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AWSコンテナ本出版から3 年経った今、もし改めて執 筆し直すなら… 新井 雅也 (@msy78)

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全体方針・設計 パート 構築・ハンズオン パート

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全体方針・設計 パート 構築・ハンズオン パート こちらのパートから 20分間お話します! 馬勝さんパートと内容が重複する点があるかもしれませんが、ご容赦ください

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新井 雅也 現在は衛星の開発・運用を手掛けるSynspectiveにて、クラウドを 中心とした技術力を活かしつつ、宇宙業界の発展に尽力している。 好きなAWSサービスは、Amazon ECS、AWS Fargate。 好きなエナジードリンクはRed Bull。 AWS Container Hero AWS Ambassador 2022-2023 Google Cloud Champion Innovator Google Cloud Partner Top Engineer 2023 @msy78 Principal Cloud Architect

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本発表の目的 • 書籍出版から3年間の内容を踏まえ、ECS/Fargateを前提としたアーキテク チャ設計の最適解を探る • 本書を読んだことがある方に対して、更に最適な設計・構築ができるような ヒントを提供する

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おはなしの前提 AWS上におけるECS/Fargateに関連した 技術・サービスの話にとどめます Kubernetesやその他コンテナ系サービス(App Runner等)に関する トピックは今回の発表では対象外

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時間軸 2021年 10月

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時間軸 2021年 10月 2021年出版当時のコンテナ本内ECS/Fargateアーキテクチャ

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時間軸 2024年 10月 2021年 10月 ちょうど 3年が経過

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時間軸 2024年 10月 ??? 2021年 10月

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時間軸 本日お話すること 2024年 10月 どのような AWSアーキテクチャを主軸にしながら 改めて読者のみなさまに価値を届けるか? 2021年 10月

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時間軸 本日お話すること(3つの観点から考察) 2024年 10月 2021年 10月 ECS/Fargateをとりまく アーキテクチャデザイン Well-Architected Framework再考 サービス新規利用停止と 終了を踏まえて

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ECS/Fargateを取り巻くアーキテクチャデザイン

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初版では、あえてECS/Fargateと他のAWSサービスのつなぎ方を 個別に切り出して執筆しなかった

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• 刊行当初でさえAWSサービス数は200を超え、サービス連携の仕方は無数に存在 初版では、あえてECS/Fargateと他のAWSサービスのつなぎ方を 個別に切り出して執筆しなかった

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• 刊行当初でさえAWSサービス数は200を超え、サービス連携の仕方は無数に存在 • サービス連携の判断は自分たちのビジネス要件次第 • ニーズに合わせて最終的には意思決定される • ECS/Fargateのサービス興隆期でもあり、見極めが難しい • 自分たちが紹介するアーキテクチャを”ベストプラクティス”と謳うには時期尚早 初版では、あえてECS/Fargateと他のAWSサービスのつなぎ方を 個別に切り出して執筆しなかった

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• 刊行当初でさえAWSサービス数は200を超え、サービス連携の仕方は無数に存在 • サービス連携の判断は自分たちのビジネス要件次第 • ニーズに合わせて最終的には意思決定される • ECS/Fargateのサービス興隆期でもあり、見極めが難しい • 自分たちが紹介するアーキテクチャを”ベストプラクティス”と謳うには時期尚早 • ECS/Fargateベースのシステムを本番運用することを想定し、価値提供の先として 読者のみなさまが自力で設計・構築できる状態を目指した 初版では、あえてECS/Fargateと他のAWSサービスのつなぎ方を 個別に切り出して執筆しなかった

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あれから3年、AWS上におけるコンテナ活用が広がり、 要件に合わせた最適な組み合わせ方が確立されてきている

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• 1日における世界中のECSタスクの起動数は3億個/日 あれから3年、AWS上におけるコンテナ活用が広がり、 要件に合わせた最適な組み合わせ方が確立されてきている

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• 1日における世界中のECSタスクの起動数は3億個/日 • AWS上でコンテナを利用しようとしている新規ユーザーの65%がECSを選択 あれから3年、AWS上におけるコンテナ活用が広がり、 要件に合わせた最適な組み合わせ方が確立されてきている

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• 1日における世界中のECSタスクの起動数は3億個/日 • AWS上でコンテナを利用しようとしている新規ユーザーの65%がECSを選択 • ECS/Fargateを活用したアーキテクチャ事例も多数公開されている • 事例は生きた(ビジネスとして価値を生み出す or 生み出さない)アーキテクチャの証拠 • 「外さない(無難な)」アーキテクチャデザインが見えるようになってきた • よく採用されるアーキテクチャパターンはそれなりの理由がある あれから3年、AWS上におけるコンテナ活用が広がり、 要件に合わせた最適な組み合わせ方が確立されてきている

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つまりお伝えしたいことは... 「ECS/Fargateに関する要件に合わせた最適な アーキテクチャパターンを紹介できるフェーズになった」 ということ

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ここで、いくつかのアーキテクチャパターンを 一緒に考えてみましょう

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例1)インターネット上にWebアプリケーションを公開する場合

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例1)インターネット上にWebアプリケーションを公開する場合

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要件のユースケース 1 • なるべくシンプルかつスモール 構成でアプリケーションを公開 したい • 一般的なWebアプリケーション セキュリティ対策を施したい • アクセス増に対するアプリケー ションの可用性を高めたい 例1)インターネット上にWebアプリケーションを公開する場合

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要件のユースケース 1 • なるべくシンプルかつスモール 構成でアプリケーションを公開 したい • 一般的なWebアプリケーション セキュリティ対策を施したい • アクセス増に対するアプリケー ションの可用性を高めたい 例1)インターネット上にWebアプリケーションを公開する場合

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要件のユースケース 2 • 一般的なWebアプリケーション セキュリティ対策を施したい • アクセス増に対するアプリケー ションの可用性を高めたい • グローバルからのアクセスのレ スポンスを最適化したい 例1)インターネット上にWebアプリケーションを公開する場合

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要件のユースケース 2 • 一般的なWebアプリケーション セキュリティ対策を施したい • アクセス増に対するアプリケー ションの可用性を高めたい • グローバルからのアクセスのレ スポンスを最適化したい 例1)インターネット上にWebアプリケーションを公開する場合

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要件のユースケース 3 • 一般的なWebアプリケーション セキュリティ対策を施したい • アクセス増に対するアプリケー ションの可用性を高めたい。ま た、一定数のアクセスに流量制 御を設けたい • グローバルからのアクセスのレ スポンスを最適化したい • 個別の認証・認可を実装したい 例1)インターネット上にWebアプリケーションを公開する場合

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要件のユースケース 3 • 一般的なWebアプリケーション セキュリティ対策を施したい • アクセス増に対するアプリケー ションの可用性を高めたい。ま た、一定数のアクセスに流量制 御を設けたい • グローバルからのアクセスのレ スポンスを最適化したい • 個別の認証・認可を実装したい 例1)インターネット上にWebアプリケーションを公開する場合

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例2)定期実行ジョブを構成したい場合

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例2)定期実行ジョブを構成したい場合

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例2)定期実行ジョブを構成したい場合 要件のユースケース 1 • 単発の処理を実行したい • 開発コストをかけず、 シンプルに運用したい

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例2)定期実行ジョブを構成したい場合 要件のユースケース 1 • 単発の処理を実行したい • 開発コストをかけず、 シンプルに運用したい

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例2)定期実行ジョブを構成したい場合 要件のユースケース 2 • 複数の処理を実行したい • 処理結果によって、分岐処理を 設けたい • 他のAWSサービスと連動した ジョブ処理を構成したい • リトライ処理を容易に実装した い

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例2)定期実行ジョブを構成したい場合 要件のユースケース 2 • 複数の処理を実行したい • 処理結果によって、分岐処理を 設けたい • 他のAWSサービスと連動した ジョブ処理を構成したい • リトライ処理を容易に実装した い

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例2)定期実行ジョブを構成したい場合 要件のユースケース 3 • 複数の処理を実行したい • マイクロサービスで構成された API処理を組み合わせて処理を 実行したい • リトライ処理を容易に実装した い

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例2)定期実行ジョブを構成したい場合 要件のユースケース 3 • 複数の処理を実行したい • マイクロサービスで構成された API処理を組み合わせて処理を 実行したい • リトライ処理を容易に実装した い

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より良い設計を模索するために、 確立された設計パターンとその採用理由を学ぶことは価値がある

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• 愚者は経験から学び、賢者は歴史(他者の成功と失敗)から学ぶ より良い設計を模索するために、 確立された設計パターンとその採用理由を学ぶことは価値がある

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• 愚者は経験から学び、賢者は歴史(他者の成功と失敗)から学ぶ • アーキテクチャの設計理由をビジネス観点から言語化するのは 設計者自身の責務 より良い設計を模索するために、 確立された設計パターンとその採用理由を学ぶことは価値がある

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Well Architected Framework再考

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Well Architected Framework おさらい

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クラウド上のシステム設計時における、 AWSが提供する非機能観点のアーキテクチャベストプラクティス Well Architected Framework おさらい

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Well Architected Framework おさらい クラウド上のシステム設計時における、 AWSが提供する非機能観点のアーキテクチャベストプラクティス

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刊行当初における Well Architected Framework に沿った設計観点

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 ログ・メトリクス設計  トレース設計  CI/CD設計  イメージメンテナンス運用  Bastion設計  イメージセキュリティ  レジストリセキュリティ  オーケストレータセキュリティ  コンテナセキュリティ  スケールアップ戦略  スケールアウト戦略  マルチAZ構成の考慮  障害時切り離しと復旧  システムメンテナンスの考慮  サービスクォータ  ECSタスク数とリソースサイジング  Compute Savings Plans  ECSコンテナイメージのメンテナンス  タスク稼働時間帯の調整  Fargateスポットの調整  コンテナイメージサイズの削減 刊行当初における Well Architected Framework に沿った設計観点

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刊行当初におけるWell Architect Frameworkに沿った設計観点  ログ・メトリクス設計  トレース設計  CI/CD設計  イメージメンテナンス運用  Bastion設計  イメージセキュリティ  レジストリセキュリティ  オーケストレータセキュリティ  コンテナセキュリティ  スケールアップ戦略  スケールアウト戦略  マルチAZ構成の考慮  障害時切り離しと復旧  システムメンテナンスの考慮  サービスクォータ  ECSタスク数とリソースサイジング  Compute Savings Plans  ECSコンテナイメージのメンテナンス  タスク稼働時間帯の調整  Fargateスポットの調整  コンテナイメージサイズの削減 刊行から3年、ECS/Fargateや関連サービスは どのように進化したのか?

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50 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる

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時間軸 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる

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時間軸 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる 2022-11-23 : Graviton2サポート アプリケーションをarm64向けにビルドできれば、 vCPUとメモリのコストを25%程度安く利用できる

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時間軸 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる 2022-11-23 : Graviton2サポート 2022-03-01 : FISがECSタスクをサポー ト FISにより、ECSクラスター、ECSタスク、 Auroraクラスターレベルでの障害注入が可能となり、 信頼性の検証がしやすくなった。

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時間軸 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる 2022-11-23 : Graviton2サポート 2022-04-13 : タスクスケーリング改善 2022-11-10 : タスクのスケールイン保護 2022-03-01 : FISがECSタスクをサポー ト ECSタスクの起動が16倍高速になった。 また、ミッションクリティカルなタスクが意図せず終 了しないように制御できるようになった。

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時間軸 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる 2022-11-23 : Graviton2サポート 2022-04-13 : タスクスケーリング改善 2022-11-10 : タスクのスケールイン保護 2022-11-27 : ECS Service Connectの発表 2022-03-01 : FISがECSタスクをサポー ト サービスの検出やトラフィック観測に対応した ECS間の接続構成が可能なった。

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時間軸 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる 2022-11-23 : Graviton2サポート 2022-04-13 : タスクスケーリング改善 2022-11-10 : タスクのスケールイン保護 2022-11-27 : ECS Service Connectの発表 2023-11-26 : Fargateにおける 2022-03-01 : FISがECSタスクをサポー ト GuardDuty ECS runtime monitoring GuardDutyによる脅威検知がECSにも対応。 サイドカーによるセキュリティエージェント により、潜在的な問題を検出可能 (コストバランスは要検討)

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時間軸 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる 2022-11-23 : Graviton2サポート 2022-04-13 : タスクスケーリング改善 2022-11-10 : タスクのスケールイン保護 2022-11-27 : ECS Service Connectの発 表 2024-07-12 : 停止タスクの 2023-11-26 : Fargateにおける 2022-03-01 : FISがECSタスクをサポー ト GuardDuty ECS runtime monitoring エラーメッセージ内容強化 タスク停止時のエラーメッセージがより具体的に なった。さらにSlack等と連携することで、トラブ ルシューティングがしやすくなる。

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時間軸 書籍刊行〜現在までのECS/Fargate主要アップデートを追ってみる 2022-11-23 : Graviton2サポート 2022-04-13 : タスクスケーリング改善 2022-11-10 : タスクのスケールイン保護 2022-11-27 : ECS Service Connectの発表 2024-07-12 : 停止タスクの 2024-09-07 : GravitonベースのSpot利用 2023-11-26 : Fargateにおける 2022-03-01 : FISがECSタスクをサポー ト GuardDuty ECS runtime monitoring エラーメッセージ内容強化 可用性とのバランスで折り合いがつけば、 Fargate料金を最大70%割引可能

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 ログ・メトリクス設計  トレース設計  CI/CD設計  イメージメンテナンス運用  Bastion設計  イメージセキュリティ  レジストリセキュリティ  オーケストレータセキュリティ  コンテナセキュリティ  スケールアップ戦略  スケールアウト戦略  マルチAZ構成の考慮  障害時切り離しと復旧  システムメンテナンスの考慮  サービスクォータ  ECSタスク数とリソースサイジング  Compute Savings Plans  ECSコンテナイメージのメンテナンス  タスク稼働時間帯の調整  Fargateスポットの調整  コンテナイメージサイズの削減  Gravitonの考慮  Gravitonの考慮 刊行当初における Well Architected Framework に沿った設計観点

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現在におけるWell Architected Frameworkに沿った設計観点  ログ・メトリクス設計  トレース設計  CI/CD設計  イメージメンテナンス運用  Bastion設計  (追加)トラブルシューティング  イメージセキュリティ  レジストリセキュリティ  オーケストレータセキュリティ  コンテナセキュリティ  (追加) ランタイムセキュリティ  スケールアップ戦略  スケールアウト戦略  マルチAZ構成の考慮  障害時切り離しと復旧  システムメンテナンスの考慮  サービスクォータ  (追加) FISによる耐障害性の検証  ECSタスク数とリソースサイジング  Compute Savings Plans  ECSコンテナイメージのメンテナンス  タスク稼働時間帯の調整  Fargateスポットの調整  コンテナイメージサイズの削減  Gravitonの考慮  (追加)Gravitonの利用検討 ECS Execの活用 タスクのエラーメッセージ

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昨今のサービス新規利用停止・終了を踏まえて

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AWSはユーザニーズに基づく価値発散から収束のフェーズに

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昨今では一部AWSサービスの新規利用停止と終了がアナウンス(2025/10/31時点)

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AWS App Mesh 2026/09/30終了予定 AWS App Cost Profiler 2024/09/30終了 AWS Cloud9 2024/07/25新規受付停止 Amazon Cloud Search 2024/07/25新規受付停止 AWS CodeCommit 2024/07/25新規受付停止 AWS CodeStar 2024/07/31終了 AWS Data Pipeline 2024/07/25新規受付停止 AWS DeepComposer 2025/09/17終了予定 AWS DeepLens 2024/01/31終了 AWS DeepRacer 2025/12終了予定 Amazon Forecast 2024/07/29新規受付停止 Amazon FSx File Gateway 2024/10/28新規受付停止 Amazon Honeycode 2024/02/29終了 AWS IoT 1-Click 2024/12/16終了予定 AWS Lex V1 2025/09/30終了予定 ※V2に以降 Lookout for Equipment 2024/10/17新規受付停止 AWS OpsWorks 2024/05/26終了 Amazon QLDB 2025/07/31終了予定 AWS RoboMaker 2025/09/10終了予定 Amazon S3 Select 2024/07/25新規受付停止 Amazon SimpleDB 2024/07/25新規受付停止 AWS WAF Classic 2025/09/30終了 ※V2に以降 NICE EnginFrame 2025/09/25終了予定 AWS Snowmobile 2024/03終了 Amazon IoT Analytics 2024/07/25新規受付停止 AWS IoT Device Management Fleet Hub 2025/10/18終了予定 AWS Kinesis Data Analytics for SQL 2028/01/27終了予定 Amazon CloudWatch Evidently 2025/10/17終了予定 昨今では一部AWSサービスの新規利用停止と終了がアナウンス(2025/10/31時点)

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AWS App Cost Profiler 2024/09/30終了 Amazon Cloud Search 2024/07/25新規受付停止 AWS CodeStar 2024/07/31終了 AWS Data Pipeline 2024/07/25新規受付停止 AWS DeepComposer 2025/09/17終了予定 AWS DeepLens 2024/01/31終了 AWS DeepRacer 2025/12終了予定 Amazon Forecast 2024/07/29新規受付停止 Amazon FSx File Gateway 2024/10/28新規受付停止 Amazon Honeycode 2024/02/29終了 AWS IoT 1-Click 2024/12/16終了予定 AWS Lex V1 2025/09/30終了予定 ※V2に以降 Lookout for Equipment 2024/10/17新規受付停止 AWS OpsWorks 2024/05/26終了 Amazon QLDB 2025/07/31終了予定 AWS RoboMaker 2025/09/10終了予定 Amazon S3 Select 2024/07/25新規受付停止 Amazon SimpleDB 2024/07/25新規受付停止 AWS WAF Classic 2025/09/30終了 ※V2に以降 NICE EnginFrame 2025/09/25終了予定 AWS Snowmobile 2024/03終了 Amazon IoT Analytics 2024/07/25新規受付停止 AWS IoT Device Management Fleet Hub 2025/10/18終了予定 AWS Kinesis Data Analytics for SQL 2028/01/27終了予定 Amazon CloudWatch Evidently 2025/10/17終了予定 AWSコンテナ本含め、ECS/Fargate関連システムで影響があるサービス AWS App Mesh 2026/09/30終了予定 AWS Cloud9 2024/07/25新規受付停止 AWS CodeCommit 2024/07/25新規受付停止

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もともと、ECS間のサービス接続方式は4種類存在

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ALBによる接続 ECS Service Discoveryによる接続 AWS App Meshによる接続 ECS Service Connectによる接続 もともと、ECS間のサービス接続方式は4種類存在 ・B/Gデプロイや追加メトリクスの取得 ・追加のALBコストとリソース管理 ・シンプルな構成 ・トラフィックのメトリクスなし ・トラフィック制御、mTLS通信 ・構成管理が複雑になりがち ・シンプルかつ追加メトリクスの取得 ・サイドカー注入による追加コスト

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ALBによる接続 ECS Service Discoveryによる接続 AWS App Meshによる接続 ECS Service Connectによる接続 ・B/Gデプロイや追加メトリクスの取得 ・追加のALBコストとリソース管理 ・シンプルな構成 ・トラフィックのメトリクスなし ・トラフィック制御、mTLS通信 ・構成管理が複雑になりがち ・シンプルかつ追加メトリクスの取得 ・サイドカー注入による追加コスト 2026年9月30日にサービス終了予定 AWS App Mesh終了により、ECSタスク間の接続方法は今後3種類となる

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AWS Cloud9の新規受付停止により、諸々の開発作業環境の移行が必要に

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AWS Cloud9の新規受付停止により、諸々の開発作業環境の移行が必要に ここ

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一部のユーザーにおいては、書籍内のハンズオンが手順どおり実行できなくなってしまう AWS Cloud9の新規受付停止により、諸々の開発作業環境の移行が必要に

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代替としてのCloudShellは有力候補だが、各種制約に気をつける必要あり

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• 永続ストレージの容量が1GBしかない • 120日利用がないと削除される • サイズの引き上げが不可 • VPC環境で起動すると、そもそも永続ストレージがない • 毎月の使用量クォーター(200時間/月)が存在する • 場合によってはクォーター引き上げが必要 • 20-30分操作しないとシェルセッションが終了する 代替としてのCloudShellは有力候補だが、各種制約に気をつける必要あり

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新規ユーザーはCodeCommitが利用できない

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新規ユーザーはCodeCommitが利用できない

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2024年7月25日 新規利用の受付停止 新規ユーザーはCodeCommitが利用できない

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代替として、まずはGitHubをリポジトリとしてCI/CDパイプラインを検討

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代替として、まずはGitHubをリポジトリとしてCI/CDパイプラインを検討

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まとめ

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時間軸 まとめ 2024年 10月 どのような AWSアーキテクチャを主軸にしながら 改めて読者のみなさまに価値を届けるか? 2021年 10月

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時間軸 まとめ(3つの観点から考察) 2024年 10月 ECS/Fargateをとりまく アーキテクチャデザイン Well-Architected Framework再考 サービス新規利用停止と 終了を踏まえて 2021年 10月 先人が築いた良質な設計を理解す ることで、設計の最適解を模索 日々のアップデートとW-A軸を 照らし合わせることで、 より網羅的な設計を探索 潮流にあわせて、自分たちの アーキテクチャを持続可能なもの にしていく必要

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時間軸 まとめ(出版当初のアーキテクチャ) 2024年 10月 2021年 10月

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時間軸 まとめ(現在のアーキテクチャ) 2024年 10月 2021年 10月

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さいごに

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AWSコンテナ本出版から3 年経った今、もし改めて執 筆し直すなら…

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AWSコンテナ本出版から3 年経った今、もし改めて執 筆し直すなら…します! 出版社さま(SB Creativeさま)側の企画は承認済み。 2025年度の出版を目標に、皆さまに新たな価値を 届けるべく、鋭意改訂版を執筆中です! Stay tuned! ほぼ全刷新

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ご清聴ありがとうございました。