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Windows Subsystem for Linux 2について 2020.9.24 タガヤス17 【画面の向こう側に聞かせたいこと】 ~Windows PC内にLinux環境を構築してみよう~

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自己紹介 長尾 愛 [Ai NAGAO] 出身: 宮城県仙台市。東京の大学へ進学し、そのまま東京で就職。 昨年Uターンし仙台に戻ってきた。 前職: 東京の企業にて社内SEとして勤務 社内システムの開発・運用業務やRPA開発業務を担当 現職: グレープシティ株式会社(2020年4月1日入社)

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仕事 より良い製品を お客様に提供するための 製品開発業務 業務アプリケーション開発者が、 高い生産性で高機能を実現することを支援する ソフトウェア部品(コンポーネント)を提供

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業務での 担当製品 Windows Linux macOS Linux環境で上手く動かない 不具合なのでは・・・? お客様 お客様には様々な環境で 製品をご利用いただいている お客様の現象を再現・検証し、有益な情報を ご案内するためには、Linux環境が必要 Windows Subsystem for Linux 2にて Linux環境を構築し、使用しています

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Windows Subsystem for Linux 2とは? 略して「WSL2」と呼ばれ、Windows OS上にフル互換のLinux環境を 実現するサブシステム WSL2が使用できるWindowsのバージョン • Windows 10 バージョン 1903/1909の ビルド 18362 以上 • Windows 10 バージョン 2004のビルド 19041 以上 Windows Linux 1台のPCでWindows環境とLinux環境を併用可

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WSL2の仕組み 従来の仮想環境を用意し構築したLinuxより起動 が早く、メモリの消費量が少ない 仮想マシン上で軽量化されたLinuxカーネルを動作さ せることにより、フル互換のLinux環境を実現 フル互換により、Dockerなどのコンテナシステム なども動作させることができる WSL2独自の、Hyper-Vベースの軽量な仮想マシンを 使用 ハイパーバイザー(Hyper-V) Windows カーネル Windows ユーザーモード Linux カーネル Linux ユーザーモード 軽量な仮想マシン

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WSL2の利点 Windows環境 Linux環境 双方の環境の良いところを合わせて使える ◎ Windowsのエクスプローラを使用して、Linuxの ファイルシステムにアクセスできる ◎ Windowsにて、Linuxコマンドを実行できる • WindowsのファイルシステムにアクセスしてLinuxコマ ンドなどで操作できる • Linuxにて、WindowsコマンドやWindowsプログラム を実行できる

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WSL2をインストールしよう インストール方法は以下のMicrosoftのドキュメントをご参照ください。 Windows 10 用 Windows Subsystem for Linux のインストール ガイド https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-win10 ◆主な流れ◆ *インストールするLinuxディストリビューションによっては、更新プログラムのインストールが必要だったり、環境の日本語化ができたりします。 Linuxディストリビューション をインストールする Windows Subsystem for Linux のインストール WSL 2 に更新

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WSL2を使ってみよう まずは、WSLを起動してみよう スタートメニューから Linuxディストリビューションを 選択して起動 (例:Ubuntu) 1~2秒ほどで起動 違和感なく使用できる

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WSL2を使ってみよう Windowsコマンドラインからも、WSL2の起動が可能 [wsl –s (ディストリビューション名)]で デフォルトのディストリビューションを 設定 (例: wsl -s Ubuntu) [wsl]を実行すると、デフォルトに 設定したディストリビューションが起動 WindowsコマンドラインからWSL2を起動した場合、作業ディレクトリは Windowsコマンドラインから引き継がれる

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WSL2を使ってみよう WindowsからLinuxのファイルシステムにアクセスしてみよう WSL2が起動していれば、エクスプローラーより、 [¥¥wsl$¥(ディストリビューション名)]で アクセス可能 (例: ¥¥wsl$¥Ubuntu) ファイルの格納や閲覧にとても便利 Windowsにインストールされた アプリでファイルを閲覧できる

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WSL2を使ってみよう LinuxからWindowsのファイルシステムにアクセスしてみよう Windowsのドライブレターが[/mnt]配下にマウントされているので、 [/mnt/(ドライブ名)]でアクセス可能 (例: /mnt/c) LinuxとWindowsのファイルが 一緒に操作可能に

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WSL2を使ってみよう WindowsコマンドラインからLinuxコマンドを実行してみよう WSL2を起動せずとも、Linuxコマンドの前に[wsl]をつけるだけで実行できる (例: Linuxコマンド[ls –lsa]を実行したい場合、[wsl ls –lsa]を実行) 作業ディレクトリはWindowsコマンドラインのもの

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WSL2を使ってみよう WindowsコマンドとLinuxコマンドを連結して実行してみよう パイプで連結すれば、WindowsコマンドとLinuxコマンドを任意に組み合わせて処理ができる (例: [dir | wsl grep source]と入力することにより、Windowsコマンド[dir]を使用して ファイル一覧を取得し、Linuxコマンド[grep]を使用してファイル一覧をフィルター処理することができる)

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まとめ 今回ご紹介したのは簡単な使い方までですが、 DockerをWSL2のLinuxディストリビューションにて起動させたり、 Visual Studio Codeの拡張機能を使用して WSL2上でプログラミング、デバッグなどもできます Windowsから気軽にLinuxが使えるようになるWSL2 構築も割と簡単なので一度お試しで使っていただくのも よいのではないでしょうか

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アンケート フォームから入力をお願いします。 http://bit.ly/tagayas17