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IPアドレスのおねだん Kei Onimaru otegami@devel.keys.jp Twitter: @keionim https://qiita.com/keys

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自己紹介 • おにまる けいすけ • SIerでプログラム書いたりインフラ設計してます • Pythonista見習い • 最近はサーバレスアプリケーションに夢中 • ねこだいすき 2

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おことわり • スライド中、とくに断りがない場合、“IPアドレス” は “IPv4アド レス” を指します 3

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さっそくですが、、、 4

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IPアドレスは枯渇しました 5 ※諸説あります

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2011年2月4日 IANA在庫枯渇 • このとき結構話題に • IPv6の時代だ! …という人もいれば • NATもあるし IPv6いらんのでは? …という人もいた 6 https://www.nic.ad.jp/ja/pressrelease/2011/20110204-01.html

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その後の動き • 2011/4/15 アジア・太平洋地区(APNIC)の在庫枯渇 • 2015/9/24 北米地区(ARIN)の在庫枯渇 • 2019/11/25 欧州地区(RIPE NCC)の在庫枯渇 7

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「在庫枯渇」とは • IANAやRIRから割り振るIPアドレスがなくなった、という意味 • RIRからNIRへ割り振られたIPアドレスとは別 • ただRIRから新しいアドレスをもらうことはできない • NIRはまだIPアドレスを持っている • 出版社在庫なし、店頭在庫のみ、のようなもの 8 RIR: アジアや北米といった地域ごとのレジストリ (APNIC, ARINなど) NIR: 各国のレジストリ (JPNICなど)

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2019年7月3日 日本で部分的に割り振り終了 • 割り当てに使っていた 2つのプールの片方が 割り振り終了 • もう片方も節約開始 • これで2023年まで 延命できるらしい… 9 https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2019/20190703-02.html

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IPアドレスを、くれ……! 10

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配給では手に入らない…… • 枯渇寸前なので条件や制限が厳しくなっている • すでに割り当てされている組織にはとくに厳しい • 割り当てを受けられても、1度に512アドレスまで • 事業が大きくなるのに、これでは困る……(´・_・`) 11

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――だったら市場で買えばいい! • 余っているところからお金を払って手に入れる • (今までの配給のような割り当てでも手数料はかかっていた) • 余っているところ、とは • まだIPアドレスがジャブジャブあったころに割り当てられた組織がある https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_assigned_/8_IPv4_address_blocks • 大きなブロックが取り引きされるのは、だいたいこの部分 • Amazon, MS, Google, Alibaba などが目立つ http://www.trefor.net/2017/05/12/ipv4-address-market/ 12

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MSさんの大人買い(2011年) 13

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Amazonさんの大人買い(2018年) • もともとはGE (General Electric 社) が持っていたブロック 14 http://www.geekpage.jp/blog/?id=2018-11-16-1

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ブローカー(斡旋業者)が現る 15 ※売れ筋のブロックサイズ教えます(意訳) https://ipv4marketgroup.com/what-is-a-good-ipv4-block-size-to-sell/

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市場トレンドレポートとか出てくる 16 https://ipv4marketgroup.com/ipv4-price-trends/

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オークションサイトができる 17 https://auctions.ipv4.global/

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IPアドレスは資産であり、商品である 特別な会社だけの特別な商品でもない そこのあなたでも買える (しらんけど) 18 ※審査があります

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結論: IPのおねだんは? • 2020年1月現在、IPアドレスの単価は約20ドル(2,200円) • ただしより大きなブロックだと単価が違う可能性大 19

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まとめ • IPv4アドレスの供給は不十分 • 設計上、母数を増やすことができない • IPv4アドレスの需要は大きい • パブリッククラウド業者や通信事業者はIPv4アドレスが必要 • 利用者がIPv4で繋いでくる限りIPv4アドレスは必要 • IPv4アドレスは需要と供給が成り立つ「商品」になっている 20