デジタルビデオの動画をMacの ターミナルだけでmp4にする話 小江戸らぐ 2023.11.11

このスライド ● デジタルビデオで撮った映像をGUIツールを使 わずにmp4にする話。

自己紹介 ● 氏名:木下　兼一 ● お仕事：再起動中 ● 趣味： – 家のネットワークいじり – FreeBSD、Linux、Raspberry Pi いじり – サイクリング – キャンプ – ドローン(野外で飛ばせるのが欲しい＆資格取らんと) – 最近、狩猟（小田原で罠猟の研修中）猟銃所持始めました

リアルイベントが復活し始めた ● 新型コロナが種別変更（収束ではない）で対面 イベントもチラホラと ● 対面イベントとなるとリアル配信やら収録やら ● ハイブリットだと配信された動画は共有サービ スに簡単にアップできるけど収録した場合は？

収録動画を動画共有サービスへ ● 結構面倒 ● こんな手順になるはず – カメラのメディア（SDカード等）をPCやMacに挿す – 編集用ソフトを立ち上げて取り込み – 取り込んだ動画をmp4に変換 ● 手順的にはそうだが – 動画の取り込みと変換に時間が – 編集用ソフトが落ちたりハングして泣く人が...

何かいい方法は・・・ ● こういう条件であれば、実はある – 収録した動画を動画共有サービスにアップするだけ – タイトルを入れたり字幕とかを加える必要がない ● ということでMacでそれをやる方法を解説

必要なモノ ● Mac – MacBookとかでもいいが、GPUが乗っているモノ 推奨 ● ffmpeg – CUIの動画変換アプリ

手順 ● ffmpegをインストール ● デジタルビデオのメディアから動画ファイルを ダウンロード ● 動画ファイルをまとめる ● ffmpegで動画ファイルを変換

ffmpegをインストール ● macOSのパッケージ管理ソフト（MacPortsや Homebrew）でインストール – Homebrewだと $ brew install ffmpeg ● Mac版はGPUコーデックに対応している

メディアから動画ファイルをダウ ンロード ● ターミナルを開く ● ひらいたらdfコマンドでマウントされているメディアを探す ● メディアのAVCHDディレクトリの先を探す – AVCHDはFinderで見るとソフトウェアの様に見えるが実態はディレクト リだったりする – AVCHDディレクトリ配下を探して*.MTSというファイルがあったらそれ が実体の動画ファイル ※メディアのフォーマット形式（大抵vfat）のため長時間の動画は複数 の*.MTSファイルに分割されている

動画ファイルをまとめる ● 見つけた*.MTSファイルを編集用のディレクト リへコピー ● 下記コマンドで一つの動画ファイルにできる ● $ cat 01??.MTS 02??.MTS 03??.MTS > douga.MTS

ffmpegで動画ファイルを変換 ● まとめた動画ファイルを下記コマンドで変換 – $ ffmpeg -i douga.MTS -vcodec h264 douga.mp4 ● こうすると変換はGPUで行うので更に早く※自分の環境だと3〜4倍くらいのスピードで変換 – $ ffmpeg -i douga.MTS -vcodec h264_videotoolbox douga.mp4 ● 画質を落としたくない場合は ※サイズは元の動画と同じくらいになる – $ ffmpeg -i douga.MTS -vcodec h264 -c copy douga.mp4 ● 動画の一部を切り出したい時はこうする – $ ffmpeg -ss （動画の始めから切り出したい部分の先頭までの秒数）-i douga.mp4 -t (切り出したい 部分の秒数) -vcodec h264 -c copy douga_part.mp4 – 例）動画の先頭から1時間10分後から30分間の部分を切り出したい場合 – $ ffmpeg -ss 4200 -i douga.mp4 -t 1800 -vcodec h264 -c copy douga_part4200_1800.mp4 ※変換後のmp4ファイルでないとちゃんと切り出しができなかった

CUIだとこれが嬉しい ● GUIの動画編集ソフトと比べて落ちたりしないので確実に 変換できる ● 動作が軽いため変換コマンドを送ればバックグラウンドで 変換をしていても他の作業が重くならない ● GUIよりも変換が早い※体感で5~6倍くらい（これまで2〜3 日かかっていた作業が半日くらいで終わる） – 動画をアップするだけであれば、本当にオススメ ● ffmpegが使えればLinuxでもできるのでは？

ご清聴ありがとうございました。