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高めよう!データリテラシー ~正しい意思決定をするために~ 田中 志 @産学連携ラボ

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こんにちは、田中のぞみ、といいます 神戸スタートアップしてます 産学連携ラボにいます 世の中を眺めるのが好きです 2

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今日20分ですること 皆さんのデータリテラシーを 高めるためのワークをします 3 なぜか...

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なぜするか 人が提示するデータを判断し、 人にデータ取得を指示する 立場になる方々だから 4 さて...

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データを用いた意思決定に 自信がある方! 挙手を! 5

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6 一般職員さん向けにこんな話をしました① ありそうなデータのイメージ 翻って...

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7 一般職員さん向けにこんな話をしました② データ= 「現実・世界を写し取った コピー」

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8 一般職員さん向けにこんな話をしました③ データの良さは 明確さ と 再現性

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さて、行政におけるデータ活用の目的仮説 行政での データ活用 目的は3つ? 9 施策効果判定/予測 分析→現状理解 業務効率化

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データ活用の3つの目的 この3つについて 正しくデータを 使う・理解するための お話を今日します 10 施策効果判定/予測 分析→現状理解 業務効率化

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データ活用の3つの目的 特に一番上を! 11 施策効果判定/予測 分析→現状理解 業務効率化

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ふんわりと 聞いていただければ。 (Sli.doぜひ使ってみてくださいませ) 12

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パート1. 施策効果推定/予測 テーマは 因果関係を特定することが いかに難しいか 13 です

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「よし、兵庫県下での白米摂取を禁止して、 犯罪発生件数を抑制しよう!」 14 CASE A. 究極の犯罪抑止策?? ● 平成30年、兵庫県下での刑法犯認知件数は44,233件で、 検挙人員は12,455人である。 ● 検挙人員12,455人のうち12,454人について、過去1年 以内に白米を食べた経験があることがわかっている 是か 非か

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15 ちょっと考える①:米国の科学/宇宙/技術支出と...?? URL : http://tylervigen.com/spurious-correlations

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16 ちょっと考える①:首吊・絞殺・窒息での自殺者 URL : http://tylervigen.com/spurious-correlations

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17 ちょっと考える②:一人あたりのチーズ消費と...?? URL : http://tylervigen.com/spurious-correlations

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18 ちょっと考える②:ベッドシーツ絡まりでの死亡者数 URL : http://tylervigen.com/spurious-correlations

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19 ちょっと考える③:ノルウェー⇨米国の原油輸出と...?? URL : http://tylervigen.com/spurious-correlations

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20 ちょっと考える③:鉄道と衝突して亡くなったドライバー数 URL : http://tylervigen.com/spurious-correlations

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「よし、20歳未満の患者に対して 薬剤Aを利用することを禁止しよう!」 21 CASE B. 異常行動の原因は薬?? ● 薬剤Aを服用した中学生が自宅で療養中に自宅マンションから 転落死するという事例報道された。 ● 厚労省の調査で、薬剤Aについて報告された副作用のうち、薬 剤との関連が報告された死亡事例は55人あり、うち異常行動が 記録された事例は8人、突然死が9人。 ● 副作用報告された1,079人のうち、異常行動が記録された事例 は128人あり、8割近くが19歳以下に集中していた。 是か 非か

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22 CASE C. GDPを上げない競争力強化施策は無意味?? ● 神戸市は平成27年度に企業の競争力強化に2.6億円の予算を 計上している ● 一方で、予算化翌年の平成28年度の市内総生産成長率をみると 0.4%であり、国全体のGDP成長率1.2%を下回っている 「全国平均を下回るとはけしからん! 来年以降は予算なしだ!」 是か 非か

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再度 このパートのテーマは 因果関係を特定することが いかに難しいか 23 です

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ヒルによる因果性の判定基準 24 関連の強固性 関連の一致性 特異性 時間的前後関係 妥当性 勾配・量反応 一貫性 実験的研究 類似性 特に左側5つが いろんな所で 紹介されます

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繰り返し伝えたいこと データがあることと エビデンスがあることは違う (データが前頁要素の証明に使えない 等) 25

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26 データをエビデンスにするために URL: http://interdisciplinary.hateblo.jp/entry/20120404/p1 どんなレベルでエビデンスにするか、 考えましょう(ぜひご相談ください)

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まずはロジックモデルを考える/振り返るところから 27 URL:日本財団 ロジックモデル作成ガイド( http://interdisciplinary.hateblo.jp/entry/20120404/p1)

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パート2. 分析→現状理解 テーマは 分析のパターンは たった3つしかない 28 です

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分析とは「分けて比べること」 29 量 構成 推移 何を言いたいのか そのために、どう分けて何を比べるのか

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パターンに掛け算をすると幅がぐっと広がります 30 量 構成 推移 量 構成 推移 よいグラフの 形が見えれば 良い分析は すぐそこです 「何を言いたいか」「何をどう比べてほしいか」伝えましょう

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パート3. 業務効率化 テーマは 未来の自分と誰かのために 優しいデータ蓄積を 31 です (たぶん時間が足りなくなるのでこのパートはこの1枚です)

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おわり。 今日はよろしくお願いします (ご質問あれば産学連携ラボまでまたご連絡ください) 32