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  全社でアクセシビリティに取り組む

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  2 ● フリー株式会社 デザイナー‧エンジニア ● デザインシステムを作っています ● Webアプリケーションアクセシビリティの共著者 ○ 最近、韓国でも発売されました ● 個⼈でAccessibility Visualizerを作っています @ymrl(やまある) デザイナー / エンジニア ⼭本 伶

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  3 VISION だれもが⾃由に経営できる 統合型経営プラットフォーム。

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  電⼦稟議 経費精算 債権債務 管理 ⼈事労務 電⼦契約 固定資産 請求管理 会計 ⼯数管理 販売管理 会計‧⼈事労務‧販売管理を核とした 統合型経営プラットフォーム

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 だれもが自由に経営できる 
 統合型経営プラットフォーム。 
 
 統合型経営プラットフォームはみんなで使うもの。
 だれもが自由に自然体で使える プロダクトを作っていきたい。
 なぜfreeeはアクセシビリティーに取り組むのか 
 


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 職種を問わず、アクセシビリティの研修をしている 
 ● 職種を問わず、すべてのメンバーがアクセシビリティの研修を受ける
 ● 会社の外に対してだけでなく、社内のコミュニケーションにも
 アクセシビリティの視点を取り入れて効率よくしてほしい
 ○ 社内にもアクセシビリティを必要とする人がいる
 ○ わかりやすいコミュニケーションで困る人はいない
 ● 開発者向けには、追加で技術的な研修を実施している
 ○ プロダクト開発でのアクセシビリティの実践方法
 ○ 実装時に気をつけてほしいことなどを伝える


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 視覚障害のある社員がいるので、ドリンクバーに点字のメニューが⽤意されていたり、 Slackに貼られた画像の代替テキストが良い感じのときに :nice_alt: リアクションをする⽂化がある 社内に普通にアクセシビリティがある

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  プロダクト開発での アクセシビリティ

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 freeeアクセシビリティー・ガイドライン 
 https://a11y-guidelines.freee.co.jp/ 
 ● WCAGをもとに、freeeにあわせて独自ガイドラインを作成
 ● 対象となるコンテンツごとに項目を整理
 ● freeeの性質にあわせて、達成基準のレベルを調整
 ● 各項目のなるべく具体的な確認方法の記載
 ● 充実した参考情報


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 freeeアクセシビリティー‧ガイドラインのチェック⽅法は、開発の流れにもとづいている 早い段階で問題を⾒つけられるよう、デザイナー‧エンジニア‧QAそれぞれ⽤のチェックシートがある アクセシビリティチェック デザイナー エンジニア QA デザインの
 アクセシビリティチェック
 コードの
 アクセシビリティチェック
 プロダクト の
 アクセシビリティチェック
 シフトレフト: 品質向上の活動を前の段階へ移していく

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 アクセシビリティ有識者で、社内のアクセシビリティチェックに⽬を通す会を毎週やっている チェックの結果について、「こうしたほうがいい」「こうしたら直る」みたいなコメントをしたり、 ガイドラインやチェックリストに⾜りない情報を⾜したりしている 社内のアクセシビリティチェックをレビューする

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 「ユニバーサルな働き⽅」の導⼊事例として freee ウェブサイトで公開しています https://www.freee.co.jp/cases/?cond=issue~issue-28 障害者がfreeeを活⽤している事例を集めはじめた マッサージ店経営者(個⼈事業主)の事例 全盲の視覚障害者で、マッサージ店を経営している。視覚障害者でも使える会計ソフトを探すなかで、freeeに辿りついた。 紙の領収書や請求書は内容が読めないので、銀⾏やクレジットカード連携の機能を活⽤している。 ⽬が⾒えないため気軽に出歩きづらいこともあって、オンラインで会計事務所に帳簿を確認してもらっている。 製パン会社の事例 特別⽀援学校の職業体験や、障害者雇⽤を⽀援する機関から、障害者を積極的に採⽤している。 freee⼈事労務を導⼊したことで、知的障害のある従業員が使い慣れたスマートフォンを使って⾃分⾃⾝で⼊社⼿続きをしたり、 「世帯主」「扶養」など聞き慣れない⾔葉の多い年末調整も、家族と相談しながら⼊⼒できるようになった。 ⻭科専⾨情報サイトを運営する、株式会社WHITE CROSSの事例 脊髄の怪我により⼿⾜に障害があり、⾞椅⼦で⽣活する従業員が勤務している。 ⼿に障害があってキーボードでの操作には時間がかかるが、スマートフォンで操作できるfreee⼈事労務や、 紙とペンを使わずに契約ができるfreeeサインのおかげで、効率的に仕事をすることができている。

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  合理的配慮の取り組み

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 合理的配慮の義務 
 ● 2024年4月に、障害者への「合理的配慮の提供」が義務化 
 ○ 障害者差別解消法の改正が施行されたことによる
 ● 合理的配慮: 障害者にとって社会が不便な状態になっているという障壁を
 周囲が過重な負担にならない範囲で調整を行う
 ● 事業者は合理的配慮を求められた場合には 、それを拒否せず、
 障害者と対話して、できる範囲での調整を行わなければならない 
 ● Webのアクセシビリティは、社会の障壁を減らしていくための環境の整備
 ○ 障害者差別解消法では、努力義務と位置付けられる
 ○ 合理的配慮が必要な場合、プロダクトの外で行うことが多くなりそう 


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 合理的配慮の研修 
 ● 合理的配慮の義務化に先立ち、社内のマネージャー層に
 合理的配慮を体験する研修を行なった
 ● 合理的配慮が自然に発生するようにルールを設定したワークショップ
 ○ グループに分かれて、昨日の晩ごはんや旅行について話す
 ○ ただし、目隠しをした人、声を出せない人が割り当てられている
 ○ 必然的に誰かがコミュニケーションを媒介しないと会話が成立しない
 ● 自然に発生した手助けが合理的配慮なんですよ、という種明かし
 ○ 「皆が生きやすくなるために必要なもの」と思ってもらいたい
 4⽉から義務化――障害がある⼈への「合理的配慮」とは 負担と線引きは? キモは“建設的な対話”【#みんなのギモン】 https://news.ntv.co.jp/category/economy/f3819a9519694eaf832a0d123e1f1659

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 合理的配慮方針をつくる 
 ● freeeはアクセシビリティだけでなく、DEI (Diversity, Equity & Inclusion)に以前から 取り組んできていた
 ● 当たり前にやっていたこと、これから当たり前にしていきたいことを、
 あらためて会社の姿勢として明文化したい
 ○ 製品のアクセシビリティへの取り組みを、必要とするお客様に届けたい
 ○ freee自身が「社会の進化を担うバックオフィス」として、社会の模範
 となる姿を示したい
 ● 「合理的配慮⽅針」としてプレスリリースを出した


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freee、「合理的配慮の対応⽅針」公開のお知らせ 障害のあるお客様等が「合理的配慮」について相談できる専⽤のお問い合わせ窓⼝を設置 https://corp.freee.co.jp/news/20240625_gouritekihairyo.html

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 合理的配慮の窓口を作った 
 ● 障害者の側からすると、合理的配慮の申し出をしようにも……
 ○ どこに問い合わせればいいのかわからない
 ○ そもそも話を聞いてもらえるかどうかが不安
 ● 合理的配慮の窓口を用意することで、問い合わせ先が明確になり、
 障害者を受け入れる姿勢を示すことにも繋げられるのではないだろうか
 ● まずは専用のメールアドレスを用意して受け付けることにした
 ○ freeeの製品を導入する前にも問い合わせることができる
 ○ もしfreeeのプロダクト内の問い合わせ動線に問題があっても、
 メールアドレスがあればコンタクトを取れる可能性が高まる


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 合理的配慮委員会も作った 
 ● 合理的配慮方針で示した社内委員会として、合理的配慮委員会を設立
 ● DEI推進、デザイン(アクセシビリティ)、サポート、広報、採用、法務の
 メンバーで構成
 ○ 委員長は中根雅文さん(視覚障害の当事者)
 ● 問い合わせ窓口の対応や、社内からの相談への対応、
 合理的配慮に関する研修の企画を行う


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 おわりに
 ● freeeのアクセシビリティの取り組みは、開発組織だけでなく、
 社内全体にアクセシビリティを広げてきました
 ● アクセシビリティの高いプロダクトの提供には、そこに関わる
 人たちにも知ってもらい、協力してもらう必要があると考えています
 ● 合理的配慮の体制を作ったことで、障害のある人がfreeeのサービスを
 使えず諦めることがなくなり、改善にも繋がっていけるよう願っています
 ○ 問い合わせからプロダクトの修正に繋がった事例も生まれています