自己紹介
2017.4 ~ 2021.10
銀行系SIerにて、ITエンジニアとして従事
主に顧客向け業務システムの開発を担当
2021.11
QAエンジニアとしてatama plusに入社
趣味:音楽鑑賞、作曲(HIPHOPが好きです!)
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佐 藤 淳 史
Q A E n g i n e e r
a t a m a p l u s 株 式 会 社
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ⓒ atama plus Inc.
会社概要
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atama plusとは
社名 atama plus株式会社
代表者 稲田 大輔
設立 2017年4月3日
社員数 150名(2024年5月現在)
資金
調達額
113億円
事業
内容
AI(人工知能)を活用した
教育プロダクトの開発および
提供
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ⓒ atama plus Inc.
ミッション
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atama plusとは
「基礎学力」の習得
「基礎学力」の習得 「社会でいきる力」の習得
学習を一人ひとり最適化し、「基礎学力」を最短で身につけ、
そのぶん増える時間で、「社会でいきる力」を伸ばす。
そんな新しい学びを数億人の生徒に届け、社会のまんなかから変えていきます。
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ⓒ atama plus Inc. 5
全国の塾・予備校に
AI教材「atama+」を提供。
一人ひとりの
「得意」「苦手」を分析し、
学習をパーソナライズします。
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プロダクト組織について
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ⓒ atama plus Inc.
プロダクト組織構成
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プロダクト組織について
• プロダクト組織は、テーマごとにエリアに分かれ、その中に開発チームがある
• 各エリアにはプロダクト責任者が存在する
エリア
チームA チームB
エリア
チームC チームD
Engineer
UX QA
Engineer
UX QA
Engineer
UX QA
Engineer
UX QA
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ⓒ atama plus Inc.
横断品質改善室について
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プロダクト組織について
ミッション:「いいものを タイムリーに 安定的に ユーザーに届ける」
①プロダクトQA … 各エリア/チームに入り込み、QA業務/品質課題を扱う
②横断QA … 横断的なQA業務/品質課題を扱う (バグ対応や自動テスト推進など)
横断品質改善室(QA職)
プロダクトQA 横断QA
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ⓒ atama plus Inc.
横断QA内におけるバグ対応の役割
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プロダクト組織について
プロダクト組織において、以下の業務に責任を持つ
バグ分析を通じた
可視化/課題抽出
報告されたバグの
一次対応
開発チームへの
バグのアサイン
バグ対応フロー
の管理
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本題です
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ⓒ atama plus Inc.
アジェンダ
1. バグ分析を始めた経緯・運用の概要
2. カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
3. 分析結果の組織内共有
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Jiraダッシュボードで強化する、バグ対応課題の洞察力
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ⓒ atama plus Inc.
アジェンダ
1. バグ分析を始めた経緯・運用の概要
2. カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
3. 分析結果の組織内共有
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Jiraダッシュボードで強化する、バグ対応課題の洞察力
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Jiraダッシュボードの活用
どうして始めたの?
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ⓒ atama plus Inc.
経緯_Before
定常的なバグ分析を実施しておらず、
バグ発生/対応に関する情報が収集できていなかった
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バグ分析を始めた経緯・運用の概要
バグの発生状況・傾向がよくわからない…
バグ対応のプロセス改善が進めづらい…
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ⓒ atama plus Inc.
経緯_After
段階を踏んで、バグ分析の環境整備を実施
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バグ分析を始めた経緯・運用の概要
バグチケットの
入力項目の整備
分析ダッシュボード
の整備
可視化〜
課題の抽出〜解決
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ⓒ atama plus Inc.
バグチケットの入力
「起票した」「各開発チームでバグ調査/修正を実施した」タイミングで入力を実施
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バグ分析を始めた経緯・運用の概要
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ⓒ atama plus Inc.
実際の分析イメージ
• 分析ボードは2種類用意
• Custom Charts for Jira (plugin) を利用
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バグ分析を始めた経緯・運用の概要
月次ダッシュボード
累計ダッシュボード
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ⓒ atama plus Inc.
累計ダッシュボード
• 累計のデータを確認できるダッシュボード
• 対象データとして
• 毎月のデータ推移
• ストック情報
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バグ分析を始めた経緯・運用の概要
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ⓒ atama plus Inc.
月次ダッシュボード
• 毎月新しいダッシュボードを用意し、分析を実施
• 月単位でまとめられるデータが対象
• 分析結果/データを同時に確認できる
• 情報が散財するより分析作業が楽
• 受け手も確認資料が1つで済む
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バグ分析を始めた経緯・運用の概要
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ⓒ atama plus Inc.
今の形に至るまで(こんな時期もありました…)
Before
• 累計のダッシュボードしか用意しておらず、共有用のデータ作成に時間がかかる…
After
• 月次ダッシュボードを作成することで、データ準備を効率化
• 月次ダッシュボードの作成は15min程度
(ダッシュボードコピーして、JQLを対象月のクエリに書き換えるだけ)
• 分析に時間をかけることができる!
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バグ分析を始めた経緯・運用の概要
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ⓒ atama plus Inc.
アジェンダ
1. バグ分析を始めた経緯
2. カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
3. 分析結果の組織内共有
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Jiraダッシュボードで強化する、バグ対応課題の洞察力
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どんな観点で分析しているの?
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ⓒ atama plus Inc.
カスタムフィールドの活用
• 分析観点をシャープにする上で、
カスタムフィールドの適切な整備が重要だと考えた
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カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
コレ!!
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ⓒ atama plus Inc.
観点①_アサイン件数・対応したバグの件数/工数
• チームごとに、アサイン件数や対応件数/工数を可視化
• 得られる気づきとして…
• リソース調整の必要性
• 他チームと比較したときの
平均対応工数の傾向
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カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
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ⓒ atama plus Inc.
観点②_事前検知可能な工程
• 対応したバグのうち、どんなバグが事前検知できたか、重大度ごとに収集
• 重大度:重大/高/中/低
• 得られる気づきとして…
• 特に「重大/高」なバグについて
早期に検知することで、
コスト抑制になるのでは?
• 工程ごとに
どんな観点が見逃されたのか?
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カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
FT = feature test
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ⓒ atama plus Inc.
観点③_バグの重大度ごとの対応工数
• バグの重大度ごとに、各対応工数を可視化
• 得られる気づきとして…
• 特に重大度の低いバグ対応に
コストをかけすぎていないか?
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カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
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ⓒ atama plus Inc.
観点④_機能×対応工数
• 機能毎に、バグ対応にどれだけの工数がかけられているのか可視化
• 得られる気づきとして…
• 保守コストが一定明らかになり、
機能撤退を促すきっかけに
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カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
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ⓒ atama plus Inc.
観点⑤_バグ検出タイミング×重大度
• どのような活動が、バグ発見に貢献できているのか可視化
• 得られる気づきとして…
• その活動はバグ検知に貢献しているのか?
• その活動は、
重大なバグを発見できているのか?
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カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
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ここまでまとめていて改めて思った
「Jiraで分析するのいいなぁ」
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ⓒ atama plus Inc.
「Jiraで分析するのいいなぁ」コーナー
• JQLやCustom Chartsの設定を利用することで、柔軟な分析が可能
• ダッシュボードからチケットにアクセスが容易で、 分析効率がGood!
• データ入力に誤りがあった場合に、すぐに元データを確認/修正できる
• 分析中、チケットの中身をすぐに見れる
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カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
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ⓒ atama plus Inc.
「Jiraで分析するのいいなぁ」コーナー
• 記載漏れチケットの監視が楽!!
• JQLで条件指定し、専用ダッシュボードで可視化
• 入力依頼は「ダッシュボード見て埋めてください!」だけ
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カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
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ⓒ atama plus Inc.
アジェンダ
1. バグ分析を始めた経緯
2. カスタムフィールドを活用したバグ分析観点
3. 分析結果の組織内共有
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Jiraダッシュボードで強化する、バグ対応課題の洞察力
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どうやって共有しているのか
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ⓒ atama plus Inc.
プロダクト組織構成(再掲)
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分析結果の組織内共有
• プロダクト組織は、テーマごとにエリアに分かれ、その中に開発チームがある
• 各エリアにはプロダクト責任者が存在する
エリア
チームA チームB
エリア
チームC チームD
Engineer
UX QA
Engineer
UX QA
Engineer
UX QA
Engineer
UX QA
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ⓒ atama plus Inc.
①エンジニア/QAエンジニア向けの共有
• 月に一度、分析結果の共有を実施
• エンジニア/QAエンジニアそれぞれの横断mtgで共有
• 月次ダッシュボードをそのまま活用
• 共有観点
• 各エリア/チームにおけるバグ対応状況
• バグの振り返り(けっこう具体に踏み込んで共有)
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分析結果の組織内共有
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ⓒ atama plus Inc.
②プロダクト責任者向けの共有
• 1Qに一度、分析結果の共有を実施
• エリア毎のプロダクト責任者向けに報告を実施
• Confluenceでまとめている
• 共有観点
• プロダクト全体としてのバグ発生状況
• エリア・チーム毎の対応状況
• バグ対応フローにおける改善点
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分析結果の組織内共有
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最後に
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ⓒ atama plus Inc.
今後の展望
バグ分析を踏まえて、次の課題テーマを絶賛検討中
例えば…
• 事前検知可能かつ重大なバグの分析により、
より早期に発生を防ぐための仕組みづくりができないかな?
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最後に
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ⓒ atama plus Inc.
まとめ
• Jiraダッシュボード * Custom Chartsの活用で、効率よく柔軟な分析ができる
• バグ発生/対応の可視化が進んだことで
• 複数の関係者間で共通認識を持ちやすくなった
• データに基づいた課題の抽出がしやすくなった
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最後に
ダッシュボードの活用により、
効率的にチケットの分析をして課題を見つけよう!