Slide 1

Slide 1 text

【スライド版】 全社でTwitterに取り組んだら 会社にとって良い影響が3つもあった話

Slide 2

Slide 2 text

はじめに 全社的にSNSで発信することを検討中、取り組み中の方へ 本スライドは、noteの記事に基づいて作成されています 詳しくはぜひnoteをご覧ください すみだ@ベーシックCAO 株式会社ベーシック 執行役員 CAO コーポレート部門長 ▼Twitter @takeshisumida_ ▼note @takeshisumida_

Slide 3

Slide 3 text

元々は採用広報のnoteの「拡散装置」として活用を開始  Twitterを選んだ理由    日本における活用人数の多さ    他のSNSよりも高い拡散性    noteとの相性の良さ        ビジネス利用の広がりの風潮 開始から約2年で、社員アカウントのフォロワー数の総計は6万超に

Slide 4

Slide 4 text

会社としてTwitterに取り組む意義 採用支援 採用への直接貢献、事前にカ ルチャーが伝わることによる 入社後のミスマッチの減少。 広報強化 これまで接点がなかったメ ディアへの掲載、社員個人宛 の登壇依頼が増加。 認知拡大 会社、サービス、双方の観点 で認知が拡大。各種集客面で 効果。 結果的には、大きく分けて3つの意義を実感

Slide 5

Slide 5 text

認知拡大 会社・サービス、双方の観点で認知が拡大  認知拡大の影響の例    口コミによる新規顧客の獲得    サービスサイトへの流入増加    (特に”指名検索”の増加)    初回営業時の顧客の安心感    (=聞いたことがあるの増加)        会社主催イベントへの集客効果 サービス登録へ繋がった例 イベント集客に繋がった例

Slide 6

Slide 6 text

広報強化 メディアへの掲載、登壇依頼が増加  広報強化の例    これまで接点の無かったメディア    からの取材依頼が発生    社員名指しの登壇依頼が増加    (Twitter開始前と比べて約5倍)    第一線の同業他社との    共催イベントの機会増加 z z

Slide 7

Slide 7 text

採用支援 採用への直接貢献に加えて、早期退職の抑制へも貢献  採用における効果  採用支援という意味での直接的な効果  としては左記の3つ。  これに加えて、事前にカルチャーを  知ってもらうことにより、入社後の  カルチャーミスマッチ等による  ”早期離職”も相対的に減少した。  リファラル採用の増加 1の「認知拡大」効果にも伴い、知人 ・友人へ声を掛けた際の好反応が相対 的に増加。リファラル採用での入社割 合が増加した。  Twitter採用の発生 Twitter上で採用を宣伝することによ り、Twitterからの直接応募が発生。 またTwitterで転職を公言する人に対 してベーシック側から声を掛ける機会 も増えた。   出戻りの増加 Twitterを通じて、今の会社の雰囲気 や、当時と比べて会社が良くなってい ることを感じてもらうことで、かつて 退職したメンバーが再び戻ってくる機 会が増えた。 

Slide 8

Slide 8 text

会社としてTwitterに取り組む際のコツ 1  強制しない 2  成果を適切な場で共有する 3  統一ルールを決める 4  責任者が率先垂範する 5  適度な競争環境を作る 効果の最大化”及び継続の観点で、5つを定義

Slide 9

Slide 9 text

1. 統一ルールを決める 「あの会社よく見る」という状態をいかに最大化できるか  統一ルールの例    王道はアイコンの雰囲気統一(左図)    アカウント名に会社名を入れる    (すみだ@ベーシック 等)    プロフィールに会社名やサービス・    会社のURLを入れる   アイコンの写真については、入社時に人事や総 務が手続きの一環として撮影するプロセスにし ておくのが何かと有用でおすすめ。

Slide 10

Slide 10 text

2. 強制しない SNSは本来あくまで楽しんで行うもの、”やらされている”状態は長続きしない  運営として心掛けていること    アカウト開設を強制しない    ツイートの内容を指示しない    ツイートの頻度やフォロワー数に    ノルマを設けない        その代わり、プレスリリースやメディア掲載情 報自体は、社内チャットツールにてタイムリー に漏れなく全て共有する。(それをツイートする かどうかは社員に委ねる)

Slide 11

Slide 11 text

3. 成果を適切な場で共有する 強制しない分、自主的にやろうと思える人をいかに増やせるかが鍵  成果共有の例    会社に対するポジティブな反応    取り組みに関するポジティブな反応    Twitterの意義である「認知拡大」    「広報強化」「採用支援」の    いずれかに繋がった具体的事例         適宜社内チャットツールで共有するのはもちろ ん、定期的に行われる全社会議にて、運用の責 任者から報告するのが最も効果的。(ベーシック の場合は四半期に一度の全社会議を活用)

Slide 12

Slide 12 text

4. 適度な競争環境を作る Twitterアカウントを持つ社員用のチャンネルを開設 (全社員の約1/3が参加)  適度な競争環境を作るために    専用チャンネルを作成    フォロワー数の推移を報告    (あくまで共有でノルマはない)    反応がよかったツイートを紹介    新しく始める人にはTipsを伝授         専用チャンネルについて 社員のアカウントまとめについて 加えて、一定のフォロワー数に達した人は、社員 アカウントのまとめnoteに掲載することも、プレ ミアム感のようなものが出て効果的。(画像右)

Slide 13

Slide 13 text

5. 責任者が率先垂範する SNSに限らず、全社的な活動の肝は、”言い出した人”が誰よりもやり続けること  率先垂範の例    誰よりもつぶやく (ツイート数)    最も多いフォロワー数を持つ    好反応なツイートが多い (バズ)        全社共有された会社のニュース等を    漏れなく率先してツイートする あくまで例で全てを行う必要はないが、とにかく 「あの人は指示するだけで自分はやってない」と 社内で思われてしまう状態を避けるべき。

Slide 14

Slide 14 text

(最後に) 全社でTwitterに取り組む際の注意点 なんとなく始めるのではなく、やるならやるで経営判断として行うべき 最後に若干元も子も無いことを言う形になりますが、「全ての会社においてTwitterの運用が効果的であるとは必ずしも言い切れな い」と思っています。少なくとも”企業規模”は相関性があると思います。 ようは、大きい会社であればあるほど会社に与える影響度は低いです。ベーシックも100人台という会社規模だからこそ、Twitterで の露出の追加効果が大きかったですが、これが私もかつて在籍していたような数万人規模の大企業であれば、そもそも持っている知名 度の大きさや通常の広報での露出の多さで、社員個々のTwitterが与える影響は極めて限られます。 むしろその場合は、社員の意思が統一し切れないことによる外部向けメッセージの不整合や、最悪の場合いわゆる炎上により会社にマ イナスの影響を与えるリスクもはらんでいると言えるでしょう。 もちろん企業規模に関わらず、炎上リスクというものはSNSにおいては常につきまといますが、そのような炎上の事態に陥らないため にも、たかがSNSと決して思わず、全社でやるならやるで、「経営判断」として、目的や運用の足並みをしっかりと揃えつつ行うこと が大事だと思っています。 今回ご紹介した事例も踏まえ、特に小〜中規模の会社については、基本的にはTwitterで得られるメリットは大きいと個人的には考え ています。今回ご紹介した取り組みを参考に、Twitterのビジネスでの活用がうまくいく企業が1社でも増えれば何よりです。