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Copyright levii Inc. All rights reserved. システムズエンジニアリングの勘所 ~これから学ぶ人のための1DAY研修~ サンプル資料 株式会社レヴィ

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NASA式システム開発 2

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アポロはなぜ月に行けたのか? 10 兆円を超える予算 10 万の図面 40 万人の協働 3

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Copyright levii Inc. All rights reserved. 宇宙開発もプロフェッショナルな協働が不可欠 アポロ計画では様々な分野のプロフェッショナルたちが集い、 協力して、月面着陸を目指した プロフェッショナルな協働を支えた技術が システムズエンジニアリング 4

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Copyright levii Inc. All rights reserved. システムズエンジニアリングの定義 システムを成功裏に実現するための、分野横断的なアプローチおよび手段。 全ての分野および専門グループをチームの取組みに統合し、コンセプトから生 産、運用へとつながる構造化された開発プロセスをつくる。 ー INCOSE(The International Council on Systems Engineering) ポイント ● 原理や理論から導出されたものではない ● 「こうすれば上手くできるよ」を集めたもの (正確には、集めて体系化したり標準化したりしたもの) ● 先人の試行錯誤の結果を活用することができる INCOSE SE Handbook NASA SE Handbook 5

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Copyright levii Inc. All rights reserved. システムズエンジニアリングを導入するメリット 1. QCDを満足できるシステム開発ができるようになる 2. 高付加価値の製品を生み出せるようになる 3. 全体像を描き、臨機応変に適切な判断ができる人材が育つ 品質(Q) コスト(C) 納期(D) 品 質 を 上 げ る た め に は ス ケ ジ ュ ー ル が 必 要 品 質 を 上 げ る た め に は コ ス ト が 上 昇 スケジュールを短縮するためには コストが上昇 Customer Value Human Capital Global Optima 6

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Copyright levii Inc. All rights reserved. システムズエンジニアリングの基本プロセス システム要求の明確化 アーキテクチャ設計 構成要素の設計・製造と検証 システムインテグレーションと検証 (注)検証:与えられた要求を満足していることを確認する行為       (図面確認、解析、検査、試験等を組合せて実施) 7

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Copyright levii Inc. All rights reserved. ①システム設計 ・初期のステークホルダ要求分析、システム要求定義 ・アーキテクチャ設計:構成品へ機能割付け/インターフェース定義 ➁インテグレーション  コンポーネントからシステムレベルまで検証積み上げ、統合 ③評価・解析  エンジニアリング解析、検証/妥当性の確認 ④システムズエンジニアリング管理  QCD満たす為、活動を計画/実施/評価 「Vプロセス」と呼ばれる システムズエンジニアリングの活動 8

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Copyright levii Inc. All rights reserved. プロジェクトの総コストは、上流設計で8割が決まる ライフサイクルコストに対する各開発段階での意思決定の影響 (NASAの32の主要プロジェクトの分析結果) 9

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Copyright levii Inc. All rights reserved. 「上流設計」とは 要求とアーキテクチャについて 関係者間の合意を得るプロセス ビジネス分析 プロセス 利害関係者要求 定義プロセス アーキテクチャ 定義プロセス 設計定義プロセス システム分析 プロセス 実装プロセス 統合プロセス 検証プロセス 移行プロセス 妥当性確認 プロセス 運用プロセス 保守プロセス 保守プロセス 要求定義プロセス ISO/IEEE 15288:2015 p17-Fig.4で定義されている システムライフサイクルプロセスのうち技術プロセスを抜粋 上流設計 なんのために、どのような解決策を つくるのか?について合意を得るプロセス 10

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Copyright levii Inc. All rights reserved. 要求定義のプロセス ステークホルダ要求 境界の明確化 成果物の明確化 システム要求仕様 要求定義 関係する要求洗出し 対象システムの範囲明確化 使用方法の明確化 ConOps: Concept of Operation 機能・性能明確化 検証性識別 要求記述明確化 11

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Copyright levii Inc. All rights reserved. アーキテクチャ設計: システム要求仕様を満足する、かつ最適な設計解を見つけること 機能・性能 運用・使用方法 構成品 安全性 アーキテクチャ 設計 アーキテクチャ設計とは 12

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Copyright levii Inc. All rights reserved. アーキテクチャの検討プロセス システム サブシステム1 サブシステム2 サブシステム3 サブ機能2.3 サブ機能2.1 サブ機能2.2 サブ機能1 サブ機能3.1 サブ機能3.2 ①機能設計: システムに要求される 機能を分割し、その機能 を構成する下位機能の 集合に置き換える ②物理設計: 分割された下位の機 能を、システムを構 成する要素に割り付 ける ③仕様定義: 構成要素の仕様およ び構成要素間のイン タフェース仕様を定 義する システム 要求機能 サブ機能1 サブ機能2 サブ機能3 サブ機能2.1 サブ機能2.2 サブ機能2.3 サブ機能3.1 サブ機能3.2 サブシステム1 サブシステム2 サブシステム3 サブシステム間 インタフェース 13

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プロセスは分かった しかし、「どうやればいいかわからない、難しい」 14

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レヴィ式SE=システミング 15

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Copyright levii Inc. All rights reserved. 目指していること 要求とアーキテクチャについて合意する上流設計を システム工学の専門家に頼らずに誰でも上手に実践できるようになることで、 目的と解の同時探索によるしなやかな問題解決が可能となる世界 <上流設計> なんのために、どんなものを? ・要求(目的) ・アーキテクチャ(解の基本構造) <解探索> 合意している/変更があっても認識がずれない 16

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Copyright levii Inc. All rights reserved. 機能 物理 運用 抽象度高 抽象度低 抽象度が高過ぎるとこ ろで合意しても、 認識がずれる 抽象度が低すぎると 合意がとれない 合意の難しさ:「ちょうどいい」が分からない どのような視点で理解・共有すればよいか? 17

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Copyright levii Inc. All rights reserved. 機能 物理 運用 抽象度高 抽象度低 専門家は「ちょうどいい」を知っている ●該当分野の経験が豊富な人 ●システム工学の専門家は ちょうどいい抽象度と 必要十分な視点を知っている (or 見つけだすスキルがある) ココが大衆化の壁 18

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Copyright levii Inc. All rights reserved. 問い 専門家でなくても/新しいことに領域に踏み出す場合でも、 「ちょうどいい視点」と「ちょうどいい抽象度」を見つけ出し、 参加者たちが問題状況や対象を適切に理解し、 良い合意を形成するためにはどうしたらよいか? 19

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Copyright levii Inc. All rights reserved. システミング 1. 視点をわける 2. システムモデルで対話する 3. 視点をつなげる 運用 フロー 機能 構造 運用フローを実現する のに必要十分な機能が 挙げられているか? (整合性観点) 20

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続きが気になる方は ぜひお問い合わせください。 21