ブロックチェーン概説＠X−tech

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Copyright © Gaiax Co.Ltd. All rights reserved. Who r u ? • 肥後彰秀　@hidehigo • 株式会社ガイアックス執行役 • JBA(日本ブロックチェーン協会)事務局 • JPA(Japan Perl Associtaion)理事 • 認定スクラムマスター • 2001年インターンを経てガイアックス入社 • Gaiax技術責任者。新規技術投資領域としてブロックチェーン事業を担当。2015年12月ブロックチェーンサミットのオーガナイザー。 2016年経済産業省主催のブロックチェーン検討会委員。Gaiaxの注力事業領域であるシェアリングエコノミーへのブロックチェーンの応用を狙う。

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ブロックチェーンを一言で

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台帳

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ブロックとチェーンブロックは一定期間内の取引の塊のことを指します台帳の1ページと思うとわかりやすいでしょうチェーンは、ブロックが1つ1つつながっていることを表しますブロックチェーン

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もう少し詳しく

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みんなで使える台帳

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みんなで使える普通の銀行の台帳は、銀行と預金者しか使えません。取引の記録は本人のものしか見れません。銀行の台帳は、銀行サイトや銀行店舗を介さないと使えません。銀行の口座は、手続きの上で取得できますブロックチェーンの台帳は、誰でも見る・使うことができます。インターネットに繋がっていれば世界中どこからでも使えます。様々なツールやアプリから、簡単なアカウント発行さえすれば、誰でも使えるようになります。身分証明なんて要りません。

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はじめかた始め方は、ブロックチェーンによって違います。ビットコインの場合は、秘密鍵と公開鍵の2つの鍵を作ります。専用の生成ツールホームページ上で鍵とアドレスが生成できる https://www.bitaddress.org http://btcaddr.es/gen breadwallet http://breadwallet.com/ iOSアプリ自動生成し、ドラクエの復活の呪文のようなもので記録する Mycelium https://mycelium.com/ Androidアプリ自動生成し秘密鍵が自動的に保存される復活の呪文＝ニーモニック

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鍵の生成マウスをぐるぐる動かすとアドレスと秘密鍵が生成されるこれで準備OK 秘密鍵アドレス

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みんなで支えている台帳

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みんなで支えているブロックチェーンは、ネットワークの参加者によって支えられています。みんなのパソコンのパワーを少しずつ持ち寄って、ブロックチェーンは作られています。そして相互に連携しています。このような形をP2Pと呼びます。そして、パソコンのパワーを多く提供している人には、収入が入ります。この収入がもらえるので、みんながパソコンのパワーを提供してくれます。こうやって、全ての取引記録をみんなで持ち合って、支えあっています。収入＝インセンティブ

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みんなで支えているパワーの持ち寄りデータの持ち合い

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みんなで支えている一箇所壊れてもみんなで支えあいブロックチェーンは壊れない

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みんなで見張っている台帳

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みんなで見張っているブロックチェーンの台帳に書き込む前に、みんなでブロックが正規のものかチェックします。チェックの結果正規のものだけが台帳に書き込まれます。一度書き込まれたものは、後で書き換えられていないかもチェックされ続けます。こうやって、最初から最後まで正しい取引の記録だけ残るようになっています。みんながそれぞれ台帳を保持それぞれの台帳に書き込む前にチェックこのようにガラス張り。ここもこれまでの台帳との違い

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ブロックの確定とチェーンブロックが台帳の１ページ、それがつながってチェーンになってます台帳のページである、新たなブロックを確定する際に、本当にあってるか確認作業が入りますこの確認が　ならばブロックが確定します。ブロックチェーン

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確認の方法1 1個前のブロック正しいよね？ということを確認します。 1個前のブロックを要約したハッシュの値が最新のブロックに含まれています。最新のブロックに含まれているハッシュの値と、1個前のブロックを要約したハッシュの値が一致しなければ、不正があったことになります。ハッシュ値取引データハッシュ値取引データハッシュ値取引データ改ざんハッシュ値が変わる前のブロックとハッシュ値が合わない不正発覚それぞれがデータを持っているのでチェーンの途中の改ざんは果てしなく難しい

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確認の方法2 プルーフ・オブ・ワーク(Bitcoinの場合) 新しいブロックを提案するには、重たい計算が必要ですハッシュ値と取引データに32bitの数値を添加してハッシュを取ると、とても小さい数になることが有ります。ターゲットの数値が決められており、それより小さくなる数値(ナンス)を探します。総当りで試して、かなり低い確率でその値(ナンス) が割り出されます割り出せたら、その値(ナンス)を持って、報酬をもらって最新のブロックをみんなに流します。ハッシュ値取引データ＋ 32bitの値のハッシュ値 < 000...0088dead では、不正なデータを配布する (歴史に追加する)ことが可能かというと、

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確認の方法3 分岐していないか？ P2Pの特徴で全てのノード（PC）で同じ結果を共有しているとは限りませんごく稀に分岐することが有ります。分岐があったら、一番長いチェーンが採用されます。

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Copyright © Gaiax Co.Ltd. All rights reserved. ブロックチェーンの見方① ここまで説明したようにブロックチェーンとは、改ざんできない (皆が検証できる) オープンで (誰でも閲覧できる) 共有された (誰でも使える、支え合う) 取引台帳 (取引の履歴) ただ、一つの定義で表現するのは難しい。切り口を変えて表現していきます。立体的に見て欲しい・理解して欲しいです今日のアプローチ：複数視点で立体的に理解する

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Copyright © Gaiax Co.Ltd. All rights reserved. ブロックチェーンの見方② 実稼働実績をもった分散合意システム実用可能な範囲でビザンチン将軍問題を解決 cf)RDBにおけるマスターのスケーリング課題　マスターは神　更新が集中というよりも、「正しいこと」(現在に積み重ねる次の未来)を決めれる人が一極集中していることが課題　(注)ブロックチェーンはこの課題を解決したのではない。ブロックチェーンでは、参加者全員が「正しいこと」を決めれる分散合意はとても難しい問題

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Copyright © Gaiax Co.Ltd. All rights reserved. ブロックチェーンの見方③ CAP定理におけるCを現実レベルで落とすことで実現 CAP定理とは：C(Consistency一貫性)、A(Availability可用性)、P(Partition-tolerance、分断耐性)の3つを同時に満たすことはできない結果整合性：いつか一貫性が保たれるトランザクションを整合性を保って更新する、という命題をトランザクションの塊であるブロックを決める、という命題に置き換え (決定の頻度を下げる、同時性を減らす、履歴型) 履歴型だから可能

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何に使うの？

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Copyright © Gaiax Co.Ltd. All rights reserved. 今からブロックチェーンに取り組む何を勉強する必要があるの？ ● 電子署名、公開鍵暗号についての理解 ● 言語 ○ bitcoin: ■ 低レイヤーはCのような(かつバイナリプログラミング的な)script言語 ■ wrapするレイヤーが様々開発されている ● OpenAssets: python, javascript, C# ○ ethereum: ■ solidity:スマートコントラクト記述言語(javascriptライク) ■ Meteor(javascriptのフレームワーク)ほか ○ 用途、プラットフォームによって様々

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Copyright © Gaiax Co.Ltd. All rights reserved. ブロックチェーン分野で必要な人材 ● 基盤、ブロックチェーンソフトウェア技術 ○ 暗号/PKI/セキュリティのプロフェッショナル ■ 日本が技術蓄積の厚い分野！ ○ P2P分野 ■ 重要な要素技術 ● 応用、アプリケーション技術 ○ web分野に近い言語や開発環境 ○ 発想力(OOで変わる未来)と、応用力(試行錯誤しながら実現に持ち込む)が必要 ○ ユーザー体験(UX)がとても重要。ウォレット、鍵、ファイナリティ、など慣れてない概念が多い webやstartup界隈の香りがするかもしれませんが、しっかりとした技術経験を裏付けにして飛び込むには面白い分野なんじゃないかと思いますみんなおいでよ