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2025/1/25 第27回クラウド女子会 ~re:Invent 振り返りLT会~ 私の周辺で反響のあった re:Invent 2024 アップデートつれづれ

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目次 2 ● コンピューティング ● ストレージ ● データベース ● セキュリテイ ● 生成 AI ● データ分析 ● その他 re:Invent に参加した感想など

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コンピューティング

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コンピューティングの主なアップデート 4 ● Amazon Linux 2 のサポート延長とアップデートサイクルの発表 ● AWS Step Functions が Variables と JSONata の変換に対応

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Amazon Linux 2 のサポート延長とアップデートサイクルの発表 5 ● Amazon Linux 2 の EOS が 1 年間延長 ● 2025/6/30 から 2026/6/30 へ延長 関連ブログ:セッション「Amazon Linux AL2023 and beyond」参加してこれからの Amazon Linux について聞いてきました #AWSreInvent #CMP206 https://dev.classmethod.jp/articles/al2023-beyond-cmp206/ Amazon Linux 2 に関するよくある質問 https://aws.amazon.com/jp/amazon-linux-2/faqs/ AWS re:Invent 2024 - Amazon Linux AL2023 and beyond (CMP206) https://www.youtube.com/watch?v=VbQj8DpWUGc

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Amazon Linux 2 のサポート延長とアップデートサイクルの発表 6 ● Amazon Linux 2023 のサポートライフサイクルに変更あり ● 標準サポートは 2027/6/30 まで提供され、その後 2 年間のメンテナンスサポートが続く ● そのため Amazon Linux 2023 のサポート終了日は 2029/6/30 になる ● 上記サポートの延長にともない、Amazon Linux 2025 はリリースされない

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AWS Step Functions が Variables と JSONata の変換に対応 7 ● Variables (変数) の利用によりステート内で値の引き渡しが不要に ● JSONata は、JSON をクエリ・変換するための言語 ○ 読み方は「じぇいそなーた」 関連ブログ: ・[アップデート] AWS Step Functions で変数が使えるようになりました https://dev.classmethod.jp/articles/step-functions-variables/ ・ 「これでLambdaが不要に?!Step FunctionsのJSONata対応について」というタイトルでCM re:Growth 2024 OSAKAに登壇しました https://dev.classmethod.jp/articles/re-growth-2024-osaka-jsonata/ https://jsonata.org/

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AWS Step Functions の JSONata 利用例 8 ● JSONata で変換する例 ● Web上の「JSONata Exerciser」で 動作確認が簡易にできる ● AWS CLI のクエリオプションに 似ている https://try.jsonata.org/

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AWS Step Functions の JSONata 利用例 9 ● 従来はLambdaが必要だった整形処理がJSONataだけで実現できるケースあり ● 従来のStep Functionsの乗算のステート(左図)とJSONataを利用したステート(右図) 引用元:AWS Step Functionsで組み込み関数だけを使って整数の乗算を実装してみた(AWS CDK) https://dev.classmethod.jp/articles/to-implement-integer-multiplication-using-only-the-built-in-functions-of-aws-step-functions-aws-cdk/

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ストレージ

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ストレージの主なアップデート 11 ● AWS Transfer Family web apps ● Storage Browser for Amazon S3

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12 ● S3 へのファイルアップロード/ダウンロードを GUI で提供する Transfer Family の新機能 ○ 例えば、特定 S3 に対してファイルをアップロードするだけのユーザーへの手段提供に便利 ○ マネジメントコンソールにアクセスすることなくファイル操作ができる ● ユーザー管理にアカウントインスタンスの AWS IAM Identity Center を利用可 AWS Transfer Family web apps アカウントインスタンスの AWS IAM Identity Center (AWS Organizations 環境以外でも利用可能) AWS Transfer Family web apps

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13 ● 利用イメージ ○ ユーザーはマネジメントコンソールにアクセスすることなく権限のある S3 バケットを操作可能 ○ AWS IAM Identity Center のユーザーを作成する必要はあるが、IAMユーザーは不要 AWS Transfer Family web apps 関連ブログ Announcing AWS Transfer Family web apps for fully managed Amazon S3 file transfers | AWS News Blog https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/announcing-aws-transfer-family-web-apps-for-fully-managed-amazon-s3-file-transfers/ [AWS Transfer Family web apps] S3にアクセスできるWebアプリケーションをさくっと作ってみた | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/try-transfer-family-web-apps/

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14 Storage Browser for Amazon S3 関連ブログ AWS Amplify の「Storage Browser for S3」コンポーネントで行える操作をひと通り確認してみた | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/aws-amplify-storage-browser-for-s3-operations/ Storage Browser for Amazon S3 を使用して、アプリケーションを通じてユーザーをデータに接続 | Amazon Web Services ブログ https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/connect-users-to-data-through-your-apps-with-storage-browser-for-amazon-s3/ ● S3 へのファイルアップロード/ダウンロードを GUI で提供する Amplify UI React コンポーネントの新機能 ● アプリケーション画面から S3 バケットへのオブジェクト操作が可能になる

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データベース

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Amazon Aurora DSQL(プレビュー) 16 ● Active-Active で高い可用性を備えた分散 SQL データベースのサービス ● PostgreSQL 互換 ● マルチリージョンで強い整合性を提供 ● 現在、東京・大阪リージョン未提供 ● 一言で表すと DynamoDB for SQL Applications ● 楽観的同時実行制御でロックフリー ● パラメーターグループなし、詳細設定箇所無し ● パブリックエンドポイントのみ、VPC に入らない Guri / Hajime Oguri(大栗さん) Aurora DSQL をちゃんと話します! https://www.youtube.com/watch?v=g448Wmjg-Ag&t=4326s AWS re:Invent ふりかえり勉強会「クラスメソッド re:Growth 2024 東京」で Aurora DSQL を話してきました! | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/aws-re-invent-regrowth-2024-aurora-dsql/

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セキュリティ

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GuardDuty にて拡張脅威検出がリリース 18 ● GuardDuty の新しいオプション 機能(デフォルト有効化) ● 複数のイベントを1つのイベン トとして扱い、時系列をまと めてくれる機能 ● 無料 臼田佳祐 新機能Amazon GuardDuty Extended Threat Detectionはネ申って話 https://www.youtube.com/watch?v=g448Wmjg-Ag&t=4031s 「新機能Amazon GuardDuty Extended Threat Detectionはネ申って話」というタイトルでクラスメソッド re:Growth 2024 東京に登壇しました #AWSreInvent #cmregrowth | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-guardduty-extended-threat-detection-is-god/

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生成 AI

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生成 AI の主なアップデート 20 ● Amazon Q Developer に運用調査機能が追加(Preview) ● Amazon Bedrock で新しい基盤モデル Nova シリーズが登場

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Amazon Q Developer に運用調査機能が追加(Preview) 21 ● Amazon Q DeveloperがAWS環境のリソ ースを理解し「今どんな問題が起き ているのかの調査」をし「問題を解 決するためのアクションの提示」を 行ってくれる機能 ● 本機能の開発または品質向上のため にコンテンツが収集されることがあ るが、AIサービスオプトアウトポリシ ーを利用することで収集されないよ う設定は可能 ● バージニア北部でプレビュー中 [新機能] Amazon Q Developerに運用調査機能が追加されました(Preview) #AWSreInvent | DevelopersIO (https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-q-developer-operational-investigation-capability/ 松波花奈 Amazon Q Developerの最新アップデート情報まとめ https://youtu.be/g448Wmjg-Ag?feature=shared&t=1618 「Amazon Q Developerの 最新アップデート情報まとめ」というタイトルでre:Growth 2024 東京に登壇しました #AWSreInvent #cmregrowth | DevelopersIO https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-q-developer-re-growth-2024-tokyo/

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Amazon Q 関連アップデートの注意点 22 Amazon QではAWS環境のリソースを把握し調査する機能が拡充に伴い、 GuardDutyにて下記のようなアラートが出る可能性があるとのこと ● High:「anomalously invoking APIs commonly used in Persistence tactics.」 ● High:「anomalously invoking APIs commonly used in Exfiltration tactics.」 ● High:「anomalously invoking APIs commonly used in PrivilegeEscalation tactics.」 ● High:「anomalously invoking APIs commonly used in Impact tactics.」 ● Low: 「anomalously invoking APIs commonly used in Discovery tactics.」 機械学習による検知のため今後改善される可能性はあるが 利用時はご注意 ※参考ブログ: https://kaminashi-developer.hatenablog.jp/entry/2024/12/17/080000

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Amazon Bedrock にAmazon Nova シリーズモデルが登場 23 引用:https://youtu.be/LY7m5LQliAo?feature=shared&t=6481 ● Amazon Bedrockに新しく Amazon Nova シリーズモデルが登場 ● テキスト生成モデル4つ、画像・動 画生成モデルがそれぞれ1つずつ登 場しマルチモーダルモデルが多く、 コスト効率が他のモデルよりも高い のが特徴的 ついに AWS が謹製モデルを発表 開発は Amazon のチームが主導している 二日目のキーノートで元 AWS CEO、 現 Amazon CEO の Andy Jassy が ゲスト登壇し Nova を発表した

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Amazon Bedrock にAmazon Nova シリーズモデルが登場 24 各種モデルについて ● Nova Micro ○ 低コスト低レイテンシーな応答をするテキスト生成のみのモデル ● Nova Lite ○ Proよりもレイテンシーが低くマルチモーダルモデルのためテキスト、画像、ビデオの入力に対応 ● Nova Pro ○ 幅広いタスクに対応する高性能なマルチモーダルモデル ● Nova Premier ○ Novaシリーズで最も複雑な推論タスクに対応したカスタムモデルを抽出するための教師として最適なモデル (coming soon) ● Nova Canvas ○ 画像生成モデル ● Nova Reels ○ 動画生成モデル

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データ分析

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データ分析 の主なアップデート 26 ● Amazon S3 Tables ● S3 Metadata(プレビュー)

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Amazon S3 Tables 27 ● 既存の汎用バケットとディレクトリバケットに続く、 3 番目のタイプの S3 バケット ● Apache Iceberg 形式のテーブルデータを効率的に保存・管理するために設計 ● Apache Iceberg:大規模データを効率的に扱うためのテーブルフォーマット(テーブル管理層) ● 分析ワークロードに適した Amazon S3 の新機能 S3 Tables は以下の主要コンポーネントで 構成される 1. Table bucket: Icebergテーブルを保存するため の新しいバケットタイプ 2. Namespace: テーブルを論理的にグループ化し、 アクセス管理を容易にする。Glueデータカタロ グではデータベースに該当する 3. Table: 構造化データで構成されるテーブル [祝] Amazon S3 Tablesが東京リージョンで利用可能になりました! #AWSreInvent https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-s3-tables-tokyo-region-ga/

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S3 Metadata(プレビュー) 28 ● S3 オブジェクトのメタデータを管理 ○ 数十億から数兆のオブジェクト規模で特定の条件を満たすオブジェクトを見つけること が課題だった ○ S3 Metadata は S3 オブジェクトの追加や変更イベントで自動的にメタデータを生成し、 S3 Tables の Apache Iceberg テーブルに保存する ○ Apache Iceberg テーブルは、Amazon Athena、Amazon Redshift、Amazon QuickSight、 Apache Spark などのツールを使用してメタデータを効率的にクエリできる ○ アプリの説明を記載すると説明に沿ったアプリケーションを生成でき、公開もできる [新機能] メタデータを管理する最も簡単で最速な方法、Amazon S3 メタデータ (プレビュー) を試す! ¥#AWSreInvent https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-s3-bucket-metadata-preview/

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その他 re:Invent に参加した感想など

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その他 re:Invent に参加した感想など 30 ● 2 日目 Keynote でピックアップされたジャンル ○ Compute、Storage、Database、Inference ○ 古くからあるサービスが今でも開発され続け 今年も新たな機能が多く追加発表された ○ 3 日目のセッションでのジェフ・ベソスのコメント 「10 年変わらないもの追いかけるべきだ」 ● ラスベガス現地でおこなわれた Japan Wrap-up Session で聞いたこと ○ 生成 AI においては基盤やインフラ面に特化していくかと 思われた AWS が独自モデルを遂に発表した ● 海外では Kubernetes の採用が多く 日本ほど ECS を採用していない ● 思ったより野菜や果物を食べるタイミングがある ● 床で作業をしている方が結構多い ○ ホテルの床が絨毯タイプだと座りやすい ● 英語 ○ 日常会話は何とかなるが、セッションは難しい Japan Wrap-up Session 12 月 5 日(木)16:00 - 18:00(現地時間) https://aws.amazon.com/jp/events/reInvent-japan-wrap-up-session-2024/

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AWS 公式の re:Cap 31 資料(PDF):AWS-Black-Belt_2024_AWS-reInvent_1206_v1.pdf 動画(YouTube):AWS Black Belt Online Seminar 2024 年 AWS re:Invent 速報 #AWSDevLiveShow #AWSBlackBelt - YouTube

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