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大阪・関西万博におけるねぶたの位置づけと聞き取り調査について
青森公立大学 佐々木ゼミ 2 年
万博における青森ねぶた祭の位置づけと意義を、1970 年大阪万博と 2025 年大阪・
関西万博の事例、および来訪者の感想から考察しました。1970 年万博では、佐藤伝
蔵制作のねぶたが「日本のまつり」として出陣し、ねぶたの国際的認知向上に寄与
しました。2025 年万博では「東北絆まつり」を通じてねぶたが展示され、福士裕朗
作の大型ねぶたや過去の受賞作品、ねぶた技法を活かした看板などが注目を集め、
文化と商業の融合も見られました。
来訪者へのインタビューからは、ねぶたが①文化体験の入口、②青森への関心を喚
起する地域文化発信の基盤、③芸術作品として評価される存在、という三つの特徴
を持つことが明らかになりました。さらに、ねぶた制作には和紙・竹・電装・構造
設計といった伝統技術が集約されており、万博ではそれらが現代の照明技術やデジ
タル演出と融合することで、未来的な表現として再構築されていました。この点か
ら、ねぶたは技術革新と文化継承が共存し得る象徴的存在であるといえます。
また、地域文化が万博という国際舞台に参加することは、観光や経済、文化交流の
促進につながり、地域文化の持続可能性を高める契機となります。以上から、ねぶ
たは単なる祭礼展示にとどまらず、過去と未来、地域と世界、文化と技術を結びつ
ける存在として、万博において重要な文化資源であると結論づけました。
まとめ
大阪万博では、ねぶたが山車ではなくアート作品として展示されていたことが大きなポイントでした。このように展示される
のは造形や彩色の技法が国内外から芸術として評価されていたということです。
このことから、今後のねぶたに生かせることを考えました。これからは、祭が終わったら壊すねぶたとは別に、ねぶたの原画
や紙と灯の作品など、ねぶたの技法を使った残すための作品を作っていくことが大事だと考えます。そして、
「ねぶたアート」
として作品を残し、記録し、展示していくことでねぶた文化をより深く未来につないで行くことが出来ると考えます。ねぶた
をどう保存し、どう継承していくかについて、これからもっと学んでいきたいです。
はじめに
佐々木ゼミは 2025 年 6 月 14 日に大阪・関西万博を訪れました。ここでは万国博覧会で展示された「ねぶ
た」について報告します。万博におけるねぶたの位置づけとねぶたについての聞き取り調査の結果をもと
に、地域文化の発信としてのねぶたについて考察しました。