Slide 1

Slide 1 text

エンジニア認知度がまだまだ足りない 開発組織の最近の戦い方 村田 省吾(株式会社クラシコム) 2021/5/24 ZOZO Technologies 勉強会

Slide 2

Slide 2 text

村田 省吾 Shogo Murata 株式会社クラシコム システムプラットフォーム部 部長 兼 デザイナー フリーランス・起業・大企業・無職・スタートアップを経て、家 の近所にあったクラシコムに2019年入社。現在はクラシコムを支 えるシステム全体のマネジメントを担当。 2

Slide 3

Slide 3 text

- クラシコムは何をやってる会社か - 採用で何に困っているのか - 学びと課題 - まとめ 3 エンジニア認知度がまだまだ足りない 開発組織の最近の戦い方

Slide 4

Slide 4 text

クラシコムは何をやってる会社か 4

Slide 5

Slide 5 text

5 https://hokuohkurashi.com/ というサービスを運営しています

Slide 6

Slide 6 text

サービス? 僕は入社するまで北欧雑貨のECサイトだと思ってました 6

Slide 7

Slide 7 text

暮らしをテーマに 実は色々やってます - インテリア雑貨の販売 - 独自商品の企画 - アパレル〜雑貨、最近はコスメも - Podcast - 「チャポンと行こう!」etc - YouTubeドラマ - 「青葉家のテーブル」etc - 映画「青葉家のテーブル」6月公開 🎉 7

Slide 8

Slide 8 text

- 販売・顧客管理などの基幹システムを社内エンジニアが開発 - フロントサイトも内製(アプリはパートナーと協業) - 今はエンジニア6名、デザイナー2名の8人チーム 8 事業を支えるシステムを内製してます

Slide 9

Slide 9 text

採用で何に困っているのか 9

Slide 10

Slide 10 text

エンジニア認知度が低く、採用候補が増えない - 社内にエンジニアやデザイナーがいて、主要なシステムを内製していることが知られていない - クラシコムに興味を持ってもらえる「分かりやすい言葉」がない - 🚀 XX領域でシェアNo.1を目指す! 🤖 XX技術で課題を解決する! のようなキャッチーで分かりやすい訴求ポイントがない… - 結果として、スカウトメールを送ってもなかなか振り返っていただけない 😭 10

Slide 11

Slide 11 text

分かりやすい言葉が無い一方、隠すものも無い - この1年、チームの努力でモダンな開発ができるようになってきたのは誇れること 事業を左右するシステムを自分たちで作る面白みを知ってほしい - 参考)開発環境 https://www.wantedly.com/projects/581999 - 面白みと同じ数だけ悩みもたくさんある… - なら逆に、我々の相談に乗ってもらえばいいのでは? 11

Slide 12

Slide 12 text

面白みを一方的に伝えるのではなく 課題をともに考えるスタンスで行ってみよう 12

Slide 13

Slide 13 text

カジュアル面談を 本当に雑談にしてみた - 「カジュアルと言いつつ、実は面接」では なく、うちの課題を共有するので雑談がて ら一緒に考えませんか?という誘い方 - 課題をまとめたMiro(右図)を使って、参 加者が気になるところをその場でQ&A - パンツ一丁スタイルと読んでいる(村田だ け?) 13

Slide 14

Slide 14 text

14 技術面の課題もプロダクト面の課題も全部共有する (当日のみ共有)

Slide 15

Slide 15 text

結果として、採用プロセスへの参加数が拡大 15 - クラシコムへの理解度や現時点の転職意向が高くなかったとしても、まずはスカウトへの返 信やカジュアル面談に参加いただけるようになった! - スカウトメール自体の送り方も進化し、スカウト返信率が過去実績と比較して4倍に改善 🎉 カジュアル面談の参加数も増やすことができた - ともに考えると「ただのECではない面白み」を理解いただけることが多い

Slide 16

Slide 16 text

- 技術課題 … カジュアル面談で話した課題に対して、「あなたならどうしますか?」を 考えてもらう、回答をもとにアーキテクトと深堀り。 - 体験入社 … 実際のプロジェクトに1日参加し、より多くのチームメンバーとプロジェク トの進め方を一緒に考えてみる。 16 カジュアル面談以降も、 「質問する」ではなく「ともに考える」スタンス

Slide 17

Slide 17 text

「ともに考える」プロセスで お互いの考え方がフィットしているか確かめられる 最近の採用プロセス 課題の理解 興味の確認 解決策の理解 スキルフィット チームの理解 チームフィット 17 1 カジュアル面談 2 技術課題 3 体験入社 候補者 クラシコム →考え方の合致 ※選考プロセスの内容・順序は人によって異なります

Slide 18

Slide 18 text

学びと課題 18

Slide 19

Slide 19 text

- 昨年入社メンバーとの1on1にて、 🤔「入社前後でギャップはあった?」 󰤄「無いです」 - 今チームが直面している課題も、それに 対して何をしているのかも、すでに理解 している - だからこそクラシコムでの仕事を、なめ らかにスタートできた 19 入社後のギャップが小さい

Slide 20

Slide 20 text

つまりオンボーディングは入社前から始まっている 採用プロセス クラシコムで働く 入社 「採用した人を会社にオンボーディングする」ではなく 「クラシコムの働き方にフィットする人を見つけに行く」という考え方 ✅ フィットする人を見つけに行く 20 ❌ オンボーディングさせ る

Slide 21

Slide 21 text

分かりやすい言葉に頼らない伝え方を探す - 対話して合意する 時間にロックされない - 将来のために選択肢を作る 手法にロックされない - プロセスを愛している 結果にロックされない クラシコムで働く クラシコムを知る - 「分かりやすい言葉」に頼らない - その時折のお題をつまみにした対 話の中で「クラシコムの面白み」 を感じ取ってもらいたい - 同時にそこに共感できる人なのか を見たい 21 クラシコムで感じる面白み 対話の中で共感できる人を探す

Slide 22

Slide 22 text

まとめ - 分かりやすい言葉に頼らなくても、自社の面白みを知ってもらう方法はある - クラシコムの場合は、一方的に伝える・聞くのではなく 社員と「ともに考える」プロセスを通してそれを感じ取ってもらっている - それは採用に限った話ではなく、クラシコムで働くことの延長線にある 22

Slide 23

Slide 23 text

エンジニア募集中! 興味がある方はWantedlyから フィットしそうなご友人を是非ご紹介ください󰢛 23