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湿式造粒 2 湿式造粒の基本的事項 2021/3/22 Ver. 1.0

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湿式造粒: 工程デザイン 以下を考慮して工程をデザインする • 有効成分や添加物の性質を特定し、考慮する • 最適な使用機器を選択する • 工程パラメータが品質に与える影響を理解する • 造粒終点が安定するようなデザインを選択する • 個々のステップが造粒に与える影響を理解する Developing Solid Oral Dosage Formsより

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湿式造粒: 造粒機の選択 処方や有効成分の性質に従い決定する • 水不安定な有効成分では流動層が望ましい • 造粒終点が不安定な場合にも流動層がよい • 造粒物を圧密する必要があれば撹拌造粒を選択する • コストは撹拌造粒の方が有利 • 流動層では溶出速度が高くなりやすい Developing Solid Oral Dosage Formsより

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高速撹拌造粒の工程パラメータ 各工程パラメータが造粒の性質を左右する Developing Solid Oral Dosage Formsより • 造粒原料の量 • 加水の時間 • 撹拌羽根の速度 • 造粒原料の温度 • 加水の方法・スプレー速度 • 造粒機のデザイン • 乾燥・整粒の方法 • チョッパーの速度 • 複数ロット製造時の残留熱・残留物 • 造粒原料の体積

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湿式造粒: 造粒原料の量 造粒原料の量が多くなると、造粒物の密度が高くなる • 水を加えると密度が上がっていく • 加水しすぎると造粒物の密度は下がる • 期待する密度・造粒の生産効率を考慮して決定する Developing Solid Oral Dosage Formsより

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湿式造粒: 造粒原料の量 造粒原料の量が多くなると、造粒物の密度が高くなる • 水を加えると密度が上がっていく • 加水しすぎると造粒物の密度は下がる • 期待する密度・造粒の生産効率を考慮して決定する Developing Solid Oral Dosage Formsより

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湿式造粒: 加水時間・錬合速度と乾燥 加水時間の造粒物サイズへの影響は処方により異なる • 流動層では静置高温乾燥より細かくなる • 錬合速度が早いほど、造粒物は粗くなる • 錬合時間と共に、錬合のトルクが上昇する Developing Solid Oral Dosage Formsより

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湿式造粒: 造粒中の温度 温度が高いほど造粒は進みやすくなる • 日中温度の季節変化などの影響が起こりうる • 製造所の緯度による影響がある • 通常は温度管理されているので、外気の影響は無視できる • 錬合時間が長くなると、造粒物温度は上昇する Developing Solid Oral Dosage Formsより

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湿式造粒: 加水の方法 液を直接加える・スプレーで加えるの2種がある • スプレー加水の方が造粒物は細かくなる • 濡れの不均一性と関与する因子となる • スプレーの距離と液滴サイズが重要な因子となる Developing Solid Oral Dosage Formsより