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Zennの運営完全に理解した クラスメソッド株式会社 Zennチーム 和田祐介

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Zennの略歴 運営会社がクラスメソッド株式会社に 2020年9月 2021年7月 Publication Pro をリリース 2024年1月 catnose さんが 個人プロジェクトとしてリリース 4人チームで運営中 2025年5月 本格的にZennチームで運用開始 2022年4月

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クラメソZennチームで働いている和田です クラスメソッドへ入社 2016年2月 AWS EC2、Scala、Backend API サーバーレス(FaaSベース)アプリ開発 2018年7月 AWS Lambda、Node.js、Backend API, React SPA Zennをきっかけに Google Cloud へ 2021年7月 Cloud Run、Next.js、Ruby on Rails、Zenn全般 生まれ 大学時代 北九州市 糸島市(九州大学) Google Developer Experts プログラム認定 サーバーレスアプリ開発 / 2024年04月〜

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今日お伝えしたいこと 1. Zennの運営を理解する 2. いまの悩みを共有する ※ 今時点での自分の考えのダンプです

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大前提

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大前提 化け物 化け物

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買収に至った経緯 インターネットに公開されている情報がすべて 買収額も聞いていません ZennとClassmethod https://catnose.me/notes/zenn-with-classmethod

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2021年7月 Zennチーム(仮)結成 catnoseさん、五十嵐さん(社内異動)、和田(社内異動)

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1.Zennの運営を理解する

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なにする?最初に考えたこと コアコンセプトを理解する Zennが組織に参加した意味を考える

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コアコンセプトを理解する 知見を共有するエンジニアに対価を=著者のために これがすべて いまもあらゆる施策の立ち返る場所・みちしるべ 肌身理解のために: 自分も記事を書いたり有料本を出したりしました

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Zennが組織に参加した意味を考える これが難しかった 買収の経緯をみても、上意下達というよりは会社としてはZennの成長 を見守るというスタンス 著者を大事にする = 世の中の知見を増やしたいという方向は一致 => クラスメソッドは DevelopersIO(オウンドメディア)を運営し ているため

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個人開発と組織での開発との違い?

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個人開発と組織での開発との違い? 投資できるかどうかが一番違うと思う 1. 安定稼働 2. 人材活用 3. 市場調査

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安定稼働 安心してサービスを使い続けられるかどうかはとても大事 いつ重くなるかわからないサービスで記事を書こうとは思わない 例 Cloud SQL の High Availability 化 Vercel から Cloud Run への段階的な移行 お問い合わせ対応・記事チェックなどの定常業務化

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人材活用 新規事業において、施策や企画が自分ひとりで完結することはない Zennチームだけで完結することもほぼない 力を借りる必要がある クラスメソッドのスタッフは、「助けてください」といえば助けてく れる 助けてもらったらお礼を言う。スタッフの方々ご自身の評価には直結 しないことも、たくさんやってもらった、やってもらっている

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お願いしたことの例 チームビルディングやってもらいました

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市場調査 金儲けに走るという意味ではない 逆説的だけど、サービスとそこに貢献してくれる人たちの価値を守る ためには、エコシステムを形成する必要がある(最近の考え) 対企業でマネタイズできるのが組織運営の強み。 例: Publication Pro、ハッカソン

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成長の軌跡 2025年5月時点 1,500 万PV/月 PV 14万 登録ユーザー 17万 投稿記事数 4,028 Pull Requests 2021年7月時点 200 万PV/月 3.5万 登録ユーザー 2万 投稿記事数 731 Pull Requests

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2. 今の悩みを共有する

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挙げだすとキリがない 1. Zennチームにはロールが(ほんわりとしか)存在しない。キャリア の不安があります 2. お金のニオイをさせたくない vs ビジネスを確立して還元したい 3. AIの台頭。「技術記事投稿プラットフォーム」の行く末は誰ぞ知る

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チーム・組織でも答えがでないものばかり

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チーム・組織でも答えがでないものばかり コミュニティの力を借りる(Zenncafe) コミュニティの力を借りる(Zenncafe)

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3. まとめ

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Zennの運営完全に理解した - まとめ ● コアコンセプト「知見を共有するエンジニアに対価を」を胸に、進 化を続ける ● 組織やコミュニティの力を借りながら物事を前に進め、一段落した ら協力してくれた人に「ありがとうございました」と言う ● キャリア的な不安はあれど、事業の成長に少しでも貢献した、と後 から言えるように頑張る

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