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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 大容量データをDynamoDBで扱う際 のMomento導入検討 Keiichi Nakayama Vice General Manager Cloud Partner Group CHARA-WEB Co., Ltd.

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 自己紹介 • 中山 桂一 ( @k1nakayama ) • 株式会社キャラウェブ クラウドパートナーグループ 副部長 • クラウドインテグレーション事業をリード • AWS Community Builders (Serverless) • AWS x Serverless / GitLab / DevSecOps

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 本日のテーマ

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証内容

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. サンプルデータ

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証1-1:DynamoDBから常にScanし、一部を返却 472.16ms $0.00009134467

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証1-2:Momentoにキャッシュがあったら取り出し 564.06ms $0.0000923 32.38ms $0.00000068

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証1:まとめ Ø 毎回スキャンをするより、キャッシュがあったらLambdaの実行時間で15分の1、コ ストは134分の1に削減できる Ø キャッシュを作成する際は、毎回スキャンをするより、100msほど長く掛かるが、 コストはほぼ同じ Ø 実質10行前後のコード追加で大幅なパフォーマンス改善ができる!

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証2:1MB以上のデータを対象とする Momentoはデフォルトで1MB/アイテムが上限となるため、1MB以上のデータをキャッシュさ せたい場合は、データを圧縮して出し入れする必要がある

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証2-1:1MB以上のデータをScanして返却する 1,606,475 1658.31ms $0.00010123502

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証2-2:キャッシュがあったら取り出し(データ圧縮) 1,606,475 2344.75ms $0.000107 237.99ms $0.000002293

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証2-3:Momentoの代わりにS3使用(圧縮せず) 1,606,475 1927.87ms $0.000104 219.49ms $0.00000206

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証2:まとめ Ø 圧縮・解答の処理に100ms弱かかる Ø S3に保存する場合と比べて、ほぼ同等レベルの速度・コストで処理可能 Ø Momentoのスループット制約等を考慮し、キャッシュする容量やI/Oの頻度を照ら し合わせて検討する。容量が大きい場合は、Momentoが向かない可能性もある Ø いずれにしても、何らかのキャッシュ先を作って保存するべき

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証3-1:1レコードをGetItemして返却 23.93ms $0.0000005425

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証3-2:キャッシュがあったら取り出し(GetItem) 30.87ms $0.000000601 16.78ms $0.00000034183

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 検証3:まとめ Ø 一番DynamoDBのパフォーマンスが出そうなGetItemでも、キャッシュがあったら Lambdaの実行時間で30%、コストは37%削減できる Ø キャッシュを作成する際は、毎回スキャンをするより、7msほど長く掛かるが、コス トはほぼ同じ Ø キャッシュを作成する場合を含めて、Lambdaの実行時間より、API Gateway等と のインテグレーションやAWSリソースまでの通信によるレイテンシーが大きいため、 時間はキャッシュをしてもしなくても誤差の範囲だが、間違いなくコストは削減でき るので、Momentoを併用する価値は大きい 検証3と似た検証をして、同じような結果を報告している公式ブログ https://jp.gomomento.com/blog/oops-momento-ate-60-percent-of-my-lambda- latencies

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. DynamoDB + Momentoの活用(ここまでのまとめ) Ø 検証結果からDynamoDBを利用する際に、Momentoを組み合わせることは、相 性が非常によい Ø 特にGetItemや100KB程度の結果となるクエリ結果のキャッシュは、UX、コスト共 にメリットが得られる DynamoDBを使う際は、Momentoとセットで使っていくと、みんなハッピー!! ほんとに? キャッシュされているアイテムが更新されたらどうするの!?

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. アイテムの更新アーキテクチャ (PutItem / GetItem)

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. アイテムの更新アーキテクチャ (Query / PutItem)

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. こんなことが出来たら良さそうアーキテクチャ

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 他にも欲しい機能 Ø RedisのKEYS そもそもKeyの存在チェックをするAPIはあるが、Keyの一覧を返すAPIは存在しな いため、キャッシュを能動的にクリアしたい場合などにオペレーションがしにくい KeysのAPIがあり、パターン一致した一覧を取得できる場合、簡易的なクエリを キャッシュアイテムに対して行うことも出来るため、ユースケースが広がりそう Ø DynamoDBのプロキシ的な機能 今回のQuery結果のアイテムを含め、DynamoDBのキャッシュを透過的に扱える ようになったら、もはやMomentoを使わない理由がなくなってくる Ø 検索機能(ロードマップにあった?) ElasticsearchやAlgoliaのような検索エンジン的なものをサーバーレスで!

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© 2022, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. Momentoを使う上でのTips Ø SDKは言語毎にサポートされているAPIが異なる https://docs.momentohq.com/ja/develop/api-reference/language-support Ø ドキュメントはたまに細かな点で間違っていたり、どこにも記載されていないものも ある GitHubのSDKのリポジトリは、それなりにしっかりとテストコードが書かれている ので、テストコードを参考に実装してみると解決が早い ドキュメントの間違いを見つけたら、ドキュメントのリポジトリでPR出していこう Ø わからないことや、期待したいことなどは、積極的に発信していくとよい Discord上や場合によってはTwitter上などで、Momentoについて発信していくと、 驚異的なスピードで解決できるので、悩む前に聞くが一番!

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