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2023年度 日本滑空記章試験員 FAI滑空機公式立会人 講習会 2023年12月24日 東京・オンライン 2024年1月27日 名古屋 2024年2月18日 福岡 2024年3月9日 札幌 1

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目次 1. 日本滑空記章と国際滑空記章 2. 日本滑空記章(距離章)の新設 3. 日本滑空記章各章の位置づけ 4. 試験内容 5. 報告書式 6. 会員に対する特典 7. 具体的な報告要領 8. FAIスポーティングコード/日本航空協会規程 9. 国際滑空記章 10. 日本国内記録の新設 2

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1.日本滑空記章と国際滑空記章 3 日本滑空記章 国際滑空記章 発行者 日本滑空協会が発行する FAI正会員(NAC)の資格に基づき 日本航空協会が発行する 準拠規程 日本滑空記章規程 (2024年1月1日改定) FAI国際滑空記章交付規定 FAI Sporting code section 3 (SC3) 認定を受ける要件 知識・技量の認定 記録の認定 認定者 日本滑空記章試験員が試験を実施して 技量を認定する 公式立会人が飛行に立ち会って記録を認定 する (成績・パフォーマンスの証明) 種類 A章:単独飛行試験 B章:旋回飛行試験 C章:滑翔試験、急旋回飛行試験 銅章:滑翔試験、野外着陸試験 学科試験 距離章:30㎞章、100㎞章、200㎞章 銀章、金章 ダイヤモンド距離章(500kmの距離飛行) ダイヤモンド目的地章(300km目的地飛行) ダイヤモンド高度章(5,000mの獲得高度) 3ダイヤモンド章 750km以上章(250kmごと) 必要資格 スポーティング ライセンス(SL) 記章獲得には不要 試験員は日本滑空協会会員であること 記章獲得には不要 ただし、日本記録等には必要 公式立会人はSLを所持していること

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1.滑空記章発行数 (2011~2022年度) 4 年度 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 A章 65 71 86 110 95 83 100 112 88 46 74 103 B章 53 71 54 85 70 69 70 71 76 39 58 92 C章 53 64 46 80 61 56 55 55 64 34 47 70 銅章 47 42 44 48 52 48 33 47 55 21 42 42 銀章 4 5 9 5 2 8 1 5 10 1 2 2 金章 1 1 2 2 4 0 0 2 5 0 1 0 国内での銀章50kmの距離飛行 2011年度 4件 2017年度 0件 2012年度 4件 2018年度 1件 2013年度 5件 2019年度 4件 2014年度 1件 2020年度 1件 2015年度 3件 2021年度 4件 2016年度 4件 2022年度 5件 国内での 500kmの距離飛行 5件 国内での 750kmの距離飛行 1件 国内での1000㎞の距離飛行 1件 国内での金/ダイヤ章300kmの距離飛行 2021年度 1件 2022年度 1件

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2.日本滑空記章(距離章)の新設 日本の滑空界の現状では、銅章と銀章課目 50㎞との間、銀章課目50㎞と 金章課目300㎞との間には大きなギャップがある。 このギャップを埋める飛行記録認定制度として、「距離章」を新設した。 30㎞章: 30㎞以上の直線距離飛行(リモートスタート可) 100㎞章: 直線距離、往復、または三角コースの100㎞以上の飛行 200㎞章: 直線距離、往復、または三角コースの200㎞以上の飛行 距離章は日本滑空記章の一部とし、日本滑空記章試験員が認定する 距離章については証明証のみで日本滑空記章(バッジ)は交付しない 日本滑空記章規程改定、細則新設 5

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3.日本滑空記章各章の位置づけ それぞれの章で要求されている知識・技量を有していることを、日本滑空記 章試験員が試験を実施して認定する • A章:管理された環境において単独飛行ができる知識・技量を有する • B章:上昇気流のある条件でも単独飛行ができる知識・技量を有する • C章:単独で滑翔飛行ができる知識・技量を有する • 銅章:単独で野外滑翔飛行ができる知識・技量を有する ×:記録の認定(30分飛んだからC章、2時間飛んだから銅章ではない) 〇:知識・技量の認定(試験員が責任をもって知識・技量を認定する) • 距離章は国際記章に準じた飛行成績の認定 6

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3.日本滑空記章規程 2019年10月1日付改定・施行 • 銅章試験の野外着陸試験課目に指定されていた「オーバーヘッド・アプ ローチ」と「スリッピング・ターン」は、エアブレーキに十分な効果がある最近 のグライダーでは不要であるとの意見があり、操縦士実地試験実施細則か らも削除された • これに合わせた日本滑空記章規程の改定が求められ、上記を含む各章の 試験内容、申請書式等を全面的に改定した • 記章試験の内容など、今後もタイムリーな改定が必要になる部分を「細則」 として規程本体と分離した • 記章規程の改定に整合するよう、試験員規程を改定した 7

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3.日本滑空記章規程(つづき) 2024年1月1日付改定・施行 • 距離章の追加(細則を新設) • 滑空記章試験は日本滑空記章試験員が実施することとして公式立会人を削除 (試験員と立会人の役割の明確化) • 試験員認定の資格の変更 所属団体の主席指導員または同等以上の役割を担当し、かつ所属団体責任者 の推薦があること 単独飛行に係る安全基準「最初の単独飛行の技能認定は担当教官を含む原則 として2名以上の教官に実施させること(主席飛行教官を含むことが望ましい)」を 考慮 • 試験員が「試験の実施のため助手を任命し補佐させる」を削除 →各団体で初ソロに出す役割を担当する教官は試験員になってください 8

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3.試験内容(日本滑空記章規程細則より) A章: 単独飛行試験 • 初ソロを要件とし、操縦教員によって管理された環境・条件で単独飛行でき る技量を認定 • 実際には必ず実施される単独飛行に必要な知識(下記)の確認を明文化 • 単独飛行に係る安全基準の「Ⅰ 離着陸及び空中操作、練習生に必要な 知識、技能及び経験」で要求されているレベル ア 飛行する滑空機の諸元、運用限界、重量重心位置 イ 飛行する滑空機の点検 ウ 滑空場規則、周辺の地形、場周経路および着陸進入要領 エ 緊急時の処置 オ 具体的な見張りの方法 9

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3.試験内容 B章: 旋回飛行試験 • 上昇気流のある条件下で30分の滞空を目指す C章トライに出られる技量 (滑翔飛行ができるような環境・条件で相当程度自己の判断により単独飛行 を行える技量)を認定 • 試験課目は「旋回飛行」と「指定地着陸」を踏襲 • C章トライに出られる技量の見極めにかかる、風や気象の変化への対応や 横風着陸、技量の裏付けとしての単独飛行回数等は、滑空場ごとの個別の 条件・事情を試験員の判断で反映して頂くものとし、規程・細則には含めて いない 10

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3.試験内容 C章: 滑翔試験、急旋回試験 • 実際に滑翔飛行を行った技量を認定 • 「滑翔試験」(30分)ならびに「急旋回飛行試験」(急旋回・指定地着陸) • 損失高度の救済規程 以前の規程では損失高度600m以下とされていたが、離脱高度がこれを超 えた場合の救済規程を設け、30mごとに1分延長(沈下率-0.5m/s相当)とす る(銅章も同じ)。米国SSAの基準では2000ftを超える100ftごとに1.5分延長 となっているが、ウインチ曳航主体の日本の実情を踏まえて上記の値とした。 11

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3.試験内容 銅章: 滑翔試験、野外着陸試験、学科試験 • 滑翔飛行および野外飛行ができる知識・技量を認定 • 学科試験(筆記または口頭)単独飛行に係る安全基準の「Ⅱ野外飛行及び 生地離着陸の場合」レベル + 場外着陸した後の処理ができる知識) • 実技試験「滑翔試験」ならびに「野外着陸試験」 • オーバーヘッド・アプローチとスリッピング・ターンに代わる野外着陸試験課 目としては、出発地以外の場所に生地着陸させることが理想的であるが、 実際に試験を実施することは困難であるため、技量を確認するための制限 地着陸試験を実施する 12

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3.試験内容 距離章: 30㎞章:銅章取得者が50kmに挑戦する前の「最初のクロスカントリー」と の位置づけで、出発滑空場のすり鉢を出ることを想定 30㎞以上の直線距離飛行(リモートスタート可) 100㎞章、200㎞章:銀章50㎞取得者が金章300㎞に挑戦する前のステップ 直線距離、往復、または三角コースの100㎞/200㎞以上の飛行 注)3旋回点のジグザグコースは認めない 飛行記録の認定はFAI Sporting code section 3 (SC3)を参照していますの で、試験実施に当たってはSC3の内容をよく理解してください。 13

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3.受験資格 受験資格 日本滑空記章はA章から順に受験をし、その証明を受けるものとする。 • A章試験を受けようとする者は、滑空機操縦教員の推薦または承認を得なけれ ばならない。 • B章試験を受けようとする者は、A章保持者またはA章試験合格者で、滑空機 操縦教員の推薦または承認を得なければならない。 • C章試験を受けようとする者は、B章保持者またはB章試験合格者で、滑空機 操縦教員の推薦または承認を得なければならない。 • 銅章試験を受けようとする者は、C章保持者またはC章試験合格者で、滑空機 操縦教員の推薦または承認を得なければならない。 • 距離章受験者は銅章保持者又は銅章試験合格者。 距離章の中の順番は不問。(いきなり200㎞から取得してもOK) 14

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4.報告書式 試験報告書に「チェックリスト」を追加し、不適切・不完全な報告書の削減を 図る。また、飛行証明書に自力発航と損失高度欄を追加し、公式立会人を 削除した。 15

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5.会員特典 (20代の入会者増加!) 従来規程:個人正会員(含ジュニア正会員)に対して登録料1,000円を免除 特典拡大:記章(物理的なバッジ)の交付申請料まで免除を拡大した 再交付は従来通り納付が必要 JSA会員数増加のインセンティブ 具体例:ジュニア正会員(25歳以下)の場合 A章申請時にジュニア正会員となり入会金1,000円と年会費6,000円を納入 登録料1,000円と記章4個(A章~銅章)分の申請料@1,500x4=6,000円を相殺 資格を取得した後で入会した会員に対しては、遡っての登録料返却はしない が、申請により記章を無償で交付(再交付は有料) 16

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6.具体的な報告要領 1. 最新版の報告書式(第3号様式)を協会ホームページからダウンロード 2. 受験者:Word書式にPCで記入、もしくはPDF書式に住所、氏名、試験日 等を記入 3. 試験員: 内容を確認し試験員氏名、番号を記入 チェックリストで確認 ☑ 4. (できるだけ)試験員がPDFファイルにしてメールに添付して提出 [email protected] 宛 5. 受験者が滑空協会に入会 or 登録料を払い込み 6. 記章(バッジ)希望者は交付申請書(第4号様式)で申請し申請料納入 注)オンライン報告システム開発予定 17

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最新版の書式を滑空協会ホームページ からダウンロードして使ってください 18 6.具体的な報告要領

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19 6.具体的な報告要領

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7.トラブル事例 *合格者が記章試験員名で直接申請 →記入に間違いが多い。試験員からの報告が原則。 *6カ月以上前の飛行の申請がある “練習生の技量変化は大きいので、古い試験結果は認めない。” *複数章の同時申請 A章・B章同時 NG:B章試験はA章所有者・合格者に対して試験実施 C章・銅章同時 NG: 1段階前の章の所有者・合格者に対して試験実施 注)登録された「所有者」でなくても試験に受かった「合格者」であればよい *国内記章は飛行記録ではなく、技量に対して記章を授与 30分飛んだからC章申請→NG +急旋回試験+指定地着陸試験 2時間飛んだから銅章申請→NG +野外着陸試験+学科試験 20

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7.トラブル事例 *複数申請書をスマホで撮影したものを申請書として送って来た。 細かい手書文字で、書類が読めない。 できるだけPDF化して送付してください。 *最初の申請時、登録料1000円(記録システム維持、B章以降の郵送料) 申請はあったが1000円を払い込んで来ない。記章証明証送れない。 連絡無く、突然1000円振り込まれる。誰から振り込まれたか分からない *連絡先住所にバッジ等を郵送するが不達で戻って来る。 卒業等で住所変更がある場合には受け取れる連絡先を記入 21

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8.FAI国際滑空記章交付規程(日本航空協会) • 飛行成績(SOARING PERFORMANCE)の認定 • 挑戦者の資格:日本滑空記章銅章の保有者、又は同等の技能 • 銀章:直線距離50km以上、滞空時間5時間以上、獲得高度1,000m以上 • 金章:距離300km以上、滞空時間5時間以上、獲得高度3,000m以上 • ダイヤモンド距離章:距離 500km以上 • ダイヤモンド目的地章:飛行宣言に従った300km以上の往復または三角コース 目的距離(注:SC3では、直線、宣言された3旋回点もOK) • ダイヤモンド高度章:獲得高度 5,000m以上 • 3ダイヤモンド章 (上記3章の達成) • 750km以上章:750km、1,000km、1,250km、1,500km・・・ 250km刻み 22

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8.公式立会人規定(日本航空協会) • FAI正会員である日本航空協会が公式立会人を認定 • 公式立会人は、競技会、記録、記章の証明をする飛行等に、必ず直接 立ち会わなければならない • FAIスポーツ規定、航空協会規定に従って成績証明 • 臨時の公式立会人: 勤務中の航空交通管制官、公認競技会の競技委員長 • 証人: 公式立会人の管理範囲外で起こった事実の証明は証人2名 曳航機機長は曳航離脱点を証明できる 23

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8.飛行成績証明(日本航空協会) • 課題飛行が達成されたことをNACとして証明 • 機長は飛行前に公式立会人に立会いを依頼し、十分に打ち合わせる • 1,000m高度飛行ならびに滞空時間については日本滑空記章試験員も立会うことができる • 海外で課題飛行に挑戦する場合、機長は飛行場所を管轄する国のNACが認定した公式立会人に、飛 行立会いならびに飛行証明発行を依頼する • 機長は、公式立会人の直接立会いのもとで、飛行の宣言、自記高度計やフライトレコーダー(GNSS)の 用意等、飛行前に必要な準備を行う • 機長は、飛行を終了した場合、すみやかに当該飛行の証明及び証拠を公式立会人に提出する • 公式立会人は課題飛行を達成したことを確認した場合、飛行が適正になされたことを証明するとともに、 国際滑空記章記録適合証明書「飛行成績証明申請書(様式2)の下段」に審査結果を記入署名して課 題飛行達成を証明し挑戦者に飛行成績証明申請書を渡す • 公式立会人はスポーティングライセンスを有効にしておくこと 24

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8.飛行成績証明申請書(JSAホームページにリンク) 25

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8.日本記録、アジア大陸記録、世界記録 • 挑戦者は予め日本航空協会に記録挑戦を申請(次ページ) • 公式立会人は挑戦者と事前に打ち合わせる • 挑戦者は有効なスポーティングライセンスを持っていること • GNSSデータの解析、申請にはデータを添付 26

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8.記録挑戦計画(JSAホームページにリンクあり) 27

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8.FAI スポーティングコード General section (総則編) ・・・ 定義、エアスポーツ全般 Section 3 – Gliding (Class D: グライダー、Class DM: モーターグライダー) • Chapter 1 General rules and definitions (定義) • Chapter 2 Badges and badge procedures (記章) • Chapter 3 Records and record procedures (記録) • Chapter 4 Official Observers and certification (公式立会人) • Chapter 5 Glider classes and international competitions (競技会) 28

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8.用語の定義(SC3 1.1~1.4から抜粋) 1/2 1.1.5 フライトレコーダー:気圧高度・GPS位置・高度を記録するIGC認定機器 機種により使用できる認定が異なる(バッジ用、記録用など) 1.1.7 動力 (MoP)レコーダー:騒音レベル等により動力の使用を記録する機器 1.2.1 飛行成績 (SOARING PERFORMANCE):グライダー飛行の内のスタート地点 からフィニッシュ地点までの部分 1.2.6 観測ゾーン (OBSERVATION ZONE):旋回点を達成するために通過する必 要がある空域 a) 旋回点を中心とした半径500mの円柱、b) 旋回点を要とする1/4扇型 1.2.7 フィックス (FIX):フライトレコーダーに記録された、時間、グライダーの位置と 高度を含む1行のデータ 29

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a) 円柱 観測ゾーン 半径500mの円柱形旋回点 GPS使用時有効 (円内にWPが有れば良い) ただし、一旋回点ごとに飛行距離が1kmマイナスになる。

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b) 扇形 観測ゾーン 90° ・外側を旋回する ・外側であれば どれだけ離れてもよい

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8.用語の定義(SC3 1.1~1.4から抜粋) 2/2 1.2.9 スタート地点:飛行成績の開始点(座標) a) 離脱点、b) 宣言されたスタート地点、飛行後に選んだフィックス 1.2.10 フィニッシュ地点:飛行成績の終了点(座標) a) 着陸地点、b) 宣言されたフィニッシュ地点、c) 飛行後に選んだフィックス d) MoPを始動したフィックス 1.3.4 高度損失 (LOSS OF HEIGHT):スタート高度-フィニッシュ高度 高度損失が大きい場合には補正が必要になる 1.3.5 獲得高度 (GAIN OF HEIGHT):高い高度とそれ以前の低い高度との差 1.3.7 公式距離:WGS84楕円体に基づいて計算する 1.4.1 記章・記録要求 総則:別に規定する場合を除き、電子的なフライトデータと 宣言が要求される 32

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8.GNSSフライトレコーダー • IGC認定フライトレコーダー https://www.fai.org/page/igc-approved-flight-recorders • Cambridge • LXNAV • Naviter • Zander など • 機種により“全てのフライト”、“ダイヤモンドまで”、などがある • 気圧高度の較正(2023年10月改正) • 銀・金章 較正データがない場合にはGPS高度採用(100mの裕度) • 銀・金章 較正データがある場合には最新のデータ(5年の期限なし) • ダイヤモンド高度 飛行前5年以内もしくは飛行後2カ月以内の較正データが必要 33

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8.DISTANCE CALCULATOR(FAIホームぺージ) • https://fai.org/page/world-distance-calculator • GNSSデータから緯度・経度を確認 • 緯度・経度を入力し、2点間の大圏コース距離を計算する 34

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9.銀章の要件 (Sporting Code3, 2.2) 2.2.1 銀章は以下の飛行実績を完結することで達成される: a. 銀章距離 索離脱したスタート地点およびフィニシュ地点 (fix) 間の直線飛行。フィニシュ地点(fix)は索離脱点および離陸滑走開始 地点(fix)の両方から少なくとも50㎞以上離れているものとする。 銀章距離および他のより長距離目的地タスクの両方を同一飛行で 申請することが出来る。Sporting Code Section 3 Annex C Chapter 2.2参照。 銀章距離は他のパイロットの助けを受けて飛行してはならない。 b. 銀章滞空時間 少なくとも5時間以上の滞空飛行。 c. 銀章獲得高度 少なくとも1000m以上の高度獲得飛行。 35

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・最高高度 36 9.銀章高度獲得の確認(GNSSデータを添付) ・それ以前 の低い高度 気圧高度 250m 気圧高度 1263m

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9.銀章50km規程の変更 銀章距離規定

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9.銀章規定 その他制約 (1/2) ・LOSS OF HEIGHT スタートFIX高度‐フィニシュFIX高度<飛行距離の1%以下 (50km飛行 で 500m以下) ・ALTITUDE EVIDENCE GPS高度を使う場合、100mのマージンを含むこと。 (獲得1000mは1100m以上でなければならない) 気圧高度を使う場合はマージン不要 38

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・フィニッシュ地点 フィニッシュ地点は着陸地点だけでなくフィニシュFIXも認められている ・この場合LoHの算出にはスタートFIX高度(通常は離脱高度)から空中に あるフィニッシュ高度を差し引く ・従って、50km飛行の場合に離脱高度を500m以下に押さえる必要はない 39 9.銀章規定 その他制約 (2/2)

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9.金章以上の要件 (Sporting Code3, 2.2) 2.2.2 金章は以下の飛行実績を完結することで達成される: a. 金章距離 1.4.2d~1.4.2hの定義に従い少なくとも300㎞以上。 (直線、3旋回点、往復、三角) b. 金章滞空時間 少なくとも5時間以上の滞空飛行。 c. 金章高度 少なくとも3000m以上の高度獲得飛行。 2.2.3 ダイヤモンドタスク a. ダイヤモンド目的地 直線、3TP、往復、三角の少なくとも300km以上。 b. ダイヤモンド距離 1.4.2d~1.4.2hの定義に従い少なくとも500km以上。 c. ダイヤモンド高度 少なくとも5000m以上の高度獲得飛行。 40

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10.日本国内記録 • 2024年1月1日付で制定 • 日本国内で達成された滑空機による記録飛行成績を証明及び認定 • 飛行は FAI スポーティングコードセクション 3 (SC3) クラス D&DM (滑空機、動力滑空機)に従って日本国内で達成する • 記録の認定を申請する者が、所定の手続きに従って日本国内で達成 した成績であって、当該種目の日本最高と認められた記録 • 記録の挑戦は、日本航空協会が認定した公式立会人が立ち会う • 挑戦者はスポーティングライセンスを保持していること • 飛行には SC3 に規定するフライトレコーダ(FR)を搭載して証拠とする • その他詳細はSC3による 41