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WebAPI開発のためのOpenAPI入門 ~OpenAPI Specificationを利用して開発効率をアップしよう~

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自己紹介 名前 :阿部 真之 仕事 :株式会社ゆめみ。サーバーサイド、Androidのリードエンジニア 趣味 :コーヒー、ビール、アニメ、ゲーム、読書、etc… Twitter:@marchin_1989

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前置き 対象者 - 業務でAPI仕様書を利用する、作成する方 - OpenAPIを知らない方、触ったことがない方 - OpenAPIでできることを知りたい方 前提とする知識 - HTTPの基礎知識がある程度あること - API仕様書を利用したことがあること 注意 - 最近流行りの「OpenAI API」ではなく、「OpenAPI」についての話をします。全く別物なので 注意。

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- OpenAPIの概要 - OpenAPIの記述 - クライアントコード、サーバサイドコードの自動生成 - モックサーバ作成 - まとめ アジェンダ

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API仕様書のよくある課題 - Excel仕様書が読みづらい、メンテしづらい - フォーマットが統一されていない - API仕様書と実装が一致していない - リクエストやレスポンスのクラス設計と実装が、ほぼAPI仕様書通りなので二度手 間感がある

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OpenAPI

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OpenAPI - OpenAPI Specificationは、WebAPI(REST)のインターフェースを記述するための 仕様。フォーマット。 - OpenAPI Specificationを、OASといったり、OpenAPI Specといったりする。 - JSONとYAMLで記述が可能。 - 現在(2023/06/16)の最新バージョンはv3.1.0。 - OASに対応している各種周辺ツール、 サービスの対応状況によっては、 まだv3.0.3、もしくは2系を使う選択肢もある。

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OpenAPIのメリット - 書き方が仕様で決まっているおかげで、API仕様書のフォーマットを統一できる。 - OpenAPIの仕様に準拠したツール(プログラム)があり、クライアント、サーバの コードなど、自動生成することが可能。 - OpenAPIのエコシステムに乗っかることで、 さまざまな恩恵あり。

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OpenAPI(OAS)の記述

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OASの構造 トップレベルに定義できるオブジェクト(OpenAPI Object)をいくつか紹介。 - openapi - 自身のファイル、OASのバージョン。3.1.0や3.0.3など指定。 - info - このAPIの情報(タイトル、バージョン、作者など)を記述。 - titleとversionが必須。 - paths - APIのエンドポイントを記述。 - メソッドやリクエストパラメータ、レスポンスなどを記述。 出典: OpenAPI - Minimal Document Structure https://learn.openapis.org/specification/structure.html#minimal-document-structure

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OASの構造 その他のオブジェクトを紹介。 - components(Components Object) - OASの再利用可能なオブジェクトを記述。 - APIのリクエストやレスポンスなどで参照できる。 - servers(Server Object) - APIのベースURLを記述。 - URL内に変数を含めることができる。ドメインやポート、バージョンなどを変数で表現可能。 出典: OpenAPI - Reusing Descriptions https://learn.openapis.org/specification/components.html 出典: OpenAPI - API Servers https://learn.openapis.org/specification/servers.html

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OpenAPIを記述するためのツール - OASはただのテキストファイルなので、エディタがあれば記述は可能。 - ただし、プレビューなどを利用した方が効率がいいので、ツールを使うのがおすす め。 - 代表的なツール - Swagger Editor: ブラウザでOpenAPIのYAML(JSON)が記述できる。 - Stoplight studio: よりGUIベースでOpenAPIの記述が可能。 - IDEのplugin

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実際に書いてみる(デモ)

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クライアントコード、サーバサイドコードの自動生成

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モックサーバ作成

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OpenAPIのツールを探す方法(おまけ) - 公式がツールをまとめてくれているので参考にするとよい - https://tools.openapis.org/ - 各ツールのメンテ状況や、OASバージョン対応状況を見て判断するといい

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まとめ - OpenAPI Specification(OAS)は、WebAPI(REST)のインターフェースを記述す るための仕様。フォーマット。 - API仕様書のフォーマットを統一できる。 - OASを用意すれば、クライアント、サーバのコードを自動生成可能。

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参考文献 ・OpenAPI INITIATIVE. https://www.openapis.org/ ・OpenAPI Generator. https://openapi-generator.tech/ ・Software Design 2022年8月号, 技術評論社, 2022 ・Swagger. https://swagger.io/ ・Stoplight. Prism. https://stoplight.io/open-source/prism

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ご清聴ありがとうございました!