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MBAのケースメソッドで学ぶ、エンタープライズ企業向 けコミュニティの戦略構築ワークショップ(シーズン3) 講評 & コミュニティマーケティングクイックラーニング 2024/09/05 一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会 代表理事 小島 英揮 ICCサミット京都2024 ワークショップ(11D)資料

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ワークショップ 講評

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楽しんでいただけましたか?

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• 日本におけるAWS初期のビジネス課題 分析(3C)とコミュニティの役割 • コミュニティ(JAWS-UG)への能動的 参加を促す方法 • エンタープライズ向け戦略(E-JAWS) 実施の上で考慮点(OWWH) 事前課題 当日追加 情報 • E-JAWS概要 • JAWS-UGとE-JAWSの差異

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低コストな方法? or スケールする方法? ユニークな手段? or 近道の手段? エンゲージメント? or 想起形成? コミュニティマーケティングをどうとらえるか?

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• 状況をOWWHに分解して捉えているか? • ビジネスの市場フェーズや顧客状況を意識 しているか? • コミュニティと他の施策の掛け算の設計を 考えているか? ディスカッションで注目していたポイント

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2013年:OWWHに基づいて*E-JAWS発足 • Objective:(自然発生的にはなかなか起こらない)エン タープライズ企業の「先行」AWS利用事例の流通 = 基本は JAWS-UGと同じ • Who:利用規模(非公表)が一定以上あるエンタープライズ企 業。参加は企業単位だが出席者は原則CIO/情シス部長クラス • What:レベルのあった企業・役職者間でオフレコで情報共有 ができる+クレクレ君が排除された場の提供 • How:自治権はユーザーコミッティが持つ+オペレーション はベンダー事務局で実施+議論内容非公開だが、サマリーの外部 発信でデマンドを高める *2013年当時は「OWWHフレームワーク」は使っていなかったが、実態はここに記載する通り

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E-JAWS コンテンツとマーケ施策連携(掛け算)の例

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JAWS-UGとE-JAWSの例: Objective が同じでも Whoが変われば、 What、Howも変わる好例

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これからの コミュニティマーケティング 戦略構築の際も Objective = Who x What x How の構図を忘れずに!

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コミュニティマーケティング クイックラーニング 2024/09/05 コミュニティマーケティング推進協会 代表理事 Still Day One 合同会社 代表社員 小島 英揮

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確認事項:皆さんがホントにやりたいことは? コミュニティ「を」作りたい コミュニティ「で」 近道 したい 〇 × 加速 拡大

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協会の定義:コミュニティマーケティングとは? 事業者等が、製品やサービス利用者を対象として主宰する「コミュニティ」との 双方向のコミュニケーションを通して、顧客同士の交流と情報発信を促すことで、 顧客の製品・サービスへのロイヤルティ創出、向上に貢献すると共に、①顧客理解、 ②顧客育成、③顧客創造を、相互に連動させ、スケーラブルに実施すること。 コミュニティでの顧客同士(CtoC)の交流&情報発信 顧客理解 顧客育成 顧客創造 コミュニティ の目的

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もっとシンプルにいうと コミュニティ×マーケティングは • どんな顧客がどんな使い方をしているのかがわかり • 顧客同士が「使う(行動する)理由」を自ら言語化、拡散し • 顧客が顧客を育成、創造する活動が連鎖する デジタル時代の消費行動に即した、 スケーラブルでサステナブルなマーケティング手法である

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スケーラブルで サスティナブル?

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A (Attention) I (Interest) D (Desire) M (Memory) A (Action) A (Attention) I (Interest) S (Search) A (Action) S (Share) A (Action) S (Satisfaction) C (Conviction) S (Sympathize) I (identify) P (Participate) S (Share & Spread) Before DIGITAL (since 1920s) After DIGITAL(Since 2005) 共有 満足 参加 共有と拡散 共感 検索 確信 購買行動モデルの変化 確認 A (Attention) I (Interest) D (Desire) 認知 興味 関心 欲求 記憶 行動

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リサーチ結果:知人等からのおススメが最も信頼される “88%の消費者が「友だちや家族からの推奨」を最も 信頼しています。この結果は、オンラインバナーや動画広告、 モバイルやタブレット端末での広告、SMS広告、検索エンジン 広告などのランキング下位のチャネルと比較すると、 50%も高いことがわかりました。 インフルエンサーであっても、友人や家族からの推奨ほどの 高い信頼は得られず、(略) 人間的なチャネルと有料の広告との間には、明確な ギャップがあるようです。継続的な広告がブランドの存在感 を維持することは分かっていますが、友だちや家族が感じ る「個人的なブランド体験」こそが、製品の販売におけ るより強力な原動力となる” ※出典:ニールセン デジタル株式会社 プレスリリース(2021/12/15) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000047896.html

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※出典:MarkeZine 「顧客の行動が変わり、ビジネスも変わった 『THE MODEL』で語られる新しいプロセスとは」 https://markezine.jp/article/detail/30171 BtoBでは、営業が接点を持った時点で、 顧客の購買プロセスの67%が既に終了 =業界内の口コミやUGCで顧客の「想起集合」 に入ることで、事前に検索、検討される 対法人ビジネス(BtoB)でも同様の傾向

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十分な想起やUGCがない →「見えない失注」の増加

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従来のBtoB(C)の直接コミュニケーションから、 コミュニティ活用のCtoC(顧客間)コミュニケーション重視へ 企業からの「直接」 コミュニケーションによる 態度・行動変容の限界 関心軸が重なる(企業内/外)個人同士の コミュニケーション促進による 態度・行動変容の維持・拡大

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コミュニティから生成されるリソースと他の施策を 「掛け算」することで循環型ファネルができる Awareness (認知) Demand Generation (自分ゴト化) Lead Qualification (案件化:MQL → SQL) Onboarding/PoC (利用開始) Cross / Up Sell ( MRR/LTV 向上) コミュニティの リソース/コンテ ンツ×施策 カスタマー サクセス オンボーディング等 見込み顧客に対し、既存顧客が 直接、またはマーケ施策で事例や ユースケースを紹介 顧客同士でベスト プラクティス共有 「ファン」の声が 他の施策と連動して ファネルの拡大、 コンバージョン に寄与 従来型の マーケティング 「ファン」が 集まっている コミュニティ

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コミュニティ×マーケティング でおさえておくべき事項

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コミュニティの4分類 成長する コミュニティ の領域 関心軸 所属組織 ・地域軸 クローズド オープン 町内会などの 領域 今回フォーカス する領域

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Sell Through the Community ベンダー コミュニティ 単なる認知でなく、「想起」を促す! 想起の連鎖⇒行動の連鎖が、規模と 継続性をもたらす コミュニティマーケティングで目指すモデル

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ベンダー コミュニティ コミュニティマネジメント「だけ」では不十分 ②コミュニティ(マネジメント)研究 の領域 ③口コミ(WOM)研究 の領域 ①リレーションシップ マーケティング研究の領域

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焚き火に例えて考えてみると・・・

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ベンダー コミュニティ “Sell Through the Community“ を焚き火の3ステップで説明 「種火」を作る よく乾燥した 「小枝」や 「着火剤」を投入 長く燃える 「薪」を投入

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ベンダー コミュニティ “Sell Through the Community“ を焚き火の3ステップで説明

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より火が つきやすくなる ためのレシピ

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コンテキスト ファースト トラスト ファースト アウトプット ファースト コミュニティからの連鎖のポイント①: 連鎖を生むための、3つのファースト

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= 商品、サービスのファン、かつ 「アウトプット」ができている人 = ロールモデルの「アウトプット」を 「フォロー」(追随)できる人 = 興味はあるが、インプットのみを要求 「アウトプット」も「フォロー」も しない人 リーダー フォロワー ワナビーズ 初期はここにフォーカス コミュニティからの連鎖のポイント②: 初期はリーダーとフォロワーにフォーカス

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コミュニティからの連鎖のポイント③: 連鎖を生む=「共有」「拡散」しやすい情報パッケージ デジタルでの 拡散のし易さ コミュニティ 参加者の「生活 導線」上で流通 「同じ立場・関 心軸」の人 からの発信 「体験」に基づ いた情報 短時間で 理解できる 「わかり易さ」 「共感」 の得やすさ

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コミュニティからの連鎖のポイント④: コミュニティリーダーとコミュニティマネージャーの関係 【コミュニティリーダー】 リーダーシップの体現者。 多くはユーザー側。 コミュニティマネージャーと共通のゴー ルに向けて、フォロワーを先導する 【コミュニティマネージャー】 コミュニティマネジメントの体現者。 多くはベンダー側。 コミュニティリーダーと共通のゴールをセット し、進みやすい環境を整える

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コミュニティからの連鎖のポイント⑤: 関心軸 × 信頼軸で、新規参加&定着しやすい場づくりを 「関心軸」(インタレストグラフ) でのつながり 「信頼軸」 (ソーシャルグラフ) でのつながり

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これらを踏まえたうえで、 OWWHで コミュニティマーケティング 施策を設計

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Objective、Who、What、Howの4要素で、マーケティング 施策を設計 Objective (目的・勝利条件) = Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × Who (誰に) What (何を) How (どうやって) × × ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

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Objectiveの重要性:ゴール設定がないと、分岐で迷いがち

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全社Objectiveとアライン しないまま、コミュニティ施策 を行うと「ビジネス遭難」 の危険性が高まる 重要

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続きはコチラでも 【個社向け集合研修】 「コミュニティマーケティングの 基礎ワークショップ」 ・実施形態:オフライン / 3時間 ※受講企業様会議室での実施を想定 ・価格:30万円(税別) ・定員:最大15名 【個人向け研修】 「コミュニティマーケティング基礎講座」 ・実施形態:オンライン / 1回2時間×全4回 ・価格:8万円/1人(税別) ・定員:12名 https://communitymarketing.jp/service/education

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B2Bマーケ全体+コミュニティマーケの講義も 早稲田大学と協働で実施 https://wasedaneo.jp/service/btob-marketing/

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おススメ書籍 クチコミが連鎖する メカニズムについて 解説した書籍 本日ご紹介した基本的な 内容(フレームワーク、 事例)を網羅した書籍

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Thank You!! 協会へのお問い合わせは こちらのフォームから https://communitymarketing.jp/contact

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Q&A