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Collaboration: The foundation of 
 organizational excellence コラボレーションを小さ くはじめ、 大き く広める 50 slides 相互理解のためのデザイン&開発交流会, Friends of Figma Tokyo Mar 19, 2024 Yasuhiro Yokota at Timee, Inc.

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Yasuhiro Yokota 株式会社タイ ミ ー プロダ ク トデザイ ンマネージャー (2024.2 - ) デジタルプロダ ク ト ・ ブラ ンデ ィ ング両面のデザイ ン、
 フ ロン ト エン ド開発 (React, React Native他) 、 プロダ ク ト マネジ メ ン トをやっ てま した。 こんばんは。 Current here

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タイミン 名 前 #212121 #FFD700 c0 m15 y100 k0 c50 m40 y40 k100

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本日のテーマ デザイナーとエンジニアの 
 コラボレーションを生み出し、 広げる。 (デザイナー人格でお話します)

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1 デザイナーがしかける 2 具体的なアクションのススメ 3 組織をゆるやかに変えていく Contents

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Section 1 デザイナーがしかける

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デザイナーとエンジニアの
 コラボレーションは重要。

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よいデザインが生まれるプロセスと同じく、
 決定的に重要。 価値が生まれる質・効率に直結するし、
 実装・デリバリーされてこそのデザイン。 もっというと

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コラボレーションを実現することはそれ自体が能力であり、
 また、 能力の向上につながる 1 結節点を作りだす 2 高度な協調で成果をだす 3 能力・知識・情報を移転する 個人 個人 組織

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...and 世界は協働の魅惑に引きよせられている

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エンジニアさん デザイナーさんが完成させ てくれたデータだ。
 どれどれ。 エンジニアさん 見積もりしますね デザイナーさん エンジニアさん!
 デザインデータできました! Figmaご確認ください! ある現場にて 画像出典: unsplash.com

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エンジニアさん (実装が難しそうだけど、デザイナーさんの意見 がこうだというなら…) エンジニアさん (前つくったやつと別につくらないとだな…ま あ仕方ないか) デザイナーさん (実装のことを考えてデザインしたつもりだか ら、きっと大丈夫だよね。) デザイナーさん (どう伝えるとスムーズなのかわからないなあ) 心の声さんたち

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こうした隔たりは自然発生し、
 自己強化されるメカニズムがある

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Norm of reciprocity 返報性の原理 人は何かを受け取ったら、 それに見合うものを返すべきだ という暗黙の社会的規範のこと。 Ringelmann effect リンゲルマン効果, 社会的手抜き 集団の中で個人が責任を分散させ、
 自分の努力を減らし てしまう現象。 遠慮は連鎖する 遠慮ループ 遠慮 遠慮

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遠慮せずに連携しよう !

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遠慮せずに連携しよう ! 共通の対象を見つめてとりくもう も大事だが、

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as Interface as Objective プロダク ト われわれ ユーザー 普通に考えるとこうだけど

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as Interface as Organization as Objective プロダク ト われわれ ユーザー こう考えていきたい 「私たちもプロダク ト」 図 われわれ

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組織というプロダクトにとりくもう 共通の対象を見つめてとりくもう 即ち 永遠にWork in Progress

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プロセス 文化 コミュニケーション 共通言語 記憶 資産 などなど

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実装 デザイン 戦略 リサーチ 構想 リリース

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デザイナーはコラボレーションに
 とりくみやすい立ち位置にあるはず 8 さまざまなプロセスの中間に位置しやすC 8 大抵の場合、 デザイナーチームは小さい

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プロセス 文化 コミュニケーション 共通言語 記憶 資産 これらを全員でデザインし、自分たちに実装する

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Section 2 具体的なアクションのススメ

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とりいれやすいものからご紹介

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完成してからシェアするのではなく、 みんなで考える文化をつくる 序盤から議論に参加することで、 断片的な情報をてがかりとして獲得することができる 1 Work in Progressでシェアする デザインをカジュアルなものに

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どのようにデザイナーがFigmaを使ったり管理しているかは、 聞かれない割にみんな興味ある 勉強会をやってみるのもおすすめです 2 みんなでFigmaをさわる 「また今度」 になりがち スクリーンショット: https://www.figma.com/ja/ 2024.3.14時点

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基本的にコード上の概念はすべて英語でつけられるので、 結局誰かが考える 最初から職種間で相談しているとGood。 仕様書やPRDに日英用語集を設けるのがおすすめ ユビキタス言語 ユビキタス言語 データモデル 仕様書 UIコンポーネント 画面名称 Figma Worker ワーカー HomeTab ホームタブ Offering 求人 Client クライアント・事業者様 Badge ワーカー向けバッジ機能 Button ボタン 3 英語で名前をつける 車輪の再発明を防ぐ

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4 コードを学んでみる ユーザー体験を知りにいくのとおなじ感覚で 完璧にできる必要はないので、 少し でもやってみること。 デザインもコー ドもイ メージの世界。

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再利用性や一貫性の実現はもとより、 職種間が連携するハブになる存在であり、 プロセスを改善するきっかけにつながる Web iOS Android Product Design 共有資産 5 デザインシステム コラボレーションの媒介

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1 アイコンライ ブラ リの最適化 2 素材画像のサイ ズを標準化する 3 デザイン トークンを導入する 4 画面とコンポーネン トを全部英語で整理する 参考 デザイ ンシス テ ムで切り出しやすい ・ 合意形成しやすいこ と

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タイミーではデザインシステムやプロセス改善に、
 プロダクトデザインが中間的な役割で推進 (しはじめたところ) Web iOS Android Product Design

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Section 3 組織をゆるやかに変え てい く

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コラボレーションは組織に広まってこそ
 レバレッジが実現する

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新しいものの 普及には
 コツがある イノベーションが普及する要件 Everett M. Rogers 新しいアイデアや技術が社会になぜ普及したりしなかっ たりするかや、 どのように普及するかを説明する理論 これまでのやり方よりマシか 個人のやり方に適合するか わかりやすさ 試せるか 他の人がのっていることがわかるか コッターの組織変革プロセス John P. Kotter 組織変革を円滑にすすめ、 浸透させるまでの
 プロセスを体系化したもの 危機意識を醸成する 小さなチームをつくる ビジョンと戦略をつくる 周知徹底する 自発を促す 短期的成果を実現する 成果を活かしてさらに変革する 新しい方法を定着させる

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1 仲間をみつけて小さ く と り く む 2 小さい成功事例を創出し、 見えるよ うにする 3 ワークフローに適合させる 4 もっと見えるよ うに広く伝える コンセプ トを抽出すると――

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小さなムーブメントをおこす

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コラボレーションには仲間が必要! 積極的なご近所さんと、 熱くて一見遠いひとがいると、 連携の面積が大きくなる 1 仲間をみつけて小さくとりくむ 一見遠いひとも巻き込む! わたし 連携の面積 ご近所さん 一見遠いひと

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小さく試す、 はプロダクト開発と同じ。
 小さい成功から、 次の機会につなげていく。 【アーリースモールウィン】 人々の気持ちを変えるには、 小さい成功を少しずつ積み上げ、 「思ったほど悪くない」 「案外行けそうだ」 と いう気にさせていくことが重要です。 また、 スモール・ウィンは反対する人だけではなく、 ニュートラルな人 や戸惑っている人、 そして賛同者にとっても 「この方向で本当に大丈夫なのか」 という不安を払拭する効果 があります。 ですから、 なるべく早いタイミングで成し遂げるのがコツです。 2 小さい成功事例を創出し、 見えるようにする 引用元: グロービス学び放題✕知見録「社内変革や新事業を成し遂げたいなら『初期の成功」を意識せよ』https://globis.jp/article/6473/

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既存のプロセスがあるのなら、 それをよりよくする活動からはじめると、 周りもまきこみやすい 実際はもっといったりきたり 3 ワークフローに適合させる コンフリクトがおきにくい! 企画 仕様 デザイン 実装 リリース

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組織内でのコラボレーションのトップラインを多くの人の記憶に残していく 4 もっと見えるように広く伝える @here 
 【ユビキタス言語に英語名称が追加されました 】

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組織というプロダクトを プロトタイピングし、 加速する

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1 コラボレーションはデザイナーがしかける 2 プロダク トと し ての組織 = わたしたち 3 英語で名前をつける ! 4 小さ く はじめ、 大き く広め、 記憶に転換する おさ らい

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Last Section おわりに

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タイミーでは、 職種間コラボレーションを深めたい
 デザイナーを募集しています 宣伝 ご興味もっていただいた方はぜひお話しましょう ! !

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% メイン業務に集中するなかで、
 こういうことに手を付けていく人は少ない % 一方、 組織の効率や効果性を高める
 とりくみをとめる人もいない ところで仕組みとかコラボレーションとかって、

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よい連携は、 権限がなくても、 経験が浅くても、
 できることのひとつにして、 高いレバレッジがある。 最後に伝えたいこと

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ご清聴ありがとうございました