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2023/10/14 #scrumkanagawa Yoshiki Iida チームビルディングの始め方

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Yoshiki Iida (@ysk_118) 株式会社ログラス シニアエンジニアリングマネージャー 2015年に株式会社クラウドワークスに入社。エンジニア、スクラムマスター、プロ ダクトオーナーを経て、2019年から執行役員として開発部門の統括を行う。現在 は株式会社ログラスにてソフトウェアエンジニアとしてプロダクト開発に携わった のち、1人目のエンジニアリングマネージャーとして事業と組織の成長にコミットし ている。 Profile

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今日話すこと

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10/10に出したブログの内容+α

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● 個人の総和ではなし得ないアウトカムを出せるようにする ● チームで変化に適応できるようにする チームビルディングの目的について

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「チーム内の議論によってよりよいHowを見出せる状況を作ること」 より良いHowとは? ● より早くリリースできる実装方法 ● より使いやすいUI/UX ● より品質の高いコード → 結果的に顧客価値の向上につながるHow 個人の総和ではなし得ないアウトカムを出せるように する

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「チームを取り巻く状況の変化にチームで対応できるようにすること」 ● メンバーが1週間休んだら? ● メンバーの異動や追加があったら? ● 競合が自社を上回るリリースを出してきたら? ● 重大なインシデントが発生したら? → 状況の変化に対して、チームで考え、チームで対応を完結できれば強い チームと言える チームで変化に適応できるようにする

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チームの成熟度と フェーズ別ワークショップ

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フェーズごとに最適なワークショップは異なる

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内容 効果 いつやるか? ドラッカー風エクササイズ 各自の得意なこと、お互いの期待値に ついて可視化する 初期の期待値、またそこからの変化を 知ることでチーム内で動きやすくなる。 全フェーズ メンバーが増えたら都度 定期開催 インセプションデッキ 我々はなぜここにいるのか?などいく つかのワークをチームで実施 チームで集まって仕事をする根源的な 目的について目線を合わせる。プロジェ クトの進め方に対しての目線を合わせ る。 形成期 デリゲーションポーカー 権限委譲レベルについて可視化する チーム内での責任およびその権限の委 譲レベルを可視化し、合意することでお 互いに動きやすくする。 混乱期 ワーキングアグリーメント チームで一緒に仕事をするためのルー ルを作る 日常業務を進める上でのルールを言語 化し、すれ違いや都度指摘しあうことの コストを減らし気持ちよく働けるようにす る。 形成期 スキルマップ(星取表) 各自の持っているスキルについて可視 化する 日常業務を進める上でのルールを言語 化し、すれ違いや都度指摘しあうことの コストを減らし気持ちよく働けるようにす る。 形成期 メンバーが増えたら都度 DTA(Designing Team Alliance: 意図 的な協働関係の構築) 各自の持っているスキルについて可視 化する 個人の内面にある感情レベルまで引き 出してチームの価値観を言語化するこ とにより、チームの特色を共通の言葉 にできる。 全フェーズ メンバーが増えたら都度 定期開催

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チームビルディングをやろうと 言い出す勇気

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はじめてのチームビルディングでぶつかる二つの不確実性

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参加側の視点 → ファシリテーターの視点 過去のチームビルディングを振り返って考えてみる。 ● 何らかのワークショップをしようと言い出したのは誰でしたか? ● そのワークショップのアジェンダはどんなものでしたか?何を元にしたものでしたか? ● そのワークショップの準備にはどれくらいの時間がかかったと思いますか? ● ワークショップを実施の前後でチームは変化したでしょうか?自身や他のメンバーはどんな反 応でしたか? メンバーからの視点の切り替え

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「過去最もパフォームしていた最高のチームはどんなチームだったか?」につ いて考えることでモノサシをつくる。 自分がイメージできる最高の状態の言語化

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チームビルディングの準備 ゴールとアジェンダを一度自身の言葉で言語化する

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チームビルディングのふりかえり フィードバックを受け止めなければ上達しない

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チームビルディングに コミットして得られるもの

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● このチームは自身の貢献によって成長することができた、と言える経験に 価値がある ● チームに対して思い入れができる ○ 新しい人が入ってきていいチームだと言われるとうれしい ○ チームが解散すると悲しい ● そのチームが好きで良い状態を維持したいという気持ち ● もっと言えば、過去最高を更新し続けるという前のめりな思い 所有感の話

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● チーム全員がチームに対して所有感を持てていたらめちゃくちゃ強いと思 いませんか? ● その所有感をチームを超えて、組織や会社に対して持てていたらもっと強 いと思いませんか? 所有感のスケール

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RSGT2024にプロポーザル出しました

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おわり