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JAWS-UG初心者支部#57 アップデート情報の傾向から見る re:Invent 2023 2023年12月12日 PwCコンサルティング合同会社 青木 玲

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PwC 青木 玲 Rei Aoki PwCコンサルティング合同会社 Enterprise Transformation – Industry Solution Senior Associate 略歴 SIerを経て、PwCに中途入社。DX戦略策定支援やITガバナンスポリシー整備などのプロジェクトに参 画。2022年に新設されたCloud Transformationに異動し、現在はクラウド基盤の構築/運用改善に 従事。 過去の経験プロジェクト  電力:ITインフラ刷新プロジェクトテスト計画策定  人材サービス:クラウド移行ロードマップ策定  製薬:次期クラウド基盤構想策定/構築/運用改善 etc 保有資格 自己紹介

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PwC  生成AI関連サービスの拡充にともない、 2023年はAI&MLのアップデートが全体 の20%を占める  2023年のアップデート合計数は前年比 23%増  前年同様新サービスの発表数は限定的 0 5 10 15 20 25 30 35 Others Business Applications Application Integration Security Management & Governance IoT AI & ML Analytics Database Network Storage Compute & Container 2022年 2023年 AWS re:Invent 2023 アップデートまとめ アップデート総数 154件 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2022_reInvent2022digest_1202_v1.pdf https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2023_reInvent2023digest_1201_v1.pdf

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PwC 既存サービスの生成AI機能追加 re:Invent 2023では既存のAWSサービスに対し、生成AIを活用した機能の追加が発表された。モニタリング・セキュリ ティ・データ管理といった領域における作業の効率化が期待できる。 Amazon Personalize レコメンドに沿ったキャッチコピーを生成する Content Generator機能が追加 Amazon CloudWatch ログとメトリクスインサイトにて自然言語を利用した クエリ生成機能が追加 Amazon Inspector スキャン結果に基づいたコード修正の支援機能が 追加 Amazon DataZone データの背景情報の生成やレコメンデーション機能 が追加 AWS AppFabric 複数のアプリケーションからのコンテキストを元に 生成AIによるインサイトを提示する機能が追加 Amazon Transcribe 通話内容の要約生成機能が追加 Amazon Lex ボットや発話のサンプルに生成AIのモデルを利用 する機能が追加 Amazon Detective 複数の検知を分析したインサイト提供機能が追加 AWS Config 自然言語を利用したクエリ生成機能が追加 https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-Black-Belt_2023_reInvent2023digest_1201_v1.pdf

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PwC 02 開発者向け AWS上のシステム開発・デプロイ・運用を支援 • マネジメントコンソール上で、仕様やアーキテクチャ、トラブル シューティングに関する質問に回答 • IDEとも連携可能で、コードの中身を説明する質問も回答可能 • Amazon Q Code Transformを利用することで、Javaや.NETの コードのアップグレードが可能 04 オペレーター向け コンタクトセンターにおける業務を支援 • 会話内容に基づき、オペレーターにアクションを提案、関連文書 のリンク情報を提示 ビジネス上のタスクの実行を支援 • ビジネスデータをソースとして、データの検索や質問が可能 • Jira、Salesforce、Service Now等と連携することで、各システム 操作の実行(チケット起票など)も可能 • Amazon QuickSightでダッシュボードの生成やインサイトを提供 • サプライチェーンの情報に基づいて、複雑なシナリオを可視化 03 データ分析者向け データの処理・探索を支援 • AWS Glueで、自然言語によるデータの処理や統合のサポート 機能を提供 • Amazon RedShift Query Editorで、自然言語を入力することで 推奨のSQLクエリを生成 01 ビジネス向け Amazon Q Amazon Connect 生成AIを活用したアシスタント機能を提供するサービス。エンタープライズ企業での利用を対象としており、顧客の機密 情報をトレーニングに利用しないなどセキュリティを重視している点が特長である。 Amazon Q Amazon Redshift AWS Glue AWS Supply Chain Amazon QuickSight Amazon CodeCatalyst AWS Management Console Amazon CodeWhisperer

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PwC 02 開発者向け AWS上のシステム開発・デプロイ・運用を支援 • マネジメントコンソール上で、仕様やアーキテクチャ、トラブル シューティングに関する質問に回答 • IDEとも連携可能で、コードの中身を説明する質問も回答可能 • Amazon Q Code Transformを利用することで、Javaや.NETの コードのアップグレードが可能 04 オペレーター向け コンタクトセンターにおける業務を支援 • 会話内容に基づき、オペレーターにアクションを提案、関連文書 のリンク情報を提示 ビジネス上のタスクの実行を支援 • ビジネスデータをソースとして、データの検索や質問が可能 • Jira、Salesforce、Service Now等と連携することで、各システム 操作の実行(チケット起票など)も可能 • Amazon QuickSightでダッシュボードの生成やインサイトを提供 • サプライチェーンの情報に基づいて、複雑なシナリオを可視化 03 データ分析者向け データの処理・探索を支援 • AWS Glueで、自然言語によるデータの処理や統合のサポート 機能を提供 • Amazon RedShift Query Editorで、自然言語を入力することで 推奨のSQLクエリを生成 01 ビジネス向け Amazon Q Amazon Connect 本日はAmazon Q for Business Applicationの概要について説明する。 Amazon Q Amazon Redshift AWS Glue AWS Supply Chain Amazon QuickSight Amazon CodeCatalyst AWS Management Console Amazon CodeWhisperer

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PwC Amazon Q for Business Application の構成 Amazon Qを利用することで、ノーコードでビジネスアシスタントアプリケーションを構築することが可能。 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/amazonq/latest/business-use-dg/what-is.html https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/introducing-amazon-q-a-new-generative-ai-powered-assistant-preview/ データソースがVPC内に存在する場合は、 Amazon QとVPC間のコネクタを設定する User Data source AWS • Amazon S3 • Amazon RDS • Amazon Aurora Microsoft • OneDrive • Teams • Exchange • SharePoint Google • Google Drive • Gmail その他 • Jira • Salesforce • Slack • ServiceNow • Webサイト etc プラグイン可能な一部のシステムで は、具体的にどのようなタスクが実行 可能か設定画面に明記されている ユーザ情報連携 入力 応答 データ同期 Amazon KendraのIndex を利用することも可能 Amazon Q Application Index Web experience IdP Response Settings:関連ドキュメントが見つからない場合、 Amazon Qが独自の知識で回答することを制限する Block words:指定した単語を含む質問および応答を受け付けない Feature settings:チャット内にファイルを直接アップロードすること を制御する SAML2.0準拠の任意のIdP と連携することで、SSOを利 用したユーザ認証が可能 コントロール Application guardrails

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PwC 利用時の注意点(2023/12/12時点) リージョン 利用可能リージョンはバージニア北部、オレゴンのみ カスタマイズ 基盤モデル(FM)の指定やFine-Tuningは不可 言語 インデックスに登録できるドキュメントは英語のみ チャットは日本語でも一部通用はする アカウント AWS Organizationsの設定が必要、ユーザ設定は組織の管 理アカウントのみ可能 (アプリケーションの作成はOrganizations配下のアカウント でも可能) Organizations配下のアカウントでは、ユーザ設定画面でエラーが表示される ユーザの設定項目が消滅し、 AWS Organizationsの設定は不要に (GA後に復活する可能性はあり)

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PwC 生成AI導入の流れ 生成AIサービスのユースケース サービス PartyRock Amazon Q Amazon Bedrock(商用 or 組織全体向け) Amazon Q(組織内の特定部署向け) 初期学習 事前検証 本格導入 対応事項 • プレイグラウンドを活用した簡 易アプリケーション構築 • 社内でのアイデアソン実施 • 試用版アプリケーション構築 • 利用するデータソースの検討 • 利用ガイドラインの策定 • 本番アプリケーション構築 • ガードレールの整備 • Fine-Tuningを利用したモデル 調整(Bedrockのみ) AWSの生成AI関連のサービスの拡充にともない、各企業における本格導入が今後加速すると予測。特にAmazon Qを 利用することで、アプリケーション開発のハードルが下がると考える。

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PwC Amazon Q will reduce busy work and free up you to do more higher value work

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www.pwc.com/jp Thank you © 2023 PricewaterhouseCoopers Aarata LLC. All rights reserved. PwC refers to the PwC network member firms and/or their specified subsidiaries in Japan, and may sometimes refer to the PwC network. Each of such firms and subsidiaries is a separate legal entity. Please see www.pwc.com/structure for further details. This content is for general information purposes only, and should not be used as a substitute for consultation with professional advisors.