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使用したデータと項目をまとめ、表3に示す。
表3若年女性人口変化率の推計
4.データ分析の結果
4.1 2010 年と 2015 年の若年女性人口変化率
『消滅可能性都市』の定義について増田 (1)は、
「2010 年から 2040 年にかけて、20~39 歳の若年女性人口
が 5 割以下に減少する市区町村」としている。若年女性の減少により、子供の数が減り、それにより人口減
少、市区町村の衰退に繋がる。2010 年の若年女性人口変化率から数値の高い上位 5 市区町村と反対に数値の
低い下位 10 市区町村の 5 年後を比較し、図 1 に示す。また 2 つの若年女性人口変化率から、さらにその変化
率を求めグラフで表し、図 2 に示す。
図 1 のグラフは 2010 年と 2015 年の変化が少なかった市区町村を順に並べている。数値が 0 に近ければそ
の市区町村は若年女性人口の流出を抑制出来ていることになる。2010 年と 2015 年を比較すると、どの市区
町村も 2015 年では数値が改善の方向に向かっていることが分かる。特に図 2 のグラフを見ると、富谷市、川
北町、横浜市都筑区、粕屋町は、約 80%の大幅な向上となっている。つまり、計算し直した 2010 年の若年女
性人口変化率はどの都市も-50%を下回り、消滅可能性都市であった。しかし、この 4 市区町村はその後の
図 1 該当都市の若年女性変化率(2010 年と 2015 年)
都道府県 市区町村 若年女性(2010) 若年女性(2015) 若年女性変化率(2010) 若年女性変化率(2015)
北海道 夕張市 10,922 505 -99% -75%
北海道 歌志内市 4,387 202 -99% -88%
北海道 松前町 30,359 430 -100% -82%
北海道 木古内町 5,341 248 -99% -81%
北海道 奥尻町 3,033 175 -99% -75%
青森県 今別町 3,217 114 -99% -85%
秋田県 大潟村 3,218 257 -95% -39%
宮城県 富谷市 47,042 5940 -89% -10%
群馬県 神流町 2,352 68 -99% -81%
群馬県 南牧村 2,423 59 -100% -86%
神奈川県 横浜市 都筑区 201,271 24,599 -88% -4%
奈良県 吉野町 8,642 486 -99% -84%
奈良県 川上村 4,972 55 -100% -87%
石川県 川北町 6,147 703 -89% -8%
福岡県 粕屋町 41,997 6513 -85% -1%