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ローマン・ヤコブソン「一般言語学」
(原著:1963年、翻訳:1973年 田村すゞ子, 長嶋善郎, 中野直子)
• 類型学は言語の音韻構造の根底に、そして明らか
にまた形態構造の底に、存在する包含の法則 laws
of implication を明るみに出す:Aの存在はBの存在
(または不在)を必然的に内包するという法則である。
このおようにしいて、人類学者のいう同一性や準同
一性を世界の諸言語の中に見出すことができる。
• 世界の諸言語のいっそう正確な、徹底的な記述が
行われたあかつきには、それは必ずや一般法則の
コードを補充し、修正し、完璧にすることであろう。
(一般言語学、みすず書房、P.49)