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プロダクトエンジニア構想を立ち上げ、 プロダクト志向な組織への成長を続けている話 2025/02/21 Product Engineer Night #7 〜LT大会!〜

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・自己紹介 ・前提の認識合わせ ・参考にしたプロダクトエンジニア関連資料 ・実践 ・取り組みの紹介/成果 ・課題 ・まとめ 今日の話はEMとして、 プロダクトエンジニアな要素を組織に浸透させるため、 周囲にどのような共有を進め、どのような実践をしているか紹介になります アウトライン

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About Me ➔ 推し書籍 ◆ エンジニアリング組織論への招待 ◆ アジャイルリーダーシップ ◆ チーム・ジャーニー ◆ LeanとDevOpsの科学 ◆ 急成長を導くマネージャーの型 ➔ 最近読んでぐっときた書籍 ◆ ラディカル・プロダクト・シンキング ◆ ポリティカルスキル 2023.04〜 EM @ Grooves とりい ➔ 趣味 ◆ アニメ鑑賞、絵画鑑賞 ◆ 油絵を描く

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しばらく前提共有の話になります󰢛

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ITエンジニアのキャリアに 本気で向き合う転職サイト クラウドリクルーティング サービスの構築 Forkwell フォークウェル Crowd Agent クラウドエージェント Groovesについて Mission: より良い未来への「きっかけ」を提供する。

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ITエンジニアのキャリアに 本気で向き合う転職サイト クラウドリクルーティング サービスの構築 Forkwell Crowd Agent 組織/プロダクトについて 概要 ・2つのフィーチャーチームで開発推進。エンジニア、 PdM、デザイナー合わせて 10数名。 ・他に、プロダクトを統括する責任者と組織を統括する EM、クラウドインフラや SRE領域でイネイブリン グに関わるアーキテクトメンバーが存在。 ・サービスの歴史が長く (10年以上)、10->100のフェーズに近く、セールスやマーケ、 CSなどのビジネ スメンバーが圧倒的に多い (約40名前後)

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Crowd Agentの難しさ 求人企業 人材紹介会社 求人票 候補者 400社超(コンサルタント1,000人超) 存在する全ての人材データベース ・求人企業と人材紹介会社と2方向の顧客属性 ・BtoBのWebアプリケーション ・CS部隊が既に強く、分業体制も機能している → なかなか開発側でのドメイン知識や顧客理解が 深まらない

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開発体制 PMとデザイナー(PD)も活躍していて、良くも悪くもエンジニアとの責務が明確 → ユーザーインタビューなどの機会も PMPDで完遂できてしまう ※時期によって人数やロールの流動性はあります

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歴史が長く相応の体制が存在するが頭打ちな部分があった 開発を通してプロダクトの価値をもっと高めたいと 思っているメンバーは多いが幅広い挑戦に対する壁がある →EMとして挑戦環境を作りたい、モメンタムを生み出したい 従前のもやもや ?

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プロダクトエンジニアとの出会い 2024年3月15日の社内報でのひとこと

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プロダクトエンジニアとの出会い 誤字も気にせず急に語り始めた自分の姿

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プロダクトエンジニアとの出会い 2025/5/24開催のProduct Engineer Night #4に 参加できて喜びのひとこと

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かつてのEMという言葉のように 時代に合わせて必要な役割が再定義された感覚 視界が開け、目指すべき方向性が決まった プロダクトエンジニアとの出会い

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特に参考とさせていただきました情報🙏 ■プロダクト志向なエンジニア組織作りについて ・【増枠】Product Engineer Night #5 〜プロダクト志向の組織・カルチャー形成〜 - connpass  ・方向性・仕組み・文化で実現するプロダクト志向の開発組織  ・プロダクトエンジニアを支える組織アーキテクチャ  ・バクラクの爆速開発を支える開発文化  ・プロダクトディスカバリーから見る、アウトカムに向き合う価値観と習慣 ・スタートアップにおけるプロダクト志向なエンジニア組織作り (前編) ■プロダクトエンジニアについて ・「プロダクトエンジニア」という役割を定義しましたというお話 ・プロダクトエンジニアとは何者か| Niwa Takeru|アセンド株式会社 CTO

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ここから実践の話です!

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プロダクト志向組織へ ✅ ユーザー価値を素早く提供し続けることを目的に ✅ 現場視点で継続的に向上したい ➢ オーナーシップ ➢ 顧客理解、ドメイン理解 ➢ 機能リリースまでのリードタイム ✅ マネジメントレイヤーで支えたい ➢ 方向性の言語化/可視化 ➢ 仕組みの整備 ➢ 文化の醸成

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会社の方向性からぶれないために 会社のMVVとの関連性を整理

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メッセージング ✅ たたき台となる資料を1on1で説明 ➢ 現場メンバーから他 Mgr、上長まで全方向 ➢ 目的をしっかり伝える ✅ プロダクト方針の共有など定期的なMTG 機会に組織の方針も再共有

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(補足) 毎回の共有はスムーズに行えるように1枚程度の情報量で

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現場での取り組み紹介 ✅ プロダクトをさわる会の実施 ➢ いわゆるドッグフーディングから出発 ➢ UXを学ぶために他プロダクトもさわってみようというアイデアも登場 ✅ 顧客理解を高める資料や情報を集めたページの作成と共有 ➢ 元々社内にあったVoCチャンネルや商談録画の情報を整理 ✅ PJごとに専任リードエンジニアを設置しPMPDと密に連携 ➢ 技術観点での課題や懸念などに事前察知し、質向上とリードタイム削減へ ➢ エンジニアからの仕様改善提案やビジネスメンバーとの MTG機会も増加 ➢ PJ単位での立候補制とし、他メンバーはサポートする

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(補足) ドッグフーディングの感想 (気になる点がたくさん出てきた) 候補者のペルソナも用意し 推薦側と採用側でロールプレイ

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成果 ✅ プロダクト改善のためのチケット起票 ➢ プロダクトをさわる会をきっかけに PMとも連携しプロダクト改善のチケットを複数起票 ➢ 自分たちにとっては大きな一歩! ✅ 定性指標:チームに対する定期アンケートの中の一項目から ➢ 「最近の業務にやりがいを感じる」のチーム平均は継続的に増加し維持 ✅ 定量指標も成長傾向 ➢ デプロイ頻度増 ➢ PR作成からマージまでのリードタイム減 ※組織の活動なのでプロダクトエンジニア構想だけが要因とは言えません

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これからの課題 ✅ プロダクトに対する広範なアイデアをもっと引き出せる環境としたい ➢ そのための習慣や場作りに周りを巻き込んでいきたい ➢ 何かしらの成功事例を重ねていきたい ✅ 連携できる範囲を広げていきたい ➢ PMやデザイナーとの連携は深まってきた ➢ Bizメンバーはさらに解像度の高い顧客情報を日々吸収している ■ 彼らの視点で見てもプラスと思える連携方法を考えていきたい ✅ 顧客理解・オーナーシップが高まった先でより自律的なチームへ ➢ ROIを踏まえた判断やより広いプロセスでリードタイムを捉えることが、より大きな権限委譲や スピード感につながる

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現時点の結び ✅ プロダクトエンジニアという言葉と組織の目指す方向性について、社内で共通認 識が生まれた結果、色々な組織活動を推進しやすくなった ✅ メンバーの積極性に助けられ、チーム改善と成長が進んできた ➢ オーナーシップ向上 ➢ 顧客理解・ドメイン理解の向上 ➢ 開発リードタイムの削減 ✅ まだまだ理想とするプロダクトエンジニア組織からは道半ば ➢ これからも着実に前進していきたい

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ありがとうございました!