Azure Storage Client 1.7 を 4.3 に移⾏ するときに知っておきたい３つのこと

⾃⼰紹介 • 名前 • Twitter : @TonyTonyKun（トニー） • 仕事 • C#で業務アプリケーションを開発しています。 • 得意分野は、Azure と ASP.NET Web API • Auzre 歴 • 2010年頃〜 • Blog • ROMANCE DAWN for the new world • http://gooner.hateblo.jp/

2010年頃の Azure 提供されていたサービス 管理ポータルからの VIP Swap

先⽉、告知されました。 • どのバージョンが使えなくなるの？ • .NET の場合、Client Library 1.x • いつ使えなくなるの？ • 2015年8⽉1⽇ • 対応は？ • 新しいバージョンの Client Library に更新する（最新版は、4.3）

うちのクラウドサービス 全部 1.7 だったズラー！

ポイント① Azure SDK のバージョンとは違う Visual Studio からアップグレードするだけでは、 Storage Client 1.x は更新されない！ 1.x : Microsoft.WindowsAzure.StorageClient.dll 2.0 〜 : Microsoft.WindowsAzure.Storage.dll

ポイント② ビルドエラーの嵐に⾒舞われる！ • 2.0 以降で互換性が保証されない変更が⼊っています。 • TableClient ではなく、CloudTable で操作する。 • CloudBlob が削除されたので、CloudBlockBlob を使う。 • CreateIfNotExists() のメソッド名に「s」が付いた etc • どのように置き換えるのかの情報が少なく、苦労しました。 • ブログにまとめたので、参考にしてみてください。 http://gooner.azurewebsites.net/2014/09/16/azure-storage/

ポイント③ Blob に罠あり！ • Blob は、⼀部実⾏時の挙動が変わっているものがあります。 • 1.7 ではどちらも動作しましたが、2.0 以降では必ず Blob 名 を渡す必要があります。 CloudBlobContainer container = blobClient.GetContainerReference(“test”); CloudBlockBlob blob1 = container.GetBlockBlobReference(“hoge.jpeg”); CloudBlockBlob blob2 = container.GetBlockBlobReference(“http://127.0.0.1:10000/devstoreaccount1/test/hoge.jpeg"); 2.0 以降では、動作しない！

⾯倒なだけではなく、嬉しいことも。 • パフォーマンスの向上。 • Table の通信がデフォルトで JSON に。 • Blob のアップロードが速い。 • async / await の⾮同期処理に対応。 • 読み取り専⽤地理冗⻑（RA-GRS）に対応。 • Azure Files に対応。

まとめ • .NET の Storage Client 1.x が使えるのは、2015 年8⽉1⽇まで！ 1. Azure SDK のバージョンとは違うので、要確認。 2. 互換性が保証されていないので、コードの書き換えが必要。 3. ⼀部挙動が変わっているので、動作検証しましょう。 • それなりにコストのかかる作業なので、早めに対応 しましょう。

ご清聴ありがとうございました。