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STORES 株式会社 優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 15個 2023年11月28日 STORES 株式会社 御守 一樹 @OnMorik ・ツイート歓迎! #DevelopersJam ・スクショも拡散もOK ・追ってスライド共有あり ・後日ProductZineにて連載記事化!

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ところで 本日の発表内容は ProductZine さんにて 後日 連載記事化が決まってます! (リリースしたらぜひご覧ください!)

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今日、持ち帰っていただきたいもの プロダクト開発者が 優秀な仲間を集めるための 面接テクニック ✕15

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プロダクト開発と「採用」 プロダクトを作るのは 「人」 良いプロダクト開発には 優秀な人材が必要 採用は プロダクト開発の一部

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自己紹介:このテーマを語り得るバックグラウンド プロダクト開発11年 グリー社 ● 新卒からPdM ● ゲームのプロダクト責任者 ● 後払い決済の立ち上げ STORES社 ● ECのプロダクト責任者 取り合いになった「優秀な人材」 7社受けて選考通過率100% ● 3社は自分から辞退 ● 残る4社からオファー ● うち1社に入社(STORES) 入社しなかった6社も成長中 ● IPO ● 時価総額ランク上位 プロダクト開発 候補者としての 転職活動 数百回の面接経験 グリー社、STORES社 ● PdMチームのマネージャー として採用活動 個人 ● スタートアップの採用支援 企業側としての 採用活動

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[前提] 候補者から見た 「企業の印象値」 の 構造

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候補者から見た、企業の印象値:構造 企業の印象値 面接のUX 入社後に 得られるもの への期待値 ・給与・賞与 ・福利厚生 ・成長機会 ・経験 ・役職 ・面接担当者への印象 ・面接時の体験

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候補者から見た、企業の印象値:横並びにすると... 企業の印象値 面接のUX 10 入社後 の期待値 50 A社 面接のUX -10 入社後 の期待値 50 面接のUX 20 B社 C社 D社 入社後 の期待値 50 入社後 の期待値 55 面接のUX 20

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候補者から見た、企業の印象値:横並びにすると... 企業の印象値 面接のUX 10 入社後 の期待値 50 A社 面接のUX -10 入社後 の期待値 50 面接のUX 20 B社 C社 D社 入社後 の期待値 50 入社後 の期待値 55 面接のUX 20 「面接UX」で減点だと 比較対象から一段落ちる = 辞退される

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候補者から見た、企業の印象値:横並びにすると... 企業の印象値 面接のUX 10 入社後 の期待値 50 A社 面接のUX -10 入社後 の期待値 50 面接のUX 20 B社 C社 D社 入社後 の期待値 50 入社後 の期待値 55 面接のUX 20 期待値が同じでも 「面接UX」で差がつく

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候補者から見た、企業の印象値:横並びにすると... 企業の印象値 面接のUX 10 入社後 の期待値 50 A社 面接のUX -10 入社後 の期待値 50 面接のUX 20 B社 C社 D社 入社後 の期待値 50 入社後 の期待値 55 面接のUX 20 最終的に入社するのは 「面接UX」が高い中で 「入社後期待値」も高い会社

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候補者から見た、企業の印象値 企業の印象値 面接のUX 入社後に 得られるもの への期待値 ・給与・賞与 ・福利厚生 ・成長機会 ・経験 ・役職 ・面接担当者への印象 ・面接時の体験 面接担当者が コントロール できない

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候補者から見た、企業の印象値 企業の印象値 面接のUX 入社後に 得られるもの への期待値 ・給与・賞与 ・福利厚生 ・成長機会 ・経験 ・役職 ・面接担当者への印象 ・面接時の体験 面接担当者が コントロール できる

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候補者から見た、企業の印象値 企業の印象値 面接のUX 入社後に 得られるもの への期待値 ・給与・賞与 ・福利厚生 ・成長機会 ・経験 ・役職 ・面接担当者への印象 ・面接時の体験 面接担当者が コントロール できない 面接担当者が コントロール できる 面接担当者のミッションは 面接UX の 最大化 (今日はこの話)

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注意点:今日のスタンス 徹底的に 候補者視点で考える (企業の都合なんて候補者には関係ない!) もし内容にイラッとしたら、それはあなたが 企業視点になってしまっている 証拠だと思ってください

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[本編] 優秀な人材に ”辞退されない” 面接の 技術

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 Part 1 面接前 Part 2 面接中 Part 3 面接後 ①「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 ③ 面接日が「遠い」のはリスク ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ ⑥「少々お待ちください」って何分? ⑦ 最初から「トップ」を出せ ⑧「簡単に自己紹介してください」と言うな ⑨「最後に質問はありますか」と言うな ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ ⑬「ぜひ来てほしい」と口に出して言え ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 Part 1 面接前 Part 2 面接中 Part 3 面接後 ①「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 ③ 面接日が「遠い」のはリスク ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ ⑥「少々お待ちください」って何分? ⑦ 最初から「トップ」を出せ ⑧「簡単に自己紹介してください」と言うな ⑨「最後に質問はありますか」と言うな ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ ⑬「ぜひ来てほしい」と口に出して言え ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け

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[Part 1] 面接前 ①-⑥

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ① 「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 なぜ大事? どうすべき? Now is 売り手市場 ● 候補者は選ぶ側 ● 企業は選ばれる側 ジャッジ姿勢の企業をあえて選ぶ理由がない ● 優秀な人材には、他に無数の候補がある 「こんな会社に入社して大丈夫か?」という不安 ● 現在の採用トレンドを見誤ってる会社 ● 面接を担当するリーダー層の質 ● 入社後に優秀な仲間が集まりにくそう アトラクト、アトラクト、アトラクト ● ジャッジ圧を出さない ● 「候補者に選んでもらう」スタンス

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 なぜ大事? どうすべき? 「自分への関心度」を測る定量的な尺度は 「レスの速さ」以外に存在しない ● 候補者は自分に高い関心を持ってくれている相 手に好感を持つ レスが速いと「直感」をハックできる ● 「この会社とは縁がある」「この会社とは波長 が合う」と候補者に感じさせる 遅い企業は候補者から見て「ボトルネック」と化す ● 日程調整がFIXしない企業が1社あると、他の企 業に候補日程が送れない ● フラストレーション + ネガティブ印象 レスは24時間以内に ● NOT営業日。土日も候補者は考えてる。 面接担当者は「採用」の優先度をMAXに ● そのMTGは優秀な仲間を集めることより大事? 選考にリズムを作る ● 次々に選考を進めてフィードバックを送り合う ● 候補者と互いの距離感をテンポよく縮める

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ③ 面接日が「遠い」のはリスク なぜ大事? どうすべき? 他社との面接が先に組まれて決まってしあう ● 転職活動の状況は刻一刻と動いている ● 経営者と意気投合して入社が決まってしまうか も 相手企業の働き方に対して不信感が生じる ● 今後2週間、たった1時間を捻出することもでき ないの? ● 現場の意思決定者の予定がギチギチなんて、長 期目線の戦略なんて考えられる? 候補者の提示した日程の中で最短の日付に設定する ● あなたの都合ではなく候補者の要望に合わせる 土日という選択肢も ● 候補者の平日は業務や他社面接で忙しい ● (休日出勤を奨励しているわけではないという 旨の説明は当然必要)

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません なぜ大事? どうすべき? 候補者にあなたのオフィス環境の前提知識はない ● 駅からの距離感 ● ビルへの入館手続き ● オフィス受付での担当者の呼び出し方 ● 待合スペースの有無 ● トイレの有無 戸惑い・焦りが面接のプラスになることはない ● 精神的な余裕がなくなる ● 時間的な余裕がなくなる おもてなしの一言を添える ● 「オフィスビルには待合スペースがありません ので、お時間ちょうどにお越しください」 ● 「当該時間帯は受付が混雑する場合があります ので、お早めにお越しください」 ● 「ロビーに待合ソファがございます」 スムーズな来社で好印象を形成する ● 精神的・時間的な余裕は好印象 ● 面接のスタートが良質に

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ なぜ? どうすべき? 候補者は緊張している ● これから始まる面接で人生が決まるかも ● この会社は自分を受け入れてくれるだろうか とりあえず「天気」の話でもしておく ● 100%無害な話題 ● 「外、寒かったですか?」でOK たった1つの小さなラリーが安心感を形成 ● 1つの受け答えが終われば、緊張と不安が緩和 ● 相手企業が自分を迎え入れてくれているという ポジティブな印象

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑥ 「少々お待ちください」って何分? なぜ大事? どうすべき? 人は「待つ時間」に一番緊張度が高まる ● 待たせることは、苦痛な時間を長くすること 居心地の悪さを感じさせてしまう ● 会議室の知らない壁と知らない机を眺めながら 1人ポツンと待たされる不安な体験 ● 入社して欲しいはずの人に、居心地の悪さを感 じさせてプラスはない 面接担当者のカレンダーは10分前から抑えておく ● 面接の直前はMTGを入れない。MTGは押す。 ● 移動や準備のバッファ込で予定を確保 ● 職務経歴書を読み込んで頭を切り替えておく

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Part1 面接前 ①-⑥ Part 1 面接前 Part 2 面接中 Part 3 面接後 ①「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 ③ 面接日が「遠い」のはリスク ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ ⑥「少々お待ちください」って何分? ⑦ 最初から「トップ」を出せ ⑧「簡単に自己紹介してください」と言うな ⑨「最後に質問はありますか」と言うな ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ ⑬「ぜひ来てほしい」と口に出して言え ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け

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Part1 面接前 ①-⑥ まだ 面接が始まってないのに6項目ある 面接が始まる瞬間、各社の 印象値の スタートラインは 同じではない (既に 明確な差がついている) 他社に明確な差をつけに行こう

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 Part 1 面接前 Part 2 面接中 Part 3 面接後 ①「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 ③ 面接日が「遠い」のはリスク ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ ⑥「少々お待ちください」って何分? ⑦ 最初から「トップ」を出せ ⑧「簡単に自己紹介してください」と言うな ⑨「最後に質問はありますか」と言うな ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ ⑬「ぜひ来てほしい」と口に出して言え ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け

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[Part 2] 面接中 ⑦-⑬

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑦ 最初から「トップ」を出せ なぜ大事? どうすべき? 優秀な人材はトップの話を聞きたい ● 現場目線だけではなく、経営目線の話を ● 事業課題だけではなく、背後に潜む組織課題を ● 足元の実情だけではなく、長期的な仮説を 多くの会社が逆をやっているからこそ、チャンス ● 役職の高い人が選考プロセスの後半にならない と出てこないのは、候補者を「ふるいにかけ る」時代遅れなジャッジ型採用の名残 初回面接からトップを出す ● 候補者が入社した後のレポートラインの頂上 ● 例)社長、CXO、◯◯本部長 トップの内情ではなく、候補者の感情を ● トップが忙しいのなんて当たり前 ● だからこそ、「自分に時間を割いてくれた」と 感じさせるアトラクト効果がある 「この人の神輿を担いで仕事をしたい」と思わせる ● オファーが出揃った時、候補者の頭に浮かべる

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑧ 「簡単に自己紹介してください」と言うな なぜ大事? どうすべき? 初手で、企業側の怠慢と目的意識の欠如が伝わる ● レジュメに書いてあるのに読んでないの? ● 地頭が見たい?自己紹介なんて一番テンプレを 用意しやすいトピックでわかるはずないでしょ ● 単に無思考で、無目的に口から発しているだけ 優秀な人材は、優秀な人と働きたい ● 面接担当者の意欲や思考レベルに悪印象を与え てしまうと致命的 レジュメを読み込んだ上で、具体的な質問をする ● 具体的な質問に対する回答の方が地頭もわかる ● 次の環境でも再現できるスキルを見定めやすい 質問はいくらでも出てくるはず ● 質問が浮かばないのは面接設計の失敗 ○ あなたが面接担当者として不適当 ○ 候補者が自社にフィットしていない

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑨ 「最後に質問はありますか」と言うな なぜ大事? どうすべき? 優秀な人材は、面接の前から質問がたくさんある ● 会社情報を集めて仮説を用意している ● 面接では新しい一次情報をインプットしたり、 仮説を確かめて相手企業に対する解像度を高め たい 終盤まで企業からの質問ばかりだとジャッジ圧 ● 一方的ではなく、インタラクティブに 企業側の目的意識の欠如が伝わる ● 単に無思考で、無目的に口から発しているだけ 「最後」ではなく「最初」から、互いに質問し合う ● インタラクティブな対話を ● 互いに理解を深め合う (終始インタラクティブに進んだ面接において、最 後にまだ何か不明点があるかと確認することは全く 問題ない)

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ なぜ大事? どうすべき? オフィスは会社の風土を雄弁に語る ● 「残業は少ないです」と100回説明するより、 人が少ない夜のオフィスを1回見せる方が説得 力は高い ● 「フラットな組織です」と100回説明するよ り、役員室のないオフィスを1回見せる方が説 得力は高い 面接後にオフィスを案内する ● スライド文章や説明ではなく、現実を見せる

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え なぜ大事? どうすべき? 反応がなければ質問の意図を汲み取れない ● 意図がわからないと話が広がらない ■NG例 面接官「ご自身の強みと弱みは?」 候補者「強みは●●で、弱みは■■です」 面接官「なるほど」 候補者「(えっ?)」 候補者の回答に対しては、自社の課題や 候補者への期待値と紐付けてフィードバックする ● 「今回お任せしたいチームには◯◯という課題 があるので、AさんがXXで発揮したYYな部分を 発揮してもらえると助かります」 ● 候補者が相手企業で仕事をするイメージが湧く ● 期待値が分かると、追加で話すべき

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ なぜ大事? どうすべき? 候補者に本気度が伝わって抜群のアトラクト効果 ● やってる会社は少ないので、競合他社に優位 その場で判断できないなら、面接担当者が不適格 ● 面接には合否の意思決定権がある人をアサイン しているはず ● 面接で確認すべきポイントが確認できれば、そ の場で判断できるはず その場で伝えられるように準備しておく ● 意思決定権のある人を面接担当にアサイン ● 「今回の面接で何を確認するか」を事前設定 面接中は質問・思考・勇気を発揮する ● 確認すべき事項をクリアにする ● 候補者の情報をリアルタイムで脳内処理する ● 指示を仰ぐな、あなたが決めろ アトラクト姿勢で伝える ● 「ぜひ次はまたXX部門でYYをやっている者に 会ってみてほしい」 ● 「合格です」などジャッジ姿勢はNG

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑬ 「ぜひ来てほしい」と口に出して言え なぜ大事? どうすべき? 思いは口に出さないと伝わらない ● 会社の良さを100個伝えるより、「一緒に仕事 がしたい。ぜひ来てほしい」と1回伝える方が 印象は強い 「一緒に仕事をしたい」と言われた候補者は、 一緒に仕事をしたいと思える部分を相手から探す ● 候補者は自分に対して関心を持ってくれる相手 に関心を持つ 候補者に本気度が伝わって抜群のアトラクト効果 ● やってる会社は少ないので、競合他社に優位 「一緒に仕事をしたい」とその場で口に出して言う ● 率直に伝える 後続の選考は気にしない ● 後続の意思決定者が採用を見送ったとしても ● 「一緒に仕事をしたい」というあなたの言葉に 嘘がなければ、候補者には伝わる ● 候補者の中には「あの人が一緒に仕事をしたい と言ってくれた」という良い印象が残る

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Part2 面接中 ⑦-⑬ Part 1 面接前 Part 2 面接中 Part 3 面接後 ①「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 ③ 面接日が「遠い」のはリスク ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ ⑥「少々お待ちください」って何分? ⑦ 最初から「トップ」を出せ ⑧「簡単に自己紹介してください」と言うな ⑨「最後に質問はありますか」と言うな ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ ⑬「ぜひ来てほしい」と口に出して言え ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け

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Part2 面接中 ⑦-⑬ 面接中の7項目はどれも 会社やプロダクトの 本質的な魅力とは 全く関係ない内容 つまり 単なる テクニックで 明確な差を 作ることができる

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 Part 1 面接前 Part 2 面接中 Part 3 面接後 ①「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 ③ 面接日が「遠い」のはリスク ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ ⑥「少々お待ちください」って何分? ⑦ 最初から「トップ」を出せ ⑧「簡単に自己紹介してください」と言うな ⑨「最後に質問はありますか」と言うな ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ ⑬「ぜひ来てほしい」と口に出して言え ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け

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[Part 3] 面接後 ⑭-⑮

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ なぜ大事? どうすべき? 候補者が一番熱心に読む文章は 「面接後に相手企業から送られたフィードバック」 ● 企業サイトやカルチャーデックではない 何度も読み返したくなるようなメッセージを贈る ● 候補者が2つの企業からオファーをもらって比 較する時、どういう文章を読んでほしいか? ● 具体的に感じている魅力 ● 「こういう活躍をしてもらえそう」 ● 「一緒に働きたい」と率直に伝える 候補者に対する懸念や不明点もはっきり伝える ● まだ確認できていない点 ● 面接は認識ギャップを埋めるプロセス ● 重ねる毎に深みが増して、候補者と企業で互い のイメージが擦り合って行く

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け なぜ大事? どうすべき? オファーは断られることの方が多い ● 優秀な人材でも、入社できるのは1社だけ 面接の改善には「入社しなかった人」の声が必要 ● 課題を抽出しないことには改善できない ● 良質なサービスはユーザーからのフィードバッ クなしには成り立たない、のと同じ 僅かな差さえ埋めれば、一気にうまくいく ● 候補者が入社した企業と断った企業の間には、 わずかな違いしかない ● その「わずかなギャップ」さえ埋めることがで きれば、一気に今後の採用成功率が上がる 何がダメだったのか候補者に直接聞いてしまう ● 「最後にXX社さんに決めたのは何が決め手でし たか?逆に言うと弊社は何が劣っていました か?今後の反省として勉強したいです。」 いつか、何かにつながる ● 「候補者にどういう体験をさせるか」は、その 候補者から発生するリファラルに大きく寄与

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Part3 面接後 ⑭-⑮ Part 1 面接前 Part 2 面接中 Part 3 面接後 ①「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 ③ 面接日が「遠い」のはリスク ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ ⑥「少々お待ちください」って何分? ⑦ 最初から「トップ」を出せ ⑧「簡単に自己紹介してください」と言うな ⑨「最後に質問はありますか」と言うな ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ ⑬「ぜひ来てほしい」と口に出して言え ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け

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Part3 面接後 ⑭-⑮ 面接が終わっても まだやれることはある

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まとめ

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優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 ①「ジャッジ」ではなく「アトラクト」 ② 面接前の印象は「レスの速さ」が9割 ③ 面接日が「遠い」のはリスク ④ 「あなたのオフィス」のこと、知りません ⑤ 会議室までの30秒は「天気」の話をせよ ⑥「少々お待ちください」って何分? ⑦ 最初から「トップ」を出せ ⑧「簡単に自己紹介してください」と言うな ⑨「最後に質問はありますか」と言うな ⑩ 初回面接から「夜のオフィス」を見せよ ⑪ 質問に答えたら「黙ってないで何か」を言え ⑫ 面接中に「合否」を伝えよ ⑬「ぜひ来てほしい」と口に出して言え ⑭ 「噛み締めたくなるフィードバック」を贈れ ⑮ 「何がダメだったのか」を聞け Part 1 面接前 Part 2 面接中 Part 3 面接後

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まとめ 採用は プロダクト開発の一部 徹底的に 候補者視点で 体験設計する (企業の都合なんて候補者には関係ない!) 誰にでもマネできるテクニック なので、ぜひ明日から使ってみててください!

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まとめ 本日の発表についての ご質問や、 プロダクトマネージャー採用 プロダクト組織・戦略 などについて ご相談などあれば お気軽にご連絡ください! (X @OnMorik)

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予告 本日の発表内容は ProductZine にて 後日 連載記事化します! そちらもお楽しみに!

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STORES 株式会社 ○○株式会社 御中 優秀な人材に ”辞退されない” 面接の技術 15個 完