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開発周辺におけるAIツール活用 ー雑感やメンタルモデルを添えてー 2025/06/11 AI Engineering Summit 2025 プレイベント LT 1

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トークテーマ 開発やその周辺業務で活用しているAIツールを紹介します。雑感を添えて。 AIツールと対峙する際のメンタルモデルにも注目してみます。 2

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whoami Hiroki Inoue Software Engineer Engineering Manager at Smartround Inc. 3

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Smartround Inc. / 株式会社スマートラウンド AIやっていき💪な会社 4

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前提 開発にはKotlinやTypeScriptなどを使用 現職には入社半年程度でドメインも技術スタックも非連続的 5

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前提 開発にはKotlinやTypeScriptなどを使用 IntelliJやCursorを併用 現職には入社半年程度でドメインも技術スタックも非連続的 早く役に立ちたい 早くキャッチアップしたい 会社やチームや同僚のことを理解したい 学ぶこと、知りたいことが多い…!! 6

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注意事項 物事の捉え方、感じ方はこれまでの経験やメンタルモデルあるいはコンテクストの影響を受けると思い ます。適宜ご自身に合う形に読み替えるなりコンテクストを汲み取っていただけると幸いです。 7

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アジェンダ 1. はじめに 2. ツールの紹介 3. コーディングエージェント 4. それ以外のツール 5. おわりに 8

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9 01 はじめに

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まず昨今の状況に思うこと AIツール多過ぎる…! 変化が早過ぎる…!! 10

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まず昨今の状況に思うこと AIツール多過ぎる…! 変化が早過ぎる…!! どれを使うべきなのか?? 11

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どれを使うべきなのか?? (コストなり使い手のキャパが許す限り) 併用するが吉 12

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併用するが吉 "どれを"というよりも"どれも"的なノリ 13

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併用するが吉 Devinに開発をさせる傍らでCursorでも開発を進める AI Assistantと話しながらCursorと話しながらChatGPTと話す CodexとDevinに同じ開発をお願いして比較する etc. 14

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まず昨今の状況に思うこと AIツール多過ぎる…! 変化が早過ぎる…!! どれを使うべきなのか?? どう使うべきなのか??(ベストプラクティス提案されまくり、陳腐化早過ぎ問題) 15

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どう使うべきなのか?? 拙速な選択と集中は控える 拙速な最適化は控える 16

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昨今のAIに思うこと 得意なこと 変換 要約 探しもの 模倣 繰り返し 17

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昨今のAIに思うこと 限界@2025年6月 ◯ プロトタイプ開発ならば一定任せられるかもしれない △ 出荷には耐えられない品質 あるいは我々の開発環境や指示に問題がある…? 18

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昨今のAIに思うこと 包括的な設計判断はまだ難しく "得意なこと"を活かして人間をサポートする存在 19

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昨今のAIに思うこと 人間がWhatを示し AIがHowを提案する関係性 20

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昨今のAIに思うこと AIがHowを提案し 人間が判断を下す関係性 21

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昨今のAIに思うこと アウトカム、アウトプットのうち どちらかというと前者への恩恵が大きい?という印象 22

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昨今のAIに思うこと アウトカム プロトタイプが作りやすく、ニーズを確認するコストが下がりスピードがあがるという恩恵 言い換えると、作るべきもの作らないべきものの見極めがやりやすく いわゆる"運用でカバー"的な人手の作業を代替できることによって不急機能の開発を回避でき るという恩恵? アウトプット 期待される品質に達しないことが多く人の関与が必要で、引き続き人がボトルネック 一方で、調べ事や学習が容易になり開発スピードが上がる分アウトプットに貢献 23

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24 02 ツールの紹介

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普段使いし始めているもの Devin Codex Cursor AI Assistant Junie Claude Code ChatGPT Gemini Google Meetの自動メモ生成 NotebookLM Notion AI Slack AI 25

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普段使いし始めているもの Devin Codex Cursor AI Assistant Junie Claude Code ChatGPT Gemini Google Meetの自動メモ生成 NotebookLM Notion AI Slack AI 26

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27 03 コーディングエージェント

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Devin 開発 コーディング コードレビュー ドキュメント生成 リポジトリの調査 28

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Devin コーディング 類似機能、類似開発の横展開 単純な繰り返し やり方の決まっている定型的な開発 下書き 29

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Devin コードレビュー Knowledgeやドキュメントを与えることで育てる 30

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Devin ドキュメント生成 DeepWiki/Devin Wiki 依頼に基づくドキュメント生成 31

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Devin リポジトリの調査 Devin Search 依頼に基づくドキュメント生成 32

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Devinがもたらす働き方の変化 非稼働が稼働に 休憩前、帰宅前に開発を依頼する 移動中に依頼する nonエンジニアが自ら仕様を確認する 気軽に捨てられる下書きを作ってもらう 33

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Devinがもたらす働き方の変化 非稼働が稼働に 休憩前、帰宅前に開発を依頼する 移動中に依頼する nonエンジニアが自ら仕様を確認する 気軽に捨てられる下書きを作ってもらう 一度書いたコードを捨てて書き直したらもっとよく書けたなんて経験はありませんか…? 34

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Devin 初版は捨てる為に書く を後押ししてくれる 35

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僕的Devinの使い方@2025年5月 1. 下書き(ドラフト)を書いてもらう 2. レビューする 3. 指示を見直す 4. 改めて作ってもらう 5. 下書き(完成版)ができあがる 6. 適宜自分で書き直す 36

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僕的Devinの使い方@2025年5月 レビューすることが自身の指示へのフィードバックになる もっとよい指示を出せるようになる 37

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僕的Devinの使い方@2025年5月 コードレビューのフィードバック先がコードとは限らない 38

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Codex Devinと大体同じ用途で使えそう…? Devinの利用が先行しておりまだあまり知見なし 環境構築にDockerが必要だと使えないかも@2025年5月 PRなしで修正内容を確認できるのは地味にうれしい Devinが量産する不要ブランチがちょっと嫌だった 39

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Cursor 開発(特にフロントエンドないしTypeScript) コーディング コードレビュー ドキュメント生成 リポジトリの調査 上記以外 ドキュメント(発表スライドや学習ログなど)の作成や管理 Linear等のAPIを叩くツールをシュッと作ったり Googleカレンダーを操作するとか応用できる 40

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Cursor 開発に限らずなんか色々やってもらってる 41

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AI Assistant/Junie Cursorと大体同じ用途(特にKotlin) Cursor等と併用 MCPのサポートはCursorの方が早かったり安定してたりする印象 42

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Claude Code Cursorと大体同じ用途 Cursor等と併用するのか使い分けるのか…? 43

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Cursorの類に関する所感 ブラウザとの行ったり来たりを減らし、様々なタスクを手元で済ましちゃう方向性…? 44

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Cursorの類に関する所感 ブラウザとの行ったり来たりを減らし、様々なタスクを手元で済ましちゃう方向性…? 相談相手が常に一緒にいる フィードバックサイクルを気軽に手軽に回せることによるスピードや品質の向上 45

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Cursorの類に関する所感 ブラウザとの行ったり来たりを減らし、様々なタスクを手元で済ましちゃう方向性…? 相談相手が常に一緒にいる フィードバックサイクルを気軽に手軽に回せることによるスピードや品質の向上 一方で、依頼、質問するためのタイピングや待ち時間が実はバカにならない…? 46

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Cursorの類に関する所感 ブラウザとの行ったり来たりを減らし、様々なタスクを手元で済ましちゃう方向性…? 相談相手が常に一緒にいる フィードバックサイクルを気軽に手軽に回せることによるスピードや品質の向上 一方で、依頼、質問するためのタイピングや待ち時間が実はバカにならない…? 負の側面にも気を付けておきたい 47

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Cursorの類に関する所感 ブラウザとの行ったり来たりを減らし、様々なタスクを手元で済ましちゃう方向性…? 相談相手が常に一緒にいる フィードバックサイクルを気軽に手軽に回せることによるスピードや品質の向上 一方で、依頼、質問するためのタイピングや待ち時間が実はバカにならない…? 負の側面にも気を付けておきたい 無駄にやらせない 無駄に聞かない 待たない(仕事を止めない) 48

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49 04 それ以外のツール

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ChatGPT 調べ事 壁打ち 調査 DeepResearch 50

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Gemini ChatGPTと同じ用途 Google系のアプリケーションとの連携 Google系のドキュメントに乏しくそれらとの連携させる機会に乏しい 51

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Google Meetの自動メモ生成 精度に不満あり@2025年6月 録画してNotebookLMに食わせた方がよいかも…? 52

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NotebookLM ローカルルール、ナレッジの検索 難解なドキュメントの理解を確認 動画の要約と見どころの識別 ドキュメントを音声に変換 53

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NotebookLM ローカルルール、ナレッジの検索 Notion AI(後述)で代替できるかも 動画の要約と見どころの識別 見落としのリスクはある ドキュメントを音声に変換 "ながら"の情報摂取が可能に 移動しながら、家事をしながらなど 54

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NotebookLM ソースの更新が自動で取り込めたらローカルルールの公開先として便利そう Webページを再帰的に読み込めたら技術ドキュメントの1次情報摂取が捗りそう 55

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Notion AI ドキュメントの検索や要約 Slack、GitHubやGoogle Drive等からも情報を取得 56

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Notion AI ドキュメントの検索や要約 社内ルールや過去の議論を見つけられる Slack、GitHubやGoogle Drive等からも情報を取得 Slackで過去に流れていった情報をひっぱりだせることも フロー情報がストック情報化する感覚 Slackのプライベートチャンネルにはアクセスできない Google DriveやNotionで自身がアクセスできる情報がソースになる つまりNotion AIのアウトプットを公開する際には注意が必要 57

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Notion AI 便利は便利 とはいえ精度に満足しているわけではない 58

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Slack AI Slackチャンネルの検索と要約 59

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Slack AI 社内で何が起きているのかを把握しやすくなった 結果をエクスポートできないので用途が限定される 検索は役に立ってない 60

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61 05 おわりに

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おわりに メンタルモデルや働き方の変革が求められているように感じている 既に様々なツールが日常業務に入り込んでいる AIツールを使い分けることと併用することで生産性向上に取り組んでいる 働き方が変わりつつある 62

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スマートラウンドでは新しいメンバーを募集中です 私たちと一緒に、スタートアップが可能性を最大限に発揮できる世界をつくりませんか? 63

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ご清聴ありがとうございました 64