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2024.03.09
 スクラムフェス福岡 Ryusei Ohkura 組織変革の波に飲まれながら 「何も分からん」期を ちょっとだけ脱出した スクラム初心者の2年間

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2 自己紹介 ● 往蔵隆成(X: @3l4i5) ● 所属 ○ 株式会社Spectee ■ バックエンドエンジニア ● 趣味 ○ プログラミング ○ コーヒー ○ 登⼭ ○ アニメ ● 最近のマイブーム ○ golangで趣味のバックエンド書くこと

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3 株式会社Specteeについて ⼤野さんが使っていたスライド欲しいです

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4 本日お話しすること ● スクラムを初めて知った時の話 ● 初めてのスクラムチームが⽴ち上がる時に⾏ったこと ● チームの変更とスクラムが何も分からなくなった話 ● 何も分からなくなった時から⾏った活動 ● 全体を通して⼤切だと感じたマインド

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5 Target audience ● スクラムチームにこれから⼊る⼈ ● スクラム未経験者がチームに⼊る⼈

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第1章 スクラムとの出会い 6

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7 マネージャーがエンジニアそれぞれにタスクを渡している状況

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8 ⼈数が増えつつある中、 マネージャーが限界を迎えようとしていた

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9 新卒 Sくん 新卒 往蔵 ⼊ 社

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10 \\\スクラムチーム発足/// Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵

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11 新チームについて 先進防災技術開発室(通称:先技室) 主に防災に関する情報配信の新規機能開発を担当 例) ● 河川の n時間後の⽔位予測 ● 路側カメラからの障害物検知 弊社があまり取り組めていなかった、不確実性を 伴う概念をプロダクトにするため! \\\先進防災技術開発室///

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12 ● スクラム経験者 ● スクラムでのチーム開発体制を 整えようとしている張本⼈ Aさん

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13 ● ⻑年のインターンでの開発経験 ● ⼤学院でスクラムについて研究をしていたため スクラムの知識が豊富 ● 実務でスクラムの経験はないが スクラムの経験はあり 新卒 Sくん

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14 ● 開発経験は少々 ● 「アジャイル」と「スクラム」は 聞いたことしかない 新卒 往蔵

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15 当時思っていたこと

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16 新卒 往蔵 チーム開発‧‧‧ あんまりいい思い出ないなぁ‧‧‧ うまくできるかなぁ‧‧‧

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17 webアプリ ⼀緒に作ろ! 学⽣時代

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18 全然みんな⼿伝っ てくれないな。。 学⽣時代

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19 全然みんな⼿伝っ てくれないな。。 ● 開発の⽅向性の共有が難しい ● チームの⽅向を揃えるのが難しい ● タスク管理がうまくできない ● 不満があっても⾔いにくい 学⽣時代

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第2章 チーム立ち上げ 20 〜チームで開発することの持つ強⼒なパワーへの感動〜

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 21 インセプションデッキ どうする? 作る?

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 インセプションデッキ どうする? 作る? なんだそれは。。。 22

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 せっかくですし 作りましょう! 23 インセプションデッキ どうする? 作る? なんだそれは。。。

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 なぜここにいるのか エレベーターピッチ 何を優先するのか やらないことリスト 避けなければならない リスク etc… 24

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エレベーターピッチ 何を優先するのか やらないことリスト 避けなければならない リスク etc… チームが存在する⽬的を明らかに! チームの⽬的意識が統⼀される! なぜここにいるのか 新卒 往蔵 25

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エレベーターピッチ 何を優先するのか 避けなければならない リスク etc… なぜここにいるのか チームのルールとして合意を取ることで 不要なことで悩まなくても良くなる!! 新卒 往蔵 やらないことリスト 抜粋 ● 先輩後輩に気を使うこと ● コードレビューしないで完了にすること ● PBIが⼀部のメンバーに集中すること 26

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エレベーターピッチ 何を優先するのか etc… なぜここにいるのか やらないことリスト 「こうならないようにしよう」 という像に合意をとることによってメンバーの価値観 を揃えられるのすごい! 新卒 往蔵 避けなければならない リスク 抜粋 ● 研究成果がプロダクトとしてユーザに届かないこと ● メンバー/チームの成⻑が停滞すること ● 技術/情報の所在が分からなくなること 27

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28 インセプションデッキを作ることによって ● 「避けるべきこと」を共有することによって チーム初期にありがちな、「明確なルールがないが故の空気の読み合い」 のような状況を避けることができる ● 進め⽅の意⾒が⾷い違った時に インセプションデッキを判断の根拠にすることができる

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29 インセプションデッキを作ることによって ● 「避けるべきこと」を共有することによって チーム初期にありがちな、「明確なルールがないが故の空気の読み合い」 のような状況を避けることができる ● 進め⽅の意⾒が⾷い違った時に インセプションデッキを判断の根拠にすることができる 学⽣の時に感じていた 「チームの⽅向を揃えるのが難しい」 という課題の対策

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 プランニングポーカーをします! 30

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 ポーカー。。。? 31 プランニングポーカーをします!

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする 32

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする これ以前の〇〇 使えば簡単ですね 33

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする でもあれは部分的 に修正が必要かも 34 これ以前の〇〇 使えば簡単ですね

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする でもあれは部分的 に修正が必要かも テストも 書こうね〜 35 これ以前の〇〇 使えば簡単ですね

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする 36

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新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする PBIの⼤きさを皆で⾒積もることにより 終わらせるまでの道筋の認識を 合わせることができる! すごいなぁ 37

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39 思ったこと ● チームがどんなタスクを⾏うべきかが⼀⽬で理解できる ● チームのタスクの進め⽅にチームで合意を取ることができる 学⽣の時に感じていた 「タスク管理が難しい」 「開発の⽅向性の共有が難しい」 という課題の対策

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 レトロスペクティブをします! レトロスペクティブをします! 40

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 レトロスペクティブをします! レトロスペクティブをします! なんだそれは。。。 41

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇の データが 汚い コードの細 かいフォー マットに揺 れがある デイリーが ちゃんと15 分で終わる ようになっ た コミット メッセージ に簡単な ルールが欲 しい 42

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇の データが 汚い コードの細 かいフォー マットに揺 れがある デイリーが ちゃんと15 分で終わる ようになっ た コミット メッセージ に簡単な ルールが欲 しい 静的解析 ツールを 導⼊する コミット メッセージ のルールを 決める Try ‧ Action Try ‧ Action 43

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新卒 往蔵 〇〇の データが 汚い コードの細 かいフォー マットに揺 れがある デイリーが ちゃんと15 分で終わる ようになっ た コミット メッセージ に簡単な ルールが欲 しい 静的解析 ツールを 導⼊する コミット メッセージ のルールを 決める Try ‧ Action Try ‧ Action チームを主語にして 皆で問題を共有するのがとても新鮮! 解決につながるアクションを作ってみんなで克服 していくのがチームって感じ!楽しい! 44

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45 レトロスペクティブを行うことによって ● スプリント中にPBIを進めるにあたって障害となったことを チームで話し合うことができる ● 次のスプリントで改善のための実験である「Try」を作ることによって、 チームがさらに成⻑することができる ● チームで思っていることが⾔えないという状況を打破できる

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46 レトロスペクティブを行うことによって ● スプリント中にPBIを進めるにあたって障害となったことを チームで話し合うことができる ● 次のスプリントで改善のための実験である「Try」を作ることによって チームがさらに成⻑することができる ● チームで思っていることが⾔えないという状況を打破できる 学⽣の時に感じていた 「不満があっても⾔いにくい」 という課題の対策

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47 開発の方向性の共有が難しい → プランニングポーカー・リファインメント チームの方向を揃えるのが難しい → インセプションデッキ タスク管理がうまくできない → カンバン・スプリントバックログ 不満があっても言いにくい → レトロスペクティブ 学生の時に感じていた課題と解決するイベント

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48 価値を⽣む ⽅向 チームの⽅向性の違い 問題の放置

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 49

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 約10ヶ⽉後‧‧‧ 中途 Bさん 50 PO Hさん

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 中途 Bさん 51 改善のループも回るようになり チームができることも増え 安定して機能開発を進めることが できるようになっていた

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 Aさん 新卒 Sくん 中途 Bさん スクラム 完全に 理解した!!!! 新卒 往蔵 52

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53 ⾃信 ⼊社

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54 めでたし

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55 第三章 新しいチームへのjoin 〜絶望と混乱〜

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56 メインサービス Spectee Pro チーム 社内サービス 研究部⾨

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57 メインサービス Spectee Pro チーム 社内サービス 研究部⾨ 新規開発中 Spectee SCR チーム NEW!!

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58 社内サービス 研究部⾨ \\たすけて〜// メインサービス Spectee Pro チーム 新規開発中 Spectee SCR チーム

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59 社内サービス 研究部⾨ メインサービス Spectee Pro チーム 新規開発中 Spectee SCR チーム

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60 新サービスチーム Pizza チーム Sくん Chicago チーム

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61 スクラムマスター スクラム経験: 4ヶ⽉ スクラム経験なし スクラム経験:半年 スクラム経験: 4ヶ⽉ 研究部⾨ → バックエンドエンジニア(⾒習い) スクラム経験:⼀年

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62 2022年4⽉ 2022年8⽉ 社内サービス チーム発⾜ (スクラム) 2022年10⽉ Spectee SCR チーム発⾜ (スクラム) 2023年2⽉ Spectee SCR チーム増員

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63 開発経験 スクラム経験 1年 半年 スクラム経験は⼀番⻑い 開発経験は⼀番短い

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64 1on1にて

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65  Aさん おおくらさんの経験で スクラムマスターやチームをサポートしてあげてね

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66 おおくらさんの経験で スクラムマスターやチームをサポートしてあげてね 前のチームで⾏っていた プラクティスをたくさん紹介して チームに貢献しよう!  Aさん

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67 おおくらさんの経験で スクラムマスターやチームをサポートしてあげてね はい!!  Aさん

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68 振り返りにて

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69 振り返りにて 毎スプリント アサインされているPBIが終わらない

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70 前のチームでは計画を⽴てるために プランニングポーカーをしていたなぁ 毎スプリント アサインされているPBIが終わらない

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71 プランニングポーカーを やってみませんか! 毎スプリント アサインされているストーリーの実装が終わらない 毎スプリント アサインされているPBIが終わらない

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72 プランニングポーカーを やってみませんか! いいですね!!! 毎スプリント アサインされているストーリーの実装が終わらない 毎スプリント アサインされているPBIが終わらない

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新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする 73 せーの

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新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする 74

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新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする 75 ‧‧‧ ‧‧‧ ‧‧‧ ‧‧‧ ‧‧‧

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする そんなに かかります? 76 以前のチーム

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする そんなに かかります? テストも 書いてね〜 77 以前のチーム

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 Aさん 新卒 Sくん 新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする そんなに かかります? 設計の⾒直しに以 前結構時間かかり ましたので 78 以前のチーム テストも 書いてね〜

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新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする 79 ⼀番⼤きい数字 にしますか ‧‧‧ ‧‧‧ ‧‧‧ ‧‧‧

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新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする 80 ⼀番⼤きい数字 にしますか いいと思います! いいと思います! いいと思います! いいと思います! いいと思います! いいと思います

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新卒 往蔵 〇〇が△△ できるよう にする 81 ストーリーポイントを⾒積もった しかしPBIは終わらなかった

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82 振り返りにて やっぱり毎スプリントアサインされているPBIが終わらない

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83 プランニングポーカーが あまり盛り上がらないのが原因だろうか やっぱり毎スプリントアサインされているPBIが終わらない

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84 課題2 プランニングポーカーが あまり盛り上がらないのが原因だろうか やっぱり毎スプリントアサインされているPBIが終わらない 前のチームでは他のPBIと⽐べて どのくらいの⼤きさかで⾒積もっていたな

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85 プランニングポーカーの⾒積もりを 相対的な値でやってみませんか? 課題2 やっぱり毎スプリントアサインされているPBIが終わらない

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86 プランニングポーカーの⾒積もりを 相対的な値でやってみませんか? いいですね!!! やっぱり毎スプリントアサインされているPBIが終わらない 課題2

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87 プランニングポーカーの⾒積もりを 相対的な値でやってみませんか? いいですね!!! 課題2 毎スプリント アサインされているストーリーが終わらない 状況は変わらなかった

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88 ⾃信 ⼊社 チーム 変更

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89 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう

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90 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう 違う振り返り⽅法にしたら解決するかなぁ

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91 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう FunDoneLearnという⼿法を 試してみませんか?

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92 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう いいですね!!! FunDoneLearnという⼿法を 試してみませんか?

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93 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう 違うふりかえり⼿法を 試してみませんか? いいですね!!! 振り返り⼿法を変更した しかし状況は改善しなかった

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94 ⾃信 ⼊社 チーム 変更

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95 やっぱり 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう

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96 ふりかえり⽅法を変えてみよう。。。 やっぱり 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう

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97 また別の⽅法を 試してみませんか? やっぱり 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう

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98 また別の⽅法を 試してみませんか? やっぱり 振り返りがあまり活発ではない ⼀部のメンバーが話しているだけになってしまう いいですね!!!

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99 ⽉   ⽕   ⽔   ⽊   ⾦ 重要度 課題まで落とし込めていなくても 「こう感じた」という段階でもOK

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100 ちょっとみんなも付箋を 出してくれるようになった! 前より議論も活発になっているし! 改善のTryもたくさん出ているし! 僕ファシリ上⼿いのでは???

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101 しかし レトロスペクティブに 6時間かかっていた

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102 さらに 出てくるTryは ほぼ全て形骸化した

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103 ふりかえりから作られたTry ● 実⾏が難しかったり抽象的なTryが多い ● デイリーで読み上げているが 数が多すぎて誰も把握していない ● 把握していないので、Tryについて振り返っても 「意識できてませんでしたね。。。」

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104 解決されない課題感のみ増えていく

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105 前のチームだとうまくいっていたんだけどなぁ

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107  Aさん 新卒 Sくん

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108 スクラム   なんもわからん。。。

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109 ⾃信 ⼊社 チーム 変更

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110 第四章 谷からの脱出

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111 ⾃信 ⼊社 チーム 変更

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112 あんまりチームに貢献できてないな。。

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113 前のチームのプラクティス紹介 ⾃分の知識を蓄えて正しい判断ができるように!

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114  Aさん DevOpsDays Tokyoというカンファレンス があるのですが いきませんか! 参加します!

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115 DevOpsDays Tokyo ● カンファレンスで様々な方が登壇されていることを知った ● 継続的にサービスをリリースすることの価値を実感 ● そのためにもソフトウエアテストや品質についてちゃんと考えなければならない

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116 DevOpsDays Tokyo ● 外部カンファレンスで有識者の方々が登壇されていることを知った ● 継続的にサービスをリリースすることの価値を実感 ● そのためにもソフトウエアテストや品質についてちゃんと考えなければならない テスト、うちのチーム全然書いてなくない?

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117  Aさん TDDYY会というのがあるみたいですよ ⾏きたいです!!

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119 TDDYYχ® ● TDDを知る ● モブプロの威⼒も実感 ● コードにテストがあることの⼤切さを実感! ● ぜひこのプラクティスをチームでも取り組みたい!!

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120 TDDYYχ® この感覚を会社の⼈にも体験してもらいたい! ● TDDを知る ● モブプロの威⼒も実感 ● コードにテストがあることの⼤切さを実感! ● ぜひこのプラクティスをチームでも取り組みたい!!

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121 TDDYY会 on Specteeを開催します!

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123 TDDYY会 on Specteeを開催して ● チーム外の⽅とモブプロを通して技術の話をすることができた ● 参加してくださった⽅に TDDの効果や単体テストを書くことの安⼼感を伝えられた ● 他のチームで TDDで開発を進めてます!というのを聞くようになった ● チームもテストから書き始めることが定着しつつある

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125 時は戻る

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126 DevOpsDays Tokyo ● 外部カンファレンスで有識者の方々が登壇されていることを知った ● 継続的にサービスをリリースすることの価値を実感 ● そのためにもソフトウエアテストや品質についてちゃんと考えなければならない 過去のセッションをみんなで観たい!

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127  Aさん いくおさんの動画を観る いきいきいくおweekを開催します! 参加します!

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128 いきいきいくおweek ● 同じ動画を複数⼈で観ることで共通⾔語が醸成される! ● Slackでコメントを書き込みながら観ることで理解が深まる! ● シンプルにいくおさんの動画とても勉強になる ○ 「ふりかえり」死にかけてるかもしれない。。。

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129 いきいきいくおweek ● 同じ動画を複数⼈で観ることで共通⾔語が醸成される! ● Slackでコメントを書き込みながら観ることで理解が深まる! ● シンプルにいくおさんの動画とても勉強になる ○ 「ふりかえり」死にかけてるかもしれない。。。 もっと他の動画をみんなで観たい!

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130 (いくおさんのセッションの動画を⾒て) Scrum Festの動画他にも観たいものが たくさんあるので、続けたいです!  Aさん

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131 (いくおさんのセッションの動画を⾒て) Scrum Festの動画他にも観たいものが たくさんあるので、続けたいです!  Aさん お、じゃあ運営お願いします!

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132 (いくおさんのセッションの動画を⾒て) Scrum Festの動画他にも観たいものが たくさんあるので、続けたいです!  Aさん お、じゃあ運営お願いします! え、あ、はい。 お、じゃあ運営お願いします!

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133 (いくおさんのセッションの動画を⾒て) Scrum Festの動画他にも観たいものが たくさんあるので、続けたいです!  Aさん お、じゃあ運営お願いします! え、あ、はい。 お、じゃあ運営お願いします! 毎週⽔曜⽇のお昼 動画視聴会を開催!

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134 動画視聴会の効能♨ ● 毎週必ずやる。⼀⼈でもやる。どんどん知識がつく! ○ モブプロの話 ○ Sprint Goalの話 ○ Sprint Reviewの話 ○ left wing と right wingの話 etc…

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135 動画視聴会の効能♨ ● 毎週必ずやる。⼀⼈でもやる。どんどん知識がつく! ○ モブプロの話 ○ Sprint Goalの話 ○ Sprint Reviewの話 ○ left wing と right wingの話 etc… いろんな⽤語が聞いたことあるものになっていく!

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136 なんも分からん DevOpsDays Tokyo TDDYY会 いきいきいくおweek TDDYY会 on Spectee 動画視聴会

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137 なんも分からん DevOpsDays Tokyo TDDYY会 いきいきいくおweek TDDYY会 on Spectee 動画視聴会 社内勉強会

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社内読書会やります! 138  Aさん 参加します!

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140 読書会:アジャイルプラクティスガイドブック ● ボーイスカウトルール ● フロー効率の話 ● スパイク調査 ● WIP制限の効果

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141 読書会:アジャイルプラクティスガイドブック ● ボーイスカウトルール ● フロー効率の話 ● スパイク調査 ● WIP制限の効果 我々のPBIが終わらないのは スパイク調査ができていないから?

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142 毎スプリント アサインされているPBIが終わらない プランニングポーカーを やってみませんか! 以前

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143 毎スプリント アサインされているPBIが終わらない スパイク調査のPBIを 積ませてください! PO

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144 毎スプリント アサインされているPBIが終わらない いいですよ〜 PO スパイク調査のPBIを 積ませてください!

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145 毎スプリント アサインされているPBIが終わらない スパイク調査のストーリーを 積ませてください! いいですよ〜 以前よりも スプリント内に PBIが終わるように!

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146 なんも分からん 社内勉強会 社内読書会 PBI終わらない問題の 改善

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147 なんも分からん 社内勉強会 社内読書会 PBI終わらない問題の 改善 ふりかえりカタログ 勉強会

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148 ふりかえりカタログ勉強会 ● 有志で集まって ふりかえりカタログにある ふりかえり⽅法について調べる ● 我々の⽂脈で 効果的に使うことができそうな 場⾯について議論する

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149 ふりかえりカタログ勉強会 ● 有志で集まって ふりかえりカタログにある ふりかえり⽅法について調べる ● 我々の⽂脈で 効果的に使うことができそうな 場⾯について議論する ふりかえりフレームワークの ボキャブラリが増える!

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150 ふりかえりカタログ 勉強会 動画視聴会 RSGTへ参加!

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151 RSGT参加の個人的な目的 ● 動画視聴会で⾒てきた様々なセッションをリアルで観る ● 現在ファシリテーターを任せてもらっているレトロスペクティブの 改善のヒントを持ち帰る

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152 ● レトロスペクティブが6時間 ● 効果的なTryが出せず、Tryが形骸化してしまう ● チーム全体で議論ができていない 当時の振り返りの状況

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155 RSGTのOSTで ● 他の会社でやっているふりかえりの雰囲気を知ることができた ● 今⾃分がファシリテーションをしているふりかえりが、なんかおかしいことをして いることを知ることができた ● 実際にやってみてよかったふりかえりの⼿法を知ることができた

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156 当時の振り返りの状況 ● レトロスペクティブが6時間 ● 効果的なTryが出せず、Tryが形骸化してしまう ● チーム全体で議論ができていない ● 優先度がつけられた重要な問題にフォーカスできる ● 実⾏可能で効果的なTryが出るようになる 理想像

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157 ● レトロスペクティブの時間を6時間 から 3時間に短縮できた ● 実⾏可能で洗練されたTryを作ることができた ● チームメンバーからも肯定的な意⾒をいただくことができた 最初に重要な事実を ピックアップするのは かなり好感触 事実に対してどう思っ たのか付箋出しができ たので、出しやすさが ありました 「あとで話し合いで決 めましょう」という Tryではなく、具体的 なTryを出すことがで きた 結果

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159 ふりかえりカタログ 勉強会 動画視聴会 RSGTへ参加! ふりかえりを改善!

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160 二年間を振り返って

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161 気づき① そのままやるな

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162 ● プランニングポーカーの導⼊ ● 相対的な値で⾒積もり ● 振り返り⽅法を変更 ● スパイク調査の導⼊ ● 振り返り⽅法をORIDに変更 ● TDDYY会の開催 「完全に理解した」と 思い込んでいる期 「なんもわからん」ことを ⾃覚した期

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163 ● スパイク調査の導⼊ ● 振り返り⽅法をORIDに変更 ● TDDYY会の開催 「完全に理解した」と 思い込んでいる期 「なんもわからん」ことを ⾃覚した期 プラクティスを そのまま導⼊しようとしていた 課題について考え 持っているノウハウで⽴ち向かった ● プランニングポーカーの導⼊ ● 相対的な値で⾒積もり ● 振り返り⽅法を変更

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⽈く「そのままやるなよ」と。 プラクティスは強⼒だけども、⼿順をそのまま⾃ 分体の状況に当てはめようとしたところで、うま くいかない。 164 引⽤:「カイゼン‧ジャーニー」市⾕聡哲 新井刷 第⼆話 ⾃分から始める より

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165 気づき② 山登り!

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166 なんも分からん

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167 なんも分からん ● 何かのアクションをえいやと⾶び込んでみる ● ⾃分では気づけなかったことに気づく ● 新しいことに⾶び込む ● ふと振り返ってみると、⼀年前だと到底辿り 着けなかった場所にいることに気づく

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168 なんも分からん なんもわからん!ってなっても 「勇気出して⼀歩進んでみる」を 繰り返すだけで、なんか遠くまでくることができる まさに登⼭ つまり何が言いたいの

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169 ⾃信 ⼊社 チーム 変更

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170 気づき③

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171 誰よりもたくさんのことを吸収し 早く活躍できるようになりたい!!! 2年前

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172 ⾃信 ⼊社 チーム 変更

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僕からすると、おおくらさんは 「なんでも吸収してやる!強くなりたい!」 と思っていると感じるから誘いやすいんですよ 174 Aさん

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175 二年間でのLearn ● 他所のプラクティスの適⽤だけで何かをカイゼンするのは難しい ● 「何もわからん」という状態になっても、着実に⼀歩ずつ進んでいけば、ふと解決 する時が来るかもしれない

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176 おわりに

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177 無知で恥ずかしいと感じるけど 無知のままだった⽅が恥ずかしい これからも大切にしていきたい考え

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178 これからも大切にしていきたい考え 「やったことないからやらない」ではなく 「やったことないからやってみよう!」

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179 意気込み 開発者として もっとチームをよくするために サポートしていきたい!

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180 ありがとうございました!

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