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都市ARの作り方 PLATEAU ✖ Geospatial API

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自己紹介 41h0(シホ) / twitter :@41h01 Unity/xRエンジニア 株式会社バルテスモバイルテクノロジー所属 会社ではUnityで3Dモデルの ビューワーアプリを開発しています (iOS/Android/PC/VR/AR) 個人ではゲームやVRアプリや VRSNSのワールド...etcを作ってます

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本日のアジェンダ ・PLATEAUとGeospatial APIについての説明 ・PLATEAU SDK導入、PLATEAUモデルの取得方法解説 ・Geospatial API導入、サンプルシーンから  都市ARを作成する方法解説

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先日こんな都市ARアプリを作りました

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どうやって作ったか?

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PLATEAUとは? 国土交通省が主導する、 日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化 プロジェクトのこと このプロジェクトで作成された3Dモデルは無料で 利用することができる Unty,UnrealEngineSDKがある

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Geospatial APIとは? Googleストリートビューで地図が見られる場所であれば カメラの情報から位置情報を推測、 利用することができるAPI Googleストリートビューの数百億単位の画像から 機械学習を用いて正確な位置情報を提供している 2023/1/22現在は無料で利用できる

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UnityでPLATEAUモデルの    GeoSpatialAPIで 位置を元に3Dモデルを配置    現実世界の位置情報に                 3Dモデルを表示 都市ARの仕組み

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実際にやってみた (Unity iOS AR環境構築は終わってる前提からSTART) ※環境情報 Unity 2021.3.15f1 PLATEAU SDK for Unity 0.6.0 AR Foundation 4.27 ARKit XR Plugin 4.27 ARCore Extensions 1.35.0 Xcode 14.2

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PLATEAUSDKの導入(1/3) 下記リンクにある最新版の tgzファイルをダウンロードする https://github.com/Synesthesias/ PLATEAU-SDK-for-Unity/releases

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PLATEAUSDKの導入(2/3) Package Managerの Add package from tarballから 先ほどダウンロードしたSDKを インポートする

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PLATEAUSDKの導入(3/3) 3D都市モデル(Project PLATEAU) ポータルサイトから 欲しい地域のCityGMLを ダウンロードし、 ダウンロードしたZipファイルは 解凍しておく https://www.geospatial.jp/ ckan/dataset/plateau

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PLATEAUのモデルを生成する(1/4) PLATEAU SDKウィンドウを表示し、 先ほどダウンロードした CityGML内のudxフォルダの 一つ上の階層のフォルダパスを SDKのフォルダパスを設定し、 範囲選択ボタンを押す

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PLATEAUのモデルを生成する(2/4) モデルを生成したい範囲を選択し、 範囲選択決定ボタンを押下する

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PLATEAUのモデルを生成する(3/4) モデルをインポートボタンを押すと...

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PLATEAUのモデルを生成する(4/4) 選択した範囲のモデルが生成されます! ※ このまま使うと 裏でスクリプトが走り、 シーン開くたびに 結構待つので FBX Exporterとかで FBXにして 再インポートして 使うとよい テクスチャが 剥がれますが、 都市ARでは 使わないので問題なし

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Geospatial API導入(1/4) Google Cloud Platformでプロジェクトを作成し、 AR Core APIを有効にする

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Geospatial API導入(2/4) 作成したプロジェクトの APIとサービス>認証情報>認証情報を作成からAPIキーを作成し、 控えておく

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Geospatial API導入(3/4) UnityのPackage ManagerのAdd package from git URLで “https://github.com/google-ar/arcore-unity-extensions.git” を入力し、Google ARCore Extensions for AR Foundationを インポートする インポート出来たらSamplesの中にあるGeospatialSampleをインポートする

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Geospatial API導入(4/4) Project SettingsのARCore Extensionsの設定画面で iOS Support Enabled, Geospatialの有効化 先ほど作成したAPIキーの設定を行う

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サンプルシーンをビルドすると タッチした場所にかなり正確にアンカーを置くことができる

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都市AR作成(1/7) 作成したPLATEAUモデルの位置を参考に3Dモデルを配置し、 まとめて一つのPrefabにする 配置が完了したらPLATEAUモデルは非表示にしておく ※ARオクルージョンで使えるのでPLATEAUモデルは削除せずに残すとよい

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都市AR作成(2/7) サンプルシーンで不要な処理やUIをコメントアウトしてから GeospatialController.csに先ほど作成した都市ARモデルPrefabを 現実世界に表示するための処理を追加する public void ShowModel() { if (createModelObj == null) { var anchor = AnchorManager.AddAnchor(latitude, longitude, altitude, quaternion); Instantiate(createModelPrefab, anchor.transform); } } 緯度 経度 高度 モデルの Rotation Finished localization (カメラ位置情報検出完了)の タイミングくらいで表示させる

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都市AR作成(3/7) 緯度と経度はGoogleMapでPrefabの原点位置のリアル緯度、経度を 設定する ※double型で設定すること!  floatだと桁落ちが発生し、  1km位置がずれることが  あります...

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都市AR作成(4/7) 高度は現地でサンプルシーンを動かして表示される値を使うのが確実 もしくはジオイド高+標高で計算する ARCore Geospatial APIハンズオン by AR Fukuokaのスライドで丁寧な説明が されているので詳細はこちらをご覧ください https://www.docswell.com/s/Tks_Yoshinaga/ Z86Q2K-geospatial-api#p201

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都市AR作成(5/7) 都市ARのオクルージョンは以下2つに分けて考えます ①自分の体が前に来て3Dモデルが 隠れるオクルージョン ②現実の建物が前に来て3Dモデルが 隠れるオクルージョン ①はAR FoundationのAR Occlusion Managerで 実現可能です。 ②はAR Occlusion Managerで実現不可のため、 シェーダーで実現させます。 手や建物が 映り込んだら その部分を遮蔽して 描画する

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都市AR作成(6/7) ①自分の体が前に来て3Dモデルが隠れるオクルージョン AR用のカメラに以下設定でAR Occlusion Managerを追加すればOKです

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都市AR作成(7/7) ②現実の建物が前に来て3Dモデルが隠れるオクルージョン 建物オクルージョン用のシェーダーを作成し、 PLATEAUモデルのマテリアルに設定、表示する Shader "Stealth" { SubShader { Tags { "RenderType"="Opaque" "Queue"="Geometry-1"} Pass { ColorMask 0 CGPROGRAM #pragma vertex vert #pragma fragment frag struct appdata { float4 vertex : POSITION; }; struct v2f { float4 pos : SV_POSITION; }; v2f vert(appdata v) { v2f o; o.pos = UnityObjectToClipPos(v.vertex); return o; } half4 frag(v2f i) : COLOR { return half4(0, 0, 0, 0); } ENDCG } } } シェーダーの詳細については KENTOさんの下記記事をご覧ください https://zenn.dev/kento_o/articles/a55d8d0e 8651d6

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ご清聴ありがとうございました! 新宿にあるNEUUで体験できるので よければ遊びに来てください