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PdMはどのように全てのスピードを上げられるか ~ 非連続進化のための具体的な取り組み ~ Sansan株式会社 Sansan事業部プロダクト室 川瀬 圭亮

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2 ©Sansan, Inc. 川瀬 圭亮(Kawase Keisuke) Sansan事業部 プロダクト室 PdM LINEやグーグル合同会社、MNTSQ株式会社などで、toB/toC国内外 問わず、プロダクトマネジャー・プロジェクトマネジャーとして、 様々なプロダクトを担当してきた。 Sansan株式会社には2023年8月に入社。 営業DXサービス「Sansan」のPdMとして活動している。 同時に、Sansanに関連する複数の新規事業をリードしており、市場 選定や営業も行っている。また、チームメンバーの企画レビュー等 も行っている。

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3 ©Sansan, Inc. - Sansanの紹介 > 会社概要 > 営業DXサービス「Sansan」 - なぜスピード? - どうスピードを上げるか > ゆっくり考え、すばやく動く > 「理解した気分」に負けない > チームで学習し続ける > Tips(ロジカルに考え、書く) - 最後に アジェンダ

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Sansanの紹介

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5 ©Sansan, Inc. 会社概要 - 2007年設立 - 社員数1,698 名(2024年5月31日時点) 営業DXサービス インボイス管理サービス 契約データベース 名刺アプリ

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6 ©Sansan, Inc. - 名刺管理サービスとしてスタートし、2022年4月から「営 業DXサービス」としてサービス提供を行ってる。 - 日本最大級のBtoBサービスとして、 業界・業種・企業規模問わず9000社以上の企業で使われ ている。 - 名刺管理以外にも様々なユーザー価値を提供している。 例えば、受注につながる企業に気づける企業データベース や、キーパーソンの人事異動に気づけるニュースなどがあ る。 営業DXサービス「Sansan」 Sansanのプロダクトマネジャーは、 様々な多くのユーザー価値を提供している日本最大級の BtoBサービスについて課題を発見し、仮説検証を行い、 プロダクトを改善・進化していくことが求められる。

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なぜスピード?

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8 ©Sansan, Inc. リーディングカンパニーとして、継続的改善は当たり 前に、不確実性の高い挑戦を実現する必要があるから なぜ非連続進化にはスピードが必要? - 継続的改善は行う前提である。 - バグ修正やユーザビリティ改善、機能改善など プロダクトの価値を継続的に上げていく。 - PdMがいくら夢のある企画のディスカバリーを行っ てもデリバリーに繋がらなければ、ユーザーは何も メリットがない。 - ただし、継続的改善だけでは非連続的な進化ができない。 - 10 -> 20 -> 30の改善を行うと同時に、 10 -> 20 -> 300の可能性を常に模索し続ける。 - 10 -> 20 -> 300の難易度は高いので、クオリティ高く 高速にPDCAを回す必要がある。

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どうスピードを上げるか

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10 ©Sansan, Inc. ゆっくり考え、すばやく動く - スピードを上げるためにはとにかく手を動かしたく なる。 - しかし、雑に手を動かすことで逆に進捗スピードが 遅くなる。失敗するリスクが高くなる。 - 考えることに時間を使うことで、進捗スピードを早 くすることができる。成功確率も上がる。 - BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはな にをしたのか?で紹介されている考え方である。

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11 ©Sansan, Inc. - 何かを理解することと「何かを理解した気分」には大きな隔たりがある。 - 理解することには分析や調査が必要だが、気分になるにはその必要が無く、安堵感をすぐに得ら れる。 - 例: 前回も大丈夫だったから今回も平気だろう、この人もそう言っているし - ただし、気分を元にした行動は本質ではないので、成功確率が下がり手戻りが増えスピードが遅 くなる。 - 「理解した気分になっていないか?」という観点を常に持ち続ける。 - 齟齬の誘惑 (講談社学術文庫)で紹介されている考え方である。 「理解した気分」に負けない

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12 ©Sansan, Inc. チームで学習し続ける - 書籍や動画で学ぶことで、グローバルのベストプラク ティスをすぐに取り入れ実践することができる。 - 最新テクノロジーを利用することで、何倍も作業時間 を短縮することができる。 - 実際に「ゆっくり考え、すばやく動く」の図は Claudeと数回やりとりして完成した図である。 - チームで学ぶことで、共通言語で会話しレビューをし 合うことで、スピードを底上げすることができる。

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13 ©Sansan, Inc. Tips (ロジカルに考え、書く) - 作業より整理を先に行う - 特にステークホルダーの多いプロジェクトや大きな規模の企画において、最初から実作業を 始めるのではなく、まず整理を行う。そして常に整理が行われている状況にする。 - 具体的には以下のような実践がある。 - とにかくケースを洗い出す。 - 縦軸と横軸を決めて表で状況をまとめる。 - ロジックツリーを書く。 - PRDのレビューを受ける - 書いたPRDがロジカルになっているかという観点で他PdMからレビューを受ける。 - 会議のアジェンダを書く - 論点整理と比較検討を行ったうえで会議に臨むと、会議の効率が非常に上がる。 - 日報を書く - ロジカルライティングの実践ができる。また、情報共有としても有用である。 - 単純に行ったことを書くのではなく、学びや疑問点なども書くことで、学習の場としても活 用できる。 - チームでロジカルシンキングに改めて向き合っている話 〜学習環境と実践方法〜で紹介した実践方 法である。

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最後に

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非連続進化のための近道はないです。 当たり前のことを、当たり前にやりましょう。 創業者のマインドセットで、 イノベーションに向き合いましょう。 そのために何でもやりましょう。。 和魂洋才。

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宮崎駿 「世の中の大事なことってたいてい面倒くさいんだよ。」

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18 ©Sansan, Inc. ちなみに… 実際にSansanのPdMはスピードに向き合い、 継続的改善を行いながら、非連続的な進化の 挑戦の企画をいくつも仕込むことが できています。 もっとやりたい一緒に働くPdMも 絶賛募集中です!お声がけください! PdM採用情報