Slide 1

Slide 1 text

手前味噌なOODAループの話

Slide 2

Slide 2 text

はじめに  このスライドは、ほぼ下記のサイトの内容の受 け売りなので、詳しくはこのサイトを見ていた だいたほうがいいです。 http://majo44.sakura.ne.jp/etc/ooda/index.html

Slide 3

Slide 3 text

自己紹介 ● 名前:木下兼一 ● 職業:去年、再起動したところ盛大に失敗orz ─ 身の振り方をどうしようか考え中 ● 趣味:家のネットワークいじり FreeBSD、Linux、Raspberry Piいじり サイクリング 、キャンプ、 ドローン(屋外で飛ばせるのが欲しい&資格取らんと)

Slide 4

Slide 4 text

OODAループって知ってますか? 巷のOODA解説でありがち ● PDCAは古い!!これからはOODAだっ!! ● 朝鮮戦争での空中戦の経験から編み出された必 勝の方法!! ● OODAを高速で回すことで素早く行動できる!!

Slide 5

Slide 5 text

あなたの知ってるOODAループは どっち? Observe Action Orient Decide Observe Orient Decide Action

Slide 6

Slide 6 text

実のところ 巷のOODA解説でありがち ● PDCAは古い!!これからはOODAだっ!!(間違い) ● 朝鮮戦争での空中戦の経験から編み出された必勝の方 法!! (間違い) ● OODAを高速で回すことで素早く行動できる!!(合っ ているところもあるが・・・)

Slide 7

Slide 7 text

実際のOODAループ Observe Action Orient Decide Observe Orient Decide Action 左のはOODAループの考案者であるジョン・ボイドが亡く なった際に、訃報を書いた新聞社のテキトーな取材の結果 でっちあげられたモノらしい。

Slide 8

Slide 8 text

OODAループのホントのところ ● ジョン・ボイドという元米空軍大佐が個人や集団が思考 から行動に至るプロセスをモデル化したもの ● 米軍の軽量戦闘機計画で、ボイド自身が考案したエネル ギー機動性理論で有利と考えていたF-17ではなく、F-16 が評価された要因を分析した結果誕生 – 参照:https://muse.jhu.edu/article/807468/pdf ● OODAを確実に回すのはいわゆる「遅い思考」と呼ばれ るものである。

Slide 9

Slide 9 text

OODAループのキモ ● 観察(observe)→適応(orient)※方向づけと考えたほうがわかりやすい→判断 (decide)※情報の評価というのが適当っぽい→行動(Action)→観察(observe) のループ ● 適応と判断で阻害要因(適応:方向づけが不明確等、判断:評価するための情報が 足りない or 不明確な情報がある等)があると観察に戻ってしまい行動に辿りつか ない ● OODAを高速にするというのは – 適応:事象に対する対応方法を予め決めておく – 判断:行動するために十分な情報を与えておく、不明確な情報をカットする ことにより「観察→行動」へのショートカットを作るということである。 ● 範囲が広く、いろいろなところで意識されずに実践されている。

Slide 10

Slide 10 text

OODAループ高速化の身近な例 日本だと、防災訓練(地震)かなと ● 適応:地震が起きた時の対応を予め決めておく(揺れたら机の下 に避難等) ● 判断:防災無線等による情報提供 ※集団で決められた対応を行う、集団への十分な情報の提供で、 「地震発生→避難」という地震発生の際に集団でも適切かつ素早 く行動のできる状態にもっていく。

Slide 11

Slide 11 text

まとめ ● OODAは人間の思考から行動に移るためのモデルであり、PDCA に取って代わるものではない ● 一見すると個人の行動にのみ適用できるように見えるが、集団 にも応用が可能。 ● 一つの応用として、アウトプットが出ないとか遅いという人が いたら、方向づけ・情報の供給に問題が無いかを調べてみると いいかもしれない。 ● OODAで循環系の図を使ってくる人の話は、ちょっと気をつけ て話を聞いたほうがいいかもしれない。

Slide 12

Slide 12 text

ということで ご静聴ありがとうございました!!