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Email Delivery サービス 概要 Oracle Cloud Infrastructure 技術資料 2026年2月

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資料目次 2 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates 1 2 3 4 メール配信について OCI Email Delivery 到達性とレピュテーション サービス制限と価格

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1. メール配信について 3 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates

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個人用途 メール • 個人同士のメッセージコミュニケーション • Gmail、Yahooメール、Microsoft Exchangeなど メール配信 • トランザクションメール • 何らかのアクションをきっかけに、自動的に送信されるメー ル • マーケティングメール • ニュースやイベント情報等を定期的に配信するメールの配 信形態 メールを使用する主な用途と OCI Email Delivery のカバー範囲 4 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates OCI Email Deliveryサービスの カバー範囲

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想定ユースケース 5 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates 利用パターン 説明 カスタムまたはパッケージアプリケーションから のメール通知 専用のメール配信環境を必要とせずに、早期メール環境提供の実現 や関連コスト(サーバリソース、運用管理コストなど)の削減を行いたい 場合 トランザクションメールの送信 購入通知、ウェルカムメッセージ、アカウントポリシー変更など重要なメー ルを確実にユーザのメールボックスに届ける必要がある場合 大量のマーケティングメール配信 顧客に早期かつ確実に届けたいニュース(製品アップデートやリリース情 報など)を配信したい場合

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メール配信における課題 メールボックスへの低い到達率 • 正当なマーケティングメールのおよそ15%がユーザーのメールボックスに届かない (出典 2023 Email Deliverability Benchmark: https://www.validity.com/wp-content/uploads/2023/03/2023-Email-Deliverability-Benchmark.pdf) コスト • メール配信システムを構築するための初期コスト • 安定運用するためのランニングコストや拡張時の追加コスト メンテナンス • メール配信を最適化するために定期的なチューニング • 最適なメール配信システムを運用するための長い運用経験を持つ人員 • スパム・フィッシングメール対策のためのセキュリティ維持・修正 6 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates

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正常にメールが届かないと・・・ 7 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates メールが届かない メールが正常に配信されないことにより企業の評価が低下する恐れがある 企業の評価低下 ユーザ不満増 システム利用率低下 売り上げ減少 業績悪化

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メール配信に求められること 8 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates メールボックスへの 到達率 コスト メンテナンス Email Delivery • メール到達性を向上するための機能を 有したサービス利用 • 初期投資不要なクラウド利用 • 配信量に応じた従量課金 • 最適化された基盤利用によるメンテナ ンスコスト削減 • マネージドサービスによる高セキュリティ 維持 信頼性の高いメール配信によるCX向上 => 顧客満足度・収益向上

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2. OCI Email Delivery 9 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates

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OCI Email Deliveryとは? 迅速・高信頼性・低コストなメール配信 (リレー) サービス • 10年以上にわたり高い稼働実績のあるDyn Email DeliveryサービスをOCIに統合 • 送信IPのレピュテーション管理と、Dyn時代から続く専門の送達性管理チームによるサポート • SendGrid や AWS SES などと同等の機能をカバーするサービス • メール受信機能はカバーしないため、必要な場合は別途用意 高品質なメールを配信するための豊富な機能を用意 • 資格証明によるSMTP認証 • SPF認証、DKIM認証、DMARC認証 • レピュテーション維持のための抑制リスト アプリケーションからの容易な呼び出し • 各リージョンに用意されたSMTP/HTTPSエンドポイント経由の送信 • 主要なアプリケーション向けのセットアップガイドを用意: Postfix / Sendmail / JavaMail / Mailx / MailKit / Swaks / Python / Oracle APEX / Oracle Enterprise Manager / PeopleSoft 10 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates

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OCI Email Deliveryのアーキテクチャ 11 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates OCI各リージョン内に設置された SMTPまたはHTTPSのエンドポイント に対してメールを送信することで、OCI外部に向けてメールが 配信される • アプリケーションからの送信 • マーケティング・オートメーション • システムの自動生成メッセージ アプリケーション • 受信確認 • 認証 • 送信保障 • レピュテーション管理 OCI Email Delivery SMTP 受信者 インターネット * エンドポイントに対しては、他リージョンやオンプレミスからのアクセスも可能 HTTPS エンドポイント

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エンドポイント 12 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates SMTPエンドポイント HTTPSエンドポイント ポート 587(推奨)または25 443 送信方法 SMTPサブミッション APIでのサブミッション(以下2種類のAPIを利用可能) • SubmitEmail: テキストおよびHTML形式 • SubmitRawEmail: MIME形式 暗号化 TLS必須 (v1.2) - 認証方式 SMTP認証: SMTP-AUTH PLAIN (RFC2595) ※OCIユーザーのOCIDとSMTP資格証明を使用 OCI SDK認証(参照) • APIキー • トークンベース • インスタンス・プリンシパル • リソース・プリンシパル エンドポイントは各リージョンの Oracle Services Network (参照) に存在するため、VCN内からアクセスするには 下記いずれかのゲートウェイの経由が必要 • サービス・ゲートウェイ • NATゲートウェイ • インターネット・ゲートウェイ

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ダッシュボードとログでの監視 13 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates 詳細を2種類のログで確認可能 • OutboundAccepted ‐ リレーサービスが受け付けたメールのログ • OutboundRelayed ‐ リレーサービスがリレーしたメールのログ ダッシュボードからメールの送信状況を確認可能

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3. 到達性とレピュテーション 14 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates

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Email Deliveryでメールの到達率を高く保つには? 15 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates Email Deliveryでは業界標準に対応したメールの到達率を維持するための機能を利用可能 SPF DKIM カスタムReturn-Path (DMARC) 抑制リスト バウンスや苦情が発生し た送信すべきでない宛先 を、送信先から除外して ドメインのレピュテーション の低下を防止する機能 送信元メールサーバーの IPアドレスとDNSレコード に記載したIPアドレスを 照合して、なりすましメー ルでないことを証明する SPF認証の機能 電子署名を用いてメール の改ざんを検知する DKIM認証の機能 SPF認証をさらに強化す る、DMARCのSPFアライ ンメントに合格させるため の機能 ドメインのレピュテーション維持 送信ドメイン認証 ワンクリック登録解除 (List-Unsubscribe) 受信者が簡単にメールの 購読を解除(オプトアウ ト)できる方法を提供し て、ドメインのレピュテー ションの低下を防止する 機能

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Email DeliveryでのSPF認証 16 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates DNSサーバー SPFレコードを 問合わせ SPFレコードを回答 Email Delivery (送信元メールサーバー) 受信先 メールサーバー 192.0.2.1 1. SPFレコードをDNSサーバーに事前に登録。 2. Email Deliveryよりメールを送信。 3. 受信先のメールサーバーはFromヘッダーのドメイン をもとに、DNSサーバーに対してSPFレコードを問い 合わせる。 4. 受信先のメールサーバーは、メールの送信元のIPア ドレスと、SPFレコードに記載されているIPアドレスが 一致するかを検証する。 5. IPアドレスが一致すればSPF認証に合格させ、メー ルを受信する。 一致しなければ、受信拒否や迷惑メールへの振り 分けなどの処理をする(ドメインをなりすましたメー ルの可能性があるため)。 Pass Fail IPアドレスが一致 IPアドレスが不一致 受信拒否、 迷惑メール 受信 IPアドレスを検証 DNSゾーンに登録したSPFレコード “v=spf1 include:ap.rp.oracleemaildelivery.com ~all” ↑このような形式で送信元ドメインのゾーンに記載。 Email Deliveryの送信元IPアドレスがレコードに含まれる。 ※実際のIPアドレスは 上記とは異なります。 203.0.113.1 ドメインをなりすました 送信者 SPFレコードを事前に登録

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改ざんが発生 Email DeliveryでのDKIM認証 17 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates DNSサーバー 公開鍵を 問い合わせ 公開鍵を 回答 Email Delivery (送信元メールサーバー) 受信先 メールサーバー 1. 電子署名で使用する公開鍵をDNSサーバーに事 前に登録。 2. Email Deliveryより電子署名付きメールを送信。 3. 受信先のメールサーバはDNSサーバーに対して公 開鍵の問い合わせを行う。 4. 受信先のメールサーバはハッシュ値を再計算し、公 開鍵で複合したハッシュ値と合致すれば、メールを 受信する。 一致しなければ、受信拒否や迷惑メールへの振り 分けなどの処理をする(メールの内容が改ざんさ れた可能性があるため)。 Pass Fail ハッシュ値が不一致 受信拒否、 迷惑メール 受信 秘密鍵 署名 ハッシュ値の再計算・複合 公開鍵を 事前に登録 ハッシュ値が一致

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1. Email Deliveryよりメール送信開始。 2. SPF認証に合格したメールの、認証に使用した Fromヘッダーのドメインと、Return-Pathヘッダーの ドメインとの整合性を確認する。 3. ドメインが一致すればDMARCのSPFアラインメント に合格させ、メールを受信する。 一致しなければ、送信ドメインのDMARCレコードに 指定されているDMARCポリシーに従って受信拒否 や迷惑メールへの振り分けなどの処理がされる(な りすましメールを排除し、ドメインのレピュテーションを 維持するため)。 カスタムReturn-Pathを用いたDMARC認証(SPFアラインメント) カスタムReturn-Pathを使用する場合 18 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates Email Delivery (送信元メールサーバー) 受信先 メールサーバー 受信拒否、 迷惑メール 受信 ※例えばGmailは1日5,000通以上送信する送信者の、DMARCの設定を必須化してい ます。DMARCを適切に設定していない場合、送信したメールが迷惑メール等に隔離された り、受信拒否されたりする可能性があります。 ヘッダーの情報 From : [email protected] Return-Path: [email protected] ドメインが一致 Email Delivery (送信元メールサーバー) 受信先 メールサーバー ヘッダーの情報 From : [email protected] Return-Path: [email protected] ドメインが不一致 送信者がDNSサーバーに登録したDMARCポリシーに従って処理 • p=none :特になし • p=quarantine :迷惑メール等に隔離 • p=reject :受信拒否 カスタムReturn-Pathを使用しない場合

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抑制リスト (Suppression List) レピュテーション低下を防止する機能としてEmail Deliveryには 抑制リストがあります。 送信先に正常にメールを配信できないバウンス(bounce)も しくは、受信者からの苦情(complaint)が発生すると、送信 元ドメインが不正とみなされ、送信者のレピュテーションが低下し ます。 レピュテーションの低下を防ぐためにEmail Deliveryは、バウンス や苦情が発生した送信先を抑制リストに登録して、メールを送 信しないようにします。 バウンス時の抑制リストへの追加 19 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates ソフト・バウンス受信時 ハード・バウンス受信時 ハード・バウンス・メッセージを1回受信すると抑制リストに登録 x1 x4 ・メールアドレス間違い ・ユーザが存在しない ・メールボックスが一杯 ・メールサーバダウン ・メールサイズが大きい ソフト・バウンス・メッセージを4回受信すると抑制リストに登録 リストを宛先とする場合の注意点 • メーリング・リスト(mailing list)を宛先とした場合、バウンス時にはリスト内の個別の宛 先が抑制リストに追加されます。 • 配布リスト(distribution list)を宛先とした場合、バウンス時にはリスト全体が抑制リス トに追加されます。

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ワンクリック登録解除(List-Unsubscribeヘッダー) ワンクリック登録解除とは、受信者がメールクライアント上でワンクリックでメールの配信登録を簡単に解除できるようにする業界標準で定 められた方法です。 ワンクリック登録解除の設定は、迷惑メールとして報告されたりブロックされたりする機会を減らせるため、レピュテーションの維持につながり ます。送信者はメールのList-Unsubscribeヘッダーを設定することで、ワンクリック登録解除を利用できます。 20 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates Sender ▼Gmailでの表示 List-Unsubscribeヘッダーが設定されていると、青色の「登録解除」のリンクが表示されます Email DeliveryはList-Unsubscribeヘッダーを自動で設定する機能を備えています。 ユーザーがEmail Deliveryから送信したメールは、自動的にList-Unsubscribeヘッダーが追加されて送信されます。 受信者が登録解除のリンクをクリックすると、Email Deliveryはその受信者を抑制リストに追加します。 List-Unsubscribe: List-Unsubscribe-Post: List-Unsubscribe=One-Click ※ユーザー側でList-Unsubscribeヘッダーを設定している場合は、上書きされずそのまま保持されます。 ▼ヘッダーのサンプル

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メール配信する際の注意点 メール配信において適切なメール運用は必須となります。 Email Deliveryサービス利用有無に関わらず、不正な送信元とみなされない運用が必要です。 (宛先の適切な管理、適切なメール送信量の維持など) OCIドキュメントにある配信到達性のベスト・プラクティス参照 https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Email/Reference/deliverabilitybestpractices_topic-bestpractices.htm 概要 • Implement an Opt-in Process : ユーザに対するメール配信許可プロセスの実装 • Purge Unengaged Users : 配信許可されていないメールアドレスを配信一覧から削除 • Review Your Subscriber List : 購読者リスト確認 • Evaluate Your Sending Frequency : 送信頻度の評価 • Easily Accessible Unsubscribe URL : わかりやすいメール購読解除URLへのアクセス方法を明記 • Best Practices in the Email Industry : メール業界の一般的なベストプラクティスに準拠 21 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates

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4. サービス制限と価格 22 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates

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サービス制限の初期値 Email Deliveryは大量メール配信に対応していますが、初期セーフガードとしてサービス制限を設けています。 サービス制限を増やしたい場合にはOCIコンソールから引き上げ申請を実施してください。 23 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates リソース Oracle Universal Credits / Pay As You Go トライアル Always Free 受信者 50,000 人/日 200 人/日 0 承認済送信者 10,000 人 2,000 人 10 SMTP資格証明 ユーザごとに2つ 送信レート 18,000 メッセージ/分 10 メッセージ/分 最大メッセージサイズ base64エンコーディングおよびヘッダーを含む最大2 MB* * デフォルトで2 MBまでのメッセージ(メッセージ・ヘッダー、本文および添付を含む)をサポート SPFおよびDKIMが送信ドメインに設定されている場合は、要件に基づいて、最大60 MBまでのサービス制限引上げをリクエスト可能

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価格 24 Copyright © 2026, Oracle and/or its affiliates 単位 単価 補足 最初の 3,000 通 1,000回のメール送信 無料 Always Freeリソース 3,000 通を超えた場合 1,000回のメール送信 ¥13.175 Always Freeリソースとして、1か月当たり3,000通の電子メールを無料で送信可能 1か月間に送信されたメール 1,000 通あたり 13.175円 • 例)100,000通配信された場合 : (100,000 – 3000) / 1,000 * ¥ 13.175 = ¥1277.975 最新状況は下記URLをご参照ください。 • https://www.oracle.com/jp/cloud/price-list/#email-delivery

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