難しくなることがある。それは取り組むと楽しい課題かもしれない。 ○ ゲームってルールがあるから難しくなるし、楽しくなる。それと同じ。 ● ⾒つけた課題を解決できた後の状態を想像し、やる気を⾼める ○ 課題が解決できると、⾃分や周囲のメンバーはどう嬉しいだろう? ○ 会社やマネージャーはどう感じるだろう? ○ 課題達成の期待値を事前に擦り合せできてると、インパクトをより最⼤化できる ● やらねばならぬ、やらなければ退化 ○ 「リモート‧地⽅だからできません!」 ← 誰も求めてません。 ○ ⾃分で選んでいる環境である。だからこそ、⾃分達でなんとかする使命が発⽣している。 ○ ⽂句より⾏動。会社からは、そこをなんとかすることを求められている。(EMっぽい役割の⼈には特に)

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18 いきなり オーナーシップを持てと ⾔われても...

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19 ⽬的から 考えてみよう

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20 ● 働き⽅の多様性 ● ⼈⽣のライフステージの変化に適応 ● 会社のミッションへの貢献を期待 なぜ、地⽅拠点で働いているのか? 考えてみよう

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21 なぜ、地⽅拠点で働いているのか? 考えてみよう ● 働き⽅の多様性 ● ⼈⽣のライフステージの変化に適応 ● 会社のミッションへの貢献を期待 <私の持論> ただ働く選択肢を会社が提供してくれてるだけではない。 トップからメッセージなくても、エスパーして⾃分なりに考えてみる必要がある。 ⾃分ごとに捉えて、地⽅拠点があることの価値を最⼤化させるミッションを負っている。 freeeのミッションは「スモールビジネスを世界の主役に」。 まず、⽇本の主役にしたい。世の中全体をより良くする流れをfreeeが後押ししていく。 地⽅拠点は、その地⽅から変化を後押しする拠点とも考えられる。 中部発でできることって、結構あるんじゃないの? (良い意味で錯覚してくる)

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22 あなたは、地⽅でどうなりたいか? 考えてみよう <私の場合> 『東京とか地⽅を意識せず価値あるプロダクト作りをしたい 』 私は東京と地⽅の『⼈のつながり』『情報量』の違いに特に関⼼があると、⾃⼰認識している。 そのために、今住んでいる名古屋エリアのエンジニア界隈を盛り上げ続けたい。 盛り上がっていれば、⾃分は楽しいし、みんな楽しい。 楽しい所には⼈が集まる。⼈が集まれば情報が集まる。チャレンジの機会も増える。 ん? 地⽅拠点の課題と似ている

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23 ⽬的は⾒えたけど、 ⼀⼈で⾏動はしんどい …

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24 地⽅だからこそ、 コミュニティで⽀え合おう

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25 ● ここでのコミュニティは、社内、拠点内、社外全部含めた横のつながり全部 ● 例えば ○ 社内でカンファレンスの動画を⾒る会に参加 ○ 拠点でLT会、ランチ会を企画 ○ 拠点で働き⽅会議 ● この点は、のちのち線となって何かに活⽤できる ● 同じ思いをもった同志とつながって、ノウハウを共有したり相互に相談したい ● 単純に悩み相談とか、やったことを共有し合って刺激し合うとかでも良い ⼯夫② 地⽅だからこそ、コミュニティを作ろう/つながろう

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26 ● ⾝近で⾏動してる⼈いませんか? 巻き込まれに⾏くのも良し。 ● 協⼒して、何かできることを⾃分からやってみるのも良し。 こんな『ムーブメント』が増えていくと、⾃分の周囲から楽しくなると思う ⾃⾝の周りのことで、何か⼀つアクションしてみませんか? オーナーシップ持った⾏動を起こすために

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27 まとめ ● 地⽅でもEMはできる。実践している⼈がいる。 ● 地⽅を制約にすると、課題が⾒えてくる ● 課題の⽬的を捉え、⾃分なりのオーナーシップを持つと良い ● ⼀⼈で頑張りすぎず、名古屋という⼟地内でコミュニティとつながり協⼒し合ってみよう こう考えて⾏動してみるのって、1エンジニアの枠を超えてEMっぽさがある ⼼が少しでも動いた皆さん! ⼀緒に会社も名古屋エリアも盛り上げていきましょう!